「ほくほく街道」選評用スレッド
峯岸@管理者 / 2022-01-03 00:20:08 No.83
選評はページ下部にあるコメント用フォームから「返信」する形でご投稿ください。

空虹桜◆7a91dc / 2022-01-06 22:47:43 No.84
今年もよろしくお願いします。
このタイトルの妙な柔らかさと堅さのバランスに
書き手としては四苦八苦でしたけど、
読み手としてはこれぐらいのギャップが
振り幅広めに見えるのでワクワクするところです。

◎<ほくほく街道8>
> だれも通ったこ
悔しい!
このアイディア思いつかなかったのが悔しい!
最後の一行も絶妙で、
「ほくほく」の食べ物に直結するイメージをウマく利用しているなぁと。
作品数見た時に(微妙かなぁ)と思ってたのだけど、この作品で救われました。
特選にはすこし甘いけど、お年玉ってことで(上から)

△<ほくほく街道2>
> 飛脚から届けら
なんとなく、無印でスルーしちゃいけない雰囲気の作品。
「街道」で時代物感の作品は安直と言えば安直だけど、
飛脚は良いガジェットかと。
ただ、だったら手紙じゃないよなぁ・・・とも。
時代考証よくわからんからアレだけど。雰囲気的に。
しかし、みたらし団子!最近食べてないな・・・

×<ほくほく街道9>
> 助手席からカネト
正選評使い切っちゃったので消去法で×なのだけども、
このリアルな(とくに「アルトエコ」)感じは推したいところ。
チェーン店の隙間に連れ込み宿(ラブホやブティックホテルに非ず)があるあたり、
素晴らしくナイスチョイス。
なんだか<ほくほく街道10>と呼応して、意味を発しそうなのも良いところ。

脳内亭◆97ae83 / 2022-01-09 00:48:34 No.85
 コンバンハ、脳内亭です。
 喪中につき、寿ぎは控えさせていただきますが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 さて、タイトル競作の長い歴史のうえでも、年またぎ回は初なのでは。なんでこんな締切設定にしたのか……。

 では選評です。よろしく願います。



◎ほくほく街道6
> さて、ここに、芋があった。

 タイトルに対して正面から向かい合った丁寧な作品。ミクロにマクロを映す構図も良いです。


×ほくほく街道2
> 飛脚から届けられたのは、明日からの手紙であった。

 語り口は魅力的なのですが、時間軸など解らないことが多くて、読んでいて混乱をおぼえました。もうすこし取っかかりがほしい。


 以上でっす。
 では脳内亭でした。

遠音◆56c847 / 2022-01-10 01:32:04 No.86
今年もよろしくお願いします。
実は、初参加はこの冬ではなく2016年でした。(言ったほうがいいだろうかと思いつつ、機会を逃していたので、新年の挨拶を機に。)
数回参加して後フェードアウトしてしまいましたが、テキストを定期的に書く場がほしいので、今後ともどうぞよしなに。

まず、選の分を。(今回、無茶苦茶悩みました。褒めているのに選外だったりもしますが、ご容赦を)

◯ほくほく街道2
> 飛脚から届けられたのは
時間の逆流、いや、分岐点が果てしなくずれ続けていくような怖さ。
太平の世の江戸時代を思わせるのどけさが終始心地よいが、このまま明日の自分に助けられながら生きていってしまうとどこかでツケを払わなければならないのでは…?という恐怖が勝手に芽生えてゆく。
シュールさとのどけさの同居具合が絶妙。
正選です。


◯ほくほく街道8
> だれも通ったことのない街道が
「だれも通ったことのない街道」というのっけからの矛盾、その疑問を呑み込んでしまう街道たちのおいしそうな呼称、そのおかげで共食い場面のエグさが全くなかったのに、オチで一気にホラーに落とされてしまう。
正選です。


△ほくほく街道4
> 「パパ、見て!」
店名の頭文字が「ほ」「く」の繰り返しなのだと、ラスト辺りで気づいた。なるほど!
それでいながら、題名を外しても単独で読み物として成り立つ。
そして、子どもたちの名前がそもそも「ほ」「く」なのだと、一周して戻ってからまた気づいた。
「買ったものをそのまま売るのは転売」のくだりが個人的によかった。ぐっとリアリティが増している。


△ほくほく街道7
> 小春日和やインディアンサマーのように
もしかして手話のやりとりだろうか。「久々に聞いた声」ということは、主人公は健聴者でバスに乗った相手が難聴もしくは聾?
独特の比喩が、なめらかでないゆえに良い意味で引っかかって印象に残った。「過剰にエモくて、自分がたまらなく気持ち悪い。」「昼下がりの幹線道路は、なによりも逞しい。」
ラストの「永いが、しばしの別れだ。」は、生きている内はもう会えないという意味に取った。来世を信じられることは救いなのだな、と、信じていない私はしみじみした。
次点です。

(逆選は残り文字数不足のため、次の投稿に)

遠音◆56c847 / 2022-01-10 01:34:06 No.87
(続き)

×ほくほく街道3
> 気持ちの良い秋の日である。
一読、オチは無し?と拍子抜けしたが、全編に横たわるのどけさ、ゆるりとした足取りがここちよい。
「九里四里美味い」は「十三里」のことだろうとは思ったが、それ以上はわからず、ネット検索で「九里四里(くりより)美味い」サツマイモのことだと知った。でも、知らずともさらりと流して読める軽やかさがよい。
一行目と二行目の「気持ちの良い秋の日である。」「爽やかな秋の日である。」の重複具合が引っかかった。畳みかける意図なのかもしれないが、文字数の少ない俳句作りでは言葉の無駄使いを減らそうとキリキリしているため、目についてしまった。
逆選必須ということで、消去法で選ばせてもらいました。


<選外評>

ほくほく街道1
> 「そんな名前ついてたっけ?」
じわりと染み出す違和感、そして恐怖。
「こんな山奥」なのに波音が聞こえてくるという違和感(狭い日本なら山と海が近い場合もあろうが、違和感はやはりある)、「独り言」をつぶやいているのに同乗者がいた違和感、丁寧に積み重ねられた伏線が好印象。
話の内容とは関係ないが、以下の二箇所の一文字空けは、改行しそびれ? テキストファイルで作っている場合のあるある、私も気をつけようと思った。
> 「街道って
>  遠くに建物が


ほくほく街道6
> さて、ここに、芋があった。
一読、アリの巣の観察を連想した。ただ、芋を割って、すなわちかれらの世界を砕いて電子顕微鏡で観察したのだろうか?と疑問が湧いてしまった。
「大きな溝」「ヒトの肉眼では見ることがかなわない、細い細い溝」の感覚の反転が面白い。
ただ、「長い時間(ヒトにとってはほんのわずかな時間)」はちょっと引っかかってしまった。寿命に対して働いた時間の長さという測り方?
ラストのシュールさは、入れ子構造的に、地球とそこに住むヒトたちもまた、同様の目に遭うかもしれないという恐怖も生む。


ほくほく街道9
> 助手席からカネトモ君が
「連れ込み宿」! 知ってはいてもなかなかお目にかからない言葉で、逆に新鮮だった。
日本家屋風の食事処が建物はそのままにパチンコ屋に入れ替わってしまっているのを見知っているので、仏具店のくだりもとても説得力があった。
ファンタジー要素抜きで丹念に描写しているのが好印象。
ラストのスリップの後は如何に。

(続く)

遠音◆56c847 / 2022-01-10 01:42:25 No.88
(続き)
ほくほく街道10
> 「北前船ってのがあってだよ」
ラストの心の叫びにハモってしまう。この唐突なCM感は「オッサン」の関係会社であろうか。
こういう「オッサン」にはニコニコと穏やかに相づち打ちながら聞き流すのがよいだろうなぁと思いつつも、他人事となればニヤニヤと読めてしまう。
本文中にはないが、前置きで「ほくほく街道って知ってる?」という皮切りがあったのだろう。
なんてことのないやりとりだが、酒場のガヤガヤした雰囲気が出ていると思う。


以上です。
冒頭にも書きましたが、読み返したり評を書いている内にまた評価が変わったりして、選はとても悩みました。なんでこれが選に入ってないんだろう?と思いつつ評を書いたものもあります。最後は個人的好みでグワッと選びました!ドントシンク、フィーーーーールッ

海音寺ジョー◆2819bb / 2022-01-10 10:55:45 No.89
○ほくほく街道4
> 「パパ、見て!」
この難しいタイトル(すみません、すみません!めっちゃすみません)に、こういうアプローチが!と唸らされました。この携帯ゲーム機、自分も買いたいです。

○ほくほく街道8
> だれも通ったことのない街道
街道の扱いの難しさというか、一般的なイメージを軽く覆す力技に圧倒されました。ヒトに踏まれる前提のはずの街道が、人間の味に興味を抱くラストも不気味で怖くて良かったです。

△ほくほく街道1
> 「そんな名前ついてたっけ?」
夕暮れ。黄昏時の、魔に出逢ったゾクゾクする感じが良かったです。運転中、ときどき襲って来る異世界感というのか、合流点で実は追突されてて、とっくの昔に自分は死んでしまってるんじゃないの?というような違和感を追想しました。

△ほくほく街道6
> さて、ここに、芋があった。
芋の中にも世界があるという発想に驚きました。最後の段落の「誤って」というところから、語り手は家族の一員でありつつ、この芋の内部世界のことを神的な視点で知っていたのかな?と、気になりました。個人的な感覚ですが、この「誤って」は無い方が、逆にすんなり不条理な物語としてまとまったのでは?と思いました。

✕ほくほく街道7
> 小春日和やインディアンサマーのように
明記されてませんが、死者となる人との別れの光景なのかなと想像しました。せつないけど、語り手の綺麗ごととしたくないという姿勢の堅持に、一種の至誠を感じました。タイトルから一番イメージが遠いような気がしましたので、逆選でお願いします。


一日遅れてしまい、すみません。今年もよろしくお願いします。

磯村咲◆8fbabe / 2022-01-10 20:17:41 No.90
作品も出せなかったし、選評も間に合いませんでしたが、全評に挑戦しました。

<ほくほく街道1>
> 「そんな名前ついてたっけ?」
>「街道って
の前の改行が飛んでますよね。ちょっと行ってみようかなと思わせるキャッチーな名前につられて、思いがけず山道を走り、海にまで出ちゃった、というのは無い事もない話のようですが、昨今はナビを見るからなかなか無いかも。
表示板に見慣れない名前を見つけた時点で、すでに迷い込んでいたのでしょうか。カフェで日没を見ようと誘われるのがキャッチーな名前に相応しくてよいのですが、この系統の話としてはインパクトに欠けるので、もうひとひねり欲しかったです。

〇<ほくほく街道2>
> 飛脚から届けられたのは、明日からの手紙であった。いかにも私の書いた字
街道の平穏無事を保つ謎のシステム。未来と長閑さがいい塩梅なほくほくでした。

<ほくほく街道3>
>気持ちの良い秋の日である。秋晴れの天は高く、近ごろ肥えぎみ。
工夫は見られるのですがやや分かりづらく、タイトルと設定を超えられていないように感じました。

<ほくほく街道4>
>「パパ、見て!」
この作品もタイトルと設定を超えられていないと言えばそうなのですが、ホタテ、ホッケ、ホヤと畳み掛ける並びに、釘屋、櫛屋、鎖屋と挟まるアンバランスさが面白かったです。

△<ほくほく街道5>
>「え、ほっ、ほっかいどう?」
スイッチが入ったばあちゃんの語りと翻弄される合いの手が面白かったです。ばあちゃんが霊力を発揮した、最後の「うぎゃあああ も、ただの男人禁制の山岳信仰にはとどまらないのを示唆しつつ、話の幕を引く上手い終わり方だと思いました。

×<ほくほく街道6>
> さて、ここに、芋があった。片手で簡単に握れるぐらいの小さな芋である。
持って回った描写による導入部から突然の我が家の食卓までの無理やりさが妙に面白かったです。

△<ほくほく街道7>
> 小春日和やインディアンサマーのように、異なる季節で形容するのが人類に
想起される雑多なことも大切なことも、陽光の元、幹線道路に満ちるまた別の雑多さに紛れていく。手を離さないと手話できないこと、今まで気づいたことがありませんでした。

磯村咲◆8fbabe / 2022-01-10 20:18:12 No.91
〇<ほくほく街道8>
> だれも通ったことのない街道が、かつて幾つも存在した。
街道とは、と問いたくなるところですが、この作品好きです。

<ほくほく街道9>
> 助手席からカネトモ君が「あれは、おかしい」と、前方の仏具店を指さしな
そこでなんとかほくほく感を出して欲しかったです。

<ほくほく街道10>
>「北前船ってのがあってだよ」
上っ面の知識を得得と話す人も迷惑ですが、有難いのだけれど知りたいのはそれではないことを滔滔と語るボランティアガイドさんも現れそうなほくほく街道。

以上です。

たなか◆535f38 / 2022-01-10 23:16:28 No.92
たなかです。
ほんと、年越し競作は初めてではないでしょうか。日程がきつうございました……
そして、お題が難しかったらしい件については、申し訳なく……
1 日遅れもスミマセン! 連休だったし許して!(我が儘か!)
今年初めの選評です。よろしくお願いします。


×ほくほく街道1
>  「そんな名前ついてたっけ?」

構成が綺麗に決まっている作品。その分、エンディングが予期しやすく、本来なら、
驚くべきはずのラストが、型にはまった安心感を与える印象になってしまったので、
もうひとひねり欲しかったかも。タイトルから遠く思えたのが残念でした。逆選で。


○ほくほく街道2
>  飛脚から届けられたのは、明日からの手紙であった。いかにも私の書いた字である

このタイトルをこんな風に料理できるのかと驚いた作品。手紙と飛脚だけが、
この世界における不穏感を担い、それ以外は実に平穏な日々。繰り返し届く手紙の描写で、
緊張感が高まったあとに穏やかなエンディングで締められる構成が鮮やかでした。正選で。


△ほくほく街道4
> 「パパ、見て!」

楽しそうなゲームに、楽しそうな親子。平易な言葉に子どもらしい単語の羅列が、
この三人のいる空気感をうまく表していると思いました。自分もこのゲームが見てみたい。
ただ、話としてはそれらの紹介だけになってしまっていたかも。次点で。


△ほくほく街道7
>  小春日和やインディアンサマーのように、異なる季節で形容するのが人類に共通し

物語世界の背景が丁寧に説明されてはいないので、提示された言葉を少しずつ積み上げて、
推し量る読み方が必要でした。そういうあり方自体も雰囲気も含めて面白かったのだけど、
会話をするために手を離す必要性等、細かいところが最後まで読み解けなかった。次点で。


○ほくほく街道8
>  だれも通ったことのない街道が、かつて幾つも存在した。

生き物としての街道を、タイトルの「ほくほく」から寄せて提示し、「共食い」という、ありえないはずのエピソードを強く打ち出し、その様を丁寧に描写したあと、最後の行で、異なる視点から締める。街道のそれぞれのあり方が絶品。とても面白かったです。正選で。

つとむュー / 2022-01-10 23:31:45 No.93
【選評】ほくほく街道

〇<ほくほく街道2>
>飛脚から届けられたのは、明日からの手紙であった。
災禍を避けることができるから、ほくほく。
そのからくりは飛脚が届ける明日からの手紙、というのが面白かったです。

〇<ほくほく街道7>
>小春日和やインディアンサマーのように、
全然ほくほくという感じじゃないのに、読了感がなんだかほくほくしている。
手を繋ぐということの重さを、ひしひしと感じさせてくれた作品でした。

△<ほくほく街道5>
>「え、ほっ、ほっかいどう?」
聞き間違いが楽しい作品でした。
結局、ほくほく街道はなんだったのでしょう?(笑)

△<ほくほく街道6>
>さて、ここに、芋があった。
芋に世界があって中央に大きな溝って、なんだか楽しい世界観でした。
それがラストで、ほくほくになってしまうなんて・・・

×<ほくほく街道8>
>だれも通ったことのない街道が、かつて幾つも存在した。
街道が共食いするというのは、すごいアイディアでした。
ほくほく街道も、もちもち街道に食べられちゃうような気がしたので×にさせていただきました。
まあ、ほくほく街道とは一言も書いてないんですけどね。

遅刻してすいません。
以上、よろしくお願いします。

胡乱舎猫支店◆4926c5 / 2022-01-11 00:43:34 No.94
あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。
遅くなりまして申し訳ありません。3連休だったのでてっきり今日が締め切りかと
そして寝落ちしていました。

○ほくほく街道8

>だれも通ったことのない街道が、かつて幾つも存在した。

街道と言えば人が作った(もしくは人が名付けた)もののはずなのに
誰も通ったことが無い上に人為的に無くなったのでは無く街道が共食いでとは…。
しかも全部おいしそうな名前ばかり。
「ほくほく」だけはおいしそうというよりなんか得してウハウハしている感じですが
芋とかカボチャとかはそういいますものね。
勝者の「ほくほく街道」はまだ未経験の様ですが「神隠し」の原因の1つっぽいあたりも
好み…と思いましたが「誰も通ったことが無い」のなら皆さん未経験ですね。
それはさておきやはり好みの話です。

△ほくほく街道2
>飛脚から届けられたのは、明日からの手紙であった。
過去からの手紙の忠告に従って災禍をさけたことで別の未来に分岐して
どんどん平行世界が広がって行くのですね。スケールの大きい話にみたらしの
タレがからんでいい感じです。

△ほくほく街道4
>「パパ、見て!」
最初単なるゲームの名前かと思ったのですがまごうことなき「ほくほく街道」ですね。
ど○ぶつの森のキャラでゲーム画面が脳内で再生されました。

×ほくほく街道10
>「北前船ってのがあってだよ」
つっこみの語り手に妙な親近感を覚えるし好きな展開ではあるのですがちょっと「街道」
からは一番遠いかな?と
申し訳ありません。逆選で。

まつじ◆fd9eca / 2022-01-11 15:40:35 No.95
 こんにちは、いつの間にか年が明けました。いかがお過ごしでしょうか。早くも遅ればせながら選評をいたしましたので、本年もよろしくお願いいたします。

○<ほくほく街道7>小春日和やインディアンサマーのように、
 ラストがいいですね。「過剰にエモくて、」あたりも効いて、ひねくれ感が好ましい。それはそれとして手を離さなければ会話ができないなど、丁寧な描写がよかったです。

○<ほくほく街道9>助手席からカネトモ君が「あれは、
 ほんのひとときの光景なのに、結構密度があるように感じるのは、ひとつひとつの描写がしっかりしているからかしら。つるっと滑った、しれっと描かれた不穏が気になります。

△<ほくほく街道10>「北前船ってのがあってだよ」
 「となれば」、いいですね不正「となれば」。北北線とかは確かにありそうですね、調べてないけど。きっと何度も聞くことになるでしょう同じ話を。がんばれ青年。

△<ほくほく街道5>「え、ほっ、ほっかいどう?」
 まさか、ばあちゃんのスイッチが入って流暢に語り始めるとは意外な北北回堂。でも孫がちゃんと見えてない。結局何だったの…という感じが軽妙で心地よいですね。

×<ほくほく街道8>だれも通ったことのない街道が、
 一見ふざけた導入に、ぐっと興味が湧きます。最後の一文がなかなか意地悪だなと思えるのは、彼が人の弱肉強食生存競争を目にしてきたからか。発想が楽しかったです。

つづく

まつじ◆fd9eca / 2022-01-11 15:41:31 No.96
<ほくほく街道1>「そんな名前ついてたっけ?」
 驚くくらいで済む肝の座り方に感服。独り言をしない私には、独り言はフィクションの人物がするものだと昔は思っていました。描かれる風景が、不思議と怪しく思えます。

<ほくほく街道2>飛脚から届けられたのは、明日
 書き出しからして謎、飛脚は一体どこから来たのか。ほくほく感を後半でなんとか回収した感じもしますが、みたらし団子が食べたいです。幸運な分岐をゆく主人公に乾杯。

<ほくほく街道3>気持ちの良い秋の日
たいへんほくほくしています。最後の一文に余韻があって、なんだか清々しい。栗など最近口にしないが、パリの味食べたい。茶店をサテンと読んだのは正しかったでしょうか。

<ほくほく街道4>「パパ、見て!」
 鎖屋って何でしょうか。渋い選択をする子らに、そのまますくすく育ってほしいものです。ほくほく商店街という感じが強いですが、気持ちがほっこりいたします。

<ほくほく街道6>さて、ここに、芋があった。
 芋という世界の溝である街道がほくほくされてしまうという儚さ。設定が可愛いからもっと愛着を持ちたかったが、その前に消滅してしまいました。南無南無。

 いろいろありますが、せめて皆様が健やかでありますように。

最大1000文字まで(残り1000文字)。省略不可。日本語必須。HTMLタグ不可。誹謗中傷や個人情報、宣伝URLは即削除されます。
最大10文字まで。省略可能。
半角英数字(8文字まで)を入れることで、書き込みの削除ができるほか、名前の後ろに任意のコードが付きなりすましを防止できます。省略可能。