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車のWAXの話
チョッパーオーナー◇vbg / 2014-02-13 10:17:00 No.272
 2月に入って雪に悩まされる日が続きます。明日も少し前まで、
雨の予報だったのが、気づけば雪情報です。つもるのかな・・・。
関東で雪が降ると大混乱になりますよね。チョッパーも例外になく色々大変ですが。

 さて昨今、頻繁にWAXやコーティングについてご相談を受けることがございますが、
量販店などの市販でも相当数の種類があります。メーカーの数だけでも国内、国外を合わせると
何十社とあります。(WAXだけでも数百種類?)
ただこのWAXについては特に、意外とどの製品も同じように思われているように感じます。
しかしただのカーWAXとひとくくりにするには意外と奥が深かったりします。
 では何がそれぞれ違うのか?簡単にいかに分けてお話しましょうか。
 ?目的・用途
 ?構成される成分
 ?施工方法
 ?価格・原価

 では?から
 皆さんがWAXに求める物は?おそらく固形WAXを好んで使われる方の多くは、
そのツヤ出し効果と塗装保護(色褪せ防止等)効果が目的でしょうか。また、WAXによっては
コンパウンド(微粒子の研磨剤)を含んだ物で汚れが落ちる物もあります。石油系溶剤を多く含んだ
物はピッチやタールなどの油分系の汚れを除去する効果もあります。
物凄く大雑把な分け方ですが、

価格が安い・リーズナブルなWAXの部類 →汚れ落とし効果高い反面ツヤ出しや保護力は低い
価格が高い・高級WAXの部類      →ツヤ、保護力は飛び抜けている反面、汚れ除去はほぼ無い
 といった感じでしょうか。WAXに関しては量販店で売られている物の方が一般的に使いやすいと
思いますが、ホントの意味で車に優しくはありません。

 ?構成される成分の違い
 これは目的をどこに向けるかでわかれます。WAXと言えば?
A-汚れ落としのコンパウンド B-ツヤ出しのポリマー配合(シリコン系) C-カルナバ椰子
 さてどれをイメージされるでしょうか。
主に量販店やホームセンターなどで見かけるWAXはAかBです。商品表記上、カルナバ含有率が高い!と
うたわれている商品が多いですが、実際の内容量に対して1〜数%程度のものだと思います。その代り、
汚れ落とし効果が高かったり、施工後のムラのなりにくさ等、扱いやすさも良好です。
 逆にマニアックなWAXになると、Cのカルナバが最重要になります。カルナバ椰子とは、
ブラジル北部に生息するカルナバ椰子から採れるカルナバ蝋で、天然植物蝋の中で、
つや・光沢性・強靭性・硬さ・微結晶性などが最も優れたものと言われています。この含有量が高く、
物によってはこれにBのポリマーを配合する物などもあります。含有率は30%から70%の物まで
あります。

 ?施工方法について
 通常のWAXはスポンジなどで塗り込みます。ただ、特殊なWAXになると、手塗りです。
手塗り???そう。手塗りです。皆さんがハンドクリームを塗る時みたいに素手です。
カルナバ蝋は人肌の熱で溶けるので、日焼け用オイルを塗るみたいにカーボディーに塗りぬりします。
カルナバ含有率が高い程、塗り込みも拭き取りもシビアになり、ムラを出さないためには
それなりの技術と知識を要します。
また、もしセルフの洗車場で、この「手塗り」これをやっている人がいたら、
「スポンジを忘れたのだ…かわいそうに…」などと思わないで下さいね♪
それは高級WAXを使っているからだとおもいます。
ちなみに市販のWAXではやめましょう。石油系溶剤などが多く、手がおそろしく荒れることになります。
天然成分のみのWAXのみ、手塗りは可能です。

 ?価格、原価について
 これらWAXはピンキリです。車にも100万円で買える車もあれば2億円するヴェイロンのような車も
あるようにです。リーズナブルで比較的手ごろな物は1缶500円〜5000円程度でしょうか。また、
高価なWAXとなると1缶1万円〜10万円以上となります。
(ちなみに最高級のカーWAXは、ザイモール-ロイヤルグレイズ150万円…冗談の域を超えてます…)
これらの値段の差はやはり成分のカルナバ蝋に絡んできます。カルナバ蝋自体がとても高価なので、
これらを数十%の配合と天然成分主体にすると、おのずと値段が跳ね上がります。
かといって、値段が高いWAXは使いやすいかというと、反対に扱いにくく、知らずに使うと
濃色車はムラだらけになります。ん〜、いわゆるピーキーなやつです。
反面、価格を抑えすぎたWAXは、扱いやすいのですが、石油系溶剤やコンパウンドに頼り気味で、
場合によっては塗装にあまりよくない場合があります。また、コンパウンド含有のWAXを使うと、
下地にある被膜をたとえ薄くでも、確実に削ります。よくガラスコーティングなどを掛けている車に「NO WAX!!」などと
ステッカーがはってある場合がありますが、おそらくこういった事が関係しているかと思います。
(ディーラーさんが施工しているコーティング CPCや5イヤーズコート、ウルトラグラス等)
それ以外にも、ボディーの状態が親水性なのか疎水性なのかなど、他にも色々ありますが。

 気付けばまた、長々と書いてしまい、すみません。
とりあえずここらへんにしようかと思います。おそらく、これらの事をマニアックに
書き続けたらこの数倍書き続けることになりそうです^^
WAXについては意外と奥が深いということ、少しは伝わりましたでしょうか。
今度、このWAXの違いを私の車のボンネットで使い分けたものをテストしてこちらで
紹介しようかと思います。
予定では、
?強烈な撥水と防汚性が特徴のザイモールのライバル? swissvaxシールド
?安定的な性能をほこる英王室御用達らしいオートグリム ハイディフィニションWAX
?昔からのベストセラーで手ごろな価格のシュアラスターマンハッタンゴールド

 いつ検証できるかわかりませんが、WAX好きな方、是非ご覧くださいね♪

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