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鉄粉に関するお話
チョッパーオーナー◇vbg / 2014-11-07 10:49:00 No.393
 塗装に固着した鉄粉に関して良くご相談頂く事があります。
そもそも「固着した鉄粉」とはなんでしょうか?
分かりやすいのは洗車した直後にボディーを触った時、ほんの少し引っかかる
ブツブツした固着物です。もちろん、これらのブツブツのすべてが鉄粉とは
限りませんが(建築塗料のミストなど)、お車を乗られている内に確実に増えていきます。
見た目は、黒い点が徐々に赤茶色に変わっていき、次第に塗装に浸食していきます。
白など淡色車は非常に顕著に見えますが、黒など濃色車は見た目ではほとんど目立ちません。
さわってみるとすぐわかるのですが、意外と濃色車の鉄粉は気づかずに乗れれている方が多いです。

 またこれらの鉄粉は特徴があります。まず車の塗装で上を向いている部位程、固着量が多い。
特に上を向いている面と言えば、ルーフ、ボンネット、トラック、バンパーの一部など。
よく洗車前に紫色の鉄粉除去剤を全体に掛けて、「車全体がすごくついてますよ!!」と
言われる方もいるようですが、側面は意外と固着する割合は低いように感じます。
ルーフやボンネットなどに比べて一か所にとどまりにくいのが原因かもしれません。
とはいっても、特に鉄道沿線や大通りに面する場所、工業地帯などの駐車場では、固着する
鉄粉の量も格段に多く、側面にもたくさん固着している場合もあります。その場合、ルーフ等は
さらに恐ろしいことになっていると思います。

 これらの固着鉄粉への対策は?
「こまめな洗車+定期定期なWAX・コーティング施工+定期的な鉄粉除去」といったところです。
さらに言えば、鉄道沿線などの駐車場は自動車カバーをするのも手です。ボディーのエッジ部分が
シートとこすれて細かい傷になる可能性もありますが、鉄粉の固着は軽減できます。
固着鉄粉は意外と気にしない方もいますが、長期的にみて塗装へのダメージは大きいかと思います。
原因は鉄分の酸化・浸食です。日常のメンテナンスをしていても徐々に増えてしまう
固着鉄粉は定期的に除去することをお勧めします。

 最後に除去方法は?
 主に2通りあります。1つ目は酸化還元剤を使う方法です。量販店に鉄粉除去剤としてあります。
もう一つはトラップ粘土の使用です。
この鉄粉除去剤は使用方法と注意をしっかり守れば比較的安全な対処法です。(一部使えない車種もあります)
トラップ粘土に関しては使用には十分ご注意を。あれは粘土と言えど研磨剤です。
トラップ粘土に固着物を吸着させて除去するのですが、使用にはコツがあります。
また粒度もあり、良くとれる!!→荒い 効果は弱め→塗装には優しい といった認識
かと思います。また除去剤に比べるとトラブル率は高いようです。中には工作用粘土を
新車のボンネットに使ってしまい、惨事を引き起こしている方もおりました。
鉄粉除去専用の物を、確実な施工方法で行う。誤った使用方法で施工をしくじると、塗装は
線傷の嵐となりますのでご注意ください。

 日頃よりメンテナンスをご自身で行わない方は、私や専門業者さんにお願いされた方が
安全かもしれません。いずれにせよ、固着物のない塗装にカルナバWAXを掛けた後のツルツル感は
とても気持ちの良いものであることは間違いありません♪
この鉄粉に関し、細かくお伝えするとまた数倍の長さになりますのでこのへんで。

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