伊集院静さんの対談雑誌で面白い記事をみつけました。秦高球児に、何か参考になればと思いましたので、紹介します。

『グランドには魔物が棲むっていいますよね。特に接戦ていうか、力が近寄ってくると“奇跡”がおこりやすいんですよ。高校野球がすごくドラマティックなのは、力が接近しているからでしょう。能力的に落ちいても、いわゆる勢いに乗ったチームと対戦していると、これはもうちょっとした指先の間違いで球が転々と転がっていって、こんな負け起こるはずじゃなかったのに・・・とか、１つのフォアボールからまさか、まさかの大逆転ってことがよく起こる。そこに、高校野球の魅力は、あるんですよ。面白いですよ。もとは非常に小さなミスなんです。これが、９回終わってみて、勝負の別れ目がどっかにあるんです。だから、いかに小さなことを大事にできたかが、最後はものを言うんです。』

『中国の格言に《気機》という言葉があります。これは野球と通ずるところがあると思うんです。《気機》とは、選手の気持ちの動きというか、そういうものですね。ベンチもみんなが一丸となって勝つという目標に向かってチームのムードを盛り上げられるか、そんな人間がどれだけいるかです。“勢い”を左右する上で、非常にウェートがあるんじゃないかと。勝負事ですし、生身の人間同士が戦っていることですからね。この《気機》はチームの勢いにすごく影響するのかなと思いました。』

がんばれ、秦高球児！