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大喜利540回選句欄
41819 / 2019-06-16 07:23:00 No.14165
これより選句をお願いいたします。

入選 5句  特選 1句   計6句


締切  6月18日(火)

Re: 大喜利540回選句欄
41819 / 2019-06-16 21:57:00 No.14168
樹里の選

◎木天蓼に触れんばかりに播但線
固有名詞に、「木天蓼」が見事にマッチ!

〇寺町の辻を自在に蚊喰鳥
寺町に蚊喰鳥が、不気味にフィット。

〇ただ兄の尻ばかり追ふ夜振りかな
兄弟の美しき役割でしょうか。

〇盗人の如くに夜振動き出す
思ってはいても言えなかった感覚です。

〇我が指をにぎる赤子やさくらんぼ
ふっくらとした赤ちゃんの指が懐かしいです。

〇夜振火をけふの肴に酌み交はす
最高の夜ですね。互いの情緒が蘇ります。

Re: 大喜利540回選句欄
41819 / 2019-06-17 07:40:00 No.14169
旅遊 選

◎小面の遠きまなざし五月闇
 能というのは、心の闇をあらわにするものなのでしょう。季語が上手く使われています。

○昼と夜のあはひ彷徨ふ蚊食鳥
 こうもりとは何となくこんな感じのするものです。昔は朝に夕によく目にしました。

○寺町の辻を自在に蚊喰鳥
 蝙蝠はまさに寺町に似合うと思います。

○我が指をにぎる赤子やさくらんぼ
 樹里さんの言葉に賛成です。なんとなくそう思うのです。

○大いなる闇の息づく夜振の火
 夜振りとまでは言えないと思いますが、子供のころに近くの川で灯りをつけて悪童どもと小魚を追いました。

○盗人の如くに夜振動き出す
 なんとなくそんな姿になりますね。抜き足差し足ですから盗人と言い得て妙です。

Re: 大喜利540回選句欄
41819 / 2019-06-17 08:10:00 No.14170
純子選

◎さくらんぼ指のさきよりはにかめる
 さくらんぼのイメージを「はにかめる」が語っています。

〇木の国の闇の深きに夜振の火
 深い山に豊かな水 木の国が効いてます。

〇広すぎる古き実家や五月闇
 もう誰も住んでいないのでしょうね。

〇小面の遠きまなざし五月闇
 中七が季語を深いものにしていると思いました。

〇奥の院万燭つつむ五月闇
 五月闇が余計心を落ち着かせてくれるようです。

〇駄菓子屋の奥に三畳五月闇
 具体的な描写になつかしい景が浮かびました。

Re: 大喜利540回選句欄
41819 / 2019-06-17 12:45:00 No.14171
ひとみ選

◎一面に闇撒き散らし蚊食鳥
   あの独特の飛び方、暮れゆく空が見えてきます。

○河太郎住むてふ淵や五月闇 
   深緑のひんやり感たっぷり。

○木天蓼に触れんばかりに播但線
   固有名詞が効いて。
   
○木の国の闇の深きに夜振の火
   木の国の山深さと清らかな流れ。

○さくらんぼ指のさきよりはにかめる
   親指と人差し指。

○大いなる闇の息づく夜振の火 
   神秘的。  

Re: 大喜利540回選句欄
41819 / 2019-06-17 14:38:00 No.14172
《蒼天選》


さくらんぼ指のさきよりはにかめる◎
 指のさきよりが、素敵な言い回しです。

蓋取れば皆同じ向きさくらんぼ〇
 確かに、一粒づつ選別して箱詰めしていますからね。

柄のあればこそのスケッチさくらんぼ〇
 これも同意です。

盗人の如くに夜振動き出す〇
 何か怪しげな事へと乗り出す気分です。

木天蓼や細くなりたる崖の道〇
 あまり天下の広道にはありませんからね。

駄菓子屋の奥に三畳五月闇〇
 駄菓子屋には必ずくっ付いています。

(迷っていた句)

河太郎住むてふ淵や五月闇
寺町の辻を自在に蚊喰鳥
木の国の闇の深きに夜振の火
木天蓼の花に移れる山日かな

Re: 大喜利540回選句欄
41819 / 2019-06-17 20:08:00 No.14173
ふみもと選

◎夜振の火かざし少年川上へ
少年の動きが、景を明瞭にしています。闇も火も鮮やかで、心に訴えかけてきます。こういう一つの物語の一場面を切り抜いたような句は、私は大好きです。少年が恋をして結婚して父親になって老人になって死ぬまでの、長い長い物語が見えてくるようです。少々、妄想気味な評ですみません。

○木の国の闇の深きに夜振の火
中七が効いています。

○寺町の辻を自在に蚊喰鳥
寺町と辻でシチュエーションは十分。あとは、そこに蝙蝠を飛ばせるだけ。上手な句です。

○奥の院万燭つつむ五月闇
燭がいいですね。

○柄のあればこそのスケッチさくらんぼ
説明や感想だけではない句。

○水底を水の奔れる夜振の火
水底の水。いいですね。

Re: 大喜利540回選句欄
41819 / 2019-06-17 20:29:00 No.14174
二酔選

◎夢殿に終はる読経や五月闇
 読経の終わった静けさが闇を深くする。夢殿の夢も響き合う。

〇蓋取れば皆同じ向きさくらんぼ
 きれいに並んでいるのを見た瞬間。

〇木天蓼に触れんばかりに播但線
 線路に近いところまで。

〇昼と夜のあはひ彷徨ふ蚊食鳥
 夕暮れどきに見かけます。

〇奥の院万燭つつむ五月闇
 灯を包むのも闇です。

〇大いなる闇の息づく夜振の火
 「息づく」が闇の怖さを感じさせます。

Re: 大喜利540回選句欄
41619 / 2019-06-18 04:26:00 No.14175

いさおの選

○図書館は大玻璃囲ひ五月闇
森の中のガラス張りが図書館でしょうか。

○蓋取れば皆同じ向きさくらんぼ
「茎右往左往菓子器のさくらんぼ」(虚子)がありますが、同じ向きもありですね。

○昼と夜のあはひ彷徨ふ蚊食鳥
蝙蝠の虫を求めて活発に飛び交うのはまさに夕方ですね。

○その尻のカーブを愛でてさくらんぼ
なんとなく艶やかですがこういう句があってもよろしいのでは。。。

○夢殿に終はる読経や五月闇
厳かな雰囲気の夢殿の五月闇です。

◎木天蓼に触れんばかりに播但線
中七が良く固有名詞播但線が生きて居ます。

Re: 大喜利540回選句欄
41619 / 2019-06-18 06:43:00 No.14176
幹事は純子さんの次は雪蛍さん、いさお、二醉さんの順と記憶していますが、雪蛍さんが体調がお悪いようでしたらいさおがやりましょうか?            いさお

Re: 大喜利540回選句欄
41819 / 2019-06-18 16:45:00 No.14177
いさおさん、ありがとうございます。
お言葉に甘えさせていただきます。
順番を代わっていただけますと助かります。

いさおさんの次は、雪蛍が幹事を務めさせていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。雪蛍拝

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