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大喜利541回 ★選句欄★
41619 / 2019-06-26 06:37:00 No.14238
参加者10名、50句の出句です。以下の要領で選句をお願いいたします。

■特選1句  入選5句  計6句

各句に簡単な選評お願いたします。

■締切 6月28日(金) 24時まで
                                        
次の542回の幹事雪蛍様、そろそろお題の予告お願い申し上げます。

                                            幹事いさお

Re: 大喜利541回 ★選句欄★
41819 / 2019-06-26 09:31:00 No.14239
樹里の選

◎昼酒を買ひに出かける半夏生
酒をこよなく愛した太宰を思い出しました。
「半夏生」のアンニュイな雰囲気もいいですね。

〇浜に火を熾す夕餉やあいの風
今ではバーベキューでしょうか?漁師たちの暮しにも通じます。

〇吹き抜くる風を自在に海の家
海の家はこんな感じ。気持ちよさそうです。

〇若者は膝を抱えて海の家
どこか行き場のない不満もありそう。

〇薄つすらと空に頬紅合歓の花
比喩が楽しい。

〇風の音軒にちりんと祭鱧
京都の情緒が、「ちりんと」に凝縮されています。

Re: 大喜利541回 ★選句欄★
41619 / 2019-06-26 11:12:00 No.14240

いさおの選

○ひと息に鱧を裂きたる三代目
「ひと息に裂きたる」は実景ですね。さすが三代目の腕前。

○山の風入れて夕べの海の家
夕方からは陸より海への風が吹く。山よりの風はことに涼しく、海の家の夕餉の馳走の一つです。

○トラックの一台分の海の家
「1台分」が具体的です。よく観察されています。

○羊羹の角より乾ぶ半夏生
時候の季語の使い方が実に難しい。半夏生はその典型です。

○すぐ出来る焼きそば美味き海の家
焼きそばの味はTPO。海の家のシンプルな焼きそばは一泳ぎした後は実においしい。

◎薄つすらと空に頬紅合歓の花
合歓の花の繊細な羽毛のように広がる雄蕊は、空中の紅色の牡丹刷毛のようで実に美しい。優れた比喩です。

Re: 大喜利541回 ★選句欄★
41819 / 2019-06-26 12:54:00 No.14241
《蒼天選》

昼酒を買ひに出かける半夏生◎
 鬱陶しい日があれば対策有り、これに限ります。

潮入りの川の匂ひや半夏雨〇
 潮入りの匂いが鼻腔に迫ります。

浜に火を熾す夕餉やあいの風〇
 ◎を迷いましたが、酒に負けました。

乳母車行つたり来たり合歓の花〇
 母と子の情景が見えて来ます。

奥能登の沖行くフェリーあいの風〇
 あいの風は、日本海が本場の様です。

若者は膝を抱えて海の家〇
 遊んでいる様で、青春は悩み多きものです。

(迷っていた句)

校門に児を待つ母やねぶの花
ひと息に鱧を裂きたる三代目
この家にまだ広き土間半夏雨
O脚の胴長干せり海の家
海坂に架かる桟橋あいの風
巡礼の如くに雲や半夏生
羊羹の角より乾ぶ半夏生

Re: 大喜利541回 ★選句欄★
41819 / 2019-06-26 16:53:00 No.14242
ひとみ選

◎風の音軒にちりんと祭鱧
   こじんまりとしたお座敷の雰囲気があります。

○山の風入れて夕べの海の家
   山の迫る海の家。風もご馳走。

○吹き抜くる風を自在に海の家
   開口部の多い海の家。

○川端の夕べを濡らす半夏生
   半夏生の趣があります。

○若者は膝を抱えて海の家
   板間に車座。

○洛北の日暮れは早し合歓の花
   合歓は薄暮の花。

Re: 大喜利541回 ★選句欄★
41819 / 2019-06-26 18:55:00 No.14243
ふみもと選

◎若者は膝を抱えて海の家
これは新しい。一般的な海の家の句とは一線を画す。若者の内面が青い炎のよう。

○山の風入れて夕べの海の家
静かになった浜。入江の小さな海水浴場。

○灯台の灯のまはりくる鱧料理
状況と雰囲気が伝わってきます。

○朝の窓おほきく開けてあいの風
中七が素敵な句。

○乳母車行つたり来たり合歓の花
すごく優しい句。合歓の花だからそう感じるのか。

○せせらぎや伏見の酒と鱧料理
鱧の王道。

Re: 大喜利541回 ★選句欄★
41819 / 2019-06-26 20:23:00 No.14244
純子選

◎砂粒のひかる背中や海の家
 確かな写生句。

〇ひと息に鱧を裂きたる三代目
 老舗のうなぎ屋

〇洛北の日暮れは早し合歓の花
 夕暮れ時の淡い景が浮かびます。

〇道頓堀(とんぼり)に灯映る頃や鱧料理
 大阪のネオン街の雰囲気がよく出てます。

〇千里浜を飛ばすバイクやあいの風
 車でも浜を走るのは気持ちいいものですが、バイクで風をきるのはなおさらでしょう。

〇同じ音で止まるオカリナ半夏生
 練習をしている音まで聞こえてきそう。

Re: 大喜利541回 ★選句欄★
41819 / 2019-06-26 22:03:00 No.14245
二酔選

◎ひと息に鱧を裂きたる三代目
 老舗。三代目はまだ若く活きがいい。

〇この家にまだ広き土間半夏雨
 古いままの家に雨宿り。季語にも時間の要素。

〇乳母車行つたり来たり合歓の花
 やさしく美しい合歓の花を見ながら。

〇砂粒のひかる背中や海の家
 砂粒はついついてくる。

〇一椀の少し濁りて鱧の滋味
 滋味がいい。

〇風の音軒にちりんと祭鱧
 祭鱧がいい。

Re: 大喜利541回 ★選句欄★
41819 / 2019-06-27 04:01:00 No.14246
旅遊 選

◎子午線の海峡わたり鱧料理
 明石のあたりの瀬戸内の海は鱧で有名ですからね。単に明石というよりは子午線の海峡が上手い。

○山の風入れて夕べの海の家
 山と海とで景がよく分かります。

○潮入りの川の匂ひや半夏雨
 「川の匂ひ」に共感の一票。季語が生きています。

○道頓堀(とんぼり)に灯映る頃や鱧料理
 食道楽の街の雰囲気がよく出ています。

○羊羹の角より乾ぶ半夏生
 「羊羹の角」には降参です。「もの」はよく見ることの大切さを教えられました。

○故郷の鉄橋近しあいの風
 日本海に面した鉄橋の幾つかを思い浮かべることが出来ます。
窓が開いているからには、特急は止らない故郷なのでしょう。

Re: 大喜利541回 ★選句欄★
41819 / 2019-06-27 05:53:00 No.14247
のぶの選

◎砂粒のひかる背中や海の家
 青年の監視員の逞しい背中。

〇校門に児を待つ母やねぶの花
 母の愛で頂きました。

〇ひと息に鱧を裂きたる三代目
 勢いのよさ、三代目がいいですね。

〇浜に火を熾す夕餉やあいの風
 ご家族でのバ−べキュ-の一齣。

〇窓のある席より離れ半夏生
 日差しを避けて。

〇同じ音で止まるオカリナ半夏生
 はがゆさが、うかがえる。



Re: 大喜利541回 ★選句欄★
41819 / 2019-06-27 19:40:00 No.14248
雪蛍選

〇あいの風砂丘の起伏果て夕日
日本海側の砂丘と夕日が美しい景です。

〇トラックの一台分の海の家
トラック一台分という具体性。

〇砂粒のひかる背中や海の家
シャワーを浴びても砂粒は残りますよね。

〇せせらぎや伏見の酒と鱧料理
五感を刺激されました。

〇風の音軒にちりんと祭鱧
ちりんで条件反射のように祭鱧を思うのでしょう。

◎羊羹の角より乾ぶ半夏生
日常の細かいところの切り取りと半夏生が上手いです。

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