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聞いたぞ 聞いたぞ
Cancan / 2016-07-21 21:37:00 No.2551
>ここで世俗主義について解説させろ。たまには、わしもカッコつけたいんじゃい。

歌舞伎で言うところの『聞いたか坊主』の役割をされる訳ですね?(笑)

第二次世界大戦の惨禍が大き過ぎたため、今では過小評価されがちの第一次大戦ですが、これをきっかけに帝政が崩壊した国が多数あります。

ドイツ、ロシア、オーストリア、そしてオスマン帝国。第一次大戦で、オスマン朝の悲惨な敗北がなければ、帝国がもう少し永らえた可能性はあります。

しかしながら、トルコ共和国成立後も領土的野心、連合国側に対する復讐心はなかなか消えず、第二次大戦中何度も枢軸国側にすり寄る誘惑に駆られるのです。

ただ、『絶対にナチスに付いてはならぬ』とのケマル・アタテュルクの遺言により、結局は中立を守ります(連合国側に付く…でない点に注意)。私は前項でトルコの無法と無能さをあげつらいましたが、ムスタファ・ケマルという人は立派な指導者だったと思います。

もしケマルの遺言がなかったら間違いなく枢軸国側に入って戦い、戦後確実にソ連から手酷い干渉を受けたでしょう。

しかし、第二次大戦中の日和見を米国は快く思っておらず、朝鮮戦争でかなりのトルコ兵を国連軍として徴用されています。当然犠牲者も少なからず出たでしょう。それなのに南朝鮮からは感謝の『か』の字もない。

そのことに対しトルコの人から何か訊かれたら、それこそ私も『聞いたか坊主』状態で、1時間でも2時間でもあの国の国民性を説明させて頂きますよ。ただし、物語が歌舞伎のようにならないのが最大の難点(苦笑)

Re:勉強になりました
ミラクル3 / 2016-07-21 22:09:00 No.2554
 こんばんは、Cancanさん。日記をお読み下さり、ありがとうございます。

 第一次世界大戦で数多くの帝国が崩壊しましたね。オスマン帝国は第一次世界大戦でとどめを刺された感じでした。

 第二次世界大戦でトルコは、そのような立ち位置を取ったのですか。ムスタファ・ケマルの遺言がなければ、ソ連に蹂躙されたでしょうね。

 トルコは、NATOの原加盟国だと思います。地政学上、どうしても西側に組み入れる必要があったわけですね。

 あの国の国民性ですか。2002年のワールドカップが全てを物語っています。

 それでは、この辺で失礼します。勉強になりました。

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