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山口高志
東洋松本 / 2017-06-08 18:40:00 No.3839
ミラクル3さん、こんにちは。
関大時代の山口投手と対戦した人の話です。

「とても人間の投げるボールじゃない。」
「どうして人間があんな球を投げれるんだ?」
「ベースの遥か手前でワンバウンド!したと思ったボールがギューンと浮き上がってストライク。」

以上のような話を聞きましたが、その中で「速い」という表現はなかったように思います。そういう次元を超えていたんだなあ、と思いながら聞いた記憶があります。

Re:大学時代もとんでもない投手だったのですね
ミラクル3 / 2017-06-08 21:57:00 No.3842
 こんばんは、東洋松本さん。

 プロで伝説になった投手は、大学時代もとんでもない投手だったのですね。

 「ベースの遥か手前でワンバウンド!したと思ったボールがギューンと浮き上がってストライク。」が、特に凄いと思いました。

 「速い」という表現はなかったのは、あまりに速すぎてボールが見えなかったからかもしれませんね。

 山口投手が160?を投げていたのは確かだと思います。山本浩二選手が、そう言っていたそうです。

 それでは、この辺で失礼します。山口投手は、まさに太く短くのプロ野球人生でしたね。

山口高志と昔のスピードガンについて
東洋松本 / 2017-06-09 15:57:00 No.3848
ミラクル3さん、山口高志投手の続きです。

実際に打席に立つと、山口投手の球は、リリース直後は他の投手よりもはっきりボールが見えたそうです。むしろ一瞬スローモーションで動いているような感じがしたそうですが、直後に目の前をバレーボール(くらいの大きさに見えた球)が迫っている。ウっ!と感じたと思ったら、あっという間もなくミットにボールが収まっていたというような話でした。

因みに「ベース手前でワンバウンドしたかと・・・」はベンチで見ていた時にそう見えたそうです。

速すぎて打てないというより、タイミングが取れないと。

仕方がないので「このくらいか?」と思って振るしかなかったと。
この人の話を聞いた時に「3日前から振らないと間に合わない。」と対戦したプロ選手の誰かが表現した意味が分かったような気がしました。速すぎてボールが見えないと日本シリーズで対戦したカープナインが言ったそうですが、プロの一流でもそうなのですから、大学生に打てというのが無理な話です。

では実際にどのくらいのスピードが出ていたかですが、山本浩二以外にも、阪神にいたブリーデンや、日米大学野球で対戦したフレッド・リンらがノーラン・ライアンを引き合いに出した話からすると160キロは超えていたのだろうと想像します。

スピードガンはボールと正対しないと実際の球速よりも遅く表示されますが、昭和50年代後半頃は打者や審判が邪魔になるということから斜めから測っていました。感じからするとネクストサークルと、左バッターボックスの1塁側ラインとの間のどこか、という感じでしょうか。 いずれにしても正対して測定したのを見た事がありません。

1983年の池田がNHK特集で放送された時に、かなり斜めから測定した水野投手の球速が「135キロ」とスピードガンに表示され、これが「水野の凄さ」として放送されました。

1984年選抜のPL対伊野商の決勝をMBS放送が中継した時のものをニコニコ動画で見ることが出来ますが、桑田がピンチで投じた勝負球でも133キロほどしか出ていません(渡辺が清原に投じた1球は147キロという計時もありますが)、甲子園でも例外なく斜めから測定していたはずです。

正面から何度ズレたかで実際の球速よりどのくらい遅くなるかは参考URLを見て頂ければと思います。(もしくは「スピードガン取説」で検索してみて下さい。)

それから、当時は初速を測るという概念がなかったように思います。球速とは初速では意味がなく、実際に打者が感じやすい、打者直前方向にガンを向けて測定していたのではないでしょうか?実際に私が測定された時もそういう感じでした。

ネット上では「昔のスピードガンは性能が悪かったから」という書き込みをよく見ますが、表現としてむしろ正しいのは、当時の測定方法では実際より遅く表示されたのだと思っています。
初速を測りだしたのがいつ頃なのか、そしてそれが統一されたのがいつ頃なのかは不明です。

現在は角度のずれの補正が過大になり過ぎていると考えます。

またネット上で見かける「昔より人間は進化しているし、トレーニング方法なども格段の進化があるので、投手の球速が伸びて当たり前。」というのは間違っていると断言します。

100m走 2.7パーセント記録向上(27年間)日本学生記録の変遷
球 速 5.1パーセント記録向上(26年間)与田から大谷まで

これは私が日本人に限って検証したものですが、陸上競技場のトラック素材やスパイクシューズが飛躍的に進化した陸上100m走のでさえ2.7パーセントしか記録が向上していないのに、グランドやスパイクシューズの影響は皆無であるはずの投手の球速の伸びは異常です。100m走は学生記録についてですが、日本記録についてはじくともっと伸び率は小さく、更に球速の伸び率の異常さが目立ちます。

測定方法の変化に加えて興業的な理由がそこにはあると思うのですが、プロ野球との整合性が取れるように地方球場でさえも補正が過大になっていると思わざるを得ません。

私の結論では、現在の測定方法を用いれば山口高志は補正なしで160キロ以上。大谷翔平はそれ以下と思います。

以上長文失礼しました。

Re:測定方法に関しましても、目からウロコでした
ミラクル3 / 2017-06-09 22:11:00 No.3850
 こんばんは、東洋松本さん。

 実際に打席に立った方の証言は貴重ですね。バレーボールくらいの大きさに見えたボールがあっという間にキャッチャーミットに収まった感覚は、実際に打席に立った方ならではですね。

 なるほど。速すぎるとタイミングが取れないわけですか。それも、実際に打席に立った方ならではですね。

 75年の日本シリーズで対戦したカープの打者がきりきり舞いしていたのを覚えています。大学生では当てるのも難しかったでしょうね。

 アメリカの選手がライアン投手を引き合いに出すのですから、160kmは出ていたでしょうね。

 昭和50年代後半頃にスピードガンによる計測が遅く表示されたのは、そういうわけですか。合点が行きました。

 水野投手が135?ということはなかったと思います。それでも、当時としては速かったということなのでしょうね。

 桑田投手の133?も考えらない数字ですね。やはり斜めから計測したからでしょうね。

 参考URLを見ましたが、10?くらい遅くなるように感じます。そうだとしますと、渡辺投手は157?ということですね。

 初速でなかったので遅く表示されたわけですね。初速での計測でなかったのは不自然な気がします。

 私も、「当時の測定方法では実際より遅く表示された」に賛同します。東洋松本さんのご指摘で、そう思いました。

 確かに、投手の球速の伸びは異常ですね。それも、東洋松本さんのご指摘が正しいことの裏づけになると思います。

 桑田投手の享栄戦での速球は147?ほどと言われていますが、近年の150?より速く感じます。

 現在のスピードガン表示は、興業的な意味合いもあるでしょうね。150?では、もうそんなに驚きを与えませんから。

 大谷投手の165?を録画しましたが、それほど速く感じなかったのは確かです。

 現在の測定方法で山口投手の球速を測れないものでしょうか? 

 それでは、この辺で失礼します。測定方法に関しましても、目からウロコでした。

投手の球速の伸びの異常さ
東洋松本 / 2017-06-10 17:29:00 No.3854
夜分に失礼します。

近年の高校生の球速アップについてのマジックをもう一つ・・・

近年、高校野球の地方大会のネット裏にいくと控え部員がスピードガン片手に投球毎に自チームと相手チームの球速を測っています。これは何も甲子園の常連の強豪に限った話ではなく、弱小の公立高校であってもまず例外ではありません。そして、投手にほぼ正対した位置に陣取っているのは言うまでもありません。

大会でなく、練習試合ですら全ての投球を測定・記録しているそうですから、近年甲子園に登場する投手の「MAX145キロのストレートを投げる。」という触れ込みは正しい事になります。

ところが私が現役だった30年ほど前まではこういうことはなく、高校生の球速を測るのはプロのスカウトか、出入りのスポーツ用品店からたまに借りて来て、という感じでした。

確か久留米商業の山田投手が「142キロの速球を投げる。」とセンバツ前の雑誌で紹介されていた記憶がありますが、これは彼のMAXではなく、たまたま測定した時に一番速かったものであると考えられます。しかもどういう角度で、どの位置(初速か終速か)のものかも不明です。

桑田が高2の享栄戦の球速がMAX147キロなんですね。
これも角度・位置ともに不明ですが、桑田のしかも甲子園で最も速い球を投げたと言われる試合ですから、今の甲子園の(補正された)ガンで測れば155キロ前後でしょうか?ミラクル3さんの仰るように、ここ10年ほどの150キロより速く見えます。

ハイビジョンでない時代の画像は残像が残り、テレビ画面ではより遅く見えるにもかかわらずです。

現ソフトバンクの今宮が甲子園で154キロ?出したのではないかと思いますが、プロでは即座に野手に専念しましたが実際には154キロ出ていない事をプロのスカウトは知っていたのでしょうね。

陸上100m走と球速の記録の変遷を比較しましたが、やり投げと競泳の記録の伸びについても検証しました。長文となるためあえて書きませんが、「球速の伸び率の異常さ」が改めて浮き彫りとなり、大谷翔平より山口高志の初速(リリース後30センチ移動時点)が速いと確信しました。

札幌ドームで山口が投げれば170キロを超える数値が出ると思っています。

Re:スピードガン
ミラクル3 / 2017-06-10 21:56:00 No.3856
 こんばんは、東洋松本さん。

 近年は弱小の公立高校でも投球ごとに自チームと相手チームの球速を測っているのですか。スピードガンが普及したのとスピードガンの性能が上がったからでしょうね。

 MAX145kmというのはマヤカシではないのですね。もっとも平均球速でなさそうですが…。

 30年ほど前はスピードガンが普及していなかったですからね。高校生の球速を測る人間が限定されていたのはわかります。

 山田投手の142kmは出所が不明ですね。確かに速かったですけど。

 桑田投手の享栄戦でのストレートは、間違いなく150?以上です。今見ても、とてつもなく速く見えます。

 今宮投手の速球が桑田投手より速いとは見えなかったです。本当に154kmなら、まずは投手で勝負していたはずです。

 やり投げと競泳の記録の伸びについても検証されたのですね。「球速の伸び率の異常さ」が改めて検証されたわけですか。

 大谷投手の165?は当てられましたからね。山口投手の投球は当てることも難しかったので、それからも、どちらが速いかがわかります。

 それでは、この辺で失礼します。170?という数値を見たかったです。

山口高志まとめ
東洋松本 / 2017-06-12 16:50:00 No.3860
ミラクル3さん。
「ベースの遥か手前でワンバウンド!したと思ったボールがギューンと浮き上がってストライク。」というのは、「普通はこうだろう」と脳にインプットされていたこれまでの常識とは違っていたという事だと思います。

「これが人間の投げるボールなのか」という感想を書きましたが、私が実際に聞いた時には「試合中、ベンチでも守備についていても、いや試合後数日間は「人間にどうしてあんなボールが投げられるんだ?」も含めてずっと頭のなかでその思いが巡っていたそうです。

私もいままでいろんな剛球を見聞きしてきましたが、こんな感想は聞いたことがありません。

余り知られていませんが、巨人→日ハムにいた高橋一三投手をプロ野球史上最速に挙げる人もいるようです。
高橋投手の高校時代を知る人から聞いた話でも「速い」「もの凄い」「(黒い霧で一時追放された)池永よりもう一段速い」というような事は聞きましたが、それでも「人間が・・・」などという表現はありませんでした。

それから私の書き方が悪かったのですが、タイミングが取れないのは速すぎてというよりも、リリース直後はむしろ他の投手よりもゆっくりはっきりと見えるというギャップがあったからのようです。そこから目の前に来るまでは途中まるでワープでもしてくるような(これは本人さんの言葉ではありません)感覚からです。

これもまた他では見聞きした事のない感想です。

Re:見聞きした事のない感想の連続ですね
ミラクル3 / 2017-06-12 21:21:00 No.3861
 こんばんは、東洋松本さん。

 山口投手のボールは常識外のボールだったのでしょうね。でなければ、そのような形容にならないと思います。

 試合が終わって数日間も、その思いが続いたということは、相当のインパクトですね。

 江川投手を詳述した「真実の一球」を読みましたが、江川投手に匹敵するか、それ以上と感じています。

 高橋一三投手に剛球投手というイメージはありませんでした。名前の通り、1ストライクスリーボールになることが多いという投手というのは知っていましたが…。

 ちなみに、「真実の一球」にも、「人間が…」などという表現はないです。

 なるほど。リリース直後がはっきり見えていて、とんでもないボールが来るので、ワープするような感覚になるのですね。野球音痴ですが、なんとなくわかります。

 それでは、この辺で失礼します。見聞きした事のない感想が出ることからも、山口投手が伝説の投手であることがわかりますね。

高橋一三と山口高志と江川卓と
東洋松本 / 2017-06-13 07:34:00 No.3862
ミラクル3さん、おはようございます。

高橋一三投手の晩年、当時の測定方法では球速120キロ代が中心だったような気がします。

若い頃は大変な速球投手だったそうで、ネット上でには「指に特殊な装置をつけて球速を測定した際に156キロを記録した」との
記述もあります。

高校時代には四し球を10個以上出してノーヒット・ノーランということもあったそうですが、知人は「あのスピードであのノーコン。あれじゃあ怖くて(打者は)踏み込めんわな。」と言っておられました。

「真実の一球」にも、「人間が…」などという表現はないのですね。

山口高志と対戦した人は、江川、高3のセンバツでの投球(対戦相手は不明ですが広商でないはずですが)もダッグアウトの少し上くらいから見たそうですが、やはりリリース直後は低めに外れたように見えたそうです。ベンチから見たら山口高志のようにベース手前でワンバンド、のように見えたのかもしれませんが、見る角度が違いますからこれだけでボールの伸びの優劣は付けられませんね。

江川の球筋は「ギューン」と18、44mを均等に浮き上がってくるようだったそうです。

それに対して山口高志のそれはベースの手前から急に加速しながらホップするように見えたそうです。

球速については「スピードガンで測ればいい勝負かなあ?やっぱり山口が少し速いかなあ?山口を見てなくて江川を見たら相当驚いただろうね。」との事でした。相手投手の球が中学生くらいに見えたそうですから、江川もやっぱり相当なものだったのでしょう。

それから、打者がしばしばのけ反るようなリアクションをする江川のカーブの切れと落差は素晴らしかったそうです。

ストレート1本槍だった山口投手と違い江川にはこのカーブもあった事から「大学のトップチームでも簡単に完封するくらいの力がある」とのことでしたので、日米大学野球で全く通用しなかったのはやはり手抜きでしょうか。

Re:2人とも凄い形容のされ方ですね
ミラクル3 / 2017-06-13 22:27:00 No.3863
 こんばんは、東洋松本さん。

 高橋一三投手の若い時のピッチングは見たことがないです。120?の頃は知っています、

 指に特殊な装置ですか。何をつけていたのでしょうか?

 荒れ球の剛球左腕は打ちにくいと思います。鉾田一の戸田投手が、そんな感じでした。

 「真実の一球」は素晴らしい著書です。「人間が…」などという表現はなかったと思います。

 見る角度によって、球筋は違うと思われます。それにしましても、2人とも凄い形容のされ方ですね。

 スピードガンで測れば、山口投手の方が少し上の数字が出たかもしれません。もっとも、スピードガンの計測と体感とは違うでしょうけど。

 江川投手のカーブも超一級品だったと書かれています。高校時代の方が切れていたようですね。

 日米大学野球で全く通用しなかったのは、高校時代ほどのピッチングではなかったからかもしれません。手抜きもあったような気もしますが…。

 それでは、この辺で失礼します。2人の比較は、本当に難しいですね。

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