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江川の球速が落ちた理由
東洋松本 / 2017-06-14 17:56:00 No.3866
ミラクル3さん。
高橋投手については「指に特殊な装置を付けて」以外には記述がなく詳細は分かりません。

堀内投手の球速を光電管方式の測定装置を用いてホームベース付近で測ったところ155キロを計時したと当時の新聞は報じていますが、これはいわゆる終速に該当しますから驚くべき数字です。

堀内自身が「一三さんと自分の球速は同じくらい」という発言を聞いたことがありますから、高橋投手もやはり相当な球速であったとようですね。

さて江川の球速が大学時代に落ちたとのミラクル3さんのお考えを受けて、私自身いろいろと考えてみました。

?制球を重視し、練習でも全力投球をあまりしなくなった。
?縦のカーブを横のカーブにモデルチェンジした。

?は江川自身が発言しています。
高校時代の「負ければ終わり」ではないため、また先のプロにおいて1年間のシーズンを通して登板する事を見据え、出来るだけ球数を抑え上記?と併せて打たせて取る方向に投球スタイルをマイナーチェンジしたのではないでしょうか?

当時本人は「速い球ならいつでも投げられる。」と思っていたはずですが、ブルペンでは全力投球(時には120%のイメージ)をする場面も織り交ぜないと、人間の体はすぐに速い動きを忘れてしまします。

また私が高校生のころはスライダーを投げる高校生は皆無でした。池田時代の水野も球筋は明らかにスライダーですが、投げ方はカーブです。

スライダーの投げ方は現代とは違い、当時は「スライダーを投げるとストレートが走らなくなる。」と言われていたのですが、江川は投球数を抑えるために当時のスライダー方式の自称「横のカーブ」を使うようになったのだと想像します。そのため本来の腕の振りに変化が生じたのではないでしょうか。

「俺のカーブでは空振りかせいぜいチップ。横のカーブだとちょっとバットの芯が外れて内野ゴロ。1球で打ち取れる可能性が高くなる。」
これは本人の言ですが、作新学院に入学早々「どうすれば27球で試合を終わらせられるか。」と本気で研究していた事に寮の同室の3年生が驚いたとの逸話がある江川ならではの発想ですが、賢い頭を変な方向に使ってしまったと残念に思います。

現代のようにツーシームという発想があれば、江川の大学時代からあれば、プロでもとんでもない活躍をしていたかもしれません。

Re:さすがの分析ですね
ミラクル3 / 2017-06-14 21:58:00 No.3867
 こんばんは、東洋松本さん。

 高橋投手については分かりませんでしたか。それにしましても、興味深い話ですね。

 堀内投手は、そんなに速かったのですか。それに加えて、とんでもないカーブを投げていたのですから打たれなかったわけですね。

 高橋投手の球速も160?くらいというわけですね。全盛期のピッチングを見たかったです。

 なるほど。それで江川投手の怪物性が失われたわけですか。もったいなかったですね。何事においても、一度気を抜くと、元に戻るのは難しいですから。

 確かに、私が高校野球に夢中になっていた頃、スライダーを投げていた投手はいませんでした。当時の記事を読んでも、スライダーという語は出ていないです。

 水野投手のボールはスライダーだと思っていました。投げ方がカーブと知りませんでした。

 江川投手は、そんなピッチングを思い浮かべていたのですか。当時から手抜きのことを考えていたとは、あれだけの才能を持っていたのに実に惜しまれます。

 江川投手がツーシームを投げていたら、もっと長く現役を続けられたでしょうね。もっとも、燃え尽きるまで投げる人間ではなかったですけど。

 それでは、この辺で失礼します。桑田投手は、高校時代は敢えてスライダーを投げなかったそうです。

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