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オール先攻同士の決勝戦
Redfox / 2017-08-26 19:17:00 No.4284
ミラクル3さん、こんばんは。

 今年の夏の甲子園の決勝は広陵−花咲徳栄でしたが、実は1回戦から準決勝まですべて先攻で勝ち上がってきた学校同士の対戦でした。結局、先攻を取った花咲徳栄が勝利し、全試合先攻での優勝を成し遂げました。

 そういえば、この両校は近年やけに先攻が目立つような気がして、ちょっと調べてみました。

 まず花咲徳栄は、ほぼ常連化した2015年夏以降、甲子園で13戦していますが、後攻だったのは2015年夏の鶴岡東戦のみで、あとはすべて先攻でした。それ以前の出場では、先攻・後攻の比率がほぼ同じなのですが、近年はほぼ先攻を取っています。

 一方の広陵。中井監督に率いられて初めて甲子園に登場したのは1991年の春でしたが、このときは全試合後攻で優勝しました。翌年の春は2戦目で敗退しましたが、この時も2試合とも後攻でした。

 つまり、中井監督が就任してすぐの頃は後攻ばかりだったのです。しかし、しばらく甲子園から遠ざかり、2000年春に久しぶりに登場して以降は、先攻ばかり取るようになります。

 2000年春から今年の夏の決勝まで、広陵は甲子園でちょうど40試合を戦っているのですが、後攻だったのはたった6試合しかないのです(具体的には、2000年春の柳川戦、2003年夏の岩国戦、2007年春の北陽戦・帝京戦、2010年春の宮崎工戦、今年夏の花咲徳栄戦)。

 2003年春の優勝は、1991年春とは対照的にすべて先攻で成し遂げたものですし、2007年夏も、敗れた決勝を含めて6試合すべて先攻でした。

 智弁和歌山の高嶋監督や、早実の和田元監督(故人)が先攻を好むのはよく知られていますが、じつは岩井監督、中井監督も先攻を好むのですね。

 ちなみに、今年の夏の大会の先攻・後攻の勝敗を調べてみたら、全48試合のうち、先攻30勝、後攻18勝でした。やはりファイナリストがすべて先攻で勝ってきたチーム同士だけあって、先攻が大きく勝ち越しました。

 今年に限っては、「野球は後攻が有利」が当てはまらない大会となったといえます。 

Re:ユニークなデータ、興味深かったです
ミラクル3 / 2017-08-26 23:01:00 No.4285
 こんばんは、Redfoxさん。

 花咲徳栄の岩井監督は、先攻指向のようですね。本人が、そう言っていました。中井監督も、おそらく同じだと思います。

 Redfoxさんの情報からしまして、両監督とも途中から宗旨替えしたのでしょうね。

 それにしましても、中井監督は極端ですね。夏の広島予選を勝ち切れないことで、後攻を取るのを止めたのでしょうか?

 Redfoxさんが調べられた6試合のうち、勝ったのは北陽戦と宮崎工戦の2試合ですね。選手としても、いつも先攻なので、後攻だと勝手が違ったのかもしれません。

 高嶋監督、和田元監督、岩井監督、中井監督以外では、蔦監督も先攻指向でした。また、かつての明徳や愛甲投手時代の横浜もそうでした。

 78年の高知商は全6試合先攻でしたが、PLに逆転サヨナラ負けを喫してから、谷脇監督は後攻を選ぶようになったと思われます。現に83年の箕島戦、PL戦は後攻でした。

 今年の夏の大会は、そんなに大きく先攻が勝ち越したのですか。そこまでとは思いませんでした。

 大阪桐蔭は、仙台育英戦が後攻だったら、どうなっていたでしょうか? この試合は、後攻の有利さが出た典型的な試合だったですね。

 それでは、この辺で失礼します。ユニークなデータ、興味深かったです。

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