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大学は企業の下請けにあらず
Cancan / 2015-11-04 21:13:00 No.920
『週刊朝日』によれば安倍政権はまたまたとんでもないことを目論んでいるようです。

『大学改革』とやらで、とりわけ儲からない学部、つまり文系学部を統合・廃止に持っていこうとしています。

同誌によれば<今年6月、当時の下村文相から各大学に対して出された『教員養成系や人文社会科学系の学部の廃止、転換を含めた組織見直し』の通知>

そして<『文系を軽視する背景には、一つは財務省からのプレッシャーもある。厳しい国家財政の下でより社会の需要に応えられる教育が求められている>

そうか。ならば貴○(○は『様』)ら財務省のゴ○の大半が出た法学部も廃止せよ。どうせ学部も院も、学校の教育だけでは官僚になり得ず、それ専門の予備校に通って受かったんだろ?法学部もやめちまえ。

そもそも大学は企業の下請け機関ではありません。世の中には研究のための研究、学問のための学問があってよいではありませんか。我が国はシンガポールのような国ではないですし、なるべきではありません。

もし(外国語学部以外で)第2外国語がハングルかシナ語しかなくなったらどれだけつまらないでしょう。また、外国語学部で英語以外の専攻者には兼修語学(第2外国語に当たります)を英語指定にされたら、本当に味気ないですよ。

ええ、わかってますよ。財務省のク○や政治家、財界人にとってギリシャ語やラテン語が何の価値もないのは。

そうですね。安倍氏が出た大学や学部が良い証拠かもしれません…というのは当然嘘です。これは教育機関が悪いのではなく習う側に責任があります。

同様に漢字の読めない麻生が通った学習院大学に責任があるのではありません。悪いのは100%麻生!

Re:完全に憲法違反です
ミラクル3 / 2015-11-04 22:51:00 No.922
 こんばんは、Cancanさん。

 安倍達が文系学部を統合・廃止に持っていこうしているのは、ゲンダイを通じて知っていました。

 これは、完全に憲法違反です。憲法は、学問の自由を保障していますから。

 官僚になった東大生を何人か知っていますが、その多くが専門の予備校に通っていました。それでは、法学部の意味がありません。

>世の中には研究のための研究、学問のための学問があってよいではありませんか。

 まったくその通りだと思います。安倍は自分が鬼のように頭が悪いので、そういう研究者や学者を絶滅させたいのでしょう。

 安倍達は、文学部を廃絶しようと思っているのでしょうか? 歴史や語学の研究者や学者は絶対に必要です。

 もはや秦の時代の焚書坑儒ですね。絶対に許されることではありません。

 安倍も麻生も、ほとんど勉強などしたことがないのでしょう。ですから、知識人が嫌いなのだと思われます。

 こういう暴挙をしようとしている内閣の支持率が上昇傾向というのですから、日本人の程度の低さがわかります。

 それでは、この辺で失礼します。安倍を一刻も早く総理から引きずり下ろさねばなりません。

Re: 人文系に足りないところ
Cancan / 2015-11-05 21:41:00 No.924
ミラクル3さんの仰る通りですね。私は大事な一言を書き落としていました。

大阪大学の平川秀幸教授の言葉です。
『(文系軽視の)もう一つは、保守的政治勢力からのプレッシャーがあるのではないか。政権批判をするのはいつも、人文社会科学系の人間ですから…』

ただ、人文社会科学系の人間でも、上智大学名誉教授で英文学者の渡部昇一氏のような方もかなりの数います。『週刊朝日』の特集は興味深いものですが、どうせなら渡部先生のような方にコメントを求めた方が面白かったかもしれません。

それにしても、文系学部とりわけ人文学系は私の思ったように発展していませんね。私は高校時代に岩波文庫のマルクス・アウレリウス・アントニヌス『自省録』(神谷美恵子先生訳)を読み、大人になったら私が現代語(というか現代的感覚にして)で翻訳を書きたいと思ったほどなのです。

あっ、単なる夢だったのでどうか深刻に捉えないで下さい。当然、私の夢は潰えてしまいましたが、次の世代の誰かがもっと日本語/日本文に馴染んだ翻訳を執筆するだろうと思いました。

ところが、何も変わっていませんね。勿論、最初に『自省録』の翻訳を担当された神谷美恵子先生には充分に敬意を払っています。問題はそこではなく、これだけ国際化と多言語が普及したはずなのに、例えばスウェーデン語の文法書など殆ど新版や改訂版が出ていない現実には少々がっかりしてしまいます。

とは言え、だから人文系をなくせと言うことにはなりません。その逆にもっと力を注いで頂きたいと感じるほどです。

Re: 人文系は必要な学問だと思います
ミラクル3 / 2015-11-05 22:32:00 No.928
 こんばんは、Cancanさん。

 私の拙い意見に同意して下さり、ありがとうございます。

 政権批判をするのはいつも人文社会科学系の人間というのは、その通りですね。理系は学究の人が多いですし。

 すいません、英文学者の渡部昇一氏という方を存じ上げません。政権側に立って発言する人なのでしょうか?

 高校時代に「自省録」を読まれたとは凄いですね。私は、クイズの知識として、「自省録」を書いたのはマルクス・アウレリウス・アントニヌスということしか知らないです。

 学者の翻訳文は読みにくい物が多いと聞いたことがあります。読み手の側に立っていないからではないでしょうか?

 スウェーデン語とかあまりニーズのない語学の辞書は、新版や改訂版を出してもペイしないので、そのままなのでしょうね。

 人文系は必要な学問だと思います。ただ、現在の受験生は、理系志向が高いようです。

 それでは、この辺で失礼します。お話について行けず、申し訳ありません。

Re: 多言語文化になっていないのが不満
Cancan / 2015-11-06 21:47:00 No.930
すみません、投稿が長くならぬよう気を付けるばかり、却ってお話がわかりにくくなってしまいました。

人文社会学系の学者でも『政権応援団』は少なくないことと、文学系にも別次元の話として、問題を抱えていること、その2点を言いたかったのです。

渡部昇一教授はまあ言ってみれば、『安倍首相応援団』ですよ。川東の阪神に対する態度と同じようなものでしょうか(笑) しかし笑ってばかりいられないのは、渡部氏は沖縄の集団自決問題を全て作り話としてベラベラ喋っている事実。

他にもいますが、戦後日本の堕落を殆ど全て左翼のせいにするのはどうかと思いますよ。勿論、シナや朝鮮に対しては私も渡部教授と同意見の部分も少なくありませんが…。

あと、多言語の問題に関しては、私の若い頃には『これからもっともっと様々な言語を話せる人が増えるだろう』と予想したのに、全然そうならずに英語の一極集中が進んでいるだけでしょ?需要がないから他言語の書が少ないのか、他言語の書が少ないから英語に集中するのか、これは卵が先かニワトリが先かの議論ですね(笑) とは言え、理系志向であるなら英語は必須なので、これは大いに納得できます。

そして第2外国語としてシナ語と朝鮮語を履修する人が増えているとのこと(噂によれば独語や仏語よりも選択者が多いらしいです)。以前お話した大学書林は様々な言語の文法書・問題集を出していますが、いかんせん出版年が古く、今では印刷自体がかすれて読みにくい本があります(新本なのに信じられない!)。

最後に『自省録』ですが、確かに学者の翻訳文は一般読者を念頭においておらず読みにくい書が多いのですが、神谷先生の同書翻訳は名著・名訳と言って間違いありません。

近山金次先生の『ガリア戦記』(ガイウス・ユリウス・カエサル)も同様です。しかしカエサルの書は新訳が出ているのに対し、マルクス・アウレリウス・アントニヌスの書は新しいものが出ていません。だから『誰かが挑戦してみないだろうか?』とずっと思っていたのです。

それはともかく、岩波文庫のカヴァーがない代わりとして、パラフィン紙を使っていた時代に、私が一番購入していました。非常に薄い紙が文庫のカヴァーになっていた時期がありましたよね?

私も阿呆で、あのパラフィン紙カヴァーを大切に大切に残しておく主義でした。読むたびにパラフィン紙を外す…のではなく、書店で付けてくれるカヴァーをずっと外さないでいるのです(笑) とは言え、私が一番大切に扱うのはレコードです。

Re:英語の一極集中は度が過ぎますね
ミラクル3 / 2015-11-06 22:29:00 No.931
 こんばんは、Cancanさん。

 Cancanさんのおっしゃりたいことはわかりました。「人文社会学系の学者でも『政権応援団』は少なくないこと」は、私も、そう感じています。

 渡部昇一教授は「安倍首相応援」ですか。そんな輩には習いたくないですね。

 渡部昇一教授は、戦後日本の堕落を殆ど全て左翼のせいにしているのですか。それは、話にならない人物ですね。

 私は右翼ではまったくありませんが、シナや朝鮮は嫌いです。そもそも彼らのDNAが嫌いなんです。

 英語の一極集中は度が過ぎますね。英語を社内の公用語にするとか、英語で面接をするなど、極端な例が多いですね。

 理系の場合は、文献を読む場合も、論文を書く場合も、英語は必須ですからね。

 独語や仏語よりもシナ語と朝鮮語を選択する学生が多いのですが。私の時代には、朝鮮語は第二外国語に選択になかったですけど。

 マルクス・アウレリウス・アントニヌスについては、研究者がいないのでしょうか? 、神谷先生の同書翻訳に関しましては、不明だったことをお詫びします。

 非常に薄い紙が文庫のカバーになっていたことは、何となく覚えています。

 私は、本にカバーはしないように頼んでいます。どうも無粋でして…。

 Cancanさんのように音楽に造詣が深い方は、レコードを大切に扱われるのでしょうね。元同僚にも、そういう人がいます。

 それでは、この辺で失礼します。私も、もっと専門書を読まないといけないですね。

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