今年のチームは、よく練習したという。
そのため、けが人が目立つのはご愛嬌だ。
しかし、部員たちの熱い気持ちはよく分かる。

昨年、初戦で公立校に負け。
その瞬間、日大藤沢が有した夏の初戦連続勝利の県記録が消えた。

だが、そんなものはどうでもいいこと。
大切なことは、その蹉跌から何を学び、教訓にするかである。
その答えが、その日から始まったという「３倍練習」なのだろう。

苦しいときほど、練習の成果が出ると聞く。
追い詰められた大師戦。
もしかしたら、の思いもないではなかった。
しかし、君たちは違った。
見事、土壇場の底力を示した。

勝負はこれから。
いくら練習試合で圧勝した相手でも、
いくら公立校であっても、
本番では油断できないことを昨日改めて学んだはず。

悔いなきプレーを。
それが猛練習に耐えて今日を迎えた自らに対する、
倫理的義務である。