負けたことは仕方がない。こちらは初戦との堅さもあったことだろう。たしかに相手に勢いもあった。

だが残念だったのは、逆転打を打たれた場面であった。相手はこれまで三安打もしている好調の選手。一塁が空いているのに、なぜ勝負に行ったのであろうか。

かつて同じシーンを前監督のときにも見た。
あの涌井投手を攻略した横浜高校戦だ。あのときも走者二塁で1点リードの場面。好調の打者を迎えて漫然と勝負に行き、やはり逆転の長打を打たれてしまった。なぜ、こうも一塁が空いている事実を軽視するのであろうか。

逆に横浜高校の渡辺前監督。日藤との勝負どころでは、躊躇なく敬遠を選択する。尾形君も敬遠された。日藤が公式戦で勝てない理由。それは、勝負どころでのこうした指導者の判断の甘さにある。

勝ち進めば、三年生らは大学のセレクションや野球推薦の対象にもなったはず。14年も続けた専任監督として、それはよく分かっているはずだ。その責任をどう考えているのであろうか。

失礼を重々承知で、苦言を呈させて頂く。