さっそく松浦亜弥レビュー読みました。
なんだか読み進めるにつれて「どうしてこうなった…」という気持ちが湧いてきました。
ファーストアルバムのような正統派な世界感が支持されて人気が出たのに、だんだん飛び道具のような曲ばかりになっていきましたよね。
渡良瀬橋のカバーもあのタイミングでは今更感が強かった印象があります。
こちらのサイトにも書いてありますが渡良瀬橋は曲はいいけれども選曲ミスでしょう。
http://www.h6.dion.ne.jp/~jpop/music/...

そこのサイトの方たちと違って、俺は森高千里を「ロックンオムレツ」や「気分爽快」で知って『DO THE BEST』がJ-POPの原点の1枚になっているほどスタンダードなものですから視点が違うようです。彼らにとってはそれ以前のアイドル時代の印象が鮮烈で、以降は普通になっちゃってやがて引退という簡単に言うとそんな認識と読めますが、俺の中での森高千里は普通になっちゃってからが始まりで原点です。改めて過去の曲を聞いてもイマイチ良さが分かりません。

なので「渡良瀬橋」のカバーはタイミングがベストだったかは微妙ですが、個人的には大いにアリだったと思います。ただ正直森高の路線をやろうとするどころか、ろくにトレースすらできずにだらだらと現状を迎えてしまったように思います。04年〜06年くらいに歩んだ方向性が決定的だったかなと。

ああ、自分が聴いた所が原点だと思うことってありますよね。自分はドリカムでJ-POPが始まってますので、それ以前がリアルじゃないところがありました。
ただ、過去に遡って体系的に聴いていくと、アイドルひとつ取っても歴史というかなんか法則みたいのがあるようです。
（片方の人はかなりアイドルに詳しい方で、サイトに沢山レビューがありました）
んで、ジャケットとかで引いて手出ししてなかった昔のもこれはこれで個性的で面白いんだなぁとわかってきましたよ。
アイドルってのはやっぱり他を出し抜かないといけないところがありますからね。
リンク先の方々も普通になったからよくないと言いたいわけじゃなくて、良くも悪くもアイドルとしての個性という意味合いでは落ち着いた、という認識です。
いわゆる普通（アーティスト路線）になってからも作品は同じアップフロントとは思えないくらいいい作品出してますよね。
ほんと、なんでこれを後に活かさなかったのか…。

「渡良瀬橋」に関しては名曲だと思いますが、松浦亜弥には合っていなかったのは同意します。
私は「GOOD BYE夏男」であの歌い方とフリで受け付けなくなりました。
ただし最新曲の「チョコレート魂」は良曲で、2006年に出していれば、まだ歌手活動をコンスタントに続けられたのに惜しいです。

あとお二人の意見を見ていて意外だったのは、森高千里にアイドルの認識があるということです。
現在の視点ではアイドルかもしれませんが、当時の感覚ではアイドルではなかったです。
女性ソロシンガー(例:渡辺美里)とアイドルの中間でした。(後にガールポップと括られる分野)
デビュー曲からアイドルらしさ(衣装面でも)が皆無で、バックバンドを従えて歌っています。
(デビュー曲ではドラムを叩きながら歌っています)
後に自作詩の曲に移行してから、ビジュアル面のインパクトを高めるために敢えてアイドルっぽい衣装を着ていたという感じです。
ただし、本人はアイドルと呼ばれるのならばそれでも構わない主義だったと思います。

補足しますと、俺自身も「気分爽快」以降からなので初めて知って以降ずっと森高千里はシンガーのイメージでした。広瀬香美も同時期に聞き始めていたのでこの両者の間のイメージが同様だったくらいです。「DO THE BEST」以外は当時手にとっていませんが「電話」くらいまでの活動停止直前くらいまでのシングルはリリースされれば耳に入っており、そのイメージはずっと変わってませんでした。

00年代に突入して以降でしょうか、kurenaiさんが紹介しているサイト等などでそれ以前のCDの感想とかが書かれているのを見て、あ〜前はもっとアイドルだったんだぁと思ったという。そんな感じです。

＞メークインさん

これ言ったらキリがなくなりますが、森高さんもアイドルのひとりだったと思いますよ。売り出し方として楽器持たせてみたというだけで。
ただ当時はアイドルそのものの人気が後退しつつあった中でのデビューで歌い手にも幅が出てきていたので、どっちなの？と言われやすい存在であったと思いますが、
アイドルに寄りであることは間違いないと思います。片方の人は現役で見てきたわけですし。
そう考えたら売り出しってのは難しいものですね。