今の音楽界はシングル連続１位を更新中の歌手に関しては、レコード会社が他に売上の高い強豪相手と発売日をずらしたり、緊急特典や緊急握手会を開催するようになっていますけど、いつぐらいから今週のオリコン１位が予想できる出来レースみたいな感じになっていったと思いますか？

個人的な考えでは
?B'zが先駆けとして連続１位を伸ばして行って、「オリコン連続１位が」大きな記録になってしまった（また他の歌手に対しても同じように○作連続１位を拘るようになった）
?KinKi Kidsがデビュー作から連続１位の記録を作るようになって他の歌手も同じようにデビュー作から連続１位を拘るようになった（これは１位に拘るジャニ事務所だけの問題か）

のどちらかなと思います（歌っている歌手自身は悪くないのは当然ですけど）

80年代でも、松田聖子がシングルで24作連続1位と言う記録を持っているので(Wikipedia調べ)、
今週のオリコン１位が予想できる出来レースは、
少なくとも80年代の頃から存在していたのではないかと思います。

90年代生まれの自分にとっては、昔はあゆやSMAP、嵐（4作品2位）が全く1位に拘ってなかったのに、今や緊急イベントかまして誰も1位獲得に必死な様子なので、やっぱりKinKi KidsやNEWSが連続1位記録を作っていった頃からなのかなぁと。

あと、CDで大きな数字出せる若手が08年頃からいなくなっていったので、大物アーティストが自動的に安定した数字で1位獲れるようになったのもあるのかなと、個人的には思ってます。

あと、「1位記録」というかは「2位以下になったら終わり」感もあるような…気もします。

もっと昔は初登場で１位なんてのがそれほど重要でもなかったんですよね。
発売週のみドカーンと売ってなんぼという空気はシングルの使い捨て化も生んだような気がします。
ちなみにオリコン初登場１位にこだわりだしたのはおにゃんこクラブ陣営からだと言われています。
その当時はランキングといえばベストテンの時代でしたから。

KinKiスタッフがギネス記録とか言い出したり、近年はオリコン自ら「〜としては〜以来の記録」とか以前よりも強調するようになったりして1位の権威が高まった感じはありますね。

連続1位が途切れたら落ち目という空気は00年代前半まではまだ強かったかもしれませんが、今そう思っているのはレコード会社だけなんじゃないかなとも思います。

一方で世間が1位すら知らない、知っているのはそのアーティストのファンだけ、みたいな状況も加速してかなりねじれた状態になっている気がします。

ジャニーズに関しては、キンキキッズ以外は特に１位にこだわっている様子はありませんでした。２０００年代半ばから着うた等ダウンロードが普及し、その時期あたりからオリコン側が１位を煽っているような気がします。オリコンからすると、CD→ダウンロードの流れは脅威なので。

出来レースという感じからいくと境目は2007年夏くらいだと思います。
　
東方神起「SUMMER」vs Hey!Say!7「Hey!Say!」
東方神起のサマータッチ会 vs ジャニーズデビュー曲
年明け直後のAAA「MIRAGE」における、デイリーセールス変動は怪しすぎるでしょう。

おニャン子クラブおよびソロメンバーは首位にはこだわっていませんでした。
初動偏重のセールスにより首位が続いていただけなので。
また番組内(金曜日)でオリコンTop5速報のコーナーがありました。
首位になると、くすだまを割る演出がありましたが、単なる紹介程度でしたので。
(実際は雑誌「オリコンウィークリー」を売るための宣伝の場)
　
松田聖子の記録が途切れたのは、個人事務所設立と離婚騒動によるバッシングがこの年から始まり、人気が急落したためです。
当時の首位を逃した時のスポーツ新聞の扱いも、さほど大きいものではなかったです。
リンク先に当時の事を書かれている内容があったので載せておきます。
(ソニー内でリリース日を調整して配慮はしています)

上の投稿で何故かリンク先が設定できませんでした。
なので内容を要約して書いておきます。
　
小室哲哉「GRAVITY OF LOVE」(アルバム先行シングル)は、松田聖子「Precious Heart」の2日後にわざとずらして発売した。
週間集計にハンデを与えて、松田聖子に１位を取らせようというソニー系列内部で調整したと思われる。
ちなみに翌々週の南野陽子「フィルムの向こう側」に対しても、(小室哲哉「CHRISTMAS CHORUS」は)2日遅れで発売している。(こちらは南野陽子が首位獲得)

松田聖子の1位ですが、全て「初登場1位」ではないです。
発売週の翌週に１位だったり、「夏の扉」は発売６週目で1位だったりします。

まあオリコンの記録というよりオリコンの宣伝目的があったことは確かでしょうね。
ですがおにゃんこ側は発売日を調整したり初週での購入を呼びかけたり、上位に食い込ませることを目的とした行為もすでにやっていたらしいですが。

>kurenaiさんへ
私はその当時リアルタイムで番組を見ています。
番組にはオリコンの社長も出ていたくらいなので、オリコン1位のアナウンスは完全に宣伝目的です。
(この番組からオリコンランキングの知名度が飛躍的に上がっていくことになる)

発売日の調整は普通にありましたが、後にメンバーのソロリリースを乱発しすぎたために、1986年末からは同一集計週リリースせざるを得なくなりました。
その頃にはアーティストパワーの衰えが激しくなり、首位を取れるメンバーも少なくなっていましたけど。
初週の購入の呼びかけは普通に行っていました。
それどころか発売2週前くらいから発売日を宣伝しながら、毎日のように歌っていました。
(1時間の番組内で3〜4曲流れていました)
ただし、上位に食い込ませるような行為はなかったと記憶しています。
(敢えてあげれば、C/Wに会員番号の唄を入れてテコ入れをしたのはありますが)
予約特典がそれなりに豪華でしたが、そんな事をしなくても、ファンの購買力だけで十分に首位に立てていましたから。