歌手が今までの総決算でベストアルバムを出すのは、昔だったらデビュー10周年だとか、早くてもまだ5周年とか区切りの良い年数で出していました。

しかしここ数年では売れてきて人気が出たらデビュー2〜3年でも出す人も増えていますが（CDの売上も不況なので早く出したいレコード会社の気持ちも分かりますが）
やはり（そこまでヒット曲がないのに）「ベストを出すには早くないか」と思う歌手が多いのですが、
デビューして何年目ぐらいにベストを出した方が丁度良いと思いますか？

個人的にはやはり5年ぐらいして出した方がタイミングとしては良いのではないでしょうか。

う〜ん、アーティストのその時その時の人気傾向にもよりますが、自分はやっぱり10年ですかね。

5年でも悪くはないとは思いますが、アーティストによっては5年でも早過ぎるかなあと感じることがあります。
5年目を迎えても、せっかく人気がまだまだ上がり調子だったのに、
ベストを出したことによって、リスナーに見切りを付けられてしまった例も沢山あるんで･･･。(勿論、逆の例もありますが)

B'zやミスチルあたりは、デビューから10年ほど活躍して地道に人気を獲得し続け、
初ベストのリリース時にも新規ファンを多く獲得し、
今もなお絶大な人気を得続けているので、やっぱり10年がちょうどいいかなと考えてます。

とは言うものの、今はCDが売れなくなってきた時代なので、
流石に今の時代で10年目で初のベストは厳しいですかね･･･(^^;;
BUMP何か、もう10年以上活動してるのに、未だベストをリリースして来ない辺り、凄いなあと思います。

年数よりもシングルで10〜12作(またはCD1枚に入る容量)くらいでリリースしたくらいが丁度よい感じです。
今だとシングルを13枚リリースしているBREAKERZはベスト盤のリリース時期かなと思います。

GLAYのベスト盤ヒット以降、ベスト盤ブームが起こったのは確かですが、意外とTULIPとかユーミンとかLINDBERGの初ベストがデビュー数年だったりと、
人気が出たら即ベストの流れは昔からあるものだったようです。

ある程度シングルが溜まったらもそうですが、
「オリジナルが5枚以上出て、後追いで聞くにはめんどいくらい」
これが個人的には1番いい時期だなと思います。
入門に割り切るなら羅列ではなく、解説やディスコグラフィ掲載は必須ですね。
単に楽曲だけ並べるベスト盤はせっかくの新規ファン獲得のチャンスをかなり棒に振っている気がします。

近年の傾向としてはベテランばかりが、セールスパワーを保っているせいで、いわゆる続編ベストではなく、
やり直しのオールタイム、それも2枚組3枚組という超大作が増えている気がします。

こういったいわゆる年数を重ねるたびに肥大していく「リセットベスト」を出していない
大物となると
安室(3作続き)、ミスチル(4作続き）くらいではないでしょうか。
あとTUBEもそうなんですがこれは3作で止まってしまい、13年ほどベスト盤が出ていません。

逆にオールタイムベスト肥大化の元祖にして教祖は渡辺美里だと思います。
95年の10周年ベスト以降、5年ごとに2枚組→3枚組→4枚組…と1枚ずつ増えたオールタイムベストが出ています。

やはり○周年の単位で出したほうが区切りという感じで良いです。ただ5年単位となるとその間ヒット曲があまりなかったり、曲があまり出なかったりすると前のベストとの差別化がしにくい感じがします。
やはり理想はミスチルのような出し方ですね。曲のカブリも一切無く、前のベストも再び売れ良い効果が出ていると思いました。
B'zも一番最初の"オフィシャルベスト盤"だったPlesureとTresureの時は良かったのですが、その後ちょくちょくベストを出し、Ultra〜シリーズはミリオンに届かないなどベスト盤効果が弱まっていると感じました。
また○周年ではなくても、GLAYやいきものがかりなど人気がブレイクした時に出すのも、ブレイク前の曲が再評価されて効果的だと思います。
ベスト盤も権利関係でアーティスト側でコントロールできずに、レコード会社側で勝手に出されてしまうケースが多く本人の手が入っていないので、つまらない曲目になってしまうことがよくありますね。
最近ではレコード会社の垣根を超えたオールタイムベストが多いですが、各社協力して魅力あるベスト盤をリリースして欲しいです。

80年代の松田聖子は毎年のようにベストアルバムを出していたし
90年代でもWinkなんかが毎年出していました。
案外ベストアルバムは業界側からすると小遣い稼ぎくらいの認識なんでしょうか？
ベスト盤ブームでベストアルバムのリリースが一大イベントになりましたが、
それによりちょっとベスト盤自体のイメージが悪くなったような感じがします。