最近ですがベテラン・中堅アーティストのシングルリリースが減り、ベストアルバムやセルフカバーアルバムに新曲が入るケースが増えていると思います。
自分がチェックしたものでは桑田佳祐さんの「I LOVE YOU -now & forever-」には新曲5曲、山下達郎さんの「OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜」には新曲1曲、安全地帯の「The Ballad House」には新曲2曲が収録されています。
シングル単価が安くその上売れないのでは利益が出にくいでしょうし、アルバムも売上が下がりベストアルバムも出し尽くしているアーティストが多いので、新曲を入れることで少しでも単価の高いアルバムの売上を伸ばし収益を伸ばす方向になっているのかなと思います。
iTunesでもシングルを買って、その後その楽曲が収録されたアルバムが発売された場合、シングルとの差額分が値引きされるようなのでシングルの価値はますます下がりそうですね。

ベテラン・中堅アーティストにもなるとシングルリリース毎にプロモーション活動するのが億劫になるのではないかと思います。
配信で適度にリリースしておき、アルバムリリース時に初CD化として含めてしまえば、プロモーション活動も一度で済ませることができる上に、費用も安くすることができます。
またベスト盤の付加価値も高めることができてお得だと思います。

余談ですがリンクにも貼りましたが、シングル新譜リリース数だけ見れば、昨年は震災による影響があったにも関わらず、減るどころか増えています。
それよりもアルバム新譜リリース数の激減の方が目立つくらいです。

レコード協会のカウントってやはり1種1枚カウントなんでしょうか？
複数発売がほとんどなのでもしそうなら実際の発売タイトル数は相当減っていることになるような…。

新譜数のカウントは、複数種類発売でも同一メディアならば1枚のカウントのはずです。
12cmCDとカセットの複数メディアでリリースされる演歌の場合には、各々にカウントされています。
レコード協会に非加盟の会社からリリースされている場合、インディーズ盤、輸入盤は除外されているので、実際にはこのカウント数よりもタイトル数は多くなります。

キャラソンの増加がシングル新譜数を下支えしている一面は、地味ながらあると思います。

AKBグループやジャニーズ系のユニットが増え、２〜３ヶ月程度の頻度でのリリースが多いので若手のシングルリリースが増えているのかもしれませんね。
アイドルやアニソンのファンは作品を手に入れたい、揃えたいという思いが強いイメージがあるので売上も安定しているのではないかと思います。

奥井亜紀（知ってる方がいなかったらすいません）、田村直美とかは、もう１０年近くシングルのリリースが止まっていて、アルバムはかなり順調に出してたので、もうシングルを出す気が無いんだろうな（もしくは出せない）と思ってましたが、今年の春に２人とも唐突にシングルリリースしたのは驚きでした。

ただいかにも、アニメCD扱いでリリースさせてもらえた感じで、店頭でも、アニメコーナーに置かれる事が多そうなので、最近のアニメを全く見ていない自分にとっては（というかテレビをろくに見てない）、買うのは躊躇してしまう感じでした。
奥井さんの「カランドリエ」はアルバムに入った事でようやく聴けましたが、こんなに良かったとは…！

２人とも近年はインディーズと思ってましたが（田村さんは１０年前からあまりにいろんなとこからCDを出すので、はっきりしませんが）アニメ関連だと、普通のメーカーから出せるみたいです…？

それにしても、ハーフアニソンベスト的な特殊アルバムを、２人が同じメーカーから出すことになるとは…
確かに９０年代からアニメタイアップは結構在ったようですが、アニメのイメージは個人的に薄い気がしてたので、最近アニメ歌手に近い扱いに微妙になってるのは、数年前は想像できなかった事です。　あまり関係ない話ですいません…。