ミスチルのNEWアルバム「(an imitation)blood orange」についてですが

まだ家に注文したCDが届いていませんが、僕も既出曲を（CMやドラマタイアップで耳にしていて）知っていたのもあり、今作のアルバムはMOMAさん達同様「ギターを筆頭にバンド音が後退し、コバチル化が加速してしまっている」という印象を持っているんですけど

アルバムの感想・評価が書いてある投稿サイト（ヤフー知恵袋など）を見てみると「良いアルバムだった」「期待以上で聴きこむと更に良くなった」など印象が違っていてちょっと意外だったのですが

これは近年の作風（ポップなメロディーを生かしたピアノ、ストリングス中心の曲）を好む新規ファンが増えているのが大きいのでしょうか？

（個人的には新規ファンの方にはまだギターが主張していてバンドらしかったアルバム「Q」辺りまでのミスチルを聴いて欲しいのですが、無理な話ですかね）

「Sign」以降(というかドラマ「オレンジデイズ」）で聞き始めた現在の大学生前後の若い人も多いですからね。といっても実は改めて「Sign」聞いてもかなりエレキ鳴ってると感じられるんですけど。

それ以前にメロディー重視でサウンドまで意識して聞いてる人がそんなにいないんじゃないかと思います。俺も昔はそうでしたし。

Amazonのレビューではかなりガッカリしている人も多いです。知恵袋とかと違ってクレジットカードで買ってる年上のオールドファンが多いせいでしょうけど、ストリングス病とか言ってるのうちのサイトくらいだし、ピアノストリングス化への疑問を抱いているのは少数派だと思っていましたがまさかこんなにいるとは思ってなかったので少し驚きました。

個人的に「Marshmallow day」はツボにはまりました。
「youthful days」系統だなと思いますが、サビの盛り上がり方はこちらが好きです。
シングルで出しておけばよかったのになぁと思いました。
あとの曲は近年のコバチルサウンドですね。
ヘッドホンで聞いてようやくギターのフレーズが聞き取れるくらいで、もはやBakn Bandとの差別化が図れてないような感じがします。

全体の長さとしては久方ぶりに６０分以内に収まっている通り、途中で疲れてだれてしまうというのはないと思います。
一曲に絞って考えてみると少し長めの歌が多いですね。１１曲でおよそ５９分ですから。５分〜６分台のナンバーが並んでいます。なので「Marshmallow day」みたいなあっさりカジュアルに聴けるものがもう少しあればよかったな〜とは感じました。
冒頭の「hypnosis」は個人的に近年のバラード系の歌の中では文句なしの名曲に思えます。しょっぱなからストリングスを交えたバラードは少々思い幕開けにもなり得ますがなんせ歌そのものがいいので。スッとはいっていけました。
「イミテーションの木」、「インマイタウン」、「過去と未来と交信する男」の未発表だった３つは初めて触れたので新鮮味がありましたね。
既に世に出ている歌が多いだけ、知らない歌に刺激をおぼえます。
このアルバム全体の印象としては２０００年代後半からのミスチルの流れそのまま＋アクセントとして「過去と未来と〜」などを含めた、という風です。
トリプルA面のすべてを詰め込んだだけあってボリューム感満載です。まあ一曲くらいシングル限定にしておいてもよかった気はしますが。
とにかく、ファンなら聴いてほしいと思います。