今までのシングルやヒット曲が詰め込みなベストアルバムがオリアルより売れるのは「一枚でコンプリート出来るお得感」も有り分かるのですが

デビューしてから3〜4年程でシングル作品や代表曲が少なくて「ベストを出すのは早いんじゃないのか」と思われたベストアルバムが大ヒットするのが昔から多いですが
（GLAYのREVIEWや倖田來未の最初の2枚のベスト、いきものがかりの「いきものばかり」など）

これらのベストアルバムが特大ヒット理由は何だったのでしょうか？

またベストを出して大ヒットしたのは良いですが、それ以降の作品の売上がどんどん落ちて言い方を引用すると「最後の特大花火」になってしまう歌手もいるのはどうしてなのでしょうか？
（例を出すとベストが300万枚以上売れたものもそれ以降のシングル・アルバムの売上がガタ落ちしたZARDや松任谷由実、DRIVE以降のGLAYもそんな感じですかね）

ブレイクしていくちょうどいいタイミングで出るとライトリスナーが大量に飛びついて大ヒットになります。タイミングを見誤るとライトリスナーにスルーされ、固定ファンの反感を買い、失速につながるケースもあります。成功例は挙げられている通りですが、BON-BON BLANCOなんかはそれをやろうとして大失敗した典型的な例でした。

最後の花火になるケースは全盛期を越えていた場合に多いですね。ZARDも松任谷もあの時点でかなり落としてました。その後にマンネリ以上の曲やヒットが出せないともう「完結感」が出てしまい、興味が失われるということでしょう。
GLAYは「DRIVE」以降はけっこう大きく展開させたんですが(EXPOとか『ONE LOVE』のプロモーションとか)、残ったファン以外には圧倒的にウケが悪かったのと、『REVIEW』からさほど経ってないののまたベスト出したので一気に飽きられたんじゃないかなと。

GLAYのREVIEWリアル体験者からすると、「リリースのタイミングが良かった」です。

GLAYがじわじわと注目し始めたころに、REVIEWがGLAY入門編的なアイテムとして浸透しました。倖田來未の最初の2枚のベストもそんな感じです。

リリース時のアーティストパワー(ブレイク期、安定期、衰退期、低迷期)によって違うでしょうし、リリースタイミングにも左右されると思います。
GLAY『REVIEW』、倖田來未の『BEST〜first things〜』は、リリースがベストタイミングで爆発的ヒットにつながったと思います。
ただし倖田來未の『BEST〜second session〜』に関しては1st BESTの余波と限定版シングルを買えなかった人が飛びついた印象があり、少し感じが違うかなと感じます。

サカナクション、ナオト・インティライミあたりが今年の年末または年度末にベスト盤を出すようなことがあれば、入門編ベスト盤として自身最大ヒットを叩き出せると見ています。
(まずリリースしないと思いますけど)

そういやサザンの「海のYeah!!」も発売当時は最後の花火っぽくなりました。98年時点では96年の「Young Love」と同程度の250万売れたんですが、その秋に出た「さくら」はミリオン割れ。シングル「イエローマン」も危うくトップ10落ちしそうなところまで下がってしまいました。00年に「TSUNAMI」で息を吹き返しましたが、逆にユーミンは同じタイアップでも全く伸ばせずそのまま低迷していきました。

皆さんの仰る通りタイミングでしょうね。

例えば06年にBONNIE PINKがリリースした『Every Single Day -Complete BONNIE PINK（1995-2006）-』は先行シングル「A Perfect Sky」のヒットが無ければ絶対50万枚も売れて無かったでしょうし……
B'zの『B'z The Best“Pleasure?”』も「OCEAN」が売れていなければミリオンは無理だったと思います。
逆に上記ベストが無ければ20周年ベストはもっと売れていたと思います。

そういえばDEENの『SINGLES+1』は「夢であるように」が97年末にヒットしたり、アルバム未収録のヒット曲・先行シングルがあった割には78万枚というのは物足りない気がしないでもないです。
あと玉置浩二の『田園 KOJI TAMAKI BEST』ももっと売れてもよかったんじゃないかと思います。

GLAYのREVIEWは当時、クラスメイトも結構買っていましたね。
上り調子でテッペンまでいく一歩手前で出したほうが興味を持った人が一気に飛びつくのでしょう。
すでにキャリアを重ねていたCHAGE and ASKAも、SAY YESのブレイク後にSUPER BEST ?をリリースし、当時のアルバム歴代売上歴代1位になりましたし、
コブクロも人気が安定した頃にベストアルバムをリリースし、大ヒットとなりましたね。
あと小田和正さんは何枚かベストアルバムはリリースされていましたが、自己ベストはキラキラのヒットを受けたこともあり大ヒット＆ロングセラーとなりました。
後はT-BOLANのSINGLESがミリオンヒットとなったのも当時意外でしたが、
彼らはそれまでミリオンヒットはシングル1作しかなく、ベスト盤で再評価されたような気がします。
その逆にWANDSのSINGLES COLLECTION +6はミリオンを切りましたが、彼らはミリオンヒットが何作もあり持っている人が多かったためか、ベスト盤まで買う人はあまりいなかったかもしれませんね。
Mr.Childrenの通称「肉」「骨」ベストも彼らの実績からいくと売上が低いように見えますが、その前のシングルやアルバムが当時としては低迷しており、またシングル曲が沢山入っている「Atomic Heart」や「BORERO」が300万枚ヒットとなっているため、ベスト盤に手を伸ばす人は少なかったのではないかと思います。
しかしその後、彼らの売上が回復しベスト盤もロングヒット、
昨年リリースした2枚のベスト盤もミリオンを超えましたし、
ベスト盤の内容の善し悪しよりも、その当時の人気で売上は左右されやすいのだろうと思います。

>YASUさん

確かにT-BOLANのミリオンはちょっと意外ですよね。
当時オリジナルアルバムが5枚出ていて、未収録シングルも溜まっていたのでタイミング的にはちょうどよかったのかもしれませんね。
あとWANDSの場合ですが、これは約2年前までしか選曲されず、アルバム未収録シングルが無かったこと、当時のアーティストパワーがかなり落ちていたことが影響していると思います。

あとLUNA SEAの『SINGLES』もミリオンを狙うならあのタイミングしかなかったと思います。もっとも河村隆一経由であのアルバムを買った人がどの程度LUNA SEAファンになったのかは疑問ですが……笑

＞＞ホタルさん
当時、WANDSもT-BOLANも同時期からリリースが止まっており、
人気は落ち始めていましたがT-BOLANは知っている曲は多いけど、CDは持っていなくてベスト盤で初めて手に入れた人も多そうですね。
WANDSは未発表曲や未発表バージョン曲が収録されていましたが、音楽性が変わってファン離れがかなり進んでいたのかもしれませんね。

LUNA SEAは活動休止後にセールスが増しましたし、河村隆一さんのソロ効果は結構あったのではないでしょうか？
ただ活動休止前に比べて音楽性はマイルドになったなぁと感じましたが。

あと契約の関係でアーティストの意志とは関係なく、ベスト盤を乱発するレコード会社がありますが、どれが本当の「ベスト」なのかわかりづらくなりますし、安っぽく感じてしまいますね。

あと軒並み、キャリアのあるアーティストがコンプリート・オールタイムベストをリリースしているので今後、どれだけ魅力的なベスト盤が出てくるのだろうと思います。
山下達郎さんもCDというメディアが存在するうちにベスト盤を出したかったといっていましたし、配信だと自分で好みの曲を選択して購入出来、自分でリストが作れるので今後はリスナー自らがベストを作る傾向になっていくのではないかと思います。

オールタイムベストって10年に1回とかで十分ですよね。
GCやB'zのように近年はベスト盤ですら使い捨てされている傾向が出てきている気がします。

あとアクアタイムズのベストが売れなかったのは当時意外でした。ベストって当時の彼らのようにコンスタントにシングルヒットを出している人たちがリリースすると売れるという印象があったので、あの売り上げには驚きました。
そういえばC&Aが99年にリリースしたアルバムも予想外に売れなかった印象があります。
一応当時直近のオリジナルアルバムの2倍近くは売れたとはいえ、あまりにも少ない売り上げだったと思います。

GCは解散しますが、B'zはまだまだ現役なので今後ベスト盤はどうするのだろうと思いますね。

CHAGE and ASKAのROLL OVERですが、SUPER BEST?が大ヒットし、全盛期のシングルが入っているオリジナルアルバムもミリオンヒットとなっているため、あまり売上は伸びなかったのかもしれませんね。
4年前の活動休止後にこのベストの補足版としてもう1枚リリースされたので、当分ベストは出ないと思います。
同日発売だったスピッツはメンバーの不本意ながら初のベスト盤だったので大ヒットしましたが、リリースのタイミングはかなり重要なんだなと思いました。

T-BOLANのように意外にもヒットしたと例と言えば、95年の米米CLUB「DECADE」あたりもそうじゃないでしょうか。
「君がいるだけで」をピークにシングル、アルバム共々、かなり売り上げが低下していた中、
このベストのミリオンヒットは、予想以上に売れた部類に入るのではないかと思います。
最もこのベスト、ソーリー系などのコア曲が全く入っておらず、
コアな米米ファンには、物足りない内容だったのでは？と言う気もしますが･･･(^^;;。

ベストのヒットは、皆さんのおっしゃる通りタイミングが重要と同時に、やはり売り方も重要だと思います。
例えば、去年のユーミンや今年の矢沢永吉のオールタイムベストも、
40周年の節目と同時に、シンプルに代表曲を集めたことを売りにして
大々的なプロモーションをした結果、予想以上の大ヒットを記録しましたし、
再結成組のLINDBERG、ジュンスカ、SPEEDあたりも、代表曲の再録を売りにして、
久々のオリコントップ10入りを記録していましたし、
いずれもタイミングと売り方をうまく重視していた気がします。

逆に売り方を間違えてコケた例としては、ケツメイシかと。
初ベストだったのにも関わらず、何故か春夏秋冬と4枚も同時にベストをリリースし、
金銭面でも手が取り難い状況を作ってしまった結果、いずれもオリジナルアルバムを下回ると言う散々な結果でしたし･･･。
素直に1枚か2枚にシンプルなベストにしておけば、普通に大ヒットできたのではないかと思ってます。

米米も売れましたね。大きく分けて大衆受けする系となんじゃこりゃ系がありますが、大衆受けする方の楽曲を選曲し、
1枚でデビュー曲から当時の最新曲まで収録されたのが大ヒットした理由なのではないかと思います。

昨年リリースされた桑田さんや達郎さんのベストも大ヒットしましたし、ベテランの方は知名度やヒット曲の多さで有利なので、プロモーション次第ではかなりのヒットが見込めそうですね。

レコード会社が勝手にリリースする場合はアーティスト本人はプロモしないのであまり売れることが少ない感じがしますが、
スピッツの「RECYCLE Greatest Hits of SPITZ」、ドリカムの「BEST OF DREAMS COME TRUE」、B'zの「Flash Back -B'z Early Special Titles-」はいずれもアーティスト非公認ながら大ヒットとなり、当時のアーティストパワーの力強さを感じました。

トイズは複数枚組ではなく、複数タイトルでベストをリリースする傾向がありますね。
複数タイトルのほうが複数枚組より利益率が良いらしいので、そのあたりはきっちりしているのだろうと思います。
ミスチルの「B-SIDE」は2枚組みでしたがマニアックなベストなので2タイトルに分けたら余計に売れなくなりそうですし、
珍しくメンバー自身のライナーノーツが載っており、価格も2枚組にもかかわらず2800円と手に取りやすかったのがヒットした要因ではないかと思います。

HKさんの書き込みを見て思ったのですが、この95〜6年頃から既にベスト盤ブームの前兆というか「シングルが沢山入ってないと売れない」という風潮が出来つつあったのかもしれませんね。
そういえばアルバム曲から数々の代表曲を出していた松任谷由実もこの頃からアルバムの代表曲が出なくなっていた気もします。

レコード会社が勝手にリリースしたベストで売れた例は
イエモンの「TRIAD YEARS ?&? 」がありますね。
「TRIAD YEARS ? 」はイエモン唯一のミリオンアルバムですし。
あと、ラルクの「Clicked Singles Best13」はミリオン行ったけど、思ったほど売れなかったなと思いました。
去年のミスチルのベストもそんな感じです。