EXILEが去年の「EXILE PRIDE」で（何度も再発売したりCDの特典で売りつけたりして）ミリオンを達成した事で叩かれていましたが、よく考えると

2010年　 8曲入りのFANTASYをダブルマキシシングルという形で販売する
2011年　Rising Sunでは異なるジャケットCDのSpecial Boxや絵柄が違うジャケット写真を9種類ずつ（計18形態）で販売
2012年　ALL NIGHT LONGでは限定版で計14種のメンバーソロジャケットと、それらをパッケージングした計2種のPERFECT BOXなど合計17形態で販売
2013年　EXILE PRIDEではライブチケット付属CDとスペシャルエディション版で内容を変え再発売（他にもカード付属など、ここで書ききれない特典商法なども）

とやっていたので、エグイド商法が特に目立ったのは去年でしたが、実は数年前からシングルの大幅売上アップ作戦は実行されていたのではないかと思うのですが、これは合っているのでしょうか？
（ただこんな売り方にしたのは一度でもミリオンヒットを達成したかったのか、今一つLDH側の意図が分からないのですが）

2005年　アルバム『PERFECT BEST』と『SINGLE BEST』を異なるタイトルにも関わらず、強引に合算集計してミリオンを達成させるという事もしています。

このアルバム以降、数年間アルバムの合算基準が複雑になり、さまざまなアーティストの別タイトルとなっていたアルバムが合算扱いになるという副作用をもたらしています。
(現在は、この基準は廃止されています)

確かに界王拳BOX商法を裏でこっそりやったりと数年前から色々な実験を行っていました。徹底していたのはそのほとんどの商法が公式サイトの新作告知部分にはほとんど表記すらされず、FC会員にのみ告知するなどファンの目にしか触れないところで行われていました。

AKB48が大々的に叩かれていたのでいい隠れ蓑となり、この間に色々と商法の実験とデータ取得でもしていたのではないでしょうか。

ただ昨年はHIRO勇退のレコード大賞というシナリオが設定されましたが、1度レコ大から身を引いた手前20万30万売れた程度で戻ってくるわけにもいかず、何としてもO社ミリオンセラー&ロングヒットという既成事実を作る必要が生じ、そのためのエグイド商法だった…ということじゃないでしょうか。

唯一LDHにとって計算外だったのはAKBが最早誰もが握手券&総選挙のおかげで売れているだけと認識するようになり、一手に叩かれまくる状態になり「同じミリオンならEXILEの方がマシ」となるはずだったのに恋チュンが普通に大ヒットしてしまった事だったと思います。

そう言えば韓国でも、複数枚商法に近い売り方は行われていますよ。韓国では日本と違い、シングルＣＤという概念は無く、原則的にアルバム単位で新曲が発表されているのですが、そのアルバムにからくりがあります。

近年では、「リパッケージアルバム」を出す歌手が増えています。この「リパッケージアルバム」とは、正規のアルバムが発売されてから数か月後に、新曲をいくつか（多くの場合は1〜2曲程度）加えて、ＣＤジャケットも新しく図柄にして再発売されるＣＤのことです。

・ニコニコ大百科「K-POP、CDの販売形態について」
http://dic.nicovideo.jp/a/k-pop#h2-2

・正規アルバム、リパッケージアルバムどちらを買う？
http://kimagurekpop.bufsiz.jp/categor...

もちろん、これは明らかに「焼き直し商法」ですから、韓国国内でもリパッケージ商法に対する批判は少なくないようです。しかし、韓国は日本以上にＩＴ普及率が高く、ＣＤ市場が縮小しているため、アイドル系の多くはリパッケージを発売することが当たり前になっています。

・・・とは言っても、日本でやっているような、イベント参加をエサにした複数枚商法は、さすがに韓国ではほとんど行われていないようですが。

東方神起や少女時代らが所属するＳＭエンターテインメントは、2012年にＥＸＯ（エクソ）という男性12人組のグループをデビューさせたのですが、彼らの1stフルアルバム「XOXO(Kiss＆Hug)」がミリオンセラーを達成しました。韓国でＣＤのミリオンセラーが出たのは12年ぶりの快挙だそうです。でも、その内訳をよく見ると、

・「XOXO」の韓国語バージョンであるKiss版が26万9689枚
・中国語バージョンのHug版が20万1881枚
・Kiss版のリパッケージアルバムが33万6024枚
・Hug版のリパッケージアルバムが19万9983枚

これらを合計すると計100万枚を突破・・・というややこしいものです。実は、このＥＸＯというグループは、韓国人と中国人を混成したメンバー構成でして、具体的には、韓国を中心に活動する「ＥＸＯ−Ｋ」と、中国を中心に活動する「ＥＸＯ−Ｍ」の2組に分かれて活動することが多いのです。そのため、韓国語バージョンと中国語バージョンの両方でアルバムが発売されています。その上で、両言語のバージョンとも、リパッケージアルバムも発売しており、これらも合計すればミリオン達成という結果になったというわけです。

また、以下の記事では、次のようなことも書かれていました。これを読むと、韓国も日本とやっていることが五十歩百歩のような・・・。

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・EXO、アルバム100万枚突破！“絶対ファンダム”の時代到来
http://news.kstyle.com/article.ksn?ar...


熱狂的なファンたちはEXOのアルバムを何枚も購入している。スタンダードバージョンとリパッケージバージョンが同じように売れていく点は注目すべきことだ。リパッケージアルバムは1stアルバムの収録曲以外に、続くタイトル曲「Growl」や「XOXO」「Lucky」などを追加したバージョンである。それだけではなく、アルバムのジャケット写真と中に盛り込まれた写真もすべて違っている。「12月の奇跡」はさらに一歩進み、アルバムの中にランダムでメンバー1人の写真とメッセージーが書かれたスノードームの写真が入っている。12人のメンバーのスノードームを手に入れるためには、最低12枚のアルバムを買わなければならない。これはお菓子の中に入っているおまけのおもちゃを集めるのと同じことだ。これを集めるためにアルバムを何枚も買うファンたちもいる。これがまさに“絶対ファンダム”である。
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