数十年前はシングル以外の曲が有名になり、そのアーティストの代表曲に定着するのが多かったですが（松任谷由実の卒業写真、サザンの希望の轍、B'zのいつかのメリークリスマス、ドリカムの未来予想図IIなど）
ここ10年位ではそういう曲が減ったなと思いませんか？

記憶に残るヒット曲自体がほとんどないから仕方ないかもしれませんが。

私は逆でやや微増傾向だと思います。
この10年を見るとシングルCDを全く重視せず、配信シングルトラックでのヒット曲(アルバムにて収録)が増えていると思っています。

私の中で考えられる代表例は、こんな感じです。
特にSuperflyはシングルよりもアルバムリード曲の方がヒットしている印象が強いです。
・Def Tech「My Way」
・木村カエラ「Butterfly」
・HY「366日」
・Superfly「タマシイレボリューション」
・松たか子「レット・イット・ゴー〜ありのままで〜」
・SPICY CHOCOLATE「ずっと feat. HAN-KUN&TEE」

シングルカットされたものの、植村花菜「トイレの神様」も元はアルバム曲です。

ここ最近は「ヒットが見えない」という共通認識が完全に出来上がってしまいそれゆえの先入観がありますが、確かにシングルになってない曲で有名になった曲ってそこそこありますね。

たぶんアルバム曲が代表曲になっていくのが1番少なかったのはミリオンが出まくり、オリジナルアルバムがベスト盤のようなシングル大量収録に傾きまくっていた90年代後半〜00年代前半頃だったのかなという気がします。

個人的にはシングル以外のアルバム曲（または、シングルB面曲）で、
・タイアップになっていなくて、
・アルバム表題曲でもなく、
・全パートのPVが作成されていなくて、
それでも世間に知られている有名な曲ってなかなかないと思う。
タイアップ曲とかアルバム表題曲は、テレビをつけていれば自然と流れるけど、それ以外のアルバム曲の殆どは自分が探して聴かないと聴こえてこないという事情があるのかもしれない。

B'zといえば「もう一度キスしたかった」はタイアップがなくアルバム表題曲でもないけど、アルバム曲として知られていますよね。アルバム曲はタイトルからインパクトがあったり、多くの人が興味を惹く特別な作成エピソードが存在したりしないと、中々聴こうとは思わないかもしれないですね。