BUMPの感想、読ませていだだきました。

BUMPがやはり化け物だと思うのは、ファンの中に占める熱狂的信者の数が非常に多いことですよね。
今回のアルバムに付属する横浜アリーナ公演も「Special live」らしく、ソールドアウトにつきライブビューイングも実施されたそうです。
数多くのバンドがあれど、横浜アリーナをコアファンだけで埋めてしまうのは他のバンドには難しいことだと思います。
先日も、ドームツアーのプレビュー公演かつ20周年結成記念ライブを幕張メッセという巨大な会場で開催したそうですし。


Mr.childrenやback number、いきものがかり、ONE OK ROCKなどアリーナツアーやスタジアムツアーをこなすバンドはたくさんいますが、BUMPの一体感はどのバンドにも真似できないことだと思いますね。

ベスト盤の時の抽選で偶然取れてしまった武道館ライブでの一体感は未だかつて体験した事のないものでしたね。

割と俺がライブ行くアーティストは「もう熱狂的なファンしか残ってない」状態で「数曲しか知らないけどなんか取れたから来た」みたいな人はほぼいないようなアーティストが多いんですが、それらの比じゃなかったです。全員最前列〜前列クラスの一体感という。

逆にそれだけ一体感があるので関わりの深い番場氏や山崎監督もみんな好んでいるのかと思っていたら『WILLPOLIS 2014』ではクリエイターな演出を連発した彼らが叩かれまくり、知らないファンの顔なんて見たくない！というレビューが大半を占めていて驚きました。

まあある意味最もすぎる意見が大半を占めたわけですが、直井さんの「俺たちのファンは本当にカッコいい」発言にしてもライブのあれだけの一体感を見ればそう思って当然でもあり、だけど実際ファンを映しまくって一体感を演出した作品を作ってみたらボロクソに言われてしまうとはなかなか複雑だなぁと思った次第です。

MOMAさんが行かれるライブもかなり特殊なパターンが多い気がします。一度売れているからこそ、動員にしてはホール公演が多いアーティストによく参戦されていますよね。"デスリスナー"なんて自称されてますもんね(笑)

アリーナ公演するレベルのアーティストだとライトリスナーが間違いなく存在するはずなのですが…BUMPはアルバム曲を網羅しているようなヘビーファンで埋めているのはどういう仕組みになっているんでしょう。FC会員限定みたいな雰囲気ですよね。

"BUMP信者"なんて言われるように、BUMP本人たちに深く入り込んでいるファンが多いのでしょうか。

基本的にライブハウスがダメなんですよね。

延々立ち続ける体力的なものと、
耳へのダメージによる懸念という2つの理由があります。

後者に関しては音響用耳栓で解決していますが、
ライブハウスは基本的にもう行かないでしょうね。

ホール公演でしかも近場に来ないと行かないようにしてるので、最近はライブハウスでも狭いところでしかやらなくなっていて「行きたいけど行けなくなった」扱いになっているバンドも多いです。

恐らくヘビーファンの部類に入るであろう僕としての個人的な見解です。

まずアルバム曲も網羅しているヘビーファンでアリーナが埋まるということですが、基本的にBUMPの作品はリリースペースが遅いです。今でこそ随分と早くなってきましたが、セールス面での全盛期だった05〜07年は、シングルが年に1〜2枚程度しか出ませんしアルバムは07年の末にようやく1枚出ただけ、タイアップも1年に1回くらい、ツアーもほとんどやらずにひたすらレコーディング、レギュラーの深夜ラジオ以外のメディアの露出は無しというマイペースな活動でした。にもかかわらず旧譜が異常なロングセラーを記録し、新作を出せば初動の自己記録を更新していたわけで、この期間に口コミで地道にファンが増えたり作品を深く聴き込んだリスナーがいっぱいいたりして、その結果シングル曲・C/W・アルバム曲・シークレットトラック問わず網羅するヘビーファンが多くなっていったと考えられます。

あとBUMPはあまりライブの頻度が高くないため(4年近くまともにライブやってない時期もありました)、いつ次のライブに行けるか分からない！とファンが殺到しチケットの争奪戦が繰り広げられますし、1本のツアーに複数回参加するために全国あちこちに遠征するファンも多い印象です。今はSNSの時代ですから、行った先々で知り合いのファンと交流するのもよくある光景ですし、自分もよくやります(これはBUMPに限ったことではありませんが)。

とはいえ熱狂的信者だけに支えられていても、活動は閉鎖的かつ先細りになっていくだけです。実際、08年の夏から09年の末にかけてリリースが全くなかった時期にライト層は一気に離れ、逆に10年になって急にリリースが増えたことでペースに付いていけなくなったファンがまた離れ、COSMONAUTの作風がおとなしめだったことからメジャーデビュー当時のエネルギッシュな作風を求めるファンがまた離れ、全盛期に20〜25万人くらいだった固定ファンが11年初頭までに一気に10〜15万人に絞られました。よって、よりコアさが増していきました。そこで、少しずつ新しいファン層も獲得しようと、タイアップを増やしたりベスト盤を出したりドームツアーやったり、紅白やMステに出るなどの新しい試みに挑戦しているのが最近のBUMPです。

pondaringさん、すごい知識量ですね！返信ありがとうございます。
確かにBUMPはマイペースな活動なので、熱心なコアファンが主体になりがち。
中高生のアルバムをレンタルで済ますレベルのライトリスナーにはなかなかライブチケットが取れないんでしょうね。

あまりこのスレッドの流れとは関係ないのですが……『Butterflies』について。
個人的にはあまり今作は電子音の派手なアルバム……という印象はなくて、確かにエレキ感は薄いのですが、バンド感はあるというか、メンバー四人の宅録的？ なイメージを持っています。「Butterfly」はアルバムレコーディングの最初に書かれた曲だそうで、確かに「ray」の続き物っぽいのですが、そのあとのアルバム曲の地味〜な感じや、一緒に収録されていましたスペシャル・ライブも観てみると、『WILLPOLIS 2014』の頃のような派手なライブやアレンジは、何となくメンバー感でも終わった感じだったのかな……と。「GO」のアレンジは電子音というよりは、「宇宙飛行士への手紙」路線の印象があります。『COSMONAUT』のような落ち着いたバンプが結構好きなので、Pondaringさんが仰る『RAY』の背伸びした活動が果たした役割は大きいのですが、本来のバンプに近いのは『Butterflies』的なネクラさ（笑）なのかもしれません。という、見方するファンもおります……！
また、個人的には意外だったのですが、『Butterflies』の初動売上は『RAY』を大きく上回るものだったようで、数年遅れでしたが、いよいよしっかりと新しいファンを増やしたのかな、という感じがしました。スタジアムライブのチケットは私も六連敗中で難しいかもしれないのですが……またぜひライブも足を運ばれてみてください！ 音響は会場によって結構違います……！