今年の3月には3組同時アルバム週間トップ10を記録、なんて良いニュースもありましたが、最近のガールズバンドはイマイチ伸び悩んでいるような気がするのですがいかがでしょう？

scandalとサイサイの2組は固定ファン化が進んでいる気がしますし、一番王道ポップ系統なSHISHAMOもやや曲の勢いが落ちている気が。

いろんなタイアップつけてたねごとはリリースも鈍り対バンで見かけるぐらいですし、レコ大のアルバム賞取ってた赤い公園もシングルで50位落ちしてましたし…

皆さんどう思われますか？

最近も何も、ガールズバンドって、PRINCESS PRINCESSがセールス的に大きく成功しただけで、
その他のガールズバンドってほとんど成功した印象がないです。

確かに2000年代初頭にWhiteberryやZONEあたりがヒットを飛ばしたこともありましたが、
それもほぼ1曲のヒットのみで、プリプリ見たいに大きく成功した印象はなかったですし、
SCANDALもオリコントップ10入りはしているけど、
デビュー当時からほぼ固定ファンオンリーの人気のイメージで、
その他のガールズバンドの人気のイメージも、個人的にはそれです。

なので、ガールズバンドが伸び悩んでるの何て、ずっと昔からだと思います。

Whiteberry、ZONEが相次いで売れたのでソニー中心にガールズバンドを積極的に売り出すようになり、00年代半ば過ぎには相次いでデビューしていったので、なんとなく盛り上がった感はあり、その流れがやや落ち着いたのが最近じゃないでしょうか。

特にSCANDALは周囲が「ガールズバンドをリードする存在」として盛り立てたので本人たちもガールズバンドの代表的存在という認識が強くなっている節が発言のあちこちに感じられます。最近ではガールズバンドが短命なので記録を塗り替えたいという目標も口にしていますしね。

プリプリのようなO社の数字における明確な「成功」という指標が無いのが現代なのでそのまま比較はできませんが、確かにSCANDALにしろ、もう少し知られていそうではあるチャットモンチーにしても「世界でいちばん熱い夏」「Diamonds」「夏祭り」「secret base〜君がくれたもの〜」級に広く知られたヒット曲は無いのは確かです。

SCANDALに関しては一応ずっとゆる〜く見てきましたが、
ライブ規模を拡大したり、「海外」という箔をつけたりする事に力を注ぎ、
けっこう早い段階で代表ヒットを出す事は放棄まではいかなくとも意識しなくなり、掴んだファンと一緒にいかに夢を見ていくか、一緒に歩んでいくかを重視していたように思います。

日本武道館、大阪城ホール、横浜アリーナまで単独で行ってますし、O社売上で過去の偉業を塗り替えるのは不可能なので、これが現代の「成功」の形の1つと言ってもいいでしょう。

また会場基準でも結局プリプリが再結成でドーム公演やったので売上でもライブでもプリプリ最強！になってて、ここに立てそうな規模のガールズバンドはちょっといないかなというところではありますけど。

で、他のガールズバンドも概ねそんな感じで基本的に固定ファン中心でやっている印象は否めませんが、
しかしこれを言ってしまうとガールズに限らず、
現代ほとんどのミュージシャンがそういう状況であり、
少し枠から外れると名前しか知らない、最悪名前も知らない、もちろん曲なんて1曲も知らないなんてザラかと。
たとえ連続でトップ10入りしてたとしてもです。

HKさんと同じ印象です。
基礎を築いたのがSHOW-YAで、セールス的に初めて大成功したのは、PRINCESS PRINCESSの印象です。
純粋な女性バンドではないものの(アニメ扱いなので)放課後ティータイムは、10年代の女性バンドシーンに影響を与えたという意味では成功と言えると思います。
こんな感じで、ある程度以上の成功したというのは、極少数しかいないと思います。
　
1990年前後のバンドブーム時期は、意外と女性バンドは活躍していたのですが、今では泡沫のように忘れ去られています。
　・GO-BANG'S : アルバム首位を獲得したが、事実上一発屋。今思えばサブカル要素が強かったと思う。
　・PINK SAPPHIRE: 1stシングルが大ヒットした。ビジュアル重視のガールズバンドという意味では、Silent Sirenの元祖とも言える。