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はじめまして
麺職人 /
2006-03-04 05:02:00
No.702
波風さん、皆さんはじめまして。北海道在住の麺職人と申します。宜しくお願い致しますm(_ _)m 波風さん&皆さんのオカヤドに対する愛情がヒシヒシと感じられ同世代ということもありましてカキコミさせて頂きました。
実は自分、「ザリガニ」キーパーを数年やっておりますが、先月より「外来生物規正法」施行の対象にほとんどの種がなってしまい、実質上の飼育継続が困難な状況に陥りどん底の日々を送っておりました。こころ癒される甲殻類を探しweb上を旅して波風さんの所へたどりつきました。生き物飼育、特に甲殻類が小さな頃から大好きで・・・まだオカヤドは飼育しておりませんが、当地暖かくなり個体の負担にならない時期が参りましたら飼育させて頂きたいと思っております。
そこで御相談なのですが、はじめて飼育にあたり個体の大きさはどの位のものが丈夫なのでしょうか?また生体通販利用は大丈夫なのでしょうか?
宜しくお願い致しますm(_ _)m
Re: はじめまして
波風 /
2006-03-04 23:15:00
No.703
麺職人さん、はじめまして。
「外来生物法」については、飼育家側からは色々と言いたいこともあるでしょうし、法その物も全然納得の行くものではないのですが、私のように琵琶湖のほとりで生まれ育ち、この貴重な古代湖の生態系が外来種に蹂躙され破壊されていく過程をつぶさに見てきた(見せられてきた)身には、肯定する立場に回らざる得ないのが現在の状況です。
悲しいことですが・・。
まあ、それはともかくご質問の件ですが、私などよりもずっと飼育家としてのキャリアをお持ちのようですですから、出来る限り真剣にお答えさせていただきますね(笑)。
(ここだけの話ですが、悪趣味なペイント貝殻をカワイーとしか認識できない「若い女性」や、夏休みの宿題のネタに嬲り殺す「ガキ」とそれを何とも思わない立派な「保護者」には辟易しているのです、正直な話)
>個体の大きさはどの位のものが丈夫なのでしょうか
私の経験では,大型の個体の方が丈夫です。
但し脱皮時の失敗率は高くなります。
小型の個体は、日常の管理は少々シビアになりますが、脱皮は軽いです。
後は好みの問題ですね。
私個人としてはごく小さな個体を大きく育てていくのが楽しいのですが、麺職人さんのように飼育家としてのキャリアのある方でしたら、繁殖を目指してみるのも面白いと思います。
現在、オカヤドカリとして流通しているのは、主に「オカヤドカリ」「ナキオカヤドカリ」「ムラサキオカヤドカリ」の3種ですが、店頭ではまったく区別されておりません。
ですから、まず種類をそろえて飼われる事をお薦めします。
「オカヤドカリ」は他の2種に比べて流通量が少ないうえに、幼生が小型で繁殖が困難ですから、まず却下。
初めて飼われるのならムラサキかナキが良いのではないかと思います。
ひとつのモデルケースとして、45cm水槽なら1ペア(2頭)。
60cmなら2ペア(4〜5頭が)くらいが良いと思います。
60cmなら、店頭でLサイズとして売られているオス個体と一回り小さなメス(オカヤドカリ類は普通オスのほうが大きい)、Mサイズとして売られているオスと少し小さめのメス。
この2ペアで飼育されるのが理想ですね。
ナキやムラサキならこの環境で極力ストレスを与えないように飼い込めば、充分繁殖行為は期待できます。
もうひとつのケースとして、南国の海岸の一部を再現した「ビバリウム」を構築されるのも面白いと思います。
それなら、りゅうか商事さん(検索すれば出てきます)の通販が良いでしょう。
5匹入りセットを注文されれば、1年物の幼個体から大型の老成個体までバランスよく入っているはずです。
但し、生息地の自然下では、極端にサイズの異なる異種個体が数十cm四方のスペースに密集していることはまずありません(笑)。
まあ、出来れば信頼のできるショップで、入荷直後の個体を、自分の目で判断して選ばれるのがベターだと思います。
通販業者は、前述のりゅうか商事さんのように古くから教材用に通販されているところもありますが、現在検索して出てくるのは、「株式会社トミー」が「ハーミーズクラブ」という吐き気のするような商品を売り出した後に、そのおこぼれを狙って群がってきた糞蠅のような連中がほとんどですから、まあ、やめておかれたほうが良いです。
知ってか知らずか売らんがな目的で、嘘だらけの情報を撒き散らし、それを真に受けたろくな経験も無い「オカヤドカリ飼育家」が、したり顔でブログやサイトを公開する・・。
オカヤドカリに関して言えば(他の動物もそうでしょうが)そんな情けない状況に陥っているのが実情です。
話を戻しますが、「外来生物法」などと言う、法律が制定された要因のひとつは、あまりにも安易で、無責任で、動物学的、生態学的に無知な飼育者が多い所以です。
飼育管理の徹底を図るためにも、麺職人さんのような経験のある飼育家がオカヤドカリ飼育に参入してくださるのは喜ばしいことです。
こちらこそよろしくお願いします。
Re: はじめまして
麺職人 /
2006-03-05 16:54:00
No.705
波風さんありがとうございますm(_ _)m
どのような生き物でもブームになると得てして、消耗品のように扱われる現状に悲しく思うばかりです。商業的利益・乱開発等によって生き物達が犠牲になることがあまりも多いのは、どこの世界も同じなのですね。モラルが一部の俄か販売者・飼育者によって乱されており、「外来生物規正法」もなるべくしてなった結果なのだと仲間と言っております。
オカヤドに関しまして詳しく解説・御教授して頂きありがとうございました。大変勉強になりました!ここ約1ヶ月、オカヤド検索で皆さんのHP拝見させて頂き、やはり長期飼育されている方々の観察・情報の生の声が一番お聞きしたくて・・・
オカヤド界にも様々な問題があり、それに対しての皆さんのアクションにとても共感し考えさせられました・・・あの「ハーミーズクラブ」をはじめとする生体を完全玩具化扱いの商品に対する運動、輸入禁止外来オカヤド売買への対応など・・・本当に大切に思う種だからこそやれる事なのだと。
自分が「経験ある飼育者」などとは滅相も無い・・・レアものばかりに目がいってしまっていた過去の自分がお恥ずかしい。種によって異なる水質・環境を作り長期飼育を目指し育成をするかたわら、在来種であるニホンザリガニ保護啓発や外来種の繁殖情報交換など少しばかりやってみたりしています。
本当に暖かく迎えて頂まして、改めて有難うございます。
これからじっくり勉強させて頂き、あたたかくなる春まで試行錯誤を楽しみながら「アーマン」達を迎え入れる準備をしたいと思います。
またちょくちょく寄らせて頂きますので宜しくお願い致します。
実はいい加減なんです(笑)
波風 /
2006-03-05 21:54:00
No.706
麺職人さん、こんにちは。
ザリガニやヤドカリに限らず、生体販売や飼育の現状や、開発や乱獲による棲息地の破壊は、普通の神経の持ち主なら耐えられないほどひどい状況ですね。
ただそれに対して組織だった社会運動を展開するのはちょっと違うのではないかと思っています。
例えば、ニホンザリガニを保護するためには、まずその棲息地である湧水を守る必要がありますよね。
湧水を守るにはブナ林を守り、ブナ林を守るには温暖化を抑制しなければなりません。
そうなると国家レベルのプロジェクトが必要な規模の話に聞こえますが、要は、「我々ひとりひとりが一歩下がってつつましく暮らせばそれで充分なのだ」と言うのが、私の持論です。
テレビを消し、暖房温度を下げ、車やバイクを使わず出来るだけ歩く・・。
日常生活の中で、ほんのちょっとだけ省エネを実行すれば、ひいてはそれが、山奥の源流の落ち葉の下でひっそりと暮らすニホンザリガニを守ることになるのではないでしょうか?
私たち飼育者は、飼育個体を通して、その生息環境を常に意識の中に置くことが大切なのだと思います。
私が、ハーミーズクラブを批判するのは、あのセットを通しては、オカヤドカリと言う生き物が、どんな環境でどんな風に暮らしているのかがまったく見えないことに耐えられないからなのです。
それが見えないまま、オカヤドカリを飼いそして殺したところで、子供たちは何を学ぶでしょう?
オカヤドカリにとってはまったくの犬死だと言うことです。
ちょっと愚痴めいた話になりましたね(^^;、、ま、スルーしておいて下さい。
北の北海道からケージを通して、沖縄の浜辺を見る。
素敵ですね。
あーまんを迎えるまでの「時間」もたっぷり楽しんでください。
では。
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実は自分、「ザリガニ」キーパーを数年やっておりますが、先月より「外来生物規正法」施行の対象にほとんどの種がなってしまい、実質上の飼育継続が困難な状況に陥りどん底の日々を送っておりました。こころ癒される甲殻類を探しweb上を旅して波風さんの所へたどりつきました。生き物飼育、特に甲殻類が小さな頃から大好きで・・・まだオカヤドは飼育しておりませんが、当地暖かくなり個体の負担にならない時期が参りましたら飼育させて頂きたいと思っております。
そこで御相談なのですが、はじめて飼育にあたり個体の大きさはどの位のものが丈夫なのでしょうか?また生体通販利用は大丈夫なのでしょうか?
宜しくお願い致しますm(_ _)m