１０月４日
中日ドラゴンズ　赤坂選手に指名挨拶

赤坂「エース＆最強の９番打者」に竜スカウトが指名あいさつ

中日の中田スカウト部長、仁村スカウトが４日、さいたま市の浦和学院高を訪れ、高校生ドラフト１巡目で指名した赤坂和幸投手（１８）に指名あいさつを行った。
初めて対面した未来のエース候補に中田部長は「雰囲気がいい。朝倉のようなタイプ」とベタぼれ。赤坂も「エースになって１人で９回を投げきりたい。打つ方もがんばります」と二刀流に意欲満々、大きな夢に胸を膨らませた。

朝倉タイプだ
夢はでっかい方がいい。素質、才能を備えているなら、なおさらだ。スカウトの来訪で初めての“プロ”に触れた赤坂は、自分の未来像に思いをはせてみた。
「（ドラフト指名された）昨日より実感がわきました。いつかは球団のエースになって、１人で９回を投げる投手になりたいですね。朝倉さんが好きです。独特の躍動感、ボールの切れ…。早く生で見たいです」　切れのある速球、スライダーを武器に、２年連続で浦和学院高を甲子園へ導いたエース右腕。今夏は不振にあえいだが、すでに見初めていた中田部長は、８年前に同じ高卒１位だった朝倉の姿とダブらせていた。
「朝倉のようなタイプかな。体もあって、瞬発力、パワーもある。ボールを低めに集めて力で抑え込む。（打者と）駆け引きできるテクニックも持っています」
未完ながら、すでにエースの要素を持っている。しかも、武器は投球だけではない。
打者としても高校通算５８発を記録。学校関係者によれば、投球は入学当初から秀でていたが、打撃の方は高校３年間で急激に成長したという。右方向への飛距離が延びたというから、タダ者ではなさそうだ。

打つの好き！
「投手を希望していたので、野手として評価してくれた球団が多い中、投手として見てくれた中日に指名されて本当にうれしいです。あと打撃も好きなんで、投手でも打席に立てることが…。練習させていただければ、試合でも打てるようにがんばりたい」と赤坂。
先発完投型の投手、かつ最強の９番打者に。打ってよし、投げて当然よしの“二刀流エース”に育つ日が待ち遠しい。

2007年10月5日　中日スポーツ掲載