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社会人野球 情報
管理人 / 2009-02-11 11:36:00 No.14477
日産ショック日本選手権と都市対抗統合も

社会人野球界に日産ショックが吹き荒れた。社会人野球を統括する日本野球連盟は10日までに、大会数減少などを検討する制度改革委員会を発足させ、13日に初会合を行うことを決めた。同連盟・鈴木義信副会長(64)は、社会人2大大会の1つ、日本選手権を都市対抗と統合する可能性を示唆した。9日休部を発表した日産自動車は、12日開始の宮崎キャンプまで練習を中止することを決め、安田克明部長、久保恭久監督が、同連盟に事情説明に訪れた。

制度改革委員会は日本野球連盟の常任理事ら6人で構成し、鈴木副会長が委員長を務める。「未曾有の不況の中で、野球部を存続してほしいと我々が願っても、はい、分かりましたとはならない。何をすれば企業にプラスになるか。各チームの負担を減らして、経費削減をどう図るか。大会のあり方を見直す」と危機感をあらわにした。

鈴木副会長は、まだ私案段階とした上で、今年36回目の日本選手権を来年以降、都市対抗と統合させる可能性を示唆した。「昔は都市対抗兼日本選手権だった」とし、再統合について「それも1つの案として出てくる」と討議する考えを示した。すでに草案として、各委員に鈴木副会長の考えは伝えているという。

昨年度の有料入場者数は都市対抗46万人に対して、日本選手権は12万人。「やっぱりお客さんが入らないのはネック。5、6年前から企業から日本選手権を見直してほしいという要望は出ていた」と明かす。

各チームは都市対抗4000枚、日本選手権2000枚と各試合チケット購入し、共存共栄していく慣習がある。日本選手権は決勝まで5試合で、各試合のチケット、交通費、宿泊費など勝ち上がり次第で数千万円の経費が掛かるとみられる。一括開催ではなく、初戦は各地区で行い、勝ち残りチームが京セラドーム大阪に集結する案などもあり、抜本的な改革に踏み切る。

日本選手権予選を兼ねるJABA大会は現在9大会。これも遠征費など経費が掛かる。鈴木副会長は「半減するかもしれない」と見直す考えだ。日本選手権の終了は11月下旬と期間の問題にも言及。「シーズンが長すぎるとの声もある。10月中に大会が終われば、1月まで3カ月間は徹底的に仕事をするとか」と社会人野球のあり方を考える。

大会削減ありきではなく、日本選手権など各大会の価値観向上についても討議を続ける。鈴木副会長は「連盟として何をするべきか。答えを出すスピードを上げたい」と、13日に一定の方向性を示す考えだ。

2009年2月11日 日刊スポーツ掲載

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