「球場の天気」正確に
県高野連　予報会社を活用

県高野連は、１０日開幕する第９１回全国高校野球選手権埼玉大会から、気象情報会社「ウェザーニューズ」（東京都港区）の天気予報の提供を受け、大会運営に生かす。

運用されるのは、県営大宮と熊谷公園の２球場。雨や雷の可能性がある場合、同社からメールなどで気象データを入手し、試合の順延や、開始時刻の変更などの判断に利用する。

同社によると、全国大会では８３年から情報を提供していたが、地方大会での運用は今年が初めて。千葉・静岡・兵庫・宮崎の各県と並んでの開始となる。

昨年まで雨天時は、県高野連の各球場主任が、長年の経験や「勘」で試合運営の可否を判断していた。
県高野連の高間薫理事長は「球場担当者が不在や急病の場合でも、正確なデータを基に一定の基準を設けることで、誰でも判断できるようになる」と期待を寄せている。

同社は「近年は局地的な豪雨による被害が出ている。データを有効活用してもらい、選手や応援団の安全を確保して欲しい」としている。

2009年7月8日　朝日新聞　朝刊　埼玉版掲載