浦学OB倶楽部 BBS
新規
過去
ヘルプ
管理
戻る
ADVENBBSの過去ログを表示しています(閲覧専用)
野球部 情報
管理人 /
2009-07-23 04:29:00
No.16072
V4消え無念の涙
受け身と捨て身。その違いが重くのし掛かっているかに見えた。「力みがあった」と森監督。王者・浦和学院が5回戦敗退。埼玉史上初の4連覇も消え、選手は人目もはばからずおえつを漏らした。
1回から信じられないプレーが続いた。チームの生命線、エースの羽倉と捕手の久保が崩れた。「球数を多くさせ投手を走らせようと思った」と聖望学園の子安。バスターの構えで揺さぶる術中にはまった。四死球・捕逸・失策とミスを連発し、らしくない展開で2点を許した
歯車が狂った。3回にも死球絡みで、失策から2点を献上。「負けたくない気持ちが強くて。自分を見失い、立て直す余裕がなかった」と羽倉。久保は「ヤマ場だと焦ってしまった」と悔いた。継投の真島・萩原が踏ん張った。中盤以降は打線も調子を上げ、山崎の本塁打などで3点を返した。ようやく落ち着きを取り戻し、9回裏2死三塁、一打同点の好機を迎えた。主将で4番の島津に、直球で真っ向勝負を挑んだ相手エース佐藤。島津は打ち上げ、甲子園の道が途絶えた。
試合前から笑顔のライバルに対し、緊張の面持ちのナイン。偉業への見えない重圧は選手の表情にも表れていた。森監督は「考えられないようなプレーが続いた。周りもカバー出来なかった。これが夏の怖さだ」と唇をかみ締めた。
森監督は「長い長い夏休み。秋までにチームを見つめ直したい」と語り、2年生の久保は「3年生のためにも、来年こそ優勝」と誓った。
甲子園1勝は後輩に託す 浦和学院
「自分たちのミス。リードされた点を取り返せなかったのは努力は足りなかったということ」と主将で4番の島津。4連覇を目指した3年生にとって、夏の県大会敗退は初めて。悔し涙とともに反省の言葉が続いた。
9回2死三塁。最後の打席が島津だった。「自分でかえそうと思ったが、泳いでしまった。みんなの思いに応えられなかった」と声を震わせた。昨夏の甲子園唯一の先発メンバー。かなわなかった「甲子園で1勝」へ、今夏に懸けていた。「敗戦は良い経験になったはず。あとは後輩に託したい」と思いを語った。
2009年7月23日 埼玉新聞掲載
Re: 野球部 情報
管理人 /
2009-07-23 04:32:00
No.16073
4連覇の夢 半ばで散る
浦和学院 島津裕真主将
報道陣に気丈に応対していた表情が、一気にゆがんだ。
「ごめん。ごめんな」
球場を出て、応援に回っていた仲間たちに次々に抱きつかれると、浦和学院主将の島津裕真(3年)の目から、大粒の涙があふれ出た。
4年連続甲子園出場を狙っていた。春の関東大会も制し、盤石にも見えた。それが、この日の序盤は王者らしさが影を潜めた。
1回は被安打0、3回は被安打1で2点ずつを与えた。四死球と失策が手痛い失点につながり、重苦しい展開になった。
今大会初めてのシード校との対戦で、しかも相手は昨春の選抜大会準優勝の聖望学園。「緊張し、集中出来なかったかも」(島津)
島津は今の3年生で唯一、昨夏のレギュラー。その経験をチームに伝えようと、主将には自ら立候補した。
すぐには結果が出なかった。昨秋の県大会は初戦でまさかの敗退。チームは先輩たちのように、練習中に仲間同士で指摘し合う事ができないままだった。
チームで話し合い、テーマを作った。「正義感・思いやり・負けず嫌い」。仲間でもミスを許さず、かつ相手を気遣い、競い合う。そんな願いを込めた。
それ以来、「仲間とグラウンドで戦えるようになった」と実感できるチームに変わった。だが、最大の目標だった夏の頂点への挑戦は、道半ばで途絶えた。
後半は追い上げ、底力を見せた。4番打者として、5回の適時打など2安打を放ったが、9回は最後の打者となってしまった。「打てなかったのは努力が足りなかったということ。今後の人生に生かす」。王者らしく、堂々と前を向いた。
水かけバケツ 願い書き込む 浦和学院
浦和学院の観客席に置かれた水かけ用バケツ。3年生部員34人の名前と、「夏4連覇」「絆」などの文字が、色とりどりのサインペンで書き込まれていた。
バケツへの書きこみは、昨年のチームから始めた。野球部3年で応援団長の北岡遼平君は「ベンチに入れないのは悔しいけど、一緒に戦っている気持ちで応援している」と話した。
しかし、連覇が途切れ、応援団は信じられない様子だった。
2009年7月23日 朝日新聞 朝刊 埼玉版掲載
Re: 野球部 情報
管理人 /
2009-07-23 11:45:00
No.16075
浦学、埼玉初V4消えた
高々と上がった白球は、「URAGAKU」に早すぎる夏の終わりを告げた。9回2死二塁、浦和学院の4番・島津裕真主将(3年)の打ち上げた打球は、聖望学園の中堅手のグラブに吸い込まれた。「とにかく返してやろうという気持ちだったんですが…」。昨夏まで同校が成し遂げた3連覇を更新する、埼玉大会史上初となる夏V4の夢は16強で消えた。
あと1点が遠かった。初回と3回に四死球や失策絡みで2点ずつ失い4点を追う展開。「1イニングごとが勝負だ!」。主将のゲキに奮起したナインは1点ずつつめ追加点も与えなかった。しかし相手を上回る10安打を放ちながら決定打を欠いた。
「(4連覇への)プレッシャーはなかった。ただ、どこかで勝てるんじゃないかと思ってしまう自分たちがいた」と島津。3年間で初めて逃した夏。最後の甲子園は遠かった。
2009年7月23日 スポーツ報知掲載
ADVENBBSの過去ログを表示しています。削除は管理者のみが可能です。
受け身と捨て身。その違いが重くのし掛かっているかに見えた。「力みがあった」と森監督。王者・浦和学院が5回戦敗退。埼玉史上初の4連覇も消え、選手は人目もはばからずおえつを漏らした。
1回から信じられないプレーが続いた。チームの生命線、エースの羽倉と捕手の久保が崩れた。「球数を多くさせ投手を走らせようと思った」と聖望学園の子安。バスターの構えで揺さぶる術中にはまった。四死球・捕逸・失策とミスを連発し、らしくない展開で2点を許した
歯車が狂った。3回にも死球絡みで、失策から2点を献上。「負けたくない気持ちが強くて。自分を見失い、立て直す余裕がなかった」と羽倉。久保は「ヤマ場だと焦ってしまった」と悔いた。継投の真島・萩原が踏ん張った。中盤以降は打線も調子を上げ、山崎の本塁打などで3点を返した。ようやく落ち着きを取り戻し、9回裏2死三塁、一打同点の好機を迎えた。主将で4番の島津に、直球で真っ向勝負を挑んだ相手エース佐藤。島津は打ち上げ、甲子園の道が途絶えた。
試合前から笑顔のライバルに対し、緊張の面持ちのナイン。偉業への見えない重圧は選手の表情にも表れていた。森監督は「考えられないようなプレーが続いた。周りもカバー出来なかった。これが夏の怖さだ」と唇をかみ締めた。
森監督は「長い長い夏休み。秋までにチームを見つめ直したい」と語り、2年生の久保は「3年生のためにも、来年こそ優勝」と誓った。
甲子園1勝は後輩に託す 浦和学院
「自分たちのミス。リードされた点を取り返せなかったのは努力は足りなかったということ」と主将で4番の島津。4連覇を目指した3年生にとって、夏の県大会敗退は初めて。悔し涙とともに反省の言葉が続いた。
9回2死三塁。最後の打席が島津だった。「自分でかえそうと思ったが、泳いでしまった。みんなの思いに応えられなかった」と声を震わせた。昨夏の甲子園唯一の先発メンバー。かなわなかった「甲子園で1勝」へ、今夏に懸けていた。「敗戦は良い経験になったはず。あとは後輩に託したい」と思いを語った。
2009年7月23日 埼玉新聞掲載