３回戦
Honda鈴鹿★１−２ヤマハ
Ｈ000 100 000=1
ヤ010 000 001=2
【Ｈ】杉本・中須賀・前橋−西崎
【ヤ】岡本−松尾
▼本塁打　佐藤x2（ヤ）
▼二塁打　中東（Ｈ）

３回戦
日立製作所★５−３七十七銀行
日010 010 100 2=5
七000 020 010 0=3
【日】伊波・長岡・比嘉−大森・御手洗
【七】小林・早瀬・植松・川上−森・白山・秋山
▼本塁打　大久保寛之（２３期）２ラン
▼二塁打　村山（日）　佐藤勇（七）

大久保君の決勝２ランで準々決勝進出！
★大久保寛之　２３期　現：日立製作所
５打数　１安打　打点２　打率.200

大久保寛之　２３期　現：日立製作所
ミス帳消し、意地の決勝２ラン　大久保

集中打を浴びせた１回戦は１２安打、２回戦も１５安打と圧倒。この日も序盤から安打を重ねて塁上に走者を置いた日立市だが、延長戦にもつれた。

十回２死一塁、決めたのは大久保の一振りだった。仙台市・植松の４球目、甘く入った変化球を逃さなかった。打球は左翼席に飛び込む決勝２ラン。日立市の応援団からは「大久保コール」が鳴りやまなかったが、大久保は「取り返すにはこの打席しかなかった」と鬼気迫る表情を浮かべていた。

「油断したというか……」。２点リードで迎えた五回無死二塁、何でもない二塁ゴロを後逸。自らの失策で二塁走者が一気に生還して１点を献上。さらに２点目も入り、無安打で同点とされた。名誉挽回の機会をうかがっていた大久保だが、本塁打を狙っていたわけではない。心掛けたのは本来の「つなぐ打撃」。田中、中村ら中軸には大物打ちが並ぶが、予選では意外にも低調な打線に苦しんだ。

出場３０回目を数える名門とはいえ、過去最高は４強。３戦連続２けた安打と打線は好調だ。しかし、鈴木監督は「上に行くほどチャンスは少なくなる」。発展途上のチームという指揮官だが、この苦戦で得たものは大きいはずだ

2009年8月28日　毎日新聞　ネット配信