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野球部 情報
管理人 / 2010-05-19 09:47:00 No.17898
浦和学院連覇へ王手
主砲の原 決勝ソロ

第4日は、準決勝2試合が行われ、浦和学院は前橋商(群馬1位)に7−6で逆転勝ちし、2年連続の決勝に進出した。

先制した浦和学院は先発南が立ち上がりを攻められ、2回までに5失点した。だが、2回途中から救援した阿部が試合を作ると、5回に海野の2点三塁打などで4点を奪い同点とした。
直後に失策で1点を勝ち越されたが、6回に濱田優の中前適時打で再び追いつき、9回に原の左超え本塁打で決着をつけた。

決勝は19日、水戸市民で10時から行われ、浦和学院は連覇を懸けて習志野(千葉1位)と対戦する。


総力戦で序盤の4点差を跳ね返した浦和学院が9回に4番原の決勝ソロで接戦を制した。
浦和学院は先発の南が前橋商打線につかまり、2回までに1−5とリードを許した。だが、打線が相手先発の野口を徐々に捕らえ始めると、5回に途中出場の海野の2点三塁打と萩原大の犠飛などで同点。再び勝ち越された後の6回には濱田優の中前打で再び追いついた。
2回途中から救援した阿部は6四球ながら被安打1で決定打を許さず、失策による1失点で逆転勝ちを呼び込んだ。

『相手上回る闘争心』

4点差を跳ね返し、浦和学院が全員の力で勝利をもぎ取った。試合を決めたのは4番原のバットだが、ヒーローは1人ではない。「1人の打者に皆で声を掛けて気を託した。あきらめないで粘り強く”ウラガク”らしい戦いが出来た」。主将の星のコメントがこの試合のすべてを物語る。

エースが誤算だった。「振ってくる相手打線のペースに飲み込まれた」と先発の南。自慢の直球を狙われ、2回途中で5安打を浴びて5失点。このまま士気が失せてもおかしくない展開だ。
だが、選手は踏みとどまった。救援した阿部は「県大会でも南が走者を出したときに交代し、きょうも自分が行く気持ちがあった」。4度も得点圏に走者をおいたが6回1死満塁のピンチも2ゴロ併殺で切り抜けた。

打線は5回に敵失で1死二・三塁と走者をため、途中出場の海野が2点三塁打を放つと、ベンチのムードが一変。萩原大の犠飛で追いつき、再び勝ち越されても濱田優の中前打で同点とした。「全員が1つになって戦えた」と原。最後まで途切れない集中力と闘争心で相手を上回った。
森監督も「気迫・気合いを出して挑み、公式戦で気持ちを充実させるやり方がつかめてきた。そういう面で去年と違う」と選手たちの変化を感じている。優勝旗を我が手に。春の関東連覇へ舞台は整った。


『逆風切り裂く一発』

主砲の一発が熱戦に終止符を打った。6−6の9回、先頭で打席に入った原は4球目の高めの直球を迷わず強振。逆風をものともせず、左翼スタンドに放り込んだ。「中途半端に振らないで、次の打者につなぐ事を考えた」と思い切りの良さが好結果につながった。
昨秋は下位を打っていたが、今春から4番に座り、公式戦初本塁打が大舞台の貴重な決勝点になった。ホームインでは両拳を強く握って雄叫びを一声。「ただ嬉しかった」。試合後は照れたような笑顔を見せた。


『気持ちで2点三塁打』

途中出場で反撃ののろしを上げる適時打を放った。3年生の海野が6回1死二・三塁で回ってきた初打席で右中間へ2点三塁打。外角直球を狙っていたと言うが、「インコースに来て気落ちだけで打った」と詰まりながらも力で運んだ。
さいたま南浦和中出身の地元選手。昨秋からベンチに入るが、公式戦の出場は今大会の桐光学園戦に続き2度目だった。「ベンチでも勝つことしか考えてなかった」と気持ちは1つ。
森監督も「あの1本は大きかったね」と手放しで褒めた。

2010年5月19日 埼玉新聞掲載

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