浦学OB倶楽部 BBS
新規
過去
ヘルプ
管理
戻る
ADVENBBSの過去ログを表示しています(閲覧専用)
野球部情報
管理人 /
2010-07-24 13:02:00
No.18394
浦和学院 地力発揮の横綱相撲
堅実 揺るがぬ強さ
春の関東大会を連覇した優勝候補の横綱相撲だった。投打ががっちりかみ合ったAシードの浦和学院が、勢いに乗るノーシードの鷲宮に快勝。森監督は「攻撃は先制・中押し・ダメ押しで点が取れてよかった。(完投した)阿部もよく投げてくれましたね」と穏やかな表情で振り返る。
まずは、守備で流れを引き寄せた。1回、先発した右腕は2死から鷲宮の3番谷沢に中越え二塁打され、4番円山も死球で出したが、続く鴨田を内角直球で見逃し三振。2回には3者連続三振を奪った。「1本打たれたけど、うまく気持ちを切り替えられた」と阿部。テンポのいい投球でリズムを作った。
打線は直後の2回裏、2点を先制して力投するエースを助けた。死球の走者を犠打で送ると、1死二塁で「直球だけしか狙っていなかった」と言う7番海野が左翼フェンス直撃の先制適時打。さらに一・三塁から9番小林がスクイズを鮮やかに決めた。小林は「小技も絡めて2点目を取れたのが大きい」と喜ぶ。
5回にも2点をプレゼントされた阿部は7回のピンチで踏ん張り、打線の援護に応えた。2点を返されたものの、2死一塁で1回に痛打された谷沢を見逃し三振。背番号1は「ツーシームを打たれたので、内角を攻めた」と切れ味抜群の直球をズバッと投げ込んだ。
これで昨夏、聖望学園に敗れた5回戦を突破。2年ぶりの甲子園へ、本命が存在感を増してきた。
『威圧感与える3安打3打点』
海野が3安打3打点の活躍。「これまで携わってくれた人たちに1番の恩返しは勝利。勝つことだけを考えた。実力以上の結果」と、汗まみれの笑顔が輝く。
2回無死二塁の好機で先制打。「打ったのは内寄りの直球。柵越えまでは届かないと思った」と照れくさそうに話す打球は、大きな弧を描き左翼線フェンスを直撃。あわや本塁打の一打で鷲宮に威圧感を与えた。
初めて勝ち取った背番号「9」。全4打席で出塁して存在感を示した立役者は「1打席1打席が勝負」と言い切る。仲間やライバルへの思いを胸に、どんな局面でも「積極的に攻める」姿勢を貫く。
2010年7月24日 埼玉新聞掲載
Re: 野球部情報
管理人 /
2010-07-24 13:21:00
No.18395
鷲宮 涙と感謝の夏
渡邊の飛球が左翼手のグラブに収まると、鷲宮の長いようで短い夏が終わった。主将の丸山は「出られただけで感謝している。支えてくれたすべての人にありがとうと言いたい」と頭を下げる。
敗れたとはいえ、優勝候補の浦和学院に真っ向から挑戦した。柿原監督は「相手はやっぱり強かった。ここ1番で投打に粘りがあり、1人1人の力の差を感じた」と素直に脱帽する。
試合前日の練習で調子が良かった2年生の増渕を先発に立てた。「自分が絶対に抑えてやる」と強力打線に立ち向かったが、6回途中4失点で降板。打線は相手エース阿部に13三振を喫するなど2点に抑え込まれた。2点を追う7回の好機に見逃し三振に倒れた今大会3本塁打の主砲谷沢は「内角に手が出なかった。相手が上だった」と認めた。
「ここまであっという間だった」と丸山は振り返る。4月に不祥事が発覚し、練習を自粛。日本学生野球協会に2ヶ月の対外試合禁止処分を言い渡された。5月9日に練習を再開したが、6月19日まで実戦から遠ざかり、夏に向けた追い込みが出来なかった。
それでも柿原監督は「配慮で出場させてもらった。勝っても負けても思い切ってやろう」と選手たちに言い続けた。それぞれが課題を持って自主練習に取り組み。試合解禁後は野球が出来る喜びをかみしめた。丸山は「苦しいことも含めて野球の1つ1つが楽しかった。鷲宮でやれたことが一生の思い出です」と涙をぬぐった。
『強い気持ちで反撃の適時打』
7回2死二塁から、2番榎本が反撃の適時打を放った。「なんとか谷沢につなげようと必死だった」この回相手守備の乱れで得点し、流れを引き寄せようと奮起した。
相手エース阿部の変化球をジャストミートしたが、「必死すぎてあんまり覚えていない」という集中ぶり。自身のバットで貴重な2点目を挙げた。それでもチームは敗れ、榎本は「強い気持ちが結果につながった。でも負けたのは悔しい」と涙した。
『兄の雪辱は来夏へ 先発の増渕』
兄のリベンジは果たせなかった。2年生左腕の増渕雅也は、5回を被安打7の4失点。公式戦初先発を勝利で飾れず「自分の力のなさを痛感した」と悔やむ。
現在、プロ野球のヤクルトで活躍する兄・竜義は、2006年に浦和学院との決勝で先発し、0−4で敗れた。この日から「尊敬する兄の借りは自分が返す」と、打倒ウラガクを大目標にしてきた。
試合の前夜、兄からメールがあった。「おれの分まで頑張ってくれ。気持ちで負けるな!」。増渕は「了解」と返した。
そしてついに迎えたウラガク戦。「緊張はしなかった」と増渕。4点は失ったが、136キロの直球を武器に、最後まで攻めの投球を貫いた。
「来年は絶対に勝って、兄に報告します」。リベンジは最後の夏で果たす。
2010年7月24日 埼玉新聞掲載
Re: 野球部情報
管理人 /
2010-07-24 13:29:00
No.18396
鷲宮−浦和学院 因縁の対決
OBエール合戦
県営大宮球場で23日行われた鷲宮−浦和学院戦。鷲宮側スタンドでは、3年前のレギュラー人8人が声援を送った。鷲宮にとって浦和学院は、2006年の埼玉大会決勝で増渕雅也投手の兄で当時のエースだった竜義さん(現ヤクルト)が投げて0−4で敗れ、翌07年の3回戦でも0−9で苦杯をなめた因縁の相手。特別な思いがある。
3年前は右翼手で06年大会もベンチ入りしていた小林晃毅さんは「いつも以上のことをやらないと勝てない相手。頑張ってほしい」、三塁手だった神田雄太さんは「今度こそ甲子園へ」と願いを込めた。
一方、浦和学院のスタンドでは06年の決勝を制したときの主将・内田匡彦さんと、森監督の長男で当時1年生だった大さんが観戦。内田さんは「あの決勝戦は忘れられない」と感慨深げ。大さんは「自分たちの野球をすれば必ず結果は付いてくる」とエールを送った。
2010年7月24日 埼玉新聞掲載
ADVENBBSの過去ログを表示しています。削除は管理者のみが可能です。
堅実 揺るがぬ強さ
春の関東大会を連覇した優勝候補の横綱相撲だった。投打ががっちりかみ合ったAシードの浦和学院が、勢いに乗るノーシードの鷲宮に快勝。森監督は「攻撃は先制・中押し・ダメ押しで点が取れてよかった。(完投した)阿部もよく投げてくれましたね」と穏やかな表情で振り返る。
まずは、守備で流れを引き寄せた。1回、先発した右腕は2死から鷲宮の3番谷沢に中越え二塁打され、4番円山も死球で出したが、続く鴨田を内角直球で見逃し三振。2回には3者連続三振を奪った。「1本打たれたけど、うまく気持ちを切り替えられた」と阿部。テンポのいい投球でリズムを作った。
打線は直後の2回裏、2点を先制して力投するエースを助けた。死球の走者を犠打で送ると、1死二塁で「直球だけしか狙っていなかった」と言う7番海野が左翼フェンス直撃の先制適時打。さらに一・三塁から9番小林がスクイズを鮮やかに決めた。小林は「小技も絡めて2点目を取れたのが大きい」と喜ぶ。
5回にも2点をプレゼントされた阿部は7回のピンチで踏ん張り、打線の援護に応えた。2点を返されたものの、2死一塁で1回に痛打された谷沢を見逃し三振。背番号1は「ツーシームを打たれたので、内角を攻めた」と切れ味抜群の直球をズバッと投げ込んだ。
これで昨夏、聖望学園に敗れた5回戦を突破。2年ぶりの甲子園へ、本命が存在感を増してきた。
『威圧感与える3安打3打点』
海野が3安打3打点の活躍。「これまで携わってくれた人たちに1番の恩返しは勝利。勝つことだけを考えた。実力以上の結果」と、汗まみれの笑顔が輝く。
2回無死二塁の好機で先制打。「打ったのは内寄りの直球。柵越えまでは届かないと思った」と照れくさそうに話す打球は、大きな弧を描き左翼線フェンスを直撃。あわや本塁打の一打で鷲宮に威圧感を与えた。
初めて勝ち取った背番号「9」。全4打席で出塁して存在感を示した立役者は「1打席1打席が勝負」と言い切る。仲間やライバルへの思いを胸に、どんな局面でも「積極的に攻める」姿勢を貫く。
2010年7月24日 埼玉新聞掲載