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野球部情報 埼玉新聞版
管理人 / 2010-07-28 09:18:00 No.18465
浦学投打に精彩欠く

本庄一がしぶとく食い下がり、浦和学院に逆転勝ちした。
本庄一は浦和学院のエース阿部を攻略した。1点を追う6回、先頭の谷本が敵失で出塁すると、盗塁で揺さぶり、無死一・三塁から田尻の左前適時打で同点。さらに1死一・三塁で中沢が中前に決勝打を放った。
7回にはエース田村和の左犠飛で1点を追加。9回には暴投で4点目を挙げた。田村和は1失点で完投。緩急をつけた投球で被安打7でしのいだ。

浦和学院は中軸が抑えられ打線がつながらず、1得点するのがやっとだった。守備も内野が3失策と崩れ、南−阿部の継投も機能しなかった。

2010年7月28日 埼玉新聞掲載

Re: 野球部情報
管理人 / 2010-07-28 09:33:00 No.18466
優勝候補らしくない姿
あせりでミス連発

浦和学院らしさはどこへ行ったのか。ミスと焦りの連鎖で自滅。「ここで負けるようなチームではなかった。とても悔しい」と森監督はショックを隠し切れない。春の関東大会を2連覇した優勝候補の本命が準決勝で姿を消した。

3回、石田のタイムリーで先制したところまでは良かった。3回に先発南から継投した阿部も好投を続けていたが、思わぬミスが出てしまった。
6回、失策で出した走者に走られ、悪送球で三塁まで進まれた。その後、3安打で逆転を許した。
「絶対に走ると思って警戒していたが、二遊間との連係が取れなかった」と捕手久保。指揮官は「ミスが続いた。焦りがあったと思う」と首をかしげる。

打線は本庄一の田村和を捕らえるものの、打球が野手の正面を突くなど崩せなかった。3番星は「気合いが入って、良い投手だった」と認めた。

絶対に勝ちたい理由があった。準々決勝で主砲原がレフトの守備で打球を追ってフェンスに激突し、左膝を亀裂骨折した。翌日入院し、この日手術を受けた。背番号7のユニホームがベンチに飾られ、普段から仲が良い萩原大は「絶対に甲子園に出させてやりたかった」と涙した。

森監督は「春に強いチームが夏も強い」と自信を示してきた。県大会決勝で花咲徳栄に敗戦後、関東大会では5試合中3試合で逆転勝ちし、勝負強さも見せた。久保も「自分たちの代で甲子園に行って勝つ」と全国での活躍を見据えていた。

だが、昨年に続き、関東王者は県大会で夢破れた。前年甲子園を逃すと、必ず翌年はリベンジしてきた。浦和学院が2年連続で優勝を逃したのは1998年以来、12年ぶりだ。

2010年7月28日 埼玉新聞掲載

Re: 野球部情報
管理人 / 2010-07-28 09:47:00 No.18467
平常心保てず天仰ぐエース

中3日と満を持して登板した期待のエース阿部が自滅した。ゲームセットの瞬間、天を仰いでぼうぜん自失。グラウンドに崩れ落ち、大粒の涙を流した。

堅守を誇るチームにエラーが連発。その焦りから「自分がなんとかしなくては」と平常心を失ったのが乱調の原因だ。
打ち込まれたのは6回。先頭打者が三塁手石田の一塁悪送球で出塁。続く3番打者の時には、盗塁を刺そうとした捕手・久保が二塁へまさかの悪送球。「これで焦った」と阿部。ストレートが甘く入り、4番田尻と6番中沢に打ち込まれ、同点・逆転打となった。7回にも甘いカーブを打たれて追加点。9回にはまさかの暴投で1点を献上した。

「焦りからここ1番で甘いボールを投げてしまった。悔しい。甲子園に行きたかった」と阿部。力ない小さい声を絞り出した。

森監督は「一瞬のスキを狙われただけ。1人でよく投げた。エラーをカバーできなかったチームの課題」と力投したエースを気遣った。

2010年7月28日 埼玉新聞掲載

Re: 野球部情報
管理人 / 2010-07-28 09:52:00 No.18468
打撃で貢献も失策を悔やむ

強打浦和学院の切り込み隊長の石田。この日は得意の直球に狙いを絞り序盤から田村和を打ち込んだ。

1回左前打に続き、3回は先制の中前適時打。準々決勝で負傷した原への思いが強く「原に打たせてもらった」とつぶやいた。しかし打線にいつもの勢いがなかった。「あそこからどんどん得点するはずだったのに、焦って仕留められなかった」

三塁手として今大会無失策の堅守を誇ったが、6回に焦りから失策を犯し、本庄一に好機を与えてしまった。「原に申し訳ない」と最後まで繰り返していた。

2010年7月28日 埼玉新聞掲載

Re: 野球部情報
管理人 / 2010-07-28 09:57:00 No.18469
ベンチの主将 最後の夏に涙

「まだいけるぞ−」。主将としてチームをまとめた国分は、三塁ベンチで記録をつけながら、祈るような思いで大声を出した。

今春から主将の大役に。必死に練習したがベンチ入りメンバーから外れた。悔しかったが、記録員としてベンチ入りし、「気持ちでみんなを引っ張る」ことを決めた。
ベンチに戻ってきたナインに「気持ちを切り替えていこう」などと言葉を掛け続けた。「同じ場所でみんなのプレーを見られて良かった」。最後の夏が終わり、顔を右腕に押しつけ、静かに泣いていた。

2010年7月28日 埼玉新聞掲載

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