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高校野球News
管理人 / 2010-07-30 16:07:00 No.18488
第92回全国高校野球選手権埼玉大会
大会を振り返る

左腕の好投手躍動
本庄一、手堅く攻め頂点

159校がしのぎを削った埼玉大会が幕を閉じた。左腕の好投手に注目が集まる一方、昨夏より大幅に本塁打が増えた大会をセオリー野球を貫いた本庄一が制した。

▼注目左腕快投

今大会は事前から好左腕に注目が集まった。
和光・佐野泰雄投手は初戦でシード校の朝霞と対戦。最速142キロの直球と落差のある変化球で打者の打ち気をそらし散発7安打。敗れこそしたが、3回戦では13三振を奪った。

もう1人の注目左腕・川越東の高梨雄平投手は高速スライダーを武器に好投した。準々決勝の春日部共栄戦では延長14回を奪三振10、被安打8の力投を見せた。やはり左腕の富士見・清水一樹投手が3回戦で1試合最多となる15三振を奪った。

右腕では、浦和学院のエース阿部良亮投手が52試合で46奪三振、5四死球と制球力の良さを発揮した。

▼本塁打が急増

49本の本塁打が飛び出した。投手力の安定しない大会前半が多いのは例年通り。それでも昨夏の30本より19本増えた。大型スラッガーの呼び声高い選手はいなかったが、シャープな打撃を心がけるチームが目立った。最多は大宮東の6本。

ただ、準々決勝以降は、浦和学院・小林賢剛選手の1本のみだった。

▼犠打飛31築く

優勝した本庄一は手堅い野球で勝ち上がった。8試合で記録した31の犠打と犠飛はチームの特徴。単打で出た走者をしっかり送った。背番号8の「エース」田村和麻投手は派手さはないが制球力の良さが際立った。基本に忠実なチーム作りで優勝したと言えそうだ。

2010年7月30日 朝日新聞朝刊 埼玉版掲載

Re: 高校野球News
管理人 / 2010-07-30 16:14:00 No.18489
接戦、好ゲームに見応え  回顧 夏・高校野球県大会

第92回全国高校野球選手権埼玉大会は、本庄一の2年ぶり2度目の優勝で幕を閉じた。優勝候補の双璧と目された浦和学院、花咲徳栄を倒して頂点にたどり着いたのは、春の県大会地区予選で1回戦敗退したノーシードの伏兵だった。

本庄一は、決勝を含む8試合でコールド勝ちが1試合もなかった。延長13回、辛くも2―1で逃げ切った1回戦の川越戦などいずれも接戦で、最大得点差は4。準々決勝以降の3試合を1人で投げ抜いた田村和を中心とする鍛えられた守りと、あらゆる手段で1点を取る勝負強さが目を引いた。

花咲徳栄は、準決勝までの6試合すべてで2ケタ安打と自慢の集中打が光った。エース五明の不調を左腕・橋本がカバーし、準々決勝、準決勝では、1点差でしのぎ切る粘り強さも見せた。

浦和学院は、エース阿部の投球が安定していた。準決勝は、4番の原をけがで欠いたのが響き、2年ぶりの甲子園出場はならなかった。川越東は、聖望学園、春日部共栄といった強豪を連破して12年ぶりの4強進出。エースで4番の高梨が投打に奮闘した。

今大会は、決勝戦を始め、準決勝の花咲徳栄―川越東、準々決勝の本庄一―市立川越、花咲徳栄―西武台、川越東―春日部共栄など1点を争う好ゲームが多く、見応えがあった。一方で、投手にも打者にも超高校級と呼べる選手が見当たらなかった。粒ぞろいで、よく鍛えられている印象はあったが、やや迫力に欠けた。

2010年7月30日 読売新聞 埼玉版掲載

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