記録から見た選抜出場校　上
勝負強い　浦和学院
攻守に際立つ光星学院

第８３回選抜高校野球大会（３月２３日から１２日間・甲子園）に出場する３２校が決まった。昨秋の成績から各校の戦力をチーム別、選手別に探った。

▼７本塁打の浦和学院
浦和学院は地区予選から神宮大会準決勝までの１１試合で７本塁打。これは出場校中５位タイと上位に入った。チーム打率は３割４分４厘で１３位で１試合平均得点は７．１は１２位タイ。同失点は７位で、勝負どころをきっちりものにし、安定した投手力で勝利をものにした戦いぶりが目立った。

▼総合力は光星学院
攻守に際立つのが光星学院（青森）。チーム打率は唯一４割を超える４割１分８厘で、１試合平均得点９．６は２番目に多い。１２試合で失策５と守りは堅く、平均失点は１校だけ１点を切る０．９だ。平均得点トップは２１世紀枠で出場する城南（徳島）の９．８。

▼パンチ力の日大三
前回の選抜大会準優勝で、昨秋の明治神宮大会を制した日大三（東京）は１１試合で１３本塁打とパンチ力はナンバーワン。九州国際大付（福岡）も１１試合で１０本塁打を放っている。

▼加古川北は機動力
加古川北（兵庫）は１２試合で３５盗塁と機動力がある。光星学院も２９盗塁と積極的な走塁だ。東北（宮城）と鹿児島実の５３犠打はトップ数字。報徳学園（兵庫）は９試合で４失策と堅守が持ち味だ。水城（茨城）は７試合で失策４。

▼投手力では関西
関西（岡山）と日大三は１試合あたり１．０失点。関西は１３試合中８試合で無失点と安定感がある。

▼創志学園は目立たず
接戦を制して、創部１年目で甲子園出場を決めた創志学園（岡山）は飛び抜けた数字がない。打率２割５分９厘は下から３番目で、平均得点３．９は２１世紀枠の佐渡（新潟）と並んで最も低い。

2011年2月5日　埼玉新聞掲載

※３２校の出場校チーム成績は、ＰＣ版に後ほどｕｐします

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