記録から見た選抜出場校　下
安定感の右腕佐藤
好機に強い６番石橋

▼安定感の佐藤
右腕投手では、浦和学院の佐藤が１１試合に登板して防御率１．１３。直球の最速は１３５キロながら、内角への巧みな制球力を武器にツーシーム・カーブを織り交ぜた緩急で相手に的を絞らせなかった。
昨秋の明治神宮大会を制した日大三（東京）の吉永は１０試合に登板して９完投をマーク。防御率０．７０と安定した数字を残した。金沢（石川）の釜田は１５０キロの真っすぐが魅力。６６回を投げて７０三振を奪った。履正社（大阪）の飯塚は６完封。報徳学園（兵庫）の田村は９試合全てを１人で投げ抜いている。

▼左腕は堅田
左腕投手では関西（岡山）の堅田が防御率０．８５。大垣日大（岐阜）の葛西は、１０２回を投げて四死球がわずかに１１と非常に制球力がある。

▼横尾ら５本塁打
日大三の横尾と光星学院（青森）の田村がトップ。日大三の高山が４本塁打と強力打線だ。３２校の中でチーム打率が唯一４割を超える光星学院で田村は中軸に入り、打率は５割。

▼打率は竹内
打率では２１世紀枠で出場する城南（徳島）のエースで４番の竹内が６割９厘をマークした。國學院久我山（投球）の川口も投手だが、打率５割８厘をたたき出した。
浦和学院の石橋は５割４分５厘の高打率。６番打者ながら。６打点を挙げた勝負強さが光った。
大垣日大の後藤健は２１打点と勝負強さを見せつけた。金沢の中村は９盗塁の俊足だ。

2011年2月6日　埼玉新聞掲載

※選抜出場校有力投手成績と、有力打者成績は後ほどＰＣ版に掲載します