『浦和学院だより』
「感謝の気持ちで」
選手全力プレーを誓う

チームは１８日午前、新幹線で大阪入りした。午後に兵庫県姫路工高グラウンドで練習を行った後、宿泊先で夕食前に選手たちに選抜大会開催が正式決定したことが伝えられた。ナインは一様にほっとした様子だった。

森監督は「選手たちにとっては一生に一度のことかもしれないので、開催して頂けることには深く感謝している」と話した上で、「被災された方々のことを考えると申し訳ない気持ちもある。少しでも勇気と頑張るエネルギーを与えられるように全力で取り組みたい」と神妙な面持ちで語った。

主将の小林は「かなり不安でどきどきした。やると決まった以上は思い切って悔いないプレーをしたい」。エースの佐藤は「安心した。こういう状況なので野球ができることに感謝の気持ちを持ってやりたい」と甲子園での全力プレーを誓った。

チームは１９日に東洋大姫路、２１日に市尼崎と練習試合を行う予定。大会は２３日に開幕し、２７日の第２試合で鹿児島実と１回戦を争う。

2011年3月19日　埼玉新聞掲載

第８３回センバツ高校野球：浦学ナインが甲子園に出発

第８３回選抜高校野球（毎日新聞社、日本高校野球連盟主催）の開催が決まった１８日、浦和学院高校野球部の選手らは、東京駅から新幹線で甲子園に向けて出発した。１９日まで兵庫県姫路市内で最終調整を行い、２０日午後に甲子園練習に臨む。

１８日は姫路駅に到着した後、兵庫県立姫路工業高校のグラウンドに移動し、守備練習などを行った。森士（おさむ）監督は東日本大震災の被害に触れ、「野球をさせていただいていることに感謝しています。被災者の苦しみを胸に刻み、苦しみを分かち合い、開催していただいたことが少しでも理解してもらえるような姿を見せたい。被災地の人へ勇気とエネルギーを与えることができたらうれしいです」と話した。

2011年3月19日　毎日新聞埼玉版掲載