『浦和学院だより』
ミス出て逆転負け
東洋大姫路と練習試合

チームは１９日、東洋大姫路高校グラウンドで同校と練習試合を行い、４−５で逆転負けした。

浦和学院はエース佐藤が先発し、４回を投げて２安打１失点。１回に自身の２四死球などで１死満塁のピンチを招き、先制犠打を許した。

試合は２−２で迎えた６回１死一・二塁、森の右中間二塁打などで２点を勝ち越した。しかし、７回に失策で１点を返されると、２番手中山が続く１死二塁から連続適時打を許し、逆転された。

主将の小林は、「すべてにおいて納得いっていない」とミスが出ての敗戦に言葉少な。森監督は「移動が多くて、選手はばてているところがあった。泣いても笑っても試合まであと１週間。もう１度態勢を立て直して準備したい」と話した。

２０日は１３時３０分から３０分間甲子園練習を行う。

★練習試合
浦和学院４−５東洋大姫路
東100 001 300=5
浦000 112 000=4
【東】原−後藤田
【浦】佐藤、中山、松浦、浅田−森、林崎
▼本塁打　増田（東）
▼三塁打　岩見（東）森　今栄（浦）
▼二塁打　岩見　岩尾（東）沼田ｘ３　森（浦）

『二塁打３本　長打力発揮』

主砲の沼田が、自慢の長打力を発揮。打点こそ付かなかったが、二塁打３本と気を吐いた。余分な力を抜いてゆったりと構える新フォームから広角に鋭い打球を飛ばし、「調子は良い感じ。バットのヘッドがうまく返った」とコメントも頼もしい。

午前のマシン相手のフリー打撃では、いい当たりはわずか。試合では「投手に対してしっかりタイミングが取れて、自分のスイングができた」と対応した。昨秋と打線を組み替え、個々の調子にはばらつきがある中、不動の４番は心強い限りだ。

『締まりなかった』

エース佐藤は４回を２安打１失点とまずまずの内容。しかし、１回の先頭からいきなり２四死球を与えたように制球に苦しみ、本来の出来ではなかった。「試合前からふわっとして、締まりがなかった」と反省が口を突く。

３回は先頭に三塁打を許したが、後続を抑えるなどピンチでも動じない精神力はさすが。４回にはライナーを右すねに受け、大事を取って交代した。「気持ちの準備をして、甲子園に入ってもしっかりした投球ができるようにしたい」と本番に向けては問題なさそう。

2011年3月20日　埼玉新聞掲載