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浦和学院高校公式サイトより
管理人 / 2011-06-27 21:58:00 No.20338
東松島市 FCインパルス総勢46名 浦学に!
3日間のまとめ

浦学ふぁみり〜 「思いをカタチ」に、被災地直接支援生徒・教職員・保護者の会・同窓会・後援会 義援金総額1,301,207円 (6/24現在)

浦学は、どこよりも先に被災地の子供たちを埼玉に招待した。大震災以降、石巻市への物資支援から、浦学独自の「復興発展支援プロジェクト」を発足させ、現地のニーズに応えたものだ。

学校教育という立場から、保育園児に「サイズに合った靴」を送ったり、運動する場所がない子どもたちを恵まれた浦学の学校施設へ招待する企画を考案した。石巻市に隣接する東松島市も海岸一帯は、大きな津波の影響を受けた。被害を受けていない学校や公園は、がれき置き場、死体安置所、仮設住宅、自衛隊駐屯地となっている。「子供たちはどこで遊ぶのだろうか」「部活動をするのだろうか」「プールは入りたくないだろうな」。そんな思いが現地の支援活動から得たヒントとなった。

被災地に赴くだけがボランティアではない。多くの本校生徒が活動し、何かを感じ取ってくれるなら、「浦和へ招待しよう!!」。小沢校長をはじめ大勢の幹部が二つ返事で快諾してくれた。「やるからには、最大限の準備で迎えてやろう」という動きが始まった。

4月下旬から準備を始めたが、事は簡単ではなかった。希望するチームや団体は多い。しかし現実となると、夏休み期間は日程が合わなかったり、親が同伴できず不安がったり、原発地域を通過することの不安もあったようだ。野球を推進している本校としては、石巻市内の高校にも声をかけたが、亡くなった生徒などもおり実現には結びつかなかった。

「避難所などで生活し、一日でも布団の上に寝かせてあげたい。なるべく支援が届かない所に手を差し延べたい。数ヶ月経過すると、求められることが変わってしまうから」。

ここでも、石巻専修大学同窓会会長の伊東孝浩氏(FCインパルス監督)が動いてくれた。「私も津波で家も車も流された。選手は石巻・東松島市にまたがり、家が全壊した選手が多数含まれている。浦学さんで子供たちを励ましてもらいたい。」と第1回目の招待が実現した。このことがきっかけで、石巻市内の少年野球チーム。そして、女川町からは、災害対策本部を通じて子供たちの活動場所確保の依頼が多く集まっている。

「FCインパルス」サッカー少年団一行(選手28名、家族18)は、6月24日午後5時、東松島市コミュニティセンターに集合、出発した。途中、国見・那須高原で小休止、車内で夕食弁当をとり、午後10時30分、5時間をかけて浦学に到着した。本校は節電中であったが、待機していた事務職員6名が、到着10分前に校舎を全灯、明るく照らされた校内に迎え入れた。

合宿所へ入った子供たちは、興奮からか元気いっぱい。深夜0時を過ぎても、浦学合宿所内は笑い声が絶えなかった。明日は、歓迎の会、練習、埼玉スタジアムへの見学が予定されている。一行は、26日14時まで滞在する。(明日へ続く)

裏方さんがこんな準備をしてくれました。
・6/26の練習試合会場となる浦学前のさいたま市立野田小学校様
快くグラウンドの提供と「歓迎の看板」を立てさせて下さいました。
・6/25歓迎セレモニーの会場となる浦和学院食堂。既にお土産と名前入りのサッカーボールが待つ。
・お風呂もピカピカ。「気持ち良く使ってもらいたい」と、事務職員の皆さんが清掃してくれました。

そして、陸上グラウンドに隣接する浦和学院高校合宿所。
深夜までとても楽しそうな声が響く。
みんなの思いは一つ。来てくれてありがとう。
少しでも辛いことや悲しいことが癒されれば何よりです。
6/24〜6/26 14時まで滞在しています。
皆様の温かいお声掛けが、元気につながります。

明日、25日は「さいたま市立野田小学校サッカー少年団」「浦和学院高校生徒会、サッカー部、コーラス部」の皆さんが激励に訪れてくれます。

明後日、26日は「川口 慈林サッカー少年団、蕨 錦サッカー少年団、さいたま 大東サッカー少年団」と練習試合をします。

Re: 浦和学院高校公式サイトより
管理人 / 2011-06-27 21:59:00 No.20339
東松島市の子供たち浦学滞在2日目
〜野田小、浦学サッカー部、コーラス部、埼玉スタジアム、多くの人たちとの1日〜

昨日も興奮冷めやまず遅くまで合宿所からは笑い声が聞こえていたにもかかわらず、子供たちの朝は早い。
朝7時半過ぎ、職員が合宿所に朝食の迎えに行くと子どもたちは既にかくれんぼで遊んでいた。
話によると、その以前に早朝散歩がてら埼玉スタジアムに行っていたということだった。 本当に子供たちは元気だ。

8時からの朝食は、スクランブルエッグやハム、サラダ、バナナなどといったメニュー。
朝食を済ませ、より元気いっぱいになった子供たちは合宿所に戻る前にサッカー場を下見して回った。すると練習試合のため野球場にいた野球部から激励の挨拶を受けた。サッカー場の下見を経て合宿所に戻り、次はいよいよサッカー練習だ。練習着に着替えた子供たちはサッカー場に向かうバスの中でも終始そわそわ。そしてサッカー場に着くと、すぐさまサッカーボールを蹴り元気いっぱい走り始めた。

昼食を兼ねた歓迎会では、招待したFCインパルス46名、近隣の野田サッカー少年団と保護者の皆様45名、代山自治会会長以下3名、生徒会3名、サッカー部25名、コーラス部13名、教職員9名の150名を超える会となった。生徒活動部の長岡部長の「ようこそ、浦和学院にお越し下さいました。」の開会で始まり、浦和学院が2400名の大きな学校と知ると、想像を絶するような顔つきで、話に耳を傾けていた。続いて、川島仁志生徒会長からは「これからも大変なことがあっても、頑張って下さい」と挨拶した。

食事はオムライスと唐揚げサラダ。ある子は「ねえ、いつもこんな美味しい給食なの?」と浦学生は毎日こんな美味しい給食なのかと不思議そうであった。会が進行すると、サッカー部を代表して2年K組佐藤大知(さいたま市立尾間木中学校出身)ら2名からサッカー部父母会様からのチーム名入りサッカーボールと専用袋が手渡された。

FCインパルス主将大橋力君は、「僕たちのためにこんな会を開いていただいてありがとうございました。」と返礼した。

浦学の地元、野田小学校からは野田サッカー少年団の仲間が、FCインパルス激励に訪れた。皆でお金を出し合い、浦和レッズのナップザックと文房具を40組もプレゼントしてくれた。浦和美園地区スポーツ・文化推進委員長の横山氏は、「浦学の取り組みはとても素晴らしい。野田小学校の生徒も是非参加させて欲しい。」と積極的に参加して下さった。そして、ビッグなプレゼントと4,000円の義援金を学校募金箱に協力して下さった。

そして、浦学からはそんな野田小学校の選手たちにも「浦学特製タオル」をサッカー部員からプレゼントした。

「頑張る仲間をみんなで応援!!」スポーツのつながりから、お互いを敬い、応援する。とても素晴らしい光景だ。

ビッグなプレゼントは、運動部だけではない。心のこもったハーモニー、コーラス部13名が精一杯歌を贈った。
「ありがとうって伝えたくて…」聞いているだけで、涙が出そうな曲である。会場からは大きな拍手で包まれた。
閉会は、大震災翌日から生徒募金活動を提案した生徒指導部の小茂田部長。
今回、元Jリーガー浦和レッズGKの都築選手招聘を調整し、浦学にしかできないイベントも実現した。

午後からは、サッカー場に移り、野田サッカー少年団、サッカー部と合同練習となった。

そして、楽しみにしていた埼玉スタジアム2002の見学

本校から車で5分のスタジアム。子供たちは、選手団入口にバスを横付けし、選手ロッカーに。
好きなユニホームを着用し、音楽に合わせてピッチに上がった。たまたま、窓口が本校卒業生である入沢さん。とても親切な対応であった。

楽しかった2日目もあっという間に終了。明日は、3団体との練習試合を消化するため、バイキングで食べ放題。
子供たちには、とても好評のようであった。それでは、明日も怪我もなく。一行は14時に帰路につく。

Re: 浦和学院高校公式サイトより
管理人 / 2011-06-27 21:59:00 No.20340
最高の対応をしてくれた浦学生に「ありがとう!!」
さいたま市・川口市・蕨市のサッカー少年団と試合 そして大満足して宮城

「3日間って、短すぎる」招くほうも招かれるほうもそう思ったに違いない。元気の塊「FCインパルス」の滞在3日目を迎えた。今日は、久しぶりに試合ができる。毎日練習を行っていた小学校のグラウンドが震災の影響で使用することができないので、2ヶ月間思うような練習すらしていないのだそうだ。滞在中、子供たちは暇さえあれば、サッカーボールから離れない。「きっと、サッカーをできる喜びを噛みしめているのだろう」。

浦和学院食堂の配慮もあって、今日の朝食は「サンドイッチ、ホットドッグ」、食事も飽きさせない。小学生だから、浦学生の食べる合宿所食の半分も食べないが、美味しそうに食べている。「今日は、こいつら勝つな」。間違いなく実感できた。地元のさいたま市立野田小学校のグラウンドをお借りし、さいたま市大東サッカー少年団、川口市慈林サッカー少年団、蕨市錦サッカー少年団の3チーム(本校卒業生が監督を務める)が集まってくれた。試合前の練習では、サッカー王国埼玉のチームは組織的に練習しているが、インパルスは何となくマイペース。しかし、試合は、FCインパルスが2勝1敗で戦いを終えた。

3チームの小学生は、準備期間が短かったにも関わらず、色紙にコメントを入れ一人ひとりに差し入れてくれた。何となく照れ臭そうであったが、きっと「これからの励みになる宝物」だろう。ありがとう、埼玉の小学生。

試合結果
3年生以下
FCインパルス1−5蕨市錦サッカー少年団
ベストメンバー
FCインパルス2−0川口市慈林サッカー少年団
3・4年生
FCインパルス2−1さいたま市大東サッカー少年団

「サヨナラの会」では、浦和学院高校から「URAGAKU」と「FCインパルス」の名前入りボールが寄贈

最後の締め方も浦学らしかった。生徒活動部長の長岡先生が会を進行し、「みんな、3回拍手をしよう!」。と音頭。
1回目は子供たちが立って、お互いの尊大に拍手。2回目は保護者の方々に立っていただき、子供たちから感謝の拍手。そして最後は、頑張っている自分に拍手。素晴らしい最終の美だ。長年、バスケットボール部を率いる長岡先生の手腕だ。こんな浦学が用意した環境に埼玉県内のチームのみんなも何かを感じ取ってくれたことであろう。

浦学の掲げた「復興発展支援プロジェクト笑顔・希望−明日へ」。
最後のバスの中まで、笑顔が絶えなかった。「疲れて眠るだろう」、とんでもない。午後2時30分に浦和学院高校を出たバスは、順調に走り午後8時前東松島市に到着した。街の照明が半減され、埼玉より相当暗い地域だが、その暗さを吹き飛ばすような子供たちの笑顔だった。

「元気を与えよう」ではなく、宮城の子供たちから「元気と笑顔」をもらったのは、私たち自身だ。
「やって良かった」、このイベント。本校生徒諸君(生徒会・サッカー部・コーラス部)やたくさんの人を巻き込んでしまったが、浦学にしかできない、「今、浦学にできること」の達成感だ。

ありがとう、「FCインパルスの皆さん」。そして「浦学ふぁみり〜の皆さん」。

東日本大震災対策部
生徒活動部
生徒指導部
事務部 ・企画事務部


※この3日間の記事は浦和学院高校公式サイトより転載させていただきました

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