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野球部 情報
管理人 / 2011-10-02 04:55:00 No.20983
浦学、徳栄 2年ぶり決勝対決

第6日は準決勝が行われ、第1シード浦和学院と第2シード花咲徳栄が決勝進出を果たし、関東高校大会(29〜11月4日・山梨)への出場権を獲得した。

浦和学院は関東高校大会出場、決勝進出ともに3年連続13度目。花咲徳栄がともに2年ぶり7度目。両校が決勝で対戦するのは、2年ぶり5度目となる。

浦和学院は3−4の9回、敵失などで1死三塁の好機をつくると、佐藤が右翼スタンドに2ランを放ち、聖望学園に逆転サヨナラ勝ち。花咲徳栄は1回に6点、6回に5点を奪うなど、12安打12得点の猛攻。エース上田が春日部共栄の追撃を振り切った。

最終日は2日、県営大宮球場で午前10時から行われる。

『佐藤が逆転サヨナラ2ラン』
浦和学院が佐藤のサヨナラ本塁打で聖望学園に逆転勝ちした。
投手5人を総動員して迎えた1点を追う9回、先頭の竹村が内野安打と敵失で二塁へ進むと、林崎が送り1死三塁。3番佐藤が初球の甘く入った直球を捉え、右超えに決勝の2点本塁打を放った。

聖望学園は2番手の川畑が粘りの投球をしたが、最後は1球に泣いた。打線は14残塁の拙攻。

『折れぬ心“一撃必殺”』
土壇場の一振りでそれまでのすべてを一瞬でチャラにした。
浦和学院は3番佐藤が9回、逆転サヨナラ2ランを放ち、絶体絶命のチームを3年連続の関東大会出場に導いた。「まさか本塁打になるとはびっくり。最高の気分です」。ガッツポーズでダイヤモンドを一周し、出迎えた仲間と抱き合って喜んだ。

1点を追う9回1死三塁。犠飛でも同点の場面で初球の内角直球をコンパクトにフルスイング。「何も考えず積極的に行こうと思った。感触は完璧だった」と右翼スタンドに公式戦5本目、県営大宮では4本目となるきれいなアーチを描いた。

完全な負け試合を拾った。4回に1点をリードしたものの、毎回走者を許し、終盤は防戦一方。投手交代も慌ただしくなり、7回に同点にされると、8回に3番手佐藤が四球と失策で走者を許し、続く投手の暴投で勝ち越された。しかし、強気のエースは「守りで足を引っ張ったので攻撃でカバーしよう」と心は全く折れることがなかった。

予想できない結末に森監督もいつになく興奮気味。「いろんな面で課題があるが、とにかく勝つという目的を果たせた最高の試合。佐藤の集中力には脱帽です」と話し、大黒柱に敬意を表した。

『雪辱期し決意の言葉』
4−3で迎えた9回裏1死三塁。聖望学園の川畑が対するのは浦和学院の3番佐藤。内角を狙った初球の直球が「甘く入った」。打球の行方を見届けると1年生右腕はマウンドにひざまずいた。

出番は早々にやってきた。1回2死満塁から2番手として登板。ピンチではマウンドでほえ、気合いを入れた。7回2死満塁でマウンド後方に高く上がった飛球をダイビングキャッチ。闘志をむき出しにした。

県大会3試合でいずれもリリーフ登板し、最後までマウンドを守ってきた。まさに守護神の働きだった。準決勝を前に岡本監督から「1回からあるぞ」。鋭く振ってくる相手に対し、内角を意識させ強気で攻めた。被安打10、自責点2。何度打たれても逃げなかった。

最後について「同点まではいい場面。よく投げていただけに…」と指揮官。2年生からは「胸を張れ」「仕方ない」。川畑はなかなか言葉が見つからない。一呼吸置いて「内角を突いて来年浦学を倒したい」。雪辱を果たすべく冬場は走り込みで球速アップを図る。

『決勝見どころ  投手そろう浦学優位か』
昨年の関東大会を制し選抜大会に進んだ浦和学院か、それとも今夏の甲子園に出場した花咲徳栄か。
文字通りの頂上決戦は、投手陣に駒がそろう浦和学院が優位と見る。

浦和学院は全4試合、花咲徳栄も3試合で2桁安打と、ともに打線が好調。浦和学院は走者をためて、準決勝で逆転サヨナラ本塁打を放った3番佐藤、3安打2打点の6番石橋に託したい。花咲徳栄は、準決勝では12安打12得点と打線につながりが出てきた。上位から下位まで満遍なく打っている印象だ。

浦和学院の先発は、準決勝で2回を持たずに降板した右腕涌本と予想。花咲徳栄が左打者を5人そろえるだけに左横の渡邊もありそう。花咲徳栄は、4試合を1人で投げているエース上田の疲労を考慮し、右横の高橋や左の小栗を先発させる可能性もある。

2011年10月2日 埼玉新聞掲載

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