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野球部情報 3/10
管理人 / 2012-03-10 12:07:00 No.21786
センバツ浦和学院
俺に任せろ(4)

★本番で誓う勝負強さ 石橋司左翼手

身長183センチ。左打席から放たれる打球は次々と外野の頭を越える。スケールの大きさは石橋がチーム1と言っていい。

小学3年生で野球を始め、中学までは投手一筋。高校入学後、外野手に転向するとすぐに頭角を現した。1年春の関東大会で3ランを放つなど、中心打者を担ってきた。

だが、昨年の選抜大会では5番中堅手でスタメン出場したが、「雰囲気にのまれてしまった」と4打席無安打に終わった。

打席での迷いを取り除く意味でも、課題練習では守備面の向上にほとんどの時間を費やした。打球への入り方から送球に移るまでの動作を繰り返し、体に染み込ませた。

昨秋は打率3割7分2厘、13打点と数字的には文句なし。それでも3、4番の影に隠れ、「打率は高いけどあまり印象に残らない」と仲間にからかわれる。だからこそ「5番として、ここで1点欲しいという場面で打ってチームを救いたい」。意気込みも半端でない。

★成果示す謙虚な4番 笹川晃平右翼手

「ホームランは打ちたい。けど、初回のチャンスで打って点をとることの方が大事」。破れた革手袋を器用に縫い合わせながら、4番笹川は静かに闘志を燃やす。

目を閉じると浮かぶシーンがある。それは昨夏の埼玉大会準決勝の花咲徳栄戦。2−6の9回2死一・三塁で打席へ。1本出れば戦況は分からない。だが、外のスライダーにバットは空を切った。この瞬間、春夏連続を狙ったチームの甲子園出場が途切れた。「先輩たちに申し訳なくて」

この敗戦が笹川を変えた。「辛くても絶対に妥協はしない」。それまでは言われるタイプだったが、厳しいトレーニングでも常に先頭に立ち、遅れ出す仲間を鼓舞する。

遠投は桁違いの120メートルを誇り、守備範囲も広い。50メートル走も6秒ジャスト。選球眼にもたけ、非の打ち所はない。「まずは初戦に勝って(卒業した)3年生に恩返ししたい」。謙虚さ、責任感の強さも人一倍だ。

2012年3月10日 埼玉新聞掲載

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