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野球部情報 3/12
管理人 / 2012-03-12 11:28:00 No.21800
第84回選抜高校野球
浦和学院だより
黙とうささげ決意新た
合宿終え、全体練習再開

10日に沖縄合宿を終えたチームは11日、同校グラウンドで全体練習を再開した。

投手の犠打処理やけん制、挟殺練習などを行う3ヵ所フォーメーションを実施。続いて一、二塁、一、三塁、満塁(全て1死)に走者を置いたノックをこなした。

打撃練習では、15メートルの距離から手投げしたボールを木製バットで振り込んでから、金属バットに持ち替えて、通常の18.44メートルに戻して打ち込んだ。沖縄合宿で課題に挙がった1死二塁を想定した走塁練習も入念に行った。

東日本大震災から1年を迎えたこの日、地震が発生した午後2時46分に選手たちは東北地方の方角に向かって一列に並び、黙とうをささげた。

ナインはこれまでに2度、宮城県石巻市の被災地でボランティア活動や少年野球チームとの交流を行っている。森監督は選手たちに「野球ができることに感謝し、思い切りやろう」と言葉を掛けた。

大震災で茨城県鹿嶋市の実家が、屋根瓦が落ちるなどの被害に遭ったエース佐藤は、「何不自由なく、大好きな野球をやらさせてもらっているので、甲子園では全力で、被災地に勇気を与えるプレーをしたい」と決意を新たにした。

★結果より内容大事 監督一問一答

沖縄合宿では練習試合が解禁となり、3勝1分けと好スタートを切った。森監督は冷静に課題を挙げつつも、一定の手応えを感じていた。

 Q.6日間の合宿を振り返って

「多少雨に降られたが、効率良く練習できた。(気温が)暖かいことで、選手たちは体を動かしやすく、けがもなかった。成果としては良かったと思う」

 Q.練習試合は3勝1分け

「結果よりも内容が大事。選手、戦術を確かめながらプロセスを重視した。でも、負けるよりは勝った方がいい」

 Q.見つかった課題は

「打線の試合勘がまだまだ。これから上げていかないと。走塁でも、瞬時の判断力がまだ戻っていない」

 Q.打撃面の向上へ

「実戦を意識して振り込む中で、量より質が大事になる」

 Q.投手の仕上がりは

「全員そこそこ良かった。佐藤はバランスなどがしっかりと修正できていて、去年より確実に上がってきた。山口、渡邉も順調。伊藤もだいぶ投手らしくなってきた」

2012年3月12日 埼玉新聞掲載

Re: 野球部情報 3/12
管理人 / 2012-03-12 12:09:00 No.21801
センバツ浦和学院
俺に任せろ(6)

★2年分の思い打球に 森戸佑樹二塁手

一球一球、気合いを入れてフルスイング。森戸のフリー打撃を見ていると、爽快な気分になる。バットを高く構え、そこから刀を振り下ろすように最短距離で捉える。インパクトの位置を前にしたことで、持ち味の飛距離がさらにアップ。「差し込まれるケースが減った」。手応えを深め、笑顔も広がる。

昨年は、秋季県大会からベンチ入りしたが、打席に立ったのは明治神宮大会で代打に出た1度きり。結果は、愛工大名電(愛知)・濱田に遊ゴロに打ち取られた。それでも「気持ちが落ち着いていなかった。甲子園では配球を読んで、持ち味を発揮したい」と、全国屈指の左腕との対決を糧にして練習を重ねてきた。

前回大会は手伝いとしてチームに帯同。試合ではボールボーイを務め、「素晴らしい球場。絶対に来年は立ってやる」と心に誓った。

あれから1年。「一発で仕留めてチームに流れを持ってきたい」。右の代打が豪快な打球に思いをぶつける。

★期待大の非凡な右腕 伊藤祐貴投手

森監督の伊藤に対する期待の表れを象徴する一場面がある。連覇を懸けた昨秋の関東大会決勝・作新学院(栃木)戦の先発マウンドに指揮官は予告通り公式戦初登板となる大型右腕を抜擢した。

打撃の非凡さも買われ一塁手など、さまざまなポジションを練習するが、「打席よりもマウンドに立ちたい気持ちが強い」。憧れの甲子園では、投手として出番を狙う。

185センチ、84キロがプレートに構えると威圧感は相当なもの。縦に割れるカーブは落差があるが、特に自信を持つのは直球だ。ゆったりとしたフォームからリリースの瞬間に中指と人差し指を強く切るイメージで投げ込むことで、たまにスピンが掛かり直球のキレは増した。

広島から全国制覇するために浦和学院へ入学した。大舞台を見据え、「闘争心持って堂々と投げたいし、森先生の期待にも応えたい。楽しみです」。普段は心優しき16歳も、この時ばかりは勝負師の目へと変わった。

2012年3月12日 埼玉新聞掲載 

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