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野球部情報 3/22
管理人 / 2012-03-22 09:05:00 No.21952
浦学投打に圧倒 11安打で10点

浦和学院は2回、竹村の犠飛などで3点を先行。11安打で10得点し、快勝した。
敦賀気比は守備の乱れで失点。6回以降は走者を1人しか出せなかった。

★冬の猛練習 結実

浦和学院・佐藤は1年秋から「エースで1番打者」として注目されたが、昨年の選抜は5失点で初戦敗退。それ以降、本来の投球が影を潜め、昨秋の関東大会では中堅手に回された。

その悔しさが、冬場の猛練習につながった。「甲子園で自分の力を発揮して、投打で勝利に貢献したい」。投手としては、2日連続で200球投げ、1日休んでまた2日続けて200球。打者としても1日2000スイングを振り込んだ。

2回の打席。外角直球に踏み込み、ライナーで左中間を破る2点二塁打を放った。投げては、球を低めに集めてゴロで打たせて取り、2失点完投。「打っても投げても、落ち着いて持ち味を出せた」。悔しさが少年をたくましく成長させた。

★浦和学院 森監督

「(甲子園6連敗を止めて)感無量。選手が自分の役割をしっかり果たしてくれたのが勝因です」

★敦賀気比 東監督
「守りからリズムがつくれなかった。山本翔は球自体は悪くなかったが、緊張があった」

2012年3月22日 読売新聞スポーツ面掲載

Re: 野球部情報 3/22
管理人 / 2012-03-22 09:35:00 No.21953
選抜甲子園
浦学 終始リードで快勝
エース佐藤、好投で雪辱

第84回選抜高校野球大会初日の21日、2年連続8度目出場の浦和学院は、第2試合で敦賀気比と対戦し、11安打10点の猛攻で快勝した。2回戦は第6日第2試合で三重と対戦する。

浦和学院は2回、四球や敵失で1死二・三塁とし、1番竹村春樹が左犠飛で1点先制。四球の後、3番佐藤拓也が左中間を破る二塁打を放ち、2点を追加した。3・4回にも1点ずつ加えて終始リードを保ち、9回には相手投手の制球の乱れをついて4安打5得点を挙げ、勝負を決めた。5犠打と手堅さも発揮した。

昨年の選抜で本来の投球ができず苦杯をなめたエース佐藤は、緩急をつけた投球で相手打線に的を絞らせず、被安打6の好投を見せた。

守備も無失策で安定していた。

森士監督は「目の前のことだけに集中した結果、勝つことができ、感無量。強打者のいないなか、低く打球を飛ばす練習の成果が出た。佐藤は去年の悔しさをぶつけ、本領を発揮できた」と評価した。

★その時
2点適時打 チームに勢い

2回。1点を先制した後も、浦和学院のチャンスは続いていた。2番林崎龍也が四球を選び、2死一・三塁。打席に立った3番佐藤拓也は、敦賀気比の先発・山本翔大について、「四球を出した後だったから、初球はストライクが欲しいはずだ」と考えた。

読みは当たった。山本が「何とか抑えようと思ったが、緊張で少し甘く入った」と振り返る初球は、外角の直球。「1球目から積極的に打つのが自分の持ち味」と自負する佐藤は、逃さずバットを振り抜いた。

白球は低い弾道で左中間を破り、芝の上で弾んだ。2点タイムリー。チームが一気に勢いづいた。林崎の内野安打と四死球で1死満塁と攻めながら、無得点。主将の明石飛真はベンチで、「先取点が取れれば勢いに乗れる。切り替えよう」と声を上げたほど。2回の3得点で、その言葉通りの展開になった。

もう1つの収穫がある。森士監督が「チームの課題」として挙げていた、左投手の攻略ができたことだ。

昨秋の神宮大会では、左投手の前に自慢の打線が沈黙し、初戦敗退。佐藤も3打数3三振と苦戦した。

この日、左腕・山本対策として、森監督は「直球に振りまけないようにして積極的に打て」とだけ指示。佐藤が忠実に実行し、結果を出したことで、チームの苦手意識も払拭された。

春夏通算18回の甲子園出場を誇る浦和学院だが、2004年夏の勝利を最後に、出場5大会連続で黒星が続いていた。森監督は「選手に感謝、感謝です」とナインをたたえた。「日本一が目標」という選手たち。大舞台で課題を克服し、言葉が説得力を増した。

2012年3月22日 読売新聞埼玉版掲載

Re: 野球部情報 3/22
管理人 / 2012-03-22 09:49:00 No.21954
★快音 林崎龍也捕手

試合前、決めていたことがある。「先発の佐藤(拓也)を完投させる」

主戦・佐藤の悪い癖が出た4回、すぐにマウンドに駆け寄った。直球が甘いコースに入りやすくなっていた。得意の変化球のカットボールなどを多投するよう、配球を組み立て直した。

昨秋の関東大会で浦和学院連覇の原動力となったのは多彩な投手陣だ。それぞれの良さを引き出すリードを心がけるが、中でも同学年の佐藤には特別な思い入れがある。昨年の選抜に出場してから調子を落とし、途中交代や中継ぎでの登板が多くなった佐藤を「下級生に負けるな」と鼓舞し続けた。この日の先発が決まった時、「冬場の練習の成果が出た。ほっとした」と語る。

初回の守りの要として二盗を刺し、強肩ぶりを示した。打撃でも1点を加える犠飛を放つなど活躍した。

森士監督は「終始落ち着いてゲームを作っていた」と高く評価する。「次の試合も勝って、ナイスピッチングだったと言ってやりますよ」と力強く話した。

★石巻と交流の絆
児童ら浦学を応援

浦和学院の応援席には、野球部が昨年12月と今年1月、宮城県石巻市でボランティア活動などを行った際に交流した同市の少年野球クラブ「鹿妻・子鹿クラブスポーツ少年団」の4人が応援に駆けつけた。遠藤瑠冴雅君(12)は「佐藤投手に頑張ってほしい。一生懸命応援する」と話し、先制点に大喜びした。

浦和学院の西尾太志応援団長は「子どもたちに元気をたくさんもらった。一緒に楽しく応援できた」と話した。

2012年3月22日 読売新聞埼玉版掲載

Re:野球部情報 3/22
管理人 / 2012-03-22 10:30:00 No.21956
浦和学院 8年ぶり勝利

第84回選抜高校野球大会は21日、兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕。第2試合に登場した2年連続8度目出場の浦和学院は、敦賀気比(福井)に10ー2で快勝し、1回戦を突破した。5大会連続初戦敗退が続いていた同校の甲子園での勝利は2004年夏以来、6大会ぶり。選抜大会では03年以来、9年ぶり。

「一戦必勝」。今回こそ結果を出すと大会に臨んだ選手たちは、序盤から得点を重ねて主導権を握った。2回、竹村の左犠飛で先制すると、さらに佐藤の左中間への適時二塁打で2点を追加。3、4回にも山根の適時打、林崎の犠飛でそれぞれ1点ずつを加えた。

中盤に3点差まで追い上げられたが、9回にも“つなぐ打線”が本領を発揮した。無死一・二塁の好機に笹川が中前適時打。主将の明石にも2点適時打が飛び出すなど、一挙5点を奪い、ダメを押した。11安打で10得点と持ち前の強打を披露した。

昨年に続き先発のマウンドを託されたエース佐藤は2失点完投。立ち上がりからテンポの良い投球がさえた。序盤は直球主体、中盤以降は落ちる変化球も駆使した。前回不本意な投球で敗れた雪辱を果たした。バックも緑川、竹村の二遊間を中心に体を張った守備を見せ、無失策でエースを盛り立てた。

理想的な展開で手にした勝利。喜びは控えめだったナインだが、校歌を歌う姿は誇らしげだった。6大会ぶりに甲子園で白星を飾った森士監督は、「感無量です」と実感を込めた第一声。「選手が落ち着いてプレーしてくれた」と続け、お立ち台で満面の笑みを見せた。好投した佐藤も、「ずっと甲子園で校歌を歌いたかったから、うれしい」と声を弾ませた。

浦和学院は大会第6日第2試合で、10年ぶりのベスト8入りを懸け、三重と対戦する。

2012年3月21日 埼玉新聞1面掲載

Re:野球部情報 3/22
管理人 / 2012-03-22 10:44:00 No.21957
敦賀気比に10ー2
04年夏以来の初戦突破

浦和学院が11安打10得点で敦賀気比に圧勝。先制、中押し、ダメ押しと理想的な展開を見せ、先発佐藤も、被安打6で2失点完投した。

浦和学院は2回、竹村の犠飛で先制。さらに佐藤が左中間へ2点二塁打を放ち流れをつかんだ。3、4回にも1点ずつ加点すると、9回には4安打に2四球や盗塁を絡め一挙5点を奪った。

佐藤は直球、変化球ともに制球が良く、相手打線に的を絞らせなかった。守備も16度の内野ゴロを全てアウトにするなど無失策でもり立てた。

★聖地に気負わず新2年生が堂々 山根

外野のスタメンを勝ち取った浦和学院の新2年生・山根が得意の打席で見せ場をつくった。

2回1死から四球を選び、その後に竹村の犠飛で先制の生還。「先制のホームを踏んでほっとした。そのまま行けそうだと感じた」と甲子園に慣れると、3回2死二塁でチーム4点目の右前打。9回にも一塁線を抜く適時二塁打を放った。

9回の適時打については「笹川さんの適時打で、その勢いのまま打たせてもらった。今度は自分がチームに勢いをつけたい」と先輩を立てていた。

★一戦必勝でやる
浦和学院・笹川右翼手(4番で9回に適時打)「次につながる一打になったので良かった。甲子園に入ったときから先輩たちの借りを返すつもりでやってきた。まず一つ返せた。日本一を取りに来たので、先を見ずに一戦必勝でやりたい」

★次は1番らしく
浦和学院・竹村遊撃手(先制犠飛のほか、9度のゴロをさばく)「守備で地に足が着かない感じがあったけど、落ち着いてできたと思う。犠打は打ったけど、先頭打者としてチャンスをつくれなかった。次は1番らしくいきたい」

2012年3月22日 埼玉新聞スポーツ面掲載

Re:野球部情報 3/22
管理人 / 2012-03-22 10:52:00 No.21958
3安打の大暴れ

浦和学院の陰の働き者が表舞台に躍り出た。9番緑川は敦賀気比が繰り出す3投手全員を打ち崩し、三塁打を含む3安打の活躍。2得点のほか1犠打1盗塁も決めるなど随所でらしさを見せた。

最初の打席で勢いに乗った。2回1死一塁で初球を犠打。これが三塁手の悪送球を誘ってチャンスを拡大し、3得点につなげた。「最初が肝心。バントを決めて楽になった。それが3安打につながった」と納得。「(打撃の)調子は普通。今日はたまたまです」と図に乗らない性格も長所だ。

★つないで得点演出

聖地でも存在感を見せた。浦和学院の林崎は捕手としてエース佐藤を支え、打席でもつなぎの2番として光る働き。「佐藤が粘り強く投げてくれて完投につながった」と、まずは仲間をたたえた。

1回1死一塁で二塁を狙った走者を刺し、ピンチを未然に防ぐと、4回2死一、二塁ではすかさずマウンドに行き、「体が突っ込む悪い癖が出ている。ここで切り替えられなかったら交代だぞ」と佐藤を激励。続く打者を三振に切って取った。

打っては「つなぐことと塁に出ることが自分の一番の役割」と仕事を全うした。1安打のほか2四球を選び、2度本塁に生還。4回1死三塁では確実に右犠飛を放ち、チーム5点目を奪った。

「一戦必勝で全国制覇する。ここで終わりじゃない」という扇の要の頼もしさは増すばかりだ。 

2012年3月22日 埼玉新聞スポーツ面掲載

Re:野球部情報 3/22
管理人 / 2012-03-22 11:03:00 No.21959
完投 エース佐藤 投打で躍動
1年間の成長を証明

1年越しの舞台で、浦和学院の大黒柱が誰なのかということを明らかにしてみせた。エース佐藤が6安打2失点で完投。打っても決勝点となる2点適時二塁打を放ち、「ずっと(甲子園で)校歌を歌うために練習してきたのでうれしい」と喜んだ。

最初の見せ場は打席で訪れた。2回に先制した後、続く2死一・三塁のチャンスで初球の外角直球を逆らわず左中間へ。「四球の後はストライクを取りに来たがる。初球を狙った」と、2人を迎え入れる殊勲打だった。

本職の投球ではバックに支えられて試合をつくった。3回に犠飛、5回に内野ゴロの間に失点したが、適時打はなし。4回2死一・二塁のピンチでは、この日左打者に有効だった決め球のツーシームで三振を奪った。

昨年は1回戦に先発したが、冷静さを欠き、7四死球、3暴投、失策にボークまで犯すなど散々な内容だった。秋の明治神宮大会でも結果を出せず、「神宮で負けて、春の選抜でも悔しい思いをして、全国で力を発揮することを目標に取り組んできた」と屈辱をばねに、1日200球の投げ込みなどで鍛えてきた。

森監督も「一冬頑張ってきた成果。大舞台で本領発揮してくれた」と1年間の成長にうなずく。汚名返上した背番号1はもう自分を見失うことはない。2回戦ではさらに自信をつけた姿でマウンドに立っているはずだ。

2012年3月22日 埼玉新聞スポーツ面掲載

Re:野球部情報 3/22
管理人 / 2012-03-22 11:13:00 No.21960
ハイライト
苦しい歴史に終止符

たかが1勝、されど1勝。全国で勝つことの難しさを痛感してきた浦和学院が苦しい歴史に終止符を打った。敦賀気比を寄せ付けず、2004年夏以来実に8年ぶり、春夏合わせて出場6大会ぶりの甲子園1勝。試合後の森監督は「感無量です。ありがとうございます」と満面の笑みを見せた。

投打、攻守が絶妙にかみ合った。先攻の1回1死満塁のチャンスで後続が凡退。拙攻が続いて焦りが出るのはこれまでの悪いパターンだ。しかし、直後の守りで捕手林崎が走者を刺すなど無失点で流れを引き寄せると、2回の攻撃で見せた。
山根、緑川の下位打線が1死二・三塁の好機をつくり、1番竹村の犠飛で先制。林崎が四球でつなぐと、3番佐藤が左中間へ2点適時二塁打を放った。9度のゴロを無難にさばいた竹村は「守備からリズムをつくるのが浦学のパターン」。林崎は「つなぐことを考えた」と、それぞれが自分の持ち場で力を発揮した。

その後も3回に山根の適時打、4回に林崎の犠飛で1点ずつを追加。9回には打線がつながり、5点を奪った。投げては昨年の選抜で不本意だったエース佐藤がバックにも助けられ、6安打2失点で完投。投打ともに理想的な試合運びだった。

主将の明石が「初日のいい緊張感で落ち着いてできた」と話すように、普段通りの野球ができたことが大きな勝因。4番笹川は「うれしいけど次が勝負。たまたま1回勝ったと言われるのは嫌だ」と気を引き締める。

1つ壁は越えた。しかし、満足していたら次はない。ここからが真価の見せどころだということを選手自身がよく分かっていることが頼もしい。

2012年3月22日 埼玉新聞スポーツ面掲載

Re:野球部情報 3/22
管理人 / 2012-03-22 11:31:00 No.21962
8年待った校歌
浦和学院初戦突破
交流あり石巻も応援

8年ぶりの甲子園勝利だ。21日に開幕した第84回選抜高校野球大会で、2年連続8度目出場の浦和学院が第2試合に登場。敦賀気比(福井)に10ー2で快勝し、1回戦を突破した。2004年夏以来、聖地で響き渡った校歌に、駆け付けた約1000人の応援団も歓喜に酔いしれた。

最前列で控えの野球部員たちと一緒にメガホンを振ったのは宮城県石巻市の鹿妻・子鹿クラブスポーツ少年団野球の子どもたち。東日本大震災で被災した同チームと浦和学院野球部は昨年から野球を通じて交流を深めてきた。12月には子どもたちが浦和学院を訪問し、逆に選手たちは2度にわたって石巻を訪れ、ボランティア活動などを行った。

昨夜、小学生4人、中学生3人を含む13人がバスで石巻を出て、約13時間をかけてたどり着いた。6年生チームの主将である阿部蓮君(12)は「注目選手は(投手の)佐藤君。甲子園で優勝できるように頑張って」と応援。芳賀海斗君(12)は「楽しみにしていた。みんなが熱くなれる試合を見たい」と期待した。

昨年は震災の直後だったため、大会を通じて鳴り物応援を自粛。学校としても在校生徒の応援団を募らなかった。今回は学校からバス24台で約700人の応援団を結成。一般の参加者も合わさって、三塁側のアルプス席を埋めた。

吹奏楽部部長の安西和哉さん(17)は「去年は試合があったのに、応援がなくて残念だった。去年の分も応援したい」と力強い一言。昨夏に野球部を引退し、今月に卒業したOBの反謙雄さん(18)は「自分たちは1回戦で負けた。何としても1回戦を勝ってほしい」と声援を送り続けた。

試合はエース佐藤拓也選手らそれぞれの選手が持ち味を発揮し、終盤は相手を圧倒した。野球部父母会長の緑川美博さん(44)は「選手はもっと硬くなるかと思ったけど、伸び伸びしていた。校歌を歌えた感動が一番」と、勝利を呼んだナインに感謝した。

2012年3月22日 埼玉新聞19面掲載

Re: 野球部情報 3/22
管理人 / 2012-03-22 12:28:00 No.21964
浦学快音 笑顔届けた
序盤から主導権 大量10点

第84回選抜高校野球大会は21日、阪神甲子園球場で開幕し、浦和学院は敦賀気比(福井)と対戦し、10―2で快勝した。2005年から春夏通じて5回の甲子園出場で勝利から遠ざかっていた浦和学院。ようやく勝ち進み、この勢いのまま2回戦突破にも期待が掛かる。次戦は大会6日目第2試合で三重と対戦する。

★浦和学院10×2敦賀気比

試合終了後、森監督の表情は緩んでいた。両監督ともに得点機の少ない試合を予想していたが、浦学打線は11安打を放ち10点を奪った。
明石主将(3年)が「普段通りの良い緊張感で臨めた」と言うように、チームに硬さはなかった。

浦和学院は1回表2死満塁の好機を逃したが、2回表には四球と敵失のあと、竹村(2年)の左犠飛で先制。左打席の佐藤(3年)は左中間に放ち追加点を挙げた。

森監督は、敦賀気比主戦の山本(同)対策に「速い直球に振り負けないように」とアドバイス。広角を意識して無理に振り回さず、逆らわない打線で序盤から主導権を握った。

テンポ良く投げ込む投手佐藤にバックは無失策でもり立てた。三塁打を含む3安打を放った緑川(同)は「リズム良くのっている佐藤につられ、良い感じで振り抜けた」とふり返った。

森監督は次戦について「総動員という姿勢で準備をしたい」と話した。

★投打にエース復活 佐藤拓也投手(3年)

浦和学院の佐藤拓也投手(3年)が、昨春の悔しさを糧に、甲子園のマウンドに戻ってきた。切れと制球力が増し、精神力もたくましくなっていた。126球。敦賀気比打線を6安打2点に封じ込めた。

「いつも通り投げればいい」
初回から直球にスライダー、ツーシームを織り交ぜた。打ち取った内野ゴロは16、3回以外はすべて先頭打者を抑えた。

林崎龍也捕手(同)は「気負わず今までで一番くらいだった。秋以降、精神面で大きく成長した」とほめた。

昨春、2年生の主戦として初戦の鹿児島実戦のマウンドに立った。しかし舞い上がり、3暴投1ボーク7四死球と自滅した。

大会後も調子は戻らず、昨夏から野手を務めることが増えた。打者としては主軸だが、「甲子園のマウンドに立ちたい」という思いは強かった。下級生の投手が次々と頭角を現し、競争も激しくなった。

この冬、下半身強化のためランニングを増やし、1日200球投げ込んで切れを磨いた。打撃でも結果を出そうと、1日2千スイングを欠かさなかった。

この日は2回、四球後の初球を狙って2点適時二塁打を放つなど苦手の左投手を攻略、打撃でも貢献した。

初戦敗退だった昨春の甲子園。「すべては自分の精神的な弱さ。精神的に強くなって、また甲子園に来る」と誓っていた。

あれから1年――。

「今日は気持ちに余裕があった。大会の最後まで投げたい」。ひと回り大きくなった背番号「1」は、まだまだ上を目指している。

★堂々行進 石巻の園児に活躍見せる

浦和学院は開会式で、32校のうち10番目に登場。約4時間後には大事な初戦を控えているが息を合わせて行進した。

明石飛真主将(3年)はあこがれのグラウンドを踏みしめながら、ボランティアで被災地の宮城県石巻市に行った時のことを考えていた。
「多くの人々が被災し、今も苦しんでいる。野球ができることに感謝しながら、元気づけられるように全力でプレーしたい」

選手たちは、被災地からも応援を受けていた。大会出場が決まった時、ボランティアで訪れた石巻市の保育所の園児は、手作りの横断幕を贈ってくれた。
「浦和学院のお兄ちゃん がんばって」
この日の敦賀気比戦のスタンドの上段には、カラフルな似顔絵やイラストがいっぱい描かれた横断幕が、選手たちを温かく見守ってくれていた。

★全イニング延長戦 浦和学院・明石飛真主将

全イニング延長戦のつもりで戦い、気を抜かずに攻め続けられた。無失策だったのも大きい。思い出づくりに甲子園に来たわけじゃない。優勝を目標に一戦にこだわりたい。

★久々勝利に感無量 浦和学院・森士監督

久々の勝利に感無量だ。選手は終始落ち着いて、相手のミスをうまく突いて加点した。初戦にかける思いの強さが出たと思う。これから1戦1戦、チームが波に乗っていってほしい。

★緊張で守備にミス 敦賀気比・西川龍馬主将 

緊張から守備の動きが硬く、ミスが目立った。守備の悪い雰囲気が打線にも影響して、積極的にバットを振れなかった。夏に向け、チームの守備を立て直したい。

★リズムに乗れない 敦賀気比・東哲平監督

テンポのよい相手投手に先頭打者をことごとく抑えられ、リズムに乗れなかった。甲子園という大舞台で緊張し、守備も打線も硬くなった。雰囲気に打ち勝つ強さを培いたい。

2012年3月22日 朝日新聞埼玉版掲載

Re: 野球部情報 3/22
管理人 / 2012-03-22 12:32:00 No.21965
浦和学院、強豪の敦賀気比に快勝

9年ぶりに選抜で勝利−。第84回選抜高校野球大会1日目の21日、関東代表の浦和学院は第2試合で敦賀気比(福井)と対戦した。序盤からリードを奪った浦和学院は、九回にも一挙5点を奪ってダメ押し。投げてはエース佐藤が相手打線を2点に抑え、10−2で快勝した。

「今年こそは頂点へ」という意気込みで初戦に臨んだ浦和学院ナイン。二回、相手守備の乱れをついて1死二、三塁の好機をつかむと、竹村の左犠飛で先制。さらに佐藤の左中間への二塁打で2点を挙げた。三、四回にも1点ずつを追加し、試合の主導権を握る。

エース佐藤は、序盤からやや制球に苦しみ、三、五回に得点を許す。苦しい投球が続いたが、味方の攻守にも助けられ、六回以降は本来の調子を取り戻す。佐藤の父、勝美さん(47)も「立ち上がりは調子が悪かったが、後半は持ち直した。低めに制球もできてきている」と安(あん)堵(ど)の表情を浮かべながら声援を送った。

佐藤の投球に打線がさらに応える。九回、連続四球を足掛かりに4長短打を集中させて、一気に5点を奪って試合を決めた。佐藤は九回に1死から二塁打を許したものの、後続を内野ゴロに仕留めて締めくくった。その瞬間、アルプス席の応援団からは、この日一番の大歓声がわき起こった。

★熱球譜 浦和学院・笹川晃平右翼手(3年)
4番の仕事に笑顔

5−2で迎えた9回、無死一、二塁の好機で主砲に打席が回ってきた。序盤に感じていた緊張は消えていた。外角低めのスライダーを中前にはじき返し、4点差に。チームはこの後、さらに4点を奪った。「相手を突き放すリズムが作れたことはうれしい」と、4番打者は笑顔を見せた。

「先輩の借りを何としても返したい」。選抜大会出場が決まったときから、その願いを強く持ち続けていた。昨年の大会は初戦敗退だった。思い出すのは、最後の打者となってしまった昨夏の県大会準決勝。春夏連続出場を狙ったが、花咲徳栄に敗れた。

「後は頼むぞ」−。新チームに甲子園での勝利の望みを託した先輩の思いに、「このままでは終われない」と痛感した。以来、練習はもちろんのこと、寮生活での掃除や洗濯に至るまで手を抜かない。

遠投120メートルの強肩に加えて俊足。走攻守の三拍子そろった4番打者は、副主将としてナインを引っ張る存在でもある。10−2の大勝にも「目標は初戦勝利ではなく日本一。一つ一つ全力を尽くすだけ」と、すぐに真剣な表情で次戦を見据えていた。

2012年3月22日 産経新聞埼玉版掲載

Re:野球部情報 3/22
管理人 / 2012-03-22 12:41:00 No.21966
第84回センバツ
堅守の浦学、初戦突破(その1)
9年ぶり、得点も大量

第84回選抜高校野球大会が21日開幕し、第2試合で敦賀気比(福井)と対戦した県勢の浦和学院は、投打がかみ合い10−2で快勝した。同校のセンバツでの勝利は9年ぶり。夏の大会を含めても一勝した04年以来8年ぶりとなった。2回戦は第6日第2試合(午前11時半開始予定)で、鳥取城北(鳥取)を降した三重(三重)と対戦する。
▽1回戦=第2試合
浦和学院 031100005=10
敦賀気比 001010000=2

失策ゼロの堅い守りを見せた浦和学院が、終始リードを保ち優位に試合を進めた。

2回表、四球で出塁した山根佑太外野手らが1死二、三塁の好機を作る。打席に立った竹村春樹内野手の母真貴子さん(42)は両手の指を顔の前で組み祈るような表情。振り抜いた打球が犠飛となり先取点を奪うと、「信じていました」とほっとした様子を見せた。

さらに走者をためて打席に入った佐藤拓也投手にスタンドから「拓也」コールが響く。声援に応えるように直球を左中間にはじき返し2点を追加。佐藤投手の母馨さん(46)は、昨年春のセンバツで味わった悔しさを振り返り「苦しんできたけど諦めずに頑張った」と目に涙をにじませた。

4回表には、2回に送りバントを成功させていた緑川皐太朗内野手が左中間に三塁打を放つと、すかさず林崎龍也捕手が右翼に犠飛を放ち差を4点に広げる。林崎捕手の弟誠也さん(15)は「感動した」と目を潤ませていた。

その裏、この試合2個目の四球を出し2死一、二塁のピンチを迎えたところで林崎捕手がマウンドに駆け寄った。「(上半身が前に突っ込む)悪い癖が出ているぞ。気をつけろ。落ち着いてやれば大丈夫だ」と話しかける。アドバイスを受けた佐藤投手が続く打者を三振に打ち取るとスタンドを埋めた大応援団から拍手が上がり「よし」「ありがとう」と声が飛んだ。

5回裏に1点を返され3点差に詰め寄られたものの、「みんなすごく落ち着いて守っていた。昨年とは全然違った」と石橋司外野手が振り返った通り、アウトを一つずつ積み上げていく。6回から8回までの敦賀気比の攻撃を1人の走者も出さずに守りきると、9回表には笹川晃平外野手と内野手の明石飛真主将、山根外野手に適時打が出て5点を加点し試合を決めた。

森士監督が「守り勝つ野球」を掲げた浦学野球部。八回裏には敦賀気比の3番西川龍馬主将が放った三遊間への痛烈な打球を、木暮騎士内野手が横っ跳びに捕球。佐藤投手が木暮内野手にグラブを差し出してほほ笑むシーンもあった。

試合後、選手たちはほっとした表情を見せたが、明石主将は「次にどう戦うか考えたい」と早くも気を引き締めていた。

★「チームが一番」不振克服 佐藤拓也投手

完投目前の9回裏。1アウトを取ると、人差し指を立てて周囲をぐるりと見回した。「野手が落ち着いて守ってくれて助けられた」。昨年のセンバツで緊張からフォームを乱して以来、一時は外野手として試合に出場するなど不振に苦しんだ1年だった。

昨年末訪れた東日本大震災の被災地・宮城県で学校のグラウンドに建設された仮設住宅を見た。「好きな野球ができることが当たり前じゃないとわかった」。チームへの貢献を一番に考えるようになり、キレや制球を意識しながら投手としての練習をこなしながら野手としても連日2000回バットを振った。

林崎龍也捕手は「自分の悪い癖やピッチングを聞いてくるようになった。練習で1年生を引っ張ってくれた」と佐藤投手の変化を感じていた。完投勝利し、打者としても適時二塁打に加え3四球を選ぶなど活躍した。「支えてくれたすべての人に感謝して一試合でも多くプレーする姿を見せたい」と笑った。

2012年3月22日 毎日新聞埼玉版掲載

Re:野球部情報 3/22
管理人 / 2012-03-22 12:46:00 No.21967
第84回センバツ
堅守の浦学、初戦突破(その2止)
スタンド「信じてた」

★応援席赤く染め

「頑張る仲間をみんなで応援」を掲げる浦和学院。アルプススタンドは、スクールカラーのえんじ色を基調とした応援カラー「浦学ファイヤーレッド」で真っ赤に染まった。同校は今年度、これまで別々に応援していた生徒会、吹奏楽部、ソングリーダー部が一丸となり応援指導部「浦学ファイヤーレッズ」を結成。ジャンパーやトレーナーの色を統一し、センバツ大会での9年ぶりの勝利を後押しした。スタンドに向かい「大声出して行きましょう」と音頭を取っていた野球部でつくる応援団の西尾太志団長(17)は「熱が入ってます」と、顔を真っ赤にしていた。

★石巻から応援に

「がんばれ」「ヒット打て」。大応援団に交じって両手でメガホンを握りしめていたのは、宮城県石巻市鹿妻(かづま)地区の「鹿妻・子鹿クラブスポーツ少年団」の小学生4人と、同団OBの中学生3人=同<中>。浦和学院野球部が昨年末と今年1月、東日本大震災で津波の被害を受けた石巻市でごみ拾いをした際、合同練習したのがきっかけでバスで13時間かけて駆けつけた。同少年団の津田一浩監督(59)は「とてもお世話になったので絶対来たかった」。投手の遠藤瑠冴雅(るきあ)君(12)は「お兄ちゃんに投球を教えてもらったので一生懸命応援します」と話していた。

★縁の下の力持ち

開会式の入場行進で、プラカードを掲げてひときわ大きく足を上げ真っ先に甲子園の土を踏んだのは、記録員を務める中島健太選手(3年)練習に手を抜かず、緑川皐太朗選手も「頑張り屋」と認める。練習試合ではスコアを付け、選手に情報を与える。富岡慎介野球部長は「勝利のための縁の下の力持ち」と説明する。声援と拍手の中、堂々と入場した中島選手は「先輩に負けないよう元気よく行進しました。ようやく練習の成果を試合で発揮できる時がきました」と笑顔を見せていた。

2012年3月22日 毎日新聞埼玉版掲載

Re: 野球部情報 3/22
管理人 / 2012-03-22 13:00:00 No.21968
第84回センバツ
堅守の浦学 初戦突破
浦和学院と敦賀気比 両監督・両主将の話

★佐藤が本領発揮 浦和学院・森士監督

感無量です。選手が落ち着いてプレーしてくれた。山本翔大投手の直球に振りまけないようにと指示したが、うまく加点できた。先発の佐藤は一冬頑張って、本領を発揮した。一戦一戦、勝っていきたい

★普段通り出来た 浦和学院・明石飛真主将

練習してきた分、普段通りの守りが出来た。佐藤は昨年と違い、強気で投げた。打撃は初球からフルスイングを心掛け、みんな思い切って振れていた。次の三重戦では先取点をとりたい。

★リズム作れず 敦賀気比・東哲平監督

四球や連係ミスがあり、守備からリズムを作るという持ち味を発揮できなかった。先頭打者がなかなか出塁できず、流れを引き寄せられなかった。この経験を生かし一から立て直したい。

★守備の流れ悪く 敦賀気比・西川龍馬主将

四球で出した走者に得点を許すなど、守備の流れが悪く、攻撃につなげられなかった。相手打線は積極的で、初球から甘い球を打ち返されることが多かった。夏に向けて守備を鍛え直したい。

2012年3月22日 毎日新聞埼玉版掲載

Re: 野球部情報 3/22
管理人 / 2012-03-23 00:18:00 No.21971
浦和学院 甲子園連敗6で止めた!8年ぶり勝利

やっと歌えた。04年夏の1回戦(対広島商)以来の甲子園勝利。甲子園の連敗を6で止めて浦和学院ナインが誇らしげに校歌を歌った。

「感無量です。今まで来るだけで満足して地に足が着かなかった。その辺の意識付けができた結果。心が体を動かすということ」。森士(おさむ)監督はそう言って、連敗ストップのヒーローにエース佐藤を挙げた。1メートル71の小柄な右腕が、投げては9回を6安打2失点。MAX138キロと球速はなくとも低めを突き、切れのある直球で16アウトを内野ゴロで奪った。「落ち着いて、いつも通り投げられた。コントロールと切れ、バランスを意識して持ち味を出せた」。打っても2回2死一、三塁で左中間二塁打。11安打10点の猛打を呼んだ。

昨年センバツの初戦敗退から立ち直れず、一時は1年生投手にエースナンバーを奪われた姿はもうない。「悔しさは忘れない」と、冬場は1日200球の投げ込みと2000スイング。宮城・石巻市へチームでボランティア活動に出かけ、野球ができる喜びをかみしめた。その石巻市から応援も受けて立ち直ったエースが、浦和学院の進撃の原動力になる。

▼浦和学院・竹村(9つのゴロを堅実にさばいた2年生遊撃手)拓也さん(佐藤)は調子がいいとテンポが速くなるから打者が考える時間がなく、当てに来てゴロが多くなる。基本通りに守備練習してきてよかった。

2012年3月22日 スポニチ掲載

Re: 野球部情報 3/22
管理人 / 2012-03-23 00:20:00 No.21972
佐藤完投!浦和学院6大会ぶり初戦突破!

長かったトンネルは、復調したエースの力で抜け出した。甲子園で5連続初戦敗退中だった浦和学院は、今大会から背番号1に復帰した佐藤拓也が6安打2失点で完投勝ち。打線も11安打10得点で敦賀気比を圧倒。04年夏以来となる校歌を聖地に響かせた。

転機は、被災地の野球少年と接したことだった。昨年12月、宮城・石巻の少年野球チーム「鹿妻・子鹿クラブ」を学校に招き、野球教室などを行った。その後、ボランティア活動で現地を訪問。「被災地を見て、何不自由なく野球ができることは当たり前じゃないことを知り、野球に対する取り組み方が変わった」と佐藤。不調の原因だった精神的な弱さを克服した。

この日は、アルプス席に4人のちびっ子選手を招待。「わざわざ来てくれることに感謝して、自分たちの野球を1試合でも多く見せたい」。初戦という名の“呪縛”から解き放たれた関東王者が、真の実力を見せつける。

2012年3月22日 スポーツ報知掲載

Re: 野球部情報 3/22
管理人 / 2012-03-23 00:23:00 No.21973
浦学、エース復活!投打に活躍

第84回センバツ高校野球大会第1日・第2試合(浦和学院10−2敦賀気比、21日、甲子園)全27のアウト中、内野ゴロが16。「僕は打たせて取る投手。どれだけ低めに切れのいい球を投げられるかが勝負」という浦和学院の佐藤が会心の投球で2失点の完投勝ちを収めた。

昨秋は不調にあえぎ、埼玉県大会で優勝後、背番号「1」を剥奪された。下級生投手らの奮闘で関東大会を制覇し、選抜出場を確実にすると、「全国の舞台で力を発揮したい」との一心で冬場の練習に取り組んだ。

下半身強化のための走り込みや1日200球の投球練習のほか、主力打者として連日2000回の素振りを続けた。再び背番号「1」を付けたこの日は二回に先制の2点適時二塁打を放ち、バットでも貢献した。

昨年末にチームで宮城県石巻市の被災地を訪れ、小学生や保育園児らと交流した。「何不自由なく野球ができるのは当たり前じゃないと知り、野球への取り組みが変わった」

女房役の林崎もその変化に気づいていた。「今までは他人を寄せ付けなかったが、相手の話を聞くようになった」。この試合も「体が突っ込んでいる」という林崎の指摘でフォームを修正し、九回を投げきった。

最近初戦負けが続いていたチームの甲子園での連敗も6で止めたが、マウンドでは最後まで淡々とした表情だった。「あくまで優勝、日本一を取るために来たので」と右腕は言葉に力を込めた。

2012年3月22日 サンスポ掲載 

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