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野球部 情報8/12
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2012-08-13 02:15:00
No.23293
パワー全開! Urawa Gakuin
浦学打線、後半に本領
埼玉代表の浦和学院は11日、高崎商(群馬)と対戦し、6―0で無失策の完封勝ちした。中盤まで得点圏に出塁するものの先制できなかったが、6回以降、足で揺さぶり効果的な長打が生まれた。終始、堅い守りが光った。8年ぶりの選手権大会勝利。これまで県代表が成し遂げていない「全国制覇」に向け、力強く第一歩を踏み出した。2回戦は大会9日目第1試合で聖光学院(福島)と戦う。
浦和学院が6回に高崎商を攻略した。5回まで毎回走者を出しながら、ヒット・エンド・ランや盗塁に失敗するなど拙攻が続いた。6回、死球で出た竹村の三盗などで1死一・三塁とすると、山根がカーブを中犠飛とし先制。さらに笹川が2点本塁打を放ち、試合を決めた。先発佐藤は序盤こそピンチが続いたが、後半は落ち着きを取り戻し、30キロもの球速差のある緩急を駆使して完封した。
浦和学院・明石飛真主将
『足を使うことを意識した』
打つだけでは勝てなかった春の大阪桐蔭戦を教訓に、足を使うことを意識した。変化球なら走る作戦で、相手投手の癖もつかんでいたので、走る決断も速かった。とくに先制につながった6回の竹村の盗塁は大きかった。
浦和学院・森士監督
『一体感持って頑張った』
みんなが集中し、一体感を持って頑張った成果だと思う。佐藤は立ち上がりが良くなく継投も考えたが、中盤以降は落ち着いていた。笹川は4番にしたいくらい調子が上がっている。大舞台でできることに感謝し、次戦も戦いたい。
高崎商・石田拓哉主将
『難しい球に手を出した』
先制されて守備のリズムが悪くなり、自分たちのペースで試合を運べなかった。みんな打たなければと力が入り、難しい球に手を出して凡打してしまった。頼りない自分についてきてくれた選手たちに感謝したいです。
高崎商・富岡潤一監督
『相手打線が一枚上だった』
前半はうちのチームらしい攻撃ができたが、3回のチャンスに得点できなかったのが痛かった。相手の攻撃は一枚上だった。22年ぶりの夏の甲子園。次は初戦突破といわず、1つ、2つと打って勝てるチームを作って来たい。
2012年8月12日 朝日新聞埼玉版掲載
Re: 野球部 情報8/12
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2012-08-13 02:20:00
No.23294
骨折克服さらにたくましく
本塁打含む3安打の笹川晃平選手(3年)
手応えを感じていた。低めの直球だった。強振した球が左翼スタンドに入ったのは大歓声でわかった。浦和学院の笹川晃平選手(3年)は、一塁を回ったところで右手を大きく挙げた。
互いにエースが踏ん張り、再三の好機に点を奪えない試合展開。均衡を破ったのは、骨折のため4番打者から遠ざかっていた笹川選手の一打だった。
今春の選抜大会には4番で出場し、準々決勝の大阪桐蔭戦で先制適時打を放つなど活躍し、8強の原動力になった。しかし、6月下旬、練習試合で左手首に球を受けて骨折。約3週間、激痛でバットを握ることすらできなかった。
埼玉大会の開幕直前、母親の美加さん(40)に電話した。「どうしよう」。寮生活のため、これまで連絡することはほとんどなかった。高校時代、バレーボールの選手だった美加さんが手首を骨折していたことを思い出し、試合に出たい一心で頼ったのだった。
笹川選手は「3年の夏が本当の勝負」と思ってきた。だからこそ、これまで2回行った甲子園で1度も砂を持ち帰らなかった。
「埼玉大会では4番の結果を出せず、投手陣が頑張ってくれた。次は打線が助けてあげないと。集中力を持続させ、1球にこだわりたい」。穴を開けた分、チームへの貢献を誓う。
森士監督は「よくやってくれた。まだまだ本調子ではないがいい形になってきた」と話し、次戦にも期待を寄せる。
この日、3安打の猛打賞。本塁打の当たりは滞空時間の長い弧を描き、美加さんが見守る三塁側スタンドの前を通過していった。「我が子じゃないと思うくらいの働きをしてくれた。この調子で、戦い続けてほしい」。一段とたくましくなった息子の姿を目に焼き付けていた。
2012年8月12日 朝日新聞埼玉版掲載
Re: 野球部 情報8/12
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2012-08-13 02:22:00
No.23295
冷静に観察 先制呼び込む三盗 竹村春樹選手(2年)
「牽制球はほとんど投げてこない」「ワンバウンドする変化球は、捕手は止めるので精いっぱい」
県大会46イニングで失点わずか1の高崎商エース、関純投手(3年)との対戦を前に、浦和学院の選手たちはビデオで徹底的に研究し、弱点を探った。
さて、どうやって打ち崩すか。森士監督の指示は単純だった。「足でもぎ取ってこい」
1番打者の竹村春樹選手(2年)は「自分の役割を果たしてみせる」と心に決め、好走塁で緊迫した試合の流れを引き寄せた。
中前打で出塁した3回二死、関投手が投球動作に入った瞬間、すかさずスタート。「投球と牽制とで、足の向きがはっきり違うのに気づいた」。狙い通り、盗塁に成功した。
6回1死一、二塁、今度は「内野手の動きで牽制はないとわかった」。悠々と三盗を決め、山根佑太選手(同)の先制犠飛を呼び込んだ。50メートル6秒の俊足に加え、大舞台でも動じない冷静な観察眼。森監督は「三盗はノーサインだった。積極的によくやってくれた」とたたえた。
頂点に向け、激戦が続く。リードオフマンにかかる期待はおのずと高まってくる。「次の試合も足で崩したい」。力強く話した。
2012年8月12日 朝日新聞埼玉版掲載
Re: 野球部 情報8/12
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2012-08-13 02:25:00
No.23296
サポート部員が声振り絞り応援
椛沢君や野村君
「ゲッツーだ!」「三振だ!」
中盤までひとつも守備のミスが許されない緊迫した試合展開。スタンドでは、選手を支えてきたサポート部員が声をからしていた。
椛沢竜哉君(3年)は、選手たちが気持ちよく練習できるように心がけ、ボール拾いや捕手を率先して務めてきた。本来は投手。「強いチームでどれだけ自分がやれるか試したい」と入学したが、最後の夏の晴れの舞台には立てなかった。「応援でチームを勝たせたい」。声を振り絞り、選手たちを勝利へ導いた。
打撃投手を務めた野村亮太君(2年)もメガホンを振って懸命に応援。この日の相手左腕を想定し、連日150球近くを主力選手に投げ込んできた。「打線の調子は良い。中軸が打ってくれると思う」と試合前に期待した通りの展開になり、「次の試合も打ち勝って欲しい」と喜んだ。
2012年8月12日 朝日新聞埼玉版掲載
Re: 野球部 情報8/12
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2012-08-13 02:27:00
No.23297
初の野球観戦 雰囲気に魅了
1年の能登谷さん
三塁側スタンドは、駆け付けた約800人の生徒や父母たちで真っ赤に染まった。
能登谷菜月さん(1年)は野球場で試合を見るのが初めて。友達と誘い合い、10日夕に出発する応援バスでやってきた。不慣れな車中泊でほとんど眠れなかったが、到着すると「これが甲子園! 眠けが吹き飛びました」と大観衆に驚き、雰囲気に魅了されていた。
応援は浦学サンバなどバリエーション豊富。応援デビューしたばかりの1年生は最初は周囲を見回しながら戸惑い気味だったが、チームが好機を迎えると笑顔いっぱいで声援を送っていた。
2012年8月12日 朝日新聞埼玉版掲載
Re: 野球部 情報8/12
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2012-08-13 02:40:00
No.23298
浦学会心の5番
痛烈2ラン 笹川晃平右翼手
6回、1点先制してなお2死一塁。「狙っていた」という低めの直球を振り抜いた。打球は左翼席へ。
「今まで支えてくれた人のために打てて良かった」。笑顔がはじけた。
今春の選抜では4番打者。6月の練習試合中に味方と交錯して左手甲を骨折した。「もう夏は間に合わないと思った」。必死に直して埼玉大会に間に合わせたが、打率は2割台だった。
打順は1つ下がった。奮起して心がけたのは「チームのために振り抜く」こと。重さ1キロのバットで1日2500回の素振りを続けてきた。6回の畳みかけた2点本塁打に加え、2二塁打を放ち、夏はチーム8年ぶりの勝利に導いた。
母の美加さんら周囲の支えに対する感謝の念は尽きない。母はバレーボールの強豪八王子実践で主将を務めた経歴を持つ。飲み物など寮へ仕送りしてもらうたびに何度も励ましの手紙をもらった。骨折した時は「自分の責任でケガをしたんだから、自分で何とかしなさい」。
目指すは最強の5番打者。母の手紙の数だけ、強くたくましくなった気がする。
2012年8月12日 朝日新聞スポーツ面掲載
Re: 野球部 情報8/12
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2012-08-13 03:06:00
No.23299
★完封の佐藤 打撃も好き
今大会2人目の完封勝利を挙げた浦和学院の佐藤は、3番打者としても活躍した。投球も打撃も「両方好きです」という大黒柱は4、8回の先頭打者で右前安打を放ち、チームを盛り上げた。9回1死三塁では6点目を奪う右犠飛。「チームに貢献できるバッティングを心がけました」と満足そうだった。
★2年生4番が口火
均衡を破ったのは浦和学院の4番、山根だった。6回1死一・三塁からきっちり中犠飛を放って先取点を奪い、笹川の2点本塁打につなげた。「自分の1点で流れがきたかな。チャンスで打ちたいと思っていた通りできてうれしい」。主軸の役割を果たした2年生はほっとした表情だった。
★高崎商 気負った6回
グラウンド整備を挟んで迎えた6回、高崎商のエース関が力尽きた。
先頭打者への死球でリズムが狂う。犠打で二進を許したあと、初めて四球を与えた。三盗で揺さぶられ、4番打者に先制の中犠飛を浴びた。息つく間もなく、5番に低めの直球を左翼席まで運ばれた。
「うちは取れても3点。あのホームランは痛かった」と富岡監督。群馬大会6試合で計24得点。うち4試合が2点差以内の接戦だった高崎商にとっては、重たいビハインドになった。
関は群馬大会をほぼ1人で投げ抜き、わずか1失点。5回まで毎回、走者を背負いながら、仲間の好捕にも助けられ耐えていた。
だが、グラウンド整備で間が開き、「抑えてやろうという気持ちが強くなり過ぎた」。エースの自負が裏目に出た6回を悔やんだ。
★納得の2安打
高崎商の高橋がチームでただ1人、複数安打を放った。4回は右前、9回は中前への一打。「みんなは直球を振りまけていなかった。僕も自分の打撃ができた」と納得の表情だった。泥だらけのユニホームをぬぐった7番打者は「甲子園でプレーするのが夢だった。あっという間だった。もっと長く感じていたかった」。
2012年8月12日 朝日新聞スポーツ面掲載
Re: 野球部 情報8/12
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2012-08-13 03:10:00
No.23300
浦学6回均衡破る 投手戦、佐藤に軍配
夏の全国高校野球大会第4日の11日、4年ぶり11度目の出場となった浦和学院は、第1試合で高崎商(群馬)と対戦した。5回まで息詰まる投手戦となったが、6回に本塁打などで3点を奪い、その後も加点し逃げ切った。エースの佐藤拓也はコースを丁寧につく投球で完封した。2回戦は第9日第1試合で聖光学院(福島)と対戦する。
好投に加え、好守備で試合序盤は一進一退の攻防。両チーム無得点で迎えた6回、浦和学院は死球で出た1番・竹村春樹を犠飛でかえし先制。さらに5番・笹川晃平が左越え2点本塁打を放ち、この回3点をもぎ取った。笹川は8回にも中越え適時二塁打を放つなど、5打数3安打3打点の活躍だった。
先発の佐藤は7安打、3四死球で走者を背負ったが、要所を締めた。森士監督は「選手たちは、選抜の感覚を覚えているようで、物おじしない戦いぶりだった。佐藤は粘り強く投げた」とねぎらった。
2012年8月12日 読売新聞埼玉版掲載
Re: 野球部 情報8/12
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2012-08-13 03:13:00
No.23301
浦和学院・高田涼太三塁手(2年)
裏方から努力でレギュラーに 要所で光る堅守
6回の守備では、自分のところに立て続けに飛んできた打球をしっかりと体で受け止め、堅守を見せつけた。「いつでも打ってこいと思っていた。『待ってました』という感じだった」と笑顔を見せた。
8強入りした春の選抜ではサポートメンバーとして、他の部員よりも1時間早く起床。荷物を運び、道具を磨くなど裏方だった。応援席から見つめた生まれて初めての甲子園。「なんて素晴らしい場所。このグラウンドに立ちたい」。闘志に火がついた。
選抜後は2番手の捕手としてベンチ入り。夏の県大会直前、森士監督から三塁手を勧められた。初めての三塁に不安を感じ、毎朝5時から守備練習を始め、多い日は200本以上のノックを受けた。「出られない選手もいる中で、中途半端なことはしたくなかった」。2年生を引っ張る立場を態度で示した。努力の甲斐あって、甲子園直前に背番号が「12」から「5」に“格上げ”となった。
一ケタの番号で迎えた夢の舞台に、「1球に対する歓声が違う。やっぱり素晴らしいところ」と話す。ただ、堅守は見せたが、打撃では無安打。「狙い球を見極めた上で、チームに貢献できるヒットを打ちたい」と8番打者は次戦を見据えた。
2012年8月12日 産経新聞埼玉版掲載
Re: 野球部 情報8/12
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2012-08-13 03:19:00
No.23302
第94回全国高校野球:浦学、投打で圧倒 8年ぶり初戦突破に歓声
夏の甲子園大会第4日の11日、4年ぶり11回目出場の浦和学院は1回戦第1試合で、高崎商(群馬)を6−0で降した。浦和学院は6回、笹川晃平選手(3年)の2点本塁打などで3点を先制。先発の佐藤拓也投手(3年)が相手打線を完封した。04年以来8年ぶりの初戦突破に、三塁側アルプススタンドに詰めかけた応援団からは「よくやった」と大歓声が上がった。浦和学院は大会第9日の第1試合で、昨夏覇者の日大三(西東京)を破った聖光学院(福島)と対戦する。
試合を動かしたのは、監督の一言だった。
「ロースコアのゲームになる」。試合前、森士監督が予想したように、息詰まる投手戦となった。先発した佐藤拓也投手(3年)は、何度もピンチを迎えたが、要所を抑えて得点を許さない。母馨(かおる)さんは「ちょっと硬い感じがします」と心配そうな様子でマウンドを見つめる。
5回まで両チーム無得点。選手たちは三塁ベンチ前で円陣を組んだ。硬い表情の選手たちを前に、森監督は強い調子でハッパをかけた。「打つなら打て。ちゅうちょするな」
その直後の6回。二塁走者の竹村春樹選手(2年)が相手バッテリーの意表を突き、三盗を決める。「あのプレーで、先取点への流れができた」。森監督の言葉通り、4番の山根佑太選手(2年)が中犠飛を放つ。続く5番の笹川晃平選手(3年)が内角低めの直球を振り抜くと、打球は放物線を描いて左翼席に吸い込まれた。「やったー」。応援団の地鳴りのような歓声が三塁側のスタンドに響き渡った。笹川選手の母美加さんは「本当にうれしい」と笑顔を見せた。
勢いに乗った打線は8回に1点、9回にも2点を追加した。応援団は、オリジナルの応援曲「浦学サンバ」のリズムに乗って、赤いメガホンを左右に揺らす。明石飛真主将(3年)は「相手投手の疲れを見逃さずに一球に集中したことが、後半の攻撃につながった」と振り返る。
9回裏、最後の打者を内野ゴロに仕留めると、応援団から「次も頼むぞ」と拍手と歓声が起きた。7安打完封の好投を見せた佐藤投手は「12日は誕生日。引退せず現役で18歳が迎えられてうれしい」とほほえんだ。
★OB左腕が一役
高崎商の左腕投手対策に、浦和学院のOBが一役買った。昨年のエース左腕で上武大(群馬)1年の中山翔太さん(19)は6日から練習に参加し、打撃投手を務めた。中山さんはカーブなど変化球を中心に、後輩相手に投げ込んだ。「練習通りのスイングをしてもらえれば」。スタンドで試合を見守った中山さんの期待に応えるように打線は計10安打を放ち、相手投手を攻略した。「全国制覇に向けて気を引き締めてほしい」と笑顔でエールを送った。
★復活の一打 浦和学院3年・笹川晃平選手
狙っていた直球は5球目にやってきた。1点リードで迎えた6回表2死一塁。内角低めの直球を迷わずすくい上げると、打球は左翼席に飛び込んだ。「まさか入るとは思わなかった」
3年生で迎えた最後の夏は、けがと打撃不振に苦しんだ。6月の練習試合で、チームメートと接触して左手の甲を骨折。痛みをおして県大会に出場したが、成績は一向に上がらない。打順は4番から5番に降格した。「打てなくて申し訳なかった」
落ち込む気持ちを救ったのは、茨城県に住む母美加さんから届いた手紙だった。「自分にできることを一生懸命頑張りなさい」。文面にはそうつづられていた。「一球に集中するしかない」。寮の自室で何度も手紙を読み返した。
甲子園出場を決めた7月末から本格的な練習を再開。夢の舞台で思い切りのよいスイングが復活した。「この後が肝心。次の試合に照準を合わせたい」。真っ黒に日焼けした顔に、笑顔の花が咲いた。
浦学、投打で圧倒 監督・主将の話
集中して一体感 浦和学院・森士監督
みんな集中して一体感を持ってよくやってくれた。序盤は攻撃や走塁面で判断が鈍いところがあったので、五回終了後に「思い切ってやれ」と指示した。初戦突破し、次に臨めるのがうれしい。
積極的に足使う 浦和学院・明石飛真主将
今大会は積極的に足を使おうと選手全員が意識していた。竹村が三盗を決め、良い流れをつかむことができた。後半、疲れが見えた相手投手に対し、畳みかけるような攻撃ができて良かった。
2012年8月12日 毎日新聞埼玉版掲載
Re: 野球部 情報8/12
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2012-08-13 03:24:00
No.23303
浦学、8年ぶり夏勝利 投打で高崎商を圧倒
第94回全国高校野球選手権大会4日目の11日、4年ぶり11回目の出場となる浦和学院は高崎商(群馬)と1回戦を戦い、6−0で快勝した。本塁打を含む長打や機動力で点をもぎ取り、投げてはエース佐藤拓也投手(3年)が完封。夏の甲子園では8年ぶりの勝利となった。大会9日目(16日)の第1試合で聖光学院(福島)と対戦する。
「春夏合わせて3回目の甲子園。落ち着いて投げてくれる」。佐藤投手の父勝美さんは試合前、スタンドで息子の姿を見つめた。その言葉どおり、佐藤投手はわずか94球の打たせて取る投球で完封勝利に導いた。
中盤までゼロ行進が続いた試合が動いたのは6回表。1番竹村春樹選手(2年)がこの日二つ目の盗塁で三塁に進むと、4番山根佑太選手(同)の犠飛で生還。緊張を解く先制点にスタンドは歓喜し、応援に駆け付けた同校三年の中野りかさんは「もう涙が出そうです」と感極まった様子。竹村選手の母真貴子さんは「応援が楽しい。甲子園はいいですね」と目を細めた。
直後には5番笹川晃平選手(三年)の2点本塁打が飛び出し、盛り上がりは最高潮に。笹川選手を兄のように慕う鈴木大夢君(2年)は「さすが先輩!」と他の野球部員と抱き合って喜んだ。
終盤も2番林崎龍也選手(三年)の適時打などでスタンドを沸かせた浦和学院ナイン。最後は二塁・緑川皐太朗選手(三年)から遊撃・竹村選手への送球で一走を二封し、試合終了。3回裏のピンチも併殺で救った二遊間コンビに、緑川選手の父美博さんは「昨秋から培った信頼のプレーだ」と賛辞を贈った。
2012年8月12日 東京新聞埼玉版掲載
Re: 野球部 情報8/12
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2012-08-13 03:28:00
No.23304
浦和学院・佐藤が高崎商を完封
センバツ8強の浦和学院(埼玉)は、佐藤拓也投手(3年)が高崎商(群馬)を7安打完封し、好発進した。
6点リードでも浦和学院・佐藤は隙を見せなかった。「9回も、まだ7回のつもりで投げました」。ただ無心に。スローカーブとチェンジアップで緩急をつけ、ツーシームで芯を外す。「調子は60点」というコンディションで、高崎商を7安打完封してしまった。
“あの日”の教訓が佐藤を成長させた。3月30日、センバツ準々決勝。優勝した大阪桐蔭に9回1死までリードしていたが「勝ちを意識してしまって」打たれ、逆転負けした。やり切れない無念さ。だが同時に、日本一を狙える自信もみなぎった。「この悔しさを忘れちゃいけない」。寮の自室に敗退の新聞記事を貼り、埼玉大会開幕前にはDVDを見て、闘志を燃やし続けた。
打撃でも2安打1打点と、初の夏の聖地で存在感を放った。今日12日は18歳の誕生日。バースデーソング代わりに歌った校歌は気持ち良かった。「現役で迎えられて良かった。春の雪辱を果たして日本一になります」。同校8年ぶりの夏の甲子園勝利。でも佐藤は、あと5勝しないと満足できない。
2012年8月12日 日刊スポーツ掲載
Re: 野球部 情報8/12
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2012-08-13 03:32:00
No.23305
浦学元4番の笹川 母の言葉信じた3安打3打点
打球を押したのは浜風だけではない。母への、仲間への感謝…。全てが浦和学院・笹川の一打を左翼席へ押した。
「直球を狙っていた。その直球だけど、まさか入るなんて。チームに貢献できて、うれしい」
4番・山根の中犠飛で先制した6回だ。2死一塁で内角低めの直球を完璧に捉えた。流れを決める2ラン。ダイヤモンドを回る笹川の脳裏にさまざまな思いが浮かんだ。
8強に進出した今センバツでは4番を打ったが、6月の練習試合で左手薬指の付け根を骨折。埼玉大会では思うようにバットが振れず、打率・211で打順も5番に降格した。それが甲子園入り後に痛みが消え、冬場に1日2000スイングで鍛えた打棒がよみがえった。
両親が離婚し、女手一つで育ててくれた母・美加さんの手紙を宿舎の枕元に置いて寝ている。手紙には「お母さんの子なんだから、しっかりやれば大丈夫」。その通りに8回も中堅フェンス直撃の適時二塁打。04年以来の夏1勝を呼び込むと、森士監督も「選手がよくやってくれた」と喜んだ。
全て長打の3安打3打点。元4番の復活が快進撃を予感させた。
▼浦和学院・竹村
(6回1死一、二塁から三盗を決め、犠飛で先制のホームイン)投げるときに投手の右足にクセがあるのに気づいた。右足だけ見て、上がった瞬間にスタートを切った。
2012年8月12日 スポニチ掲載
Re: 野球部 情報8/12
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2012-08-13 03:34:00
No.23306
浦和学院・佐藤、完封ショー!
リベンジの夏が始まった。佐藤が完封勝利で初戦突破に貢献。真夏の甲子園で、さわやかな笑顔がはじけた。
「調子はよくなかったけど、野手のみんながよく守ってくれました」。1メートル72の小柄な右腕は、130キロ台の直球や90キロ台のカーブを組み合わせ、7安打完封。最後まで相手に得点を与えなかった。
今春センバツの苦い記憶が原動力だ。プロ注目の藤浪を擁し、優勝した大阪桐蔭と準々決勝で対戦。1点リードで9回を迎えたが、土壇場で踏ん張れず逆転を許し、4強入りを逃した。
「相手の地元の応援もあって、球場の雰囲気にのまれてしまった。自分たちは、まだまだだと思った」
だからこそ今夏の大会に向け、その敗戦を発奮材料にした。グラウンドや寮、部室、食堂とあらゆる場所に、負けた試合を報じた新聞記事を貼った。見るたびに悔しさが蘇る。“打倒・大阪桐蔭”、“全国制覇”の気持ちが強まった。
「記事は毎日見ています。あの悔しさを晴らすため夏は優勝したい」
抽選しだいだが、両校が勝ち進めば、再戦は準々決勝にも実現する。浦和学院が、そして佐藤がリベンジの舞台に戻ってきた。
2012年8月12日 サンケイスポーツ掲載
Re: 野球部 情報8/12
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2012-08-13 03:38:00
No.23307
浦学・佐藤が完封 8年ぶり夏初戦突破
1回戦4試合を行い、浦和学院と高崎商の関東対決は、浦和学院が佐藤拓也投手(3年)の完封勝利で、04年以来の夏の初戦を突破した。
「聖地の魔物」に成長した姿を見せた。浦和学院に8年ぶり夏1勝をもたらしたのはエース・佐藤の熱投だ。球数94球、被安打7の完封劇。130キロ台の直球と90キロ台のカーブを巧みに操った。
3回1死一、三塁のピンチも4番・両角を遊ゴロ併殺打に仕留めた。「調子は良くなかったけど自分の特徴は緩急。それを使えたのが良かった」。12日に18歳の誕生日を迎えるが、自らの手で“前祝い星”をつかんだ。
今春のセンバツでは準々決勝でリリーフ登板し、大阪桐蔭に9回に逆転されて敗退。その試合のDVDを夏前に何度も見て悔しさを思い起こした。自身の寮の部屋には新聞記事の切り抜きも張り、毎日見つめた。
甲子園の雰囲気にのまれたことを反省し、チームは、例年強豪校を迎えて行う練習試合を極力控え、“アウェー武者修行”を行った。横浜、聖光学院、常総学院などに出向き、相手校で平常心で戦う精神的タフさを身につけた。
大阪桐蔭との対戦は、少なくとも準々決勝以降。「先は考えず、1試合1試合大事に戦いたい」と、佐藤は気を引き締めた。大阪桐蔭と再戦したい思いもあるが、まずは目の前の相手に集中。一戦必勝の思いを持ち続ければ、リベンジの舞台も見えてくる。
2012年8月12日 デイリースポーツ掲載
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浦学打線、後半に本領
埼玉代表の浦和学院は11日、高崎商(群馬)と対戦し、6―0で無失策の完封勝ちした。中盤まで得点圏に出塁するものの先制できなかったが、6回以降、足で揺さぶり効果的な長打が生まれた。終始、堅い守りが光った。8年ぶりの選手権大会勝利。これまで県代表が成し遂げていない「全国制覇」に向け、力強く第一歩を踏み出した。2回戦は大会9日目第1試合で聖光学院(福島)と戦う。
浦和学院が6回に高崎商を攻略した。5回まで毎回走者を出しながら、ヒット・エンド・ランや盗塁に失敗するなど拙攻が続いた。6回、死球で出た竹村の三盗などで1死一・三塁とすると、山根がカーブを中犠飛とし先制。さらに笹川が2点本塁打を放ち、試合を決めた。先発佐藤は序盤こそピンチが続いたが、後半は落ち着きを取り戻し、30キロもの球速差のある緩急を駆使して完封した。
浦和学院・明石飛真主将
『足を使うことを意識した』
打つだけでは勝てなかった春の大阪桐蔭戦を教訓に、足を使うことを意識した。変化球なら走る作戦で、相手投手の癖もつかんでいたので、走る決断も速かった。とくに先制につながった6回の竹村の盗塁は大きかった。
浦和学院・森士監督
『一体感持って頑張った』
みんなが集中し、一体感を持って頑張った成果だと思う。佐藤は立ち上がりが良くなく継投も考えたが、中盤以降は落ち着いていた。笹川は4番にしたいくらい調子が上がっている。大舞台でできることに感謝し、次戦も戦いたい。
高崎商・石田拓哉主将
『難しい球に手を出した』
先制されて守備のリズムが悪くなり、自分たちのペースで試合を運べなかった。みんな打たなければと力が入り、難しい球に手を出して凡打してしまった。頼りない自分についてきてくれた選手たちに感謝したいです。
高崎商・富岡潤一監督
『相手打線が一枚上だった』
前半はうちのチームらしい攻撃ができたが、3回のチャンスに得点できなかったのが痛かった。相手の攻撃は一枚上だった。22年ぶりの夏の甲子園。次は初戦突破といわず、1つ、2つと打って勝てるチームを作って来たい。
2012年8月12日 朝日新聞埼玉版掲載