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野球部 埼玉新聞
管理人 / 2012-10-07 12:42:00 No.23989
浦学終盤一気V4王手
2年連続の同カード

第7日は準決勝が行われ、ともにAシードの浦和学院と花咲徳栄が勝ち、決勝は2年連続で同カードとなった。両校は関東大会(27〜31日・群馬)への出場権を獲得した。

7日の決勝は県営大宮で午前10時から行われる。浦和学院は関東高校大会出場、決勝進出ともに4年連続14度目。花咲徳栄はともに2年連続8度目。

浦和学院は1−1の8回、1死満塁から斎藤の右前打、小島の2点中前打で勝ち越し、聖望学園を4−1で振り切った。先発の左腕小島は2安打1失点の完投。

花咲徳栄は1回に若月の適時打などで2点を先制。3回にも古川の中前打で追加点を挙げ、川越東を3−1で下した。先発関口は8安打を浴びたが要所を締めた。

『小島快投 2安打完投』

1年生小島の快投が、浦和学院を4年連続の関東大会へと導いた。ここまでの3試合で27得点と強打を誇る聖望学園をわずか2安打に抑え1失点。「きょうは小島に尽きる」と森監督を思わずうならせた左腕は「最後の1人まで集中できていた」と拳を握った。

高い修正能力をみせつけた。上尾との準々決勝では1回に6安打を浴び3失点。だがこの日は違う。「先頭の1球目から120%で投げろ」と森監督のげきに応え、立ち上がりからエンジン全開だ。130キロにも満たないが、打者の手元で伸びる上質な直球で打者の内角をえぐった。

「とにかく腕を振る」と4回まで41球。3人ずつで切って取った。7回には完全に打ち取った投ゴロを自身が一塁へ悪送球し、同点とされたが「絶対に逆転されてはダメだ」。自らに言い聞かせ、続く2死二・三塁の大ピンチでもひるむことなく内角直球勝負。初球で遊飛に仕留めた。

打線が応えたのは直後の8回。山根、高田の連打などで1死二・三塁を築くと渡邊が2度スクイズを失敗しながらも四球を選び満塁。ここで斎藤の右前打で勝ち越すと、背番号1が打席でも魅せる。2球目を中前にはじき返し、自身を強力に援護する2点を追加した。「まずは明日。勝つことだけ」とチームの思いを代弁する小島。浮かれることなく目の前の試合に全力を誓った。

『雪辱で決勝打 斎藤』

浦和学院の7番斎藤が前の試合の悔しさをぶつける決勝打を放った。

1−1と追い付かれた直後の8回。仲間がつないでくれた1死満塁の絶好機に燃えないわけがなかった。準々決勝の上尾戦では、9回の無死満塁で空振り三振に倒れている。それだけに「不安もあったけど全力で、がむしゃらに、必至に食らい付いた」。2球目の内角低めのツーシームを振り抜き右前に運んだ。

打撃とガッツを買われて県大会からメンバー入り。この日は3安打と、下位には欠かせない左の強打者だ。「とにかく1球に対して泥くさくいきたい」。自身初となる決勝の舞台でも、持ち味を存分に発揮するつもりだ。

『一瞬の勝機で凡退 聖望学園』

劣勢の中、勝利の女神がほほ笑みかけたのは一瞬だった。しかし、聖望学園はその手をうまく招き寄せられず、浦和学院に完敗。岡本監督は「やったらあかんミスで流れを渡してしまった。それを理解できていない。もったいない」と悔やみきれない様子だった。

最大のヤマ場は0−1の7回だった。敵失で労せず同点に追い付き、さらに2死二・三塁と勝ち越しのチャンス。相手は動揺している。ここまで1安打に抑えられていたことを考えれば、何が何でも点を取りたい場面だ。

しかし、8番田畑は初球に手を出し、簡単に内野フライを上げてしまった。「ゴロを打てば全然違うのに」と岡本監督。2回にも2失策が絡んで先制点を与えており、捕手の中島は「チーム全体として1個のミスも防げなかった」と反省する。

7回まで7安打を浴びながら1失点で粘っていたエース川畑も結局8回につかまり、「詰まらせても抜けていっちゃう。力不足だった」と受け入れた。田畑は「徹底力を鍛えたい」とひと言。接戦だっただけに小さいミスが目立つ結果となった。

2012年10月7日 埼玉新聞掲載

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