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浦和学院高校公式サイトより
管理人 / 2013-02-07 02:37:00 No.24532
浦和学院高校 石巻交流プロジェクト
「笑顔・希望」〜明日へ共に歩む〜
石巻交流活動(招待) 鹿妻っ子、浦学へ来たる!!

2月1日深夜に到着した石巻市の少年野球チーム「鹿妻・子鹿スポーツ少年団」一行は、「あっ」という間の楽しいひとときを過ごし、3日13時30分浦和を出発、19時過ぎ無事に石巻に着きました。
お互い、短か過ぎる時間の寂しさを感じながらも、参加した誰もが、密度の濃い交流に「大満足」を表現してくれました。


『規律正しい、元気なチーム 石巻・鹿妻子鹿クラブがやってきた!』

昨年に引き続き、浦学の校歌を3番まで暗記して唄える「鹿妻っ子」がやってきた。石巻交流活動の一環として、浦学ふぁみり〜皆様の義援金から成り立っている招待である。
本来の予定日12月7日、出発直前に震度5を超える余震。津波警報発令により来校が延期されていた。浦学に行けずに涙を流してくれた子もいたそうだ。また、野球部員も再会を楽しみに、3年生は大学入寮当日に控えながらも全員が参加、6名が一緒に宿泊してくれた。
「あっ」と言う間の2日間、参加者全員が別れを惜しんだが、3年生は、「来年も来ますから、子どもたちが来たら呼んで下さい」と話してくれた。

交流開始のセレモニー。現5年生で新キャプテンの小野君が元気に挨拶。3年生の元主将明石君が返礼した。
練習開始。交流活動を昨年から浦学で2回、石巻でも2回経験し、浦学の体操も慣れたもの
まずはノックから。1・2年生は選抜に向けて練習のため、3年生が子どもたちと一緒に練習。
練習試合。浦学3年生チームは、右打者は左で、左打者は右打ちで対戦したが、好投手嶋田君から三振の山。
最終回に追いつかれ延長戦。ゲームの結果は7−6で辛勝(喝!!)。最後は、両チーム仲良く握手。
甘えん坊の「鹿妻っ子」。12月に石巻で交換した「垂れ幕」は、毎日の練習で飾られている。

最終日は「恵方巻」。森監督の粋な計らいで、投球練習場で団欒のお弁当。ブルペンでは、本気の投球練習中。
浦学ふぁみり〜義援金からは、ウィンドブレーカーが手渡された。3年生から子鹿クラブスタッフへ。
寒い石巻では、「少しでも温かく」。ウィンドブレーカーを子どもたちに手渡す3年生。
鹿妻っ子からは、3年生一人ひとりにフルネーム入りの手紙が返礼された。パートナーは大喜び。
最後に、子鹿クラブチームから1・2年生に「甲子園頑張れ!!」の色紙が小野主将から西川代表へ手渡された。
遊楽社田村社長の企画提案で、100名分の豆が用意された。「福は内」。紅白戦の敗者が鬼役となった。


震災から約2年が経過する。
進まぬ復興に、「復旧すら進んでいない、瓦礫を取り除いただけ」という声が多い。
確かに暗い夜道、女子高生が一人自転車で帰って行く。小学生が一人歩いている。そこに電灯はない。
壊れた住宅からの「物とり」泥棒も増えているという。いろいろな声が聞こえてくる。
でも、「鹿妻っ子」たちはとても元気に「野球」をする。石巻はとても野球が盛ん。
小学生のクラブチームでも毎日練習。休みは週1日だけ。
礼儀正しく、元気な集団。「何かしてあげたい」と、思わせてくれる。
子どもたちだけではない。スタッフや保護者も同じ。礼儀正しく、恩を忘れない人たち。

鹿妻・子鹿クラブスポーツ少年団とは、震災後の5月30日に初対面、その後交流を続けている。
昨春は、片道15時間かけて甲子園応援にも駆けつけてくれた。
震災が生んだ交流。何とも皮肉だが、お互いポジティブに前に進んでいくしかない。
浦和に来た子どもたちは、本当に嬉しそうだから…。
学校も野球部も、生徒たちみんなが、そして関係する浦学ふぁみり〜の多くが誠心誠意対応してくれた。
コーディネート役をしていてこんなに嬉しいことはない。
24年12月7日、17時15分埼玉でも震度5の余震が発生した。予感は的中、津波警報が出た。
「残念、無念」。「来たい」という申し出があっても「こないで下さい」と断るつもりだった。
(なぜなら、準備のことを気にして、「警報」の中、来ることが予測できたからだ。)
警報が解け、20時過ぎ「苦渋の決断をして、中止にしました。」双方が涙をこらえていた。
「自然は、こんな楽しみまで奪うのか」。私も、ぶつける矛先がなかった。悔しかった。
でも、数日後「中止でないですよ。『延期ですから』」と言える自分がいた。
「浦学さんとは長くお付き合いをしたい、これ以上は甘えられない」と、今回のバス代は自分たちで工面された。
食事も「ほかほか弁当を手配だけして下さい、代金は払います」と、代表の言葉は前向きだった。
「5年後、10年後も招待して欲しいのです。だから、小遣いを貯めてきました」。
こんな、やりとりの中で、交流活動は続いている。
多くの浦学ふぁみり〜皆様の協力があって成立する交流活動。
今回も、石巻からお越しになった32名の方々に、ほんの少しの幸福な時間を提供できたと思う。
この場をお借りして、報告と感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。

東日本大震災対策本部渉外担当車谷

『浦学ふぁみり〜の思いが食事にも』
2泊3日の強行軍。宿泊は合宿所、布団は貸布団。招待と言っても合宿同様、せめて食事は「美味しく、温かく」と準備された。今回の食事は、卒業生でお弁当業者の田村氏が子どもたち、大人の方々も喜ぶ食事を作ってくれた。魚の街石巻の子どもたちも「この鯖美味しい」。「ハンバーグ大好き」と、大喜び。田村氏自ら「ボランティア」を自称、出血大サービスで、会席風にアレンジ。最後には東北名物「うーめん」までふるまわれた。
最後の食事は、「恵方巻」を100人分用意して下さり、野球部員全員と「同じ釜の飯」を食べ、節分で「福」をよびこんだ。
「浦学のお客様は、私のお客様です!」と田村氏。

協力?遊楽社田村雅樹社長

協賛
食事株式会社遊楽社様(12月の中止分の負担、食材・人件費の大半)
賞品株式会社ベースマン様(ビンゴの景品を盛りだくさん)
寝具山下寝具様(12月の中止分をすべて負担)
寄贈野球部父母会様(ボール5ダース)
寄贈株式会社ベースマン様(ボールケース、バットケース)
以上

浦和学院高校公式サイトより

※浦和学院高校公式サイトにはこの交流の写真もたくさん掲載されています
是非ご覧ください!!

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