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野球部 情報4/1
管理人 / 2013-04-01 13:02:00 No.24957
浦和学院 21年ぶり4強
初決勝へ あす敦賀気比戦

第85回選抜高校野球大会第10日は31日、兵庫県西宮市の甲子園球場で準々決勝2試合を行い、浦和学院は北照(北海道)を10−0で破り、就任1年目だった森士監督の下、初出場した1992年の第64回大会以来、21年ぶりの準決勝進出を決めた。県勢の4強入りは2008年に準優勝した聖望学園以来5年ぶり5度目。浦和学院は大会第12日の4月2日、準決勝第1試合(11時)で敦賀気比(福井)と初の決勝進出を懸けて戦う。

部の歴史に並ぶ一戦で、昨秋の明治神宮大会4強チームを投打で圧倒した。一回、4番の高田が先制パンチ。2死一塁で2試合連続アーチとなる左越え2ランを放ち、流れをつかんだ。3試合連続先発の左腕小島は今大会一番の出来。5回まで1安打1四球と危なげなく抑えると、裏の攻撃で打線が追加点を奪った。

1死二、三塁で打席は2番贄。サインミスで三塁走者が憤死し、2死二塁となった直後、右中間を破る三塁打で3点目を挙げた。さらにこの回、敵失で1点を追加。7回には相手投手の乱調とエラーに乗じ、山根の走者一掃の二塁打など打者9人で6得点した。

小島は7回を投げ、二塁を踏ませたのが1度だけのほぼ完璧な投球。8回から救援の山口も2回を三者凡退で無失点リレーを完成させた。

届きそうで届かなかった21年前の先輩たちにようやく肩を並べた。92年、前年秋に就任した27歳の森監督が率い、初めてセンバツの土を踏んだ浦和学院。初戦で福井商から初白星を挙げると、東山(京都)育英(兵庫)を次々と撃破。準決勝では優勝した帝京(東京)に1−3で屈したものの、新風を吹き込んだ。

しかし、その後は昨年まで7度の出場で全て準々決勝の壁を超えられなかった。98年の第70回、02年の第74回大会は8強止まり。昨年も準々決勝で、優勝した大阪桐蔭に1点差で敗れ、涙をのんだ。

3年連続9度目出場、春夏合わせて3季連続出場で迎えた今大会。48歳となり、出場監督中最多18度目の甲子園に臨んだ森監督の下、大舞台での経験を積んだ選手たちが聖地で伸び伸びと躍動した。

「(決勝は)私自身が見たことのない世界。(準決勝は)気と気がぶつかり合う試合になると思うので楽しみ」と気持ちを込めた森監督。22年目のベテラン指揮官に率いられた“ウラガク”ナインが今こそ新たな歴史の扉を開く。

2013年4月1日 埼玉新聞1面掲載

Re: 野球部 情報4/1
管理人 / 2013-04-01 13:16:00 No.24958
第85回センバツ
浦学 投打で圧倒
10安打10得点 完封リレー
21年ぶり4強

10日は準々決勝2試合を行い、浦和学院と敦賀気比が勝って準決勝に進出した。

浦和学院は1回に高田の2点本塁打で先制すると5回にも2点を追加。2年生エース小島が7回まで1安打無失点の力投で北照打線を抑えると、終盤に大量点を加えて10−0で大勝、初出場した第64回大会以来21年ぶりの4強進出を果たした。埼玉勢では第80回大会準優勝の聖望学園以来5年ぶり。

投打に圧倒した浦和学院が、10安打10得点で北照に大勝した。

浦和学院は1回、高田が2試合連続となる左超え2点本塁打で先制すると、5回には贄の適時三塁打などで2点を追加。7回には満塁で山根が走者一掃の左超え二塁打を放つなど、打者9人の猛攻で一挙6点を奪った。北照の好左腕大串の変化球を見極め攻略した。

先発の小島が制球よく7回1安打無失点。唯一のピンチだった4回1死二塁も続く2人を打ち取った。8回からは山口が完璧に抑えた。

『深まる“絆”チーム躍動』

4番が打った。エースが抑えた。ベンチで森監督が笑った。浦和学院が北照に文句なしの完勝で、初出場した1992年の第64回大会以来、21年ぶりの4強入りを果たした。

打線は好左腕の大串を完全攻略し、主砲高田の先制2ランなど10安打10得点。左腕小島は強力打線の内角へズバッと投げ込み7回をわずか1安打。山口との無失点リレーを決めた。昨年の準々決勝は優勝した大阪桐蔭に、9回1死から逆転負けしただけに、主将の山根は「去年は勝ち急いだが、今回は1点ずつ集中でき、点差が離れてからも(集中が)途切れなかった」と誇らしげだ。

大勝の裏にミスがなかったわけではなかった。しかし、流れを決めた1回の2点と5回の2点に、チームが掲げる“仲間意識と思いやり”の精神が凝縮されていた。

1回1死一塁、エンドランのサインで山根が一、二塁間へ放った鋭い打球は、一塁走者贄の足に当たり守備妨害でアウト。1死一、三塁となるはずが、2死一塁となってしまった。ここで燃えたのが高田。「仲間のミスは自分がカバーする」と、左翼席へ2戦連続の先制2ランを放った。

2−0の5回には1死二、三塁と追加点の絶好機に、三塁走者小島がスクイズのサインと勘違いし、飛び出してタッチアウト。だが、ここでも贄が右中間を破る適時三塁打を放った。

「普段からミスしても0・1秒で切り替えるつもりでやっている」と竹村。森監督も「チームとしての絆を深めていこう。そんな思いでチームづくりをしてきた。選手たちは成果を発揮してくれ始めている。頼もしく思う」と目を細めていた。

森監督就任1年目の4強から21年かけて2度目の準決勝。紫紺の優勝旗まであと二つ。目指す野球を大舞台で存分に披露するチームは、頂上に立つ資格を十分に持っている。

2013年4月1日 埼玉新聞掲載

Re: 野球部 情報4/1
管理人 / 2013-04-01 13:29:00 No.24960
小島完璧 7回1安打

小島が7回を被安打1で無失点。「出来過ぎぐらいに良かった」。自分に厳しいエースでも、さすがに合格点を付けた。

山形中央戦でいまいちだった直球のキレと制球が抜群だった。2−0の4回には四球と犠打で1死二塁をつくられたが、警戒していた3番吉田を内角直球で2球で追い込むと、チェンジアップで空を切らせる「狙い通り」の三球三振。4番小畑には2球目の直球を打たせ、三ゴロに仕留めた。

強打者を擁する北照に対しても「一球一球に思いを込めて投げました」と臆することなく、ほとんどが内角直球勝負。投じた81球のうち60球以上が真っすぐという数字が、決意の表れだった。「優勝することが目標なので、まだ百点は付けられません」。2年生左腕が、浦和学院をさらなる高みに導いてくれそうだ。


主砲高田、2戦連発 1回に先制2ラン

浦和学院の背番号5がすっかり聖地の主役に躍り出た。4番高田が2戦連発となる先制ランを左翼席に突き刺した。

3回戦のリプレーを見ているかのような、豪快な一撃だった。

1回、味方の走塁ミスもあり、2死一塁で回ってきた打席だ。3球目、真ん中に入ってきた118キロの直球をコンパクトに一振り。ライナー性の打球は、そのままスタンドへ。「レフトオーバーかなと思った。たまたまです」。前回と同じようなコメントだが、嫌なムードが漂ったチームを再びよみがえらせた。

準決勝で本塁打を打てば、大会記録の3本となり清原、松井(元巨人)ら甲子園のスターたちと肩を並べる。だが「そういうのは気にならない。大振りにならないようにしたい」と謙虚そのもの。目の前の一打席で役割を全うする覚悟だ。


7回に大勢決めた
走者一掃の二塁打 山根

「つないでくれたチャンス。打たないといけない」と、強い気持ちで打席に立った3番山根。土佐との2回戦と同様に、快音を残した打球が大勢を決めた。

4−0の7回だ。1死から3連続四球と願ってもないチャンス。狙っていた変化球だった。2球目の内角に入ってきたスライダーをヘッドを立てて、ものの見事に振り抜いた。打球は左中間を真っ二つにする走者一掃の二塁打。「甘いところにきたので」と主軸としての役割を果たし、思わず笑みがこぼれた。


2回をわずか17球
打者6人仕留める 山口

エース小島からバトンを受けた右腕山口が、2回を無安打無失点。「しっかり腕が振れてコースに放れていた。だいぶ調子は上がってきている」と表情も明るかった。

8回にマウンドに上がると、先頭打者を三振に切って取るなど2回をわずか17球。打者6人で片付け、完封リレーに花を添えた。「先発したい気持ちがあるけど、チームが勝つためにやってる。もし投げさせてもらえたら感謝の気持ちを忘れずにやりたい」。控えめだが、経験豊富な右腕の復調は頼もしい限りだ。


三塁打放つも
2つのミス反省 贄

5回に左腕大串のチェンジアップを拾い上げ、右中間への三塁打で貴重な3点目を生み出した贄。だが「個人的には反省点しかない」と、すぐさま気を引き締めていた。

そう自身を戒める訳は2つ。1回は一塁走者としてエンドランで山根の打球をよけ切れず(記録は守備妨害でアウト)、5回の1死二、三塁では2球目にスクイズを試みたがファウルとなった。

敦賀気比戦との準決勝に向け、「次は1点を争うゲームになる。しっかりと改善していきたい」と視線を上げた。


エース大串 四球で動揺 北照

北照のエースは6回まで4失点と粘り強く投げていたが、7回に力尽きた。1死後、3連続四球で走者を背負うと、走者一掃の二塁打を浴びるなど一挙6点を奪われた。「四球で動揺し、訳が分からなくなってしまった」と肩を落とした。

初戦の2回戦では完封した。3回戦では3失点完投。2試合で四死球はわずか3つだった。外角低めにボールを集める投球を心掛けたが、意識するあまりに焦りが生じたという。「低めを見極められ、変化球に狙い球を絞られた」と悔しがり、夏に向けて、「緩急を磨かないと通用しない」と課題を口にした。

2013年4月1日 埼玉新聞掲載

Re: 野球部 情報4/1
管理人 / 2013-04-01 13:33:00 No.24961
「優勝、夢じゃない」 浦和学院21年ぶり4強
大勝にアルプス興奮

やったぞ、21年ぶりのベスト4進出。31日、第85回選抜高校野球大会準々決勝で浦和学院は北照(北海道)に10−0で大勝。三塁側のアルプススタンドはナインの活躍に、歓声が鳴りやむことはなかった。

昨春、夏の甲子園ではいずれも3戦目に敗れている。その3戦目を迎え、スタンドの気合はいつも以上。生徒会長の天久甲太郎さん(3年)は「野球部は学校の顔。接戦で勝ってもらいたい」と意気込む。

食事作りのサポートや練習試合のアナウンス、スコアの集計など、一番近くで日々、奮闘するナインの姿を見ているのが、野球部の女子マネジャーだ。小泉由梨恵さん(3年)は「私たちも選手と同じ気持ちで戦っている。必ず優勝したい。夢じゃなく実現させたい」。真鍋美香さん(3年)も「本当に選手たちは毎日頑張っている。私たちの気持ちが選手に届くように応援します」。共に力を込め、グラウンドに視線を向ける。

山形中央との3回戦で本塁打を放った高田涼太三塁手の父昭人さん(48)は、勤務先の昼休みにつけたテレビで息子のアーチを見たという。「心の中で『よしっ』と思いましたが、きょうもホームランは狙わずフルスイング、全力疾走など、できるプレーを確実に」と期待を寄せる。

父の控えめな願いは、再び大きな結果となって表れた。1回2死一塁から、この日も4番を担う高田選手の左翼スタンドに突き刺さる2ランで先制。これで2戦連発。5回には2番贄(にえ)隼斗二塁手の右中間への三塁打と敵失で2点を追加。7回にも3番山根佑太中堅手の走者一掃の二塁打などで6点を加えた。投げても小島和哉投手から山口瑠偉投手への完封リレーで北照打線を1安打に抑えた。

投打がかみ合っての完勝で、森士監督が就任1年目だった1992年以来、21年ぶりのベスト4をつかみ取った。3安打3打点と大活躍した山根主将の母詠子さん(46)は「チームが勝てて、すごくうれしいです」とにっこり。初の決勝進出を懸ける相手は、昨春の1回戦で快勝している敦賀気比(福井)なだけに「すごい勢いでくると思うので、それに負けないもっと強い気持ちで戦って」と思いを込めていた。

2013年4月1日 埼玉新聞社会面掲載

Re: 野球部 情報4/1
管理人 / 2013-04-01 13:35:00 No.24962
浦学21年ぶり4強 応援大合唱に乗り

第85回記念選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)第10日の31日、浦和学院は準々決勝第2試合で北照(北海道)と対戦した。高田涼太選手(3年)の2試合連続となる本塁打などで10−0で圧勝し、初出場した92年の第64回選抜大会以来21年ぶりのベスト4進出を決めた。浦学は大会第12日の2日の第1試合(午前11時開始予定)で、初の決勝進出を目指して敦賀気比(福井)と対戦する。

3回戦の山形中央(山形)戦に続いて投打に相手を圧倒し、21年ぶりのベスト4進出を果たした。

猛攻の始まりは4番の一打からだった。1回裏2死一塁。高田涼太選手(3年)が真ん中の直球を振り抜くと、打球は左翼手の頭を越えてスタンドに飛び込む。2試合連続の本塁打に、三塁側アルプススタンドの応援団は飛び上がって歓声を上げる。父昭人さん(48)は「思い切ってやってくれた」。

2点リードの5回裏、思わぬミスが出る。1死二、三塁で、三塁走者の小島投手が飛び出してタッチアウト。「アー」。ため息が漏れるスタンド。しかしその直後、贄隼斗選手(3年)が嫌なムードを振り払う。低めの変化球を捉えた打球が、右中間を深々と破る。二塁走者を迎え入れる適時三塁打となり、スタンドの真っ赤なメガホンが大きく揺れる。父義孝さん(51)は「打ってくれてほっとした」とほほ笑む。

流れを引き寄せた浦学打線の勢いは止まらない。7回裏1死満塁で、山根佑太主将(3年)が走者一掃の適時二塁打を放ち3点を追加。「カッセーカッセー浦学」。応援団の大合唱の中、木暮騎士選手(3年)の左前打が敵失を誘い決定的な3点を挙げる。

先発のエース、小島和哉投手(2年)はこの日も緩急を付けたピッチングが冴えわたる。西川元気捕手(3年)の強気のリードに応え、相手打者の胸元を大胆に攻める。強打の北照打線に的を絞らせず、7回までわずか1安打に抑える。

小島投手の後を継いだ山口瑠偉投手(3年)も好投、2回をパーフェクトに抑える。試合終了を告げるサイレンが鳴り響くと「よくやった」「次も頼むぞ」とスタンドから大きな拍手が送られた。

★児童手製のお守り

浦和学院の選手たちはユニホーム形のお守り=を携えて甲子園を戦っている。東日本大震災後に用具支援などを行った宮城県石巻市の少年野球チーム「鹿妻・子鹿クラブ」の小学生約30人が「甲子園でも頑張って」という思いを込めて手作りしてくれた。「めざせ日本の頂点」「最高の仲間を信じて」など、それぞれ違うメッセージが書かれた“一点物”。佐々木昂太選手(3年)は「みんなの思いを胸に、チーム一丸頑張ります」。

★石巻からも応援

東日本大震災の被災地支援活動を行っている浦和学院ナインを応援しようと、宮城県石巻市から1組の家族連れ=がスタンドに駆けつけた。同市内の保育所で選手たちとラジオ体操をして遊んだという伊東亮祐ちゃん(5)は「お兄ちゃんたちは大きくてかっこよかった。また遊んでほしい」。選手たちの案内役を務めた父の孝浩さん(43)は「浦和学院のみんなには感謝の気持ちでいっぱい。甲子園での活躍にまた勇気づけられました」。


「一戦必勝」でフルスイング 浦和学院3年・高田涼太選手

試合前、1回の攻撃が鍵を握ると考えていた。

その1回裏、打席が回ってきた。「低い打球でつなぐバッティングを意識した」。フルスイングで真ん中の直球を捉えると、打球はきれいな放物線を描いて左翼席に吸い込まれた。「小島が思い切り投げられるようにしたかった」。後輩への思いが、貴重な先制打につながった。

3人兄弟の次男。父昭人さん(48)は「中学時代は、何の実績もない無名の選手だった」と振り返る。しかし浦学入学後、才能が一気に開花する。高い打力と守備力が評価され、昨夏の甲子園に出場。新チームでは、4番に抜てきされた。

2試合連続の本塁打となったが、打撃内容に決して満足していない。2打席目以降、ノーヒットに終わったからだ。「変化球の見極めはまだまだ」と気を引き締める。

目標の日本一まであと二つだが、気負いはない。「『一戦必勝』で、目の前の試合を戦っていきたい」



浦学21年ぶり4強 監督・主将の話

◇ナインをほめたい 浦和学院・森士監督
少し出来すぎだが、先発の小島が落ち着いてよく投げてくれた。立ち上がりを3者凡退に抑えたことで、打線もリズムにのって力を発揮することができた。素直に選手たちをほめたい。

◇浦学らしさ出た 浦和学院・山根佑太主将
小島の好投と高田の本塁打で、チーム全員が勝つぞという強い気持ちを切らすことなく、乗り切ることができた。投打に浦学らしさが出せたと思う。この勢いを次につなげたい。

2013年4月1日 毎日新聞埼玉版掲載

Re: 野球部 情報4/1
管理人 / 2013-04-01 13:43:00 No.24963
投打に浦和学院咲き誇る 21年ぶり4強

第85回記念選抜高校野球大会10日目の31日、浦和学院は北照(北海道)を10―0で破り、21年ぶりの4強入りを決めた。初の決勝進出をかけた準決勝は2日、敦賀気比(福井)と戦う。

浦和学院の小島、北照の大串。今大会で好投してきた両左腕に対し、打撃陣がどのように立ち向かうのかが注目された。

浦和学院は初回2死一塁、高田の本塁打で2点先制。5回には贄の適時三塁打などで2点を追加し、試合の主導権を握った。

圧巻だったのは7回。一死から服部、竹村、贄がきわどい変化球を見極めて3連続四球を選び、満塁で迎えた主将山根は走者一掃の適時二塁打を放った。

その後も1死一、二塁と好機を広げ、木暮が左前安打を放つと、相手左翼手が後ろにそらした間に木暮も生還。この回の6点で、試合を決定づけた。

変化球の制球を武器とする大串から8四球を奪った冷静な選球眼と、ここ一番での長打力が光った。

3試合連続で先発の小島は持ち味の内角攻めを貫徹。キレのある変化球で凡打の山を築き、7回までで被安打1の快投だった。継投した山口も無安打に抑え込む見事な投球を見せ、完封リレーを果たした。

■大物狙い封印 つなぐ4番

1回2死二塁。甘めに入ってきた直球を高田涼太選手(3年)が振り抜くと、打球は快音を残して左翼スタンドに飛び込んだ。走者の守備妨害で好機がしぼみかけた直後だっただけに、効果満点の2点先制パンチとなった。「仲間のミスは絶対カバーすると思っていた。初回に小島を援護できてよかった」

昨夏の甲子園でも本塁打を放って注目されたが、8強を逃した後、森士監督から言われた。「過去の栄光に浸るな」。大物狙いで打撃が雑になる悪い癖を戒められたのだった。

この一言で気付いた。「安打を打った後こそ大事」。以来、心地よい余韻はあえて忘れた。「凡打をきちんと見つめ直すようにした。今は来た球を素直に打てる」。冬場に重さ1キロの竹バットで1日2千スイングし、徹底して走り込んだ。筋肉で体重が4〜5キロ増え、飛距離が伸びた。

本塁打は前試合の山形中央戦に続き今大会2本目。もう1本で元巨人の清原和博さん、松井秀喜さんらが持つ大会記録に並ぶ。

「(記録は)考えていない。自分はつなぐ4番。今日のように最後の打席で見逃し三振していてはダメ」ときっぱり。次戦に向けて気を引き締めていた。

■夏の悔しさ糧に成長

「出来すぎです」。小島和哉投手(2年)と森監督がともに振り返った。強力な北照打線に対し、7回をわずか1安打に抑える快投。持ち味の内角攻めを貫く強気の投球で、過去最高成績に並ぶ4強に導いた。

初めてだった昨夏の甲子園のマウンドには悔しい思いだけが残っている。天理(奈良)戦で序盤につかまった先発山口瑠偉投手(3年)を救援したが、流れを食い止められずに3回で7被安打3失点。「自分の力のなさで先輩の頑張りを壊した」

スタミナ強化のため、タイヤや重りを両足につけて走り込んだ。勝負球の内角への直球を生かすため、変化球に磨きをかけた。

一番の変化は精神面だった。新チームで背番号1を渡されると、公式戦の大事な試合で常に投げ続け、ピンチでも恐れずに内角勝負を挑める度胸が養われた。「甲子園でも緊張しなくなった。気持ちが強くなったと思う」と胸を張る。

「成長した姿を先輩たちに見せたい」という思いで臨んだ2度目の甲子園。ここまで3試合計24回で、失点は1。安定感抜群のエースは、涼しげな顔で言い切った。「全然疲れていません。次も、自分の内角攻めを貫きます」

2013年4月1日 朝日新聞埼玉版掲載

Re: 野球部 情報4/1
管理人 / 2013-04-01 13:46:00 No.24964
打線好調 またも大勝 浦和学院 北照零封

第85回選抜高校野球大会10日目の31日、浦和学院が北照(北海道)と準々決勝を戦い、10−0で大勝した。初回に4番高田涼太選手(3年)の2試合連続本塁打で主導権を握り、投手2人の継投で三塁を踏ませずに相手打線を零封。21年ぶりに過去最高成績に並ぶ4強進出を果たした。大会12日目の2日に敦賀気比(福井)と準決勝を戦う。


またも主砲の一発が打線に火を付けた。1回、前の試合で本塁打を放った高田選手の打球が、再び左翼席に突き刺さる。チームカラーの赤に染まったアルプス席は「すげー!」と歓喜。父昭人さん(48)は「(スタンドに)届くか微妙だったけど、みんなの気持ちが乗り移った」と喜んだ。

5回には、贄隼斗選手(3年)の2戦連続の適時三塁打などで、2点を追加。7回には、山根佑太主将(同)が走者一掃の二塁打を放った。続く木暮騎士選手(同)の安打は相手の失策を誘い、一気に打者、走者計3人が生還。この回、一挙6点を奪った。

山根主将の母詠子さん(46)は「打つと思った。跳びはねすぎて足が痛いです」と興奮し、木暮選手と中学時代にバッテリーを組んだ野球部員伊藤優斗君(2年)は「絶対に勝つという気持ちが出た。試合になると闘志あふれる先輩なんです」と活躍をたたえた。

投げては、先発の小島和哉投手(同)が7回を1安打無失点に抑え、続く山口瑠偉投手(3年)も2回を6人で締めた。スタンドで応援した高橋圭亮君(同)は「ずっと浦学ペースで、安心して見ていられた。この調子で優勝してほしい」と笑顔を見せた。

◆監督・主将談話
浦和学院・森士監督
小島和哉投手は出来過ぎなくらい。試合のたびに投球の幅を広げている。スクイズでミスがあったが、他の選手がよくカバーしてくれた。

山根佑太主将
守りでしっかりリズムをつくれた。点差が開いても1アウトずつ、1点ずつ取ることに集中し、最後まで流れを奪われなかった。

2013年4月1日 東京新聞埼玉版掲載

Re: 野球部 情報4/1
管理人 / 2013-04-01 14:09:00 No.24965
浦学、投打かみ合い21年ぶり4強

選抜高校野球大会第10日の31日、準々決勝に進んだ浦和学院は第2試合で北照(北海道)と対戦。打線は、主砲・高田涼太の今大会2本目の本塁打など計10安打を放ち、投手陣も主戦小島和哉と山口瑠偉が被安打1の完封リレーを見せた。投打ががっちりかみ合い、21年ぶりの4強入りを決めた。

初回二死一塁、4番高田が左翼に本塁打を放って先制。5回二死二塁から贄隼斗の適時三塁打などで2点を追加した。7回には相手投手の乱調につけ込んで6点を挙げ、試合を決めた。

先発した小島は、130キロ台の直球に、100キロ前後のスローカーブを織り交ぜて打者を翻弄し、7回まで三塁を踏ませなかった。8回から継投した山口も威力のある直球で、危なげなく試合を締めた。

森士監督は「小島は勇気を持って内角を攻め、これまでで最高の出来。打線もよく援護してくれた」とナインをねぎらった。


味方のミス打ち消した闘志

5回裏。スタンド全体がざわつく異様な雰囲気の中、左打席の贄隼斗は集中力を高めていた。カウントは2ボール1ストライク。「自分が打てば、小島(和哉)のミスは帳消しになる」。バットを握る手に力を込めた。

3球目のことだ。1死二・三塁で、贄がボール球を見送ると、三塁走者だった小島が本塁に突っ込んできた。三本間でタッチアウト。小島が、ベンチにいる監督の森士の動きを、スクイズサインだと見間違えていた。

小島はこの回の表まで、1安打しか許さない好投を見せていた。ナインから「投球に集中だ」と声をかけられたが、動揺を隠せず、投球への影響が心配された。

それだけに、贄は闘志を燃やした。ただ、前の打席では、相手投手のスライダーにタイミングが合わず、三振。相手バッテリーも、そのスライダーを多用してきた。贄は必死にファウルで食らいついていた。7球目。外角低めのチェンジアップを振り抜いた。乾いた金属音が球場に響き渡った瞬間、打球は右中間を抜け、歓声が球場を包んだ。贄の三塁打は、貴重な追加点を生んだ。

「俺が打ったから気にするな。切り替えろ」。ベンチに戻った贄が小島を励ました。小島の表情に、笑顔が戻っていた。

「小島がミスをしても、贄が取り返す。助け合う全員野球で嫌な流れを断ち切れた」。4強進出を決めた試合内容に、森は手応えを感じた。

チーム創成以来、初の決勝の舞台が目前に迫っている。


昨年の悔しさ晴らす一打 服部将光左翼手

8回の攻撃。すでに10点差をつけていたが、念願の甲子園で背番号「7」を付け、「何としても出塁してみせる」という意気込みで打席に立った。

ボール球を見送った直後の4球目。低めのスライダーを力強く振り抜いた。打球を追って左翼手が前進する。差し出したグラブの前にぽとりと落ち、この日初の安打となった。ベンチを見ると、普段は厳しい監督の森士が柔和な表情で見つめていた。

昨年の大会はスタンドにいた。悔しさを胸に秘め、チーム全体で課した「1日2000スイング」に黙々と取り組んできた。加えて帰宅後も素振りを繰り返した。まめをつぶした手のひらの皮も厚くなった。全ては甲子園で結果を出すためだった。森は「ようやく悔しさを晴らせたかな。成長を感じた一打だった」と教え子の活躍に目を細めた。

「優勝するためにこれまでやって来た。一戦必勝の気持ちで臨む」。額に汗を浮かべ、誇らしげな表情で語った。

2013年4月1日 読売新聞埼玉版掲載

Re: 野球部 情報4/1
管理人 / 2013-04-01 14:12:00 No.24966
浦和学院4強1安打完封リレー

エースが投げて、4番が打つ。3季連続関東大会を制した浦和学院(埼玉)が、横綱相撲で北照(北海道)を破り、92年以来21年ぶりの4強進出を決めた。先発の小島和哉投手(2年)が7回1安打無失点で今大会24イニング1失点とすると、1回には4番高田涼太内野手(3年)が2試合連続の先制2ランを放った。

今日も映画「ロッキー」のテーマに乗って浦和学院が甲子園にやってきた。朝のバスの車中、闘魂テーマソングをBGMに先発メンバー発表を終えると、一気にボリュームアップ。チューブの「傷だらけのhero」、「WE WILL ROCK YOU」…と森士監督(48)好みの懐メロが続き、テンション上げて聖地に到着だ。

毎試合行う“伝統行事”で先発の指名を受けたのは、もちろんエース小島。右打者の内角を直球で攻め、スクリュー、スライダーを低めに集める。過去2試合は抜け球が目立ったが、ベストピッチを披露。「でき過ぎぐらい良かったです」と、手応えがあった。

4回1死二塁のピンチでは、北照のキーマン3番吉田を、追い込んでから低めスクリューで3球三振に切った。わずか81球と、勝負の準決勝、決勝へ余力は十分だ。

175センチと小柄だが「全然疲れてない」と言う。今大会24イニングで1失点。タイヤ引きに走り込みで体力を蓄え、学業も野球部メンバーが在籍するコースで、学年1位の成績を残す。評定は9科目5段階評価で「42」。4が3つで、あとはすべて満点5。「理科と英語が得意なんです」(母美和子さん=52)。連日宿舎近くの温泉施設に通い、疲れを取り除いてきた。

凡ミスを帳消しにしてもらった。5回には三塁走者として、スクイズのサインを見落とした。1死二、三塁から飛び出し、アウトになった。「公式戦でやってはいけない」と猛省するが、直後に3年生の贄が適時三塁打を放った。上級生も、2年生エースをカバーするために集中力を切らさない。

21年前、森監督は就任1年目だった。以降、春夏通じて4強の壁を越えたことはない。小島は上尾(埼玉)の4番だった兄の試合を観戦した時、相手校だった強い浦和学院に憧れて入学した。大本命の大阪桐蔭はもういない。みんなの夢は、小柄な左腕に懸かっている。

◆小島和哉(おじま・かずや)1996年(平8)7月7日、愛知県生まれ。父の仕事の都合で愛知、広島、埼玉と移り住む。兄雅浩さんの影響で小2から野球を始め、中学では行田シニアで全国大会に出場。浦和学院では1年夏からベンチ入りし、昨夏の甲子園3回戦の天理戦に2番手で登板した。目標にする投手は巨人杉内。175センチ、72キロ。左投げ左打ち。

◆1安打完封リレー 浦和学院が記録。継投の1安打完封は、07年に大阪桐蔭が中田−福島−那賀の3投手で日本文理を1安打に抑えて以来、大会5度目。

2013年4月1日 日刊スポーツ掲載

Re: 野球部 情報4/1
管理人 / 2013-04-01 14:16:00 No.24967
10点浦学、21年ぶり4強!

準々決勝2試合を行い、浦和学院(埼玉)は高田涼太内野手(3年)の先制2ランなどで北照(北海道)に10−0で大勝。初出場だった1992年以来21年ぶり、埼玉勢では2008年準優勝の聖望学園以来となる準決勝進出を決めた。

バットを振り切った打球はライナーで左翼席に飛び込んだ。11回二死一塁。カウント1−1から4番・高田が大勝を呼ぶ先制2ランを放った。

「真っすぐ。振ったら当たった感じでレフトオーバーかなと思って…」

1回一死一塁からエンドランの打球が一走に当たりチャンスがついえたかに見えた場面で飛び出した価値ある一発は、3回戦(対山形中央)から連発となる今大会2本目。センバツの大会通算最多本塁打(個人)は1984年の清原和博(大阪・PL学園)、92年の松井秀喜(石川・星稜)ら8人の3本で、高田には準決勝以降に新記録の期待がかかる。しかし、「後の打席が駄目(凡退)で反省です」と4番に笑顔はなかった。

昨夏の天理戦で甲子園初アーチを放ったが、その後の打席は大振りによる凡退続き。森監督から「過去の栄光に浸っているんじゃない」と叱責された。今大会のホームランボールは回収されてチームに戻るが、監督が管理し、高田は触る間もなく次戦に向かう。

打線は10安打で10点、守っては継投で1安打完封し、1992年以来の4強。森監督は「前半に点が取れても後半がなかなか…。でも、投手が粘り強く投げているので目標の日本一に向け、一戦必勝です」と初優勝をにらんだ。

2013年4月1日 サンケイスポーツ掲載

Re: 野球部 情報4/1
管理人 / 2013-04-01 14:18:00 No.24968
浦学・高田2戦連発!21年ぶり4強

浦和学院は高田涼太内野手(3年)の先制2点本塁打などで北照に10‐0で大勝。92年以来、21年ぶり2度目の4強進出を果たした。

試合が終わっても気は抜かなかった。お立ち台に立った浦和学院の4番・高田の顔に笑みはない。「ホームランはたまたま。その後の打席が…」。先制2ランのヒーローから出たのは反省の弁。その姿が、浦和学院の強さを象徴していた。

2013年4月1日 デイリースポーツ掲載

Re: 野球部 情報4/1
管理人 / 2013-04-01 14:21:00 No.24969
北照敗退 4強逃す

第85回選抜高校野球大会第10日は31日、兵庫県西宮市の甲子園球場で準々決勝を行い、初の4強入りを狙った北照は、浦和学院(埼玉)に0―10で敗れた。北海道勢として、1993年の駒大岩見沢以来20年ぶりの準決勝進出はならなかった。

北照は1回にエース大串が、浦和学院の4番高田に2点本塁打を浴びて先制を許した。5回は2失点、7回には6点を奪われた。打線は浦和学院の2投手の継投に1安打に抑えられ、三塁を踏むことができなかった。

迫力にのまれ動揺 北照 大串

4強をかけたマウンドで、北照の左腕大串はもがいていた。「試合を通して、決め球の低めの変化球を見極められた」と大串。浦和学院打線は際どいコースの誘い球に手を出さなかった。ボールが先行し、「動揺して次第に自分の投球を見失ってしまった」とうなだれた。

1回2死一塁、4番高田。2球続けて外角にカーブを投じたが見逃された。3球目。内角高めの甘い直球を左翼席に運ばれた。「投げてはいけないコース。見逃してはくれなかった」と大串。「チームが意気消沈した」(河上監督)一発だった。

浦和学院の迫力にのまれ、手元が微妙に狂った。7回、1死後に3者連続四球でピンチを招いた。走者一掃の二塁打を浴び、四球や安打などで、この回計6失点して降板した。

2回戦は完封、3回戦は完投勝利と、変化球と直球を組み合わせた投球術が光った。浦和学院戦にも「直球が130キロに満たなくても、緩急をつければ打ち取れる」と挑んだが通用しなかった。

2013年4月1日 北海道新聞掲載

Re: 野球部 情報4/1
管理人 / 2013-04-01 15:19:00 No.24970
浦学21年ぶり4強の陰に“隔離生活”

浦和学院が1992年以来、21年ぶりの4強入りを決めた。

浦学ナインは厳しい規律の下、強い精神力を養っている。寮生は休日以外は外出禁止。出掛ける際は校名のロゴが入ったジャージー、または制服を着用し、学校かばんを使わなければならない。そのため街に出ても「坊主ですし、すぐに浦学の野球部だとわかってしまう」。

朝昼晩、3食の白飯の量もきっちり決められ、朝650グラム、昼500グラムに丼と麺、夜800グラムを最低量として食べる。カップ麺や甘いものはもちろん、飲み物なら果汁100%以外のジュース、炭酸飲料はNG。食事時のみテレビを見られるが、チャンネルはNHKかスポーツニュースに限られ、バラエティーなどは見ることができない。

夕食を終えて野球日誌を書き終わると、10分間だけの“ケータイタイム”。普段は携帯電話を寮に預けており、その時間だけ家などに連絡することができる。

部員全員が同じ“野球部だけのクラス”に属し、1、2年生は一般生徒と校舎も別棟。「授業中、コーチとかが廊下を見回りに来る。寝ているとあとで怒られます」とここでも気が抜けない。3年生になると一般生徒と同じ棟になるものの、厳しい環境もあって「隔離されたような生活を送っているので話も合わなくなります」。そのため一般生徒とはすれ違ってもあいさつ程度の会話しかなく、女子と話すのも当然“アウト”だ。

しかし、ナインは「遊びたいとかゲーセンに行きたいとかは頭にない。浦学野球部として人間的にも模範にならないといけません」ときっぱり。名門校の誇りを胸に勝利を目指す。

2013年4月1日 東京スポーツ掲載

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