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野球部 情報4/3
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2013-04-03 02:17:00
No.25030
浦和学院初の決勝 きょう済美(愛媛)と激突
第85回選抜高校野球大会第12日は2日、兵庫県西宮市の甲子園球場で準決勝を行い、浦和学院は敦賀気比(福井)を5―1で下し、創部35年目で春夏を通じ初の決勝進出を決めた。県勢の決勝進出は2008年の聖望学園以来、5年ぶり4度目。初優勝を懸け3日の決勝で済美(愛媛)と対戦する。県勢として1968年の第40回大会を制した大宮工以来、45年ぶり2度目の全国制覇を目指す。
浦和学院は1回、4試合連続先発のエース小島がつかまり、2死一塁から敦賀気比の4番喜多に先制の二塁打を浴びた。今大会初めて先手を取られる 展開となった。
しかし、直後の攻撃で2死一塁から、4番高田が初球のスライダーを捉え、バックスクリーン左に飛び込む大会第17号の2ランを放ってすかさず逆転した。大会3本塁打は個人タイ記録、3試合連発は史上2人目の快挙。
小島はこれで落ち着きを取り戻し、2回以降はスコアボードにゼロを並べた。3回1死二塁、4回2死一、三塁のピンチも強気の直球で打ち取った。打線は5回、1死一、三塁から3番山根の左前適時打で待望の追加点。さらに2死二、三塁で5番木暮が左翼線に2点二塁打を放ち、5―1と突き放した。
小島が9回5安打1失点で完投。打線は3試合連続二桁安打の11安打を放ち、エースを援護した。投打がかみ合った試合で初めて準決勝を突破。初の決勝進出に、森士監督は 「決勝の舞台に立てることに感謝して、選手たちには伸び伸びとやってもらいたい」と話した。
決勝は午後0時半、プレーボール。
2013年4月3日 埼玉新聞1面掲載
Re: 野球部 情報4/3
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2013-04-03 02:46:00
No.25031
小島1失点完投 成長示した投球術
175センチの左腕が、昨年のリベンジに燃える敦賀気比打線を巧みな投球で封じてみせた。4試合連続で先発した浦和学院の小島が5安打1失点の完投勝利で、大先輩が21年前に果たせなかった準決勝を突破した。初の決勝進出について、2年生エースは開口一番「夢みたいです」と、マウンドでは見せないような16歳らしい表情で笑った。
初めて先制された。1回、簡単に2死を取った後、3番山田に右前に落ちる安打。続く4番喜多を2球で追い込みながら3ボールとし、左翼線二塁打で1点を奪われた。それでも続く2死二塁のピンチを切り抜け「取られても1点で切り抜ければ大丈夫だと思った」と最少失点にとどめた。
すると打線が直後に4番高田の2ランで逆転。三塁を守る先輩からは「ここからが勝負だぞ。点を取ってやるからな」と常に声を掛けられていたと言い「うれしかった。何かやってくれると思っていた」と感謝した。
その後は援護に応え、落ち着いた投球術を見せた。生命線の内角直球を生かすため、90キロ台のカーブを普段より多投し、右打者には110キロ程度のチェンジアップが効果的だった。「相手は内に張っていたので変化球を見せて打たせるようにした。緩急で差をつけようと思った」と甲子園通算5試合目のマウンドで成長ぶりを見せた。
昨年の大会で敗れたことで雪辱を期していた敦賀気比相手にも、当時まだ中学生だった背番号1は「自分はまだ入部していない。意識せず、いつも通り初戦の気持ちで臨む」と平常心だった。
勝利の後でも「立ち上がりに点を取られたのが課題」と自己を冷静に見つめ、次への反省を口にする。「チームが勝つことが一番」と話す左腕が「夢」の決勝でチームを初の全国制覇に導く。
2013年4月3日 埼玉新聞
Re: 野球部 情報4/3
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2013-04-03 02:52:00
No.25032
見えた紫紺の大旗 快進撃スタンド熱狂
夢にまで見た決勝戦だ。2日、第85回選抜高校野球大会で、21年ぶりに準決勝に進んだ浦和学院は敦賀気比(福井)に5―1で快勝。1978年の創部以来、春夏通じて初めて甲子園での決勝進出を決めた。生徒ら600人近くが集まった三塁側スタンドは、ナインの活躍に熱狂。一戦ごとにたくましくなる選手たちを大声援で後押しした。
午前9時半の開門後、続々とスタンド入りする応援団。アルプス席はあっという間にチームカラーの真っ赤に染まり、決戦の時を静かに待った。
初戦の2回戦こそ苦戦したが、3回戦、準々決勝と打線が爆発し大勝しての4強入り。普段は縁の下の力持ちとして選手を支える野球部マネジャーで2年?川彩さん(16)は、「選手がどんどん成長している」と実感。同じマネジャーで2年吉岡夏希さん(同) は「最後まで諦めない試合をしてほしい」と願いを込めた。
試合は1回表に1点を先制されたが、直後の攻撃で4番打者の高田涼太三塁手が3試合連続本塁打となる逆転2ランを左中間スタンドにたたき込んだ。どよめくスタンドに父親の昭人さん(48)は、「よく打った。みんなの気持ちが乗り移ったような打球でしたね」と顔がほころぶ。
その後は一進一退の攻防。守備ではエース小島和哉投手が3、4、5回と毎回走者を得点圏に許すピンチを迎え、「小島、頑張れ」「気持ちで負けるな」と声援が飛ぶ。その声に支えられ、小島投手は無失点に切り抜けた。
5回には打線がつながり、山根佑太中堅手が左前タイムリー、木暮騎士一塁手が左翼線へ痛烈な2点適時二塁打を放ち3点を追加。リードを4点に広げた。木暮一塁手の母親美季さん(47)は、「チームに貢献してくれればと思っていた。いいところで打てて良かった」と安堵の表情を浮 かべる。
5―1で迎えた9回。あとアウト三つで念願の決勝進出。スタンドは「そのとき」に備え、固唾を飲んで見守る。一死一塁で、最後の打者が二ゴロでアウトとなり、一塁走者も守備妨害でアウト。浦和学院が初めての決勝進出を決めた。その瞬間、スタンドは何が起きたのか分からず静まり返ったが、勝利を確認すると「やったー」の大合唱。隣の人と抱き合い、勝利を喜んだ。
紫紺の大旗をその手にするまで、あと1勝。10歳の時から浦和学院野球部のファンになり、自身も浦和学院に進学した、さいたま市浦和区の大学4 年桂嶋唯衣さん(21)は「夢にまで見た決勝戦。一戦必勝の気持ちで、全国制覇してほしい」とナインにエールを送った。
2013年4月3日 埼玉新聞
Re: 野球部 情報4/3
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2013-04-03 03:33:00
No.25033
高田逆転2ラン 3試合連発
今大会4試合目で初めて与えた先制点。直後の1回裏、2死一塁で4番高田は打席に入った。「取り返してやろうと思った」。敦賀気比のエース岸本が投じた初球111キロのスライダーを強振。大きな弧を描いた打球は左中間スタンドのフェンスを越えたところで跳ね上がった。
3試合連続アーチとなる逆転2ラン。選抜大会で3試合連続は史上2人目の快挙。1大会3本塁打はPL学園(大阪)の清原和博(元西武)、星稜(石川)の松井秀喜(元ヤンキース)ら甲子園を沸かせた歴代スラッガーと肩を並べる記録となった。「たまたまです」。これまで同様の言葉を発したが、すごみは甲子園を席巻した。
ビハインドをすぐさま取り返すあたり、4番の真骨頂。岸本の生命線であるスライダーを早々に崩したところにも価値がある。「直球で押して、スライダーが多い」と相手エースを見ていた。泳がず、引っ張らず、意識していた中堅への低い打球の延長に好結果が待っていた。
昨秋の公式戦では1本も本塁打を打っていない。冬場のトレーニングで1日2000スイングを課し、1キロの竹バットを振り込んできた。その成果がこの大舞台で結実した。
敦賀気比には前回の初戦で大勝している。そのため、組み合わせ抽選前から「浦和学院と対戦したい」とリベンジに燃えていたという。そんな相手に、「気持ちで負けないように」と自らを奮い立たせていた。
4回には気持ちが表れた守備を見せる。三塁に飛んだ痛烈なゴロを体に当てて前に落とし、矢のような送球でしっかりとアウトを取った。
注目打者として迎える決勝。あと1本出れば大会記録を更新することになる。期待は高まるが、「感動、勇気を与えられるプレーをしたい」と本人に気負いは全く見られない。
甲子園という大舞台で羽ばたき、成長し続ける。信念の“フルスイング”を貫いた時、浦和学院とともに高田が金字塔を打ち立てる。
★個人大会通算本塁打3の大会タイ
浦和学院の高田が準決勝の敦賀気比戦で記録。第73回大会で東福岡の下野が記録して以来。9人目。
★個人3試合連続本塁打の大会タイ
浦和学院の高田が準決勝敦賀気比戦で記録。第73回大会で東福岡の下野が記録して以来、2人目。
2013年4月3日 埼玉新聞
Re: 野球部 情報4/3
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2013-04-03 04:03:00
No.25035
エースもり立て打っても2安打 捕手の西川
浦和学院の捕手西川が小島との二人三脚で、前試合3本塁打の敦賀気比打線を1点に抑えた。
前日に小島やコーチ陣と相手のビデオを見て対策を立てた。1回には直球 が甘く入り適時打にされたが「点を取られてもコースを突いていこう。変化球をしっかり使っていこう」と二人で話し合い、傷を広げなかった。
7番打者としても「振り遅れた」と言いながら右方向に今大会初の2安打を放ち貢献した。「焦りはなかった。取り返せる自信はあった」と攻守でエースをもり立てた。
2013年4月3日 埼玉新聞
Re: 野球部 情報4/3
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2013-04-03 04:46:00
No.25036
流れを変える狙いの一振り 3番山根
浦和学院の3番山根が5回に貴重な追加点となる適時打を放った。1死一、三塁で打席に入ると、2ボール2ストライクからのスライダーを左前に運んだ。 チームの狙い球だったスライダーに張り「狙って踏み込んで打った」と読み で勝った。一回に先制されたものの「まだ初回。9回も攻撃がある」と取 り返す自信はあった。高田の2ランの後は攻撃陣が好機をつぶしていたが、「次の1点で流れが変わる。1点取りたいと思っていた」とエース小島を助ける貴重な3点目を挙げた。
敦賀気比のエース岸本とは前回大会でも対戦し、スライダーで三振に打ち取られていた。それでも「苦手意識はなかった。敦賀気比は去年のリベンジで来る。チーム全体が負けない気持ちで臨んだ」と勝利への気迫を自身のバットで示した。
2013年4月3日 埼玉新聞
Re: 野球部 情報4/3
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2013-04-05 02:17:00
No.25110
ここから甲子園帰宅後更新した記事です
勢い加速 夢つかめ
浦和学院の勢いが、ぐんぐん加速している。
今大会初のリードを許しても、全く焦りはなかった。直後に高田の一発で逆転、これまでの盤石ぶりを物語るかのような試合運びで敦賀気比に快勝した。初の決勝に駒を進めた森監督は「勝ち方は本当に出来過ぎ。その一言です。目の前のことを全力でやってきたので、決勝というのはあまり実感が沸かない」と笑顔が広がった。
エース小島の好投は賛辞に値する。しかし最大の勝因は11安打5得点した打線。「入ってくるボールを捕まえて、出ていくボールを追い掛けない」と、森監督が試合前に語っていたように、右打者が相手のエース右腕岸本の決め球スライダーを完璧に攻略したことだ。
5得点は全てスライダーを打った結果。高田の逆転2ランは初球の低めを真芯ではじき返し、五回の山根は、外角をうまく拾い上げる左前打。さらに続く木暮の2点二塁打は真ん中に入ってきた甘い球を確実に捉えた。
普段のシート打撃やフリー打撃から打つ数を少なくし、狙った球を逃さない練習を徹底、実践してきた。主将の山根は「狙いはスライダーだった。一球で仕留めるつもりで集中してました」と、してやったりの表情だ。
初出場した1992年の第64回大会の4強を力強く超え、部の歴史を塗り変えた。
当時、就任1年目で27歳だった森監督は「あの時は怖さも分からないまま、勢いだけであそこまで勝ち進み、(準決勝の舞台に)立てただけで満足していた」と振り返る。あれから21年、今大会では出場最多監督となり、「いろいろな面で長い道のりだった。怖さもよく分かったし、少しずつ身にしながら、今までと同じ気持ちで試合に挑めた」と、見事につかみ取った決勝切符の喜びをかみ締めた。
悲願の日本一まであと一つ。この日の勝利で公式戦400勝を達成した森監督。実は1月、今大会準決勝で勝利し、いつもの通路でインタビューを受けている初夢を見たという。「まさにこの光景だった。『本当かよ』って半信半疑だったのを鮮明に覚えているよ」。甲子園で勝ち上がる夢を見たのは、後にも先にもこの時が初めてで、取材の最中にハッと目が覚めたという。果たして夢の続きは…。
2013年4月3日 埼玉新聞1面掲載
Re: 野球部 情報4/3
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2013-04-05 02:47:00
No.25111
浦学 初V王手 止まらぬ猛攻
小島1失点完投
第12日は準決勝を行い、浦和学院と済美が決勝に進んだ。
浦和学院は春夏通じて初の決勝進出で、埼玉勢では第80回大会で準優勝した聖望学園以来5年ぶり。初出場優勝した第76回大会以来の出場の済美は出場2大会いずれも決勝に駒を進めた。愛媛勢としても9年ぶり。
浦和学院は1点先制された直後の1回、高田の3試合連続本塁打で2−1と逆転し、5回に3点を加えて敦賀気比を5−1で下した。
済美は2−2の8回、山下の左超え本塁打で勝ち越し、安楽が高知打線に2本塁打されたものの、無四球で連打も許さず3−2で競り勝った。
3日の決勝は午後0時半プレーボールの予定。
浦和学院が投打で敦賀気比を圧倒。エース小島は5安打1失点。打線も11安打5得点と、3試合連続の2桁安打で初の化粧進出を決めた。
1点を先制された浦和学院は1回、1死から贄が死球で出塁すると、高田が3試合連続本塁打となる2ランを中越えに放ち、逆転に成功。5回には、無死一塁から竹村の中前打で一、三塁と好機を拡大すると1死後、山根の左前打、木暮の左翼線への二塁打で3点を追加した。敦賀気比のエース・岸本の決め球・スライダーを打ち返した。
先発小島は1回に連打で1失点を失ったものの、直球を果敢に内角へ投げ込み、2回以降は3安打に抑え完投。バックも相手の速い打球に対して、基本に忠実に腰を落とし死守した。
2013年4月3日 埼玉新聞掲載
Re: 野球部 情報4/3
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2013-04-05 02:50:00
No.25112
決勝前日 両チームの表情
「目の前に集中」森監督、「戦略立てたい」上甲監督
春夏通じて初優勝を狙う浦和学院と、初出場優勝した2004年以来の頂点を目指す済美。決戦前日の両校の表情に迫った。
★浦和学院
兵庫県伊丹市内の宿舎に戻った選手たちは落ち着いた様子だった。
済美の試合をビデオで研究したり、バットを振ったりして過ごした。森監督は「(準決勝の)試合はもう過去。目の前に集中して、イメージをつくっていきたい」と気を引き締めた。大会タイ記録の3試合連続本塁打を放っている高田は、150キロを超える直球で勝負する安楽について「マシンを近めに置いて、速い球の目慣らしをしてきた。真っすぐに負けずにフルスイングしたい」と意気込んだ。
★済美
神戸市内の宿舎に戻り、夕食を取った選手たちはいつもと変わらず、和やかな雰囲気だった。上甲監督は「なかなか攻略の糸口が見いだせないが、投手を見ながら戦略を立てたい」と語った。
エースの安楽は4試合全てを一人で投げ抜いた。「肩、肘に張りはない。あとは下半身がついてくるか。ここまできたら勝ちたい」と闘志を燃やした。準決勝で上田が負傷。太田主将は「チームとしては痛手だが、戦力は変わらない。今まで通りにやりたい」と平常心を強調した。
2013年4月3日 埼玉新聞掲載
Re: 野球部 情報4/3
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2013-04-05 02:52:00
No.25113
選手ひと言
(1)小島和哉投手
「夢みたい。きょうは勝てたことが一番うれしい。」
(2)西川元気捕手
「2安打だったけど振り遅れた。あしたは修正したい。」
(3)木暮騎士一塁手
「流れを持ってこられるよう打席に立ちたい。」
(4)贄隼斗二塁手
「課題を克服したい。そしてチームが勝つことが一番。」
(5)高田涼太三塁手
「支えてもらった人たちに感謝してプレーする。」
(6)竹村春樹遊撃手
「1打席目からチャンスをつくれるようにしたい。」
(7)服部将光左翼手
「チームが勝つためにできることを常に全力でやる。」
(8)山根佑太中堅手
「きょうはチーム全体が負けない気持ちで臨んだ。」
(9)斎藤良介右翼手
「チームに貢献できるよう自分の役割を果たしたい。」
(10)山口瑠偉投手
「真っすぐと変化球の緩急で勝負したい。」
(11)涌本亮太投手
「ここまで来たからには、あと一つ勝つのみ。」
(12)田畑瑛仁捕手
「打席に立てたら1球で仕留めたい。」
(13)伊藤祐貴投手
「決勝は絶対に点差が離れない。集中を切らさずやる。」
(14)川井俊希遊撃手
「今まで通り一戦必勝で戦う。とにかく大声を出す。」
(15)久保和輝中堅手
「決勝で出たらミスなくチームの勝ちに貢献したい。」
(16)渡邊剛右翼手
「あしたは決勝と思わず初戦という気持ちでやりたい。」
(17)前田優作左翼手
「決勝で代打なら思い切り迷わずに振っていきたい。」
(18)酒井恭遊撃手
「目指してきた全国制覇のチャンスがあり、うれしい。」
2013年4月3日 埼玉新聞掲載
Re: 野球部 情報4/3
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2013-04-05 02:53:00
No.25114
チームのため役割を全う マルチ安打の服部
今大会2度目のマルチ安打を記録した9番服部。「下位から上位につなげたかった」。1番竹村からの上位打線は好打者ぞろい。5回には詰まりながらも内野安打で出塁し、山根の適時打で生還。切れ目のない打線を構築すべく、役割を全うした。
「自分が打った打たないではなく、チームのためになればいい」と縁の下の力持ち。2回には追加点を奪うべく、2死から絶好のスタートを切り、盗塁を成功させた。堅実なプレーに徹する服部が「絶対に勝ちます」と力強く語った。
2013年4月3日 埼玉新聞掲載
Re: 野球部 情報4/3
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2013-04-05 03:00:00
No.25115
木暮が2点適時打「つなぐこと考えた」
5番木暮の一打が勝利を大きく引き寄せた。3−1の5回に「2点だけでは足りないと思った」と適時二塁打。「スライダーを張って、うまく打てた」。痛烈な打球を左翼線に放ち、竹村、山根の2人を本塁に迎え入れた。
1回にも5回同様、敦賀気比・岸本のスライダーをはじき返しての左越え二塁打。「思った以上にキレがあった」と振り返った変化球に対応するあたり、打撃センスはたけている。「つなぐことだけを考えた」と力むことなく振れているようだ。
強力クリーンアップの一角を担う。ここ3試合で5安打と好調。4番高田の後を打つだけに「あいつ(高田)は警戒され、自分で勝負になることもある」と心の準備は万端。個ではなく、線となる打撃陣は相手にとって脅威となる。
2013年4月3日 埼玉新聞掲載
Re: 野球部 情報4/3
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2013-04-05 03:09:00
No.25116
見えた紫紺の大旗
浦和学院 初の決勝進出
快進撃スタンド熱狂
夢にまで見た決勝戦だ。2日、第85回選抜高校野球大会で、21年ぶりに準決勝に進んだ浦和学院は敦賀気比に5−1で快勝。1978年の創部以来、春夏通じて初めて甲子園での決勝進出を決めた。生徒ら600人近くが集まった三塁側スタンドは、ナインの活躍に熱狂。一戦ごとにたくましくなる選手たちを大声援で後押しした。
午前9時半の開門後、続々とスタンド入りする応援団。アルプス席はあっという間にチームカラーの真っ赤に染まり、決戦の時を静かに待った。
初戦の2回戦こそ苦戦したが、3回戦、準々決勝と打線が爆発し大勝しての4強入り。普段は縁の下の力持ちとして選手を支える野球部マネジャーで2年?川彩さん(16)は、「選手がどんどん成長している」と実感。同じマネジャーで2年吉岡夏希さん(同)は「最後まで諦めない試合をしてほしい」と願いを込めた。
試合は1回表に1点を先制されたが、直後の攻撃で4番打者の高田涼太三塁手が3試合連続本塁打となる逆転2ランを左中間スタンドにたたき込んだ。どよめくスタンドに父親の昭人さん(48)は、「よく打った。みんなの気持ちが乗り移ったような打球でしたね」と顔がほころぶ。
その後は一進一退の攻防。守備ではエース小島和哉投手が3、4、5回と毎回走者を得点圏に許すピンチを迎え、「小島、頑張れ」「気持ちで負けるな」と声援が飛ぶ。その声に支えられ、小島投手は無失点に切り抜けた。
5回には打線がつながり、山根佑太中堅手が左前タイムリー、木暮騎士一塁手が左翼線へ痛烈な2点適時二塁打を放ち3点を追加。リードを4点に広げた。木暮一塁手の母親美季さん(47)は、「チームに貢献してくれればと思っていた。いいところで打てて良かった」と安堵の表情を浮かべる。
5−1で迎えた9回。あとアウト三つで念願の決勝進出。スタンドは「そのとき」に備え、固唾を飲んで見守る。一死一塁で、最後の打者が二ゴロでアウトとなり、一塁走者も守備妨害でアウト。浦和学院が初めての決勝進出を決めた。その瞬間、スタンドは何が起きたのか分からず静まり返ったが、勝利を確認すると「やったー」の大合唱。隣の人と抱き合い、勝利を喜んだ。
紫紺の大旗をその手にするまで、あと1勝。10歳の時から浦和学院野球部のファンになり、自身も浦和学院に進学した、さいたま市浦和区の大学4年桂嶋唯衣さん(21)は「夢にまで見た決勝戦。一戦必勝の気持ちで、全国制覇してほしい」とナインにエールを送った。
★「すごい」 学校歓喜
偉業へ予感と期待
浦和学院が投打で敦賀気比(福井)を圧倒し、初の決勝進出。さいたま市緑区代山の同校食堂では2日、部活の練習の合間に生徒や教職員約180人の“留守部隊”が大型テレビ画面前に集まり、メガホン片手に声援を送った。勝利を目の当たりにした生徒らは、「すごい」「すごい」と歓喜に沸いた。
春夏の甲子園を通じて、なかなか越えられなかった8強の壁を突破し、そのままの勢いで初の決勝進出。1回表に先制の1点を許したが、その裏の4番高田涼太三塁手の逆転2ランが光った。女子バドミントン部3年の倉田幸奈さんは「すごい。すぐにホームランで逆転したのが良かった」と興奮気味。高田選手の少年野球チームと対戦したことがあるというソフトボール部3年の大竹和樹君は「小学校時代からセンス抜群で、ずば抜けていた。体勢が崩れても(中越えの)あそこまで飛ばすなんて本当にすごい」と誇らしげ。「あと3点欲しい」と期待した通りの試合展開に笑顔。
4点差に突き放した5回以降は危なげない展開。9回の守備につくナインに「ゼロで抑えてほしい」と期待したサッカー部3年の松岡拓弥君の言葉はすぐに現実に。背番号15の久保選手と同じ小学校というバレーボール部3年の諸橋央樹君は「代走で登場した時はうれしかった。すごく勇気をもらった。決勝は大勝してほしい」とにっこり。女子バドミントン部3年の大木実咲さんは「絶対勝つと信じてた。私もバドミントンを頑張りたくなった」と仲間の活躍に刺激を受けた様子だった。
初の全国制覇へ期待も高まる。剣道部2年の木澤澄子さんが「木暮選手に頑張ってほしい。一塁手としても打者としてもすごい」と話すと、同部3年の高瀬実季さんは「決勝は甲子園で熱い応援がしたい」と力を込めた。国語を担当する森美樹教諭(26)は「決勝まで連れていってくれてありがとうと言いたい。悔いのない全員野球で頑張って」と早くもエールを送った。
創部以来、野球部を身近で見てきた同校広報渉外部長の増岡初味さんは「本当にうれしい。周囲の支えのおかげ」と感慨深げ。「小島君はインコースがさえてる」と決勝へ声を弾ませた。
3日の決勝に向け、同校は新たにバス6台で生徒約190人を甲子園に送り込む。2日午後8時にさいたま市を出発し、3日早朝に到着する予定。同校に申し込んだ参加者だけで生徒600人を含む約千人がアルプス席から声援を送る。
2013年4月3日 埼玉新聞社会面掲載
Re: 野球部 情報4/3
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2013-04-05 03:29:00
No.25117
敦賀気比監督に厳重注意の処分
第85回選抜高校野球大会の大会本部は2日、準決勝第1試合で、敦賀気比の走者が二塁へヘッドスライディングした際に、浦和学院の二塁手と接触したプレーについて、敦賀気比の東監督を厳重注意とした。
1−5の9回1死一塁で、一塁走者がスライディングで二塁手の体勢を崩し、一塁への送球を阻止。守備妨害となったこのプレーを受け、大会本部は「非常に残念。細かい指導をしてほしい」とした。
★打撃が出来ず 敦賀気比 東監督
「立ち上がりをゼロに抑えていたら違っていた。追いかける展開になって。積極的な打撃が出来なかった」
★気持ちで負けた 敦賀気比 山田一塁手
(2安打も3、5回の好機で打てず)「最後の二塁打がどちらかで、出ていれば…。内角のボールに対して、どこか気持ちで負けていた」
★申し訳ない 敦賀気比 米満凪選手
(9回、代走で守備妨害)「無我夢中で走って行って、ぶつかってしまった。相手にもチームにも申し訳なかった。
2013年4月3日 埼玉新聞掲載
Re: 野球部 情報4/3
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2013-04-05 03:42:00
No.25118
浦学、初の決勝へ スタンド興奮の渦
2年生エース好投
第85回記念選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)第12日の2日、浦和学院は準決勝第1試合で敦賀気比(福井)と対戦し、高田涼太選手(3年)の3試合連続の本塁打などで5−1と快勝し、春夏を通じて初の決勝進出を果たした。県勢のセンバツ決勝進出は、08年に準優勝した聖望学園以来5年ぶり。浦学は、68年の第40回大会で初出場初優勝した県立大宮工業以来45年ぶりの優勝を目指す。決勝は大会第13日の3日午後0時半開始予定。
エースの好投と4番の一打で初の決勝進出をつかみ取った。
1点を追う1回裏2死一塁で、高田涼太選手(3年)が右打席に入った。「打ってくれ」。三塁側アルプススタンドの応援団から熱い声援が送られる。1球目。「センターを意識して振りました」。真ん中低めの変化球をすくい上げると、高く舞い上がった打球はグングンと伸びて、そのまま左中間スタンドに飛び込んだ。高田選手の3試合連続本塁打に、スタンドの応援団から「すごい! すごい!」と大歓声が上がる。父昭人さん(48)は「よく打ってくれた」と興奮を隠しきれない。
先発はこの日も小島和哉投手(2年)。初回、連打を浴び先制点を許したものの、2回以降は、西川元気捕手(3年)の強気のリードに応え、キレの良い直球と変化球を投げ込み、相手打線に的を絞らせない。スコアボードには「0」が並ぶ。
投手戦の様相を見せる中、待望の追加点が入る。5回裏1死一、三塁で打席に入ったのは、3番の山根佑太主将(3年)。「次の1点を入れた方に流れがくる」。コンパクトなスイングで外角のスライダーを捉えると、打球がレフト前で弾む。母詠子さん(46)は「追加点がほしい時によく打ってくれた。のびのびと楽しんでプレーしている」とほほ笑む。
さらに2死二、三塁で、5番の木暮騎士選手(3年)が左翼線に適時二塁打を放ち、相手を突き放す。木暮選手は「とにかくつなげることだけを考えていた」と会心の一打を振り返る。父干城(たてき)さん(47)は「みんなにつなげられてよかった」とメガホンを打ち鳴らす。
打線の援護を受けた小島投手は中盤以降、マウンドで躍動する。内角の厳しいコースに角度のある直球が決まり、凡打の山を築く。6回以降、許した安打はわずか1。強打の敦賀気比打線を完全に沈黙させる。吹奏楽部の柏谷(かしたに)龍星さん(2年)は「グラウンドでプレーする同級生の小島君は、教室で見る姿とまた違ってかっこいい」。ソングリーダー部の兼松茉由さん(3年)は「選手から諦めない気持ちが伝わってきて、応援にも力が入ります」と選手たちを見つめる。
9回表。相手走者が守備妨害でアウトになった瞬間、ベンチの選手たちは笑顔でグラウンドに駆け出し、スタンドは大歓声に包まれた。小島投手の父浩行さん(52)は「ご苦労様。息子の姿が大きく見えます」と笑顔。92年の第64回選抜大会で初出場でベスト4入りを果たした当時の三塁手、石附篤彦さん(39)は「(21年破られなかったベスト4の)壁を乗り越えてくれて本当にうれしい。この勢いで優勝してほしい」とエールを送った。
★強気のリードに徹し 浦和学院・3年、西川元気捕手
「相手は内角の直球を狙っていたが、対応できていなかったので大丈夫だと思った」。2年生エースの小島和哉投手を巧みにリードし、チームを初の決勝に導いた。
昨年8月、練習試合で右手の甲を骨折。新チーム発足直後で「情けなさと悔しさでいっぱいだった」。約5週間、全体練習に参加できず、焦りが募った。そんな時、森士監督からこう声を掛けられた。「けがしたことをマイナスに考えるんじゃなくて、お前の財産にしろ」。黙々と下半身強化に取り組んだ。
勝てる配球を身につけようと、野村克也・元楽天監督の本を繰り返し読んだ。試合後は、打たれた場面を振り返り、配球の仕方を見直した。その結果、小島投手の角度のある直球を生かし、内角を攻める強気のリードに徹することを決めた。
いよいよ決勝。「目の前の相手に一戦必勝で戦っていくだけです」。初優勝をかけた大一番となるが、自分のスタイルを変えるつもりはない。
★「大変うれしい」決勝は甲子園で 上田知事
上田清司知事は2日の定例記者会見の冒頭、「大変うれしいニュースがあります」と切り出し、浦和学院の決勝進出を紹介した。決勝がある3日は、県勢の進出を想定して別の重要な公務を入れないようにしていたとし、阪神甲子園球場で観戦する予定だ。
上田知事は、これまでの浦学の戦いぶりについて「コンスタントに打撃陣が打ち、投手陣が抑えて大きく崩れない。投打のバランスが非常にとれている」と評価。そのうえで「今回はいかんなく実力を発揮すれば、所期の成果が達成できる」と述べ、紫紺の優勝旗の獲得を期待した。
★尼崎の少年団応援
「チャンスや!がんばれ!」。甲子園近くの尼崎市内で活動する少年野球チーム「西武庫川ブラバリー」の新田惣大(そうた)君(10)ら4人が三塁側アルプスタンドに駆けつけ、浦和学院ナインに声援を送った。野球歴1年の新田君たちは「いつもヒットをたくさん打つ浦和学院の大ファン」「一回から本塁打を決めた高田涼太選手がめっちゃかっこいい」1目を輝かせ、活躍する選手たちを元気いっぱいに応援していた。
★選手の成長感じる
浦和学院があるさいたま市緑区の代山地区の住民有志約60人が昨年7月に結成した「浦学ふぁみりー野球部後援会」。この日は、3人が後援会オリジナルの赤いジャンパーを身につけ、三塁側アルプス席から声援を送った。初戦から全試合を応援してきた後援会事務局長の宮沢勝さん(62)は「昨年より投打で選手の成長を感じる」と、大舞台で躍動する選手たちを絶賛。「後援会の全員で優勝旗を持つのが夢。頂点まで駆け抜けてほしい」と力を込めた。
★石巻からの横断幕
三塁側アルプススタンドに、宮城県石巻市の「鹿妻・子鹿クラブスポーツ少年団」からナインに贈られた横断幕が掲げられた。浦和学院ナインは東日本大震災以降、同少年団と交流を深めており、昨年12月に合同練習を行った際に、お互いに応援メッセージを寄せ書きした横断幕を交換。「共に全国制覇!」「感動を分かち合う」「石巻から応援しています」など、少年団の選手や保護者ら約40人からの力強いメッセージが選手たちを元気づけている。
★プロも後輩に声援
浦和学院野球部OBで、中日ドラゴンズのブルペン捕手、小川将俊さん(35)が、開幕したプロ野球公式戦の合間を縫って、アルプススタンドに駆けつけた。小川さんは96年のセンバツ出場時の正捕手。「僕たちは1勝しかできなかった」と振り返り、後輩のエースの投球を「相手打線の打球が詰まっている。スピードはないが、球のキレがいい」と分析。春夏通じて初の決勝進出を決めた後輩たちに目を細めながら、「OBの夢、優勝を果たしてほしい」とエールを送った。
浦学、初の決勝へ 監督・主将の話
★「出来が良すぎ」 浦和学院・森士監督
今日の試合は「出来が良すぎ」の一言。初回に先制され、粘りを発揮してすぐに逆転できたことが大きかった。相手投手は気持ちがこもった投球で、容易に打ち崩せなかった。魂と魂のぶつかり合いだった。決勝は過去を振り返らず、とにかく集中し、自然体で伸び伸びとしたプレーをしてもらいたい。
★歴史塗り替えた 浦和学院・山根佑太主将
これまで先輩たちが作り上げてきた春夏ともに最高成績の4強という歴史を塗り替えられたことがうれしい。岸本投手はスライダーに切れがあり、手ごわかったが迷いなく振れた。決勝では、これまでと変わらず一戦必勝の気持ちで戦う。初戦に臨むような気持ちで集中して落ち着いて戦いたい。
2013年4月3日 毎日新聞埼玉版掲載
Re: 野球部 情報4/3
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2013-04-05 04:00:00
No.25119
浦学 頂点へあと一つ
第85回記念選抜高校野球大会の準決勝が2日開かれ、浦和学院は敦賀気比(福井)に5―1で逆転勝利。1978年4月の創部以来、春夏通じて初めての決勝進出を果たした。初優勝のかかった決勝は3日、済美(愛媛)と戦う。
浦和学院は初回、4試合連続の先発となった左腕・小島がつかまった。2死から高めに浮いた球を狙われ、連続長短打で1点を先取された。
ところが、すぐその裏の攻撃。2試合連続2桁安打で絶好調の打線が火を噴いた。2死一塁から高田の中越え本塁打で逆転に成功した。
その後も強力打線の勢いは収まらなかった。5回には、山根の左前適時打、木暮の左翼線2点適時二塁打など4長短打を集めて3点を追加。コンパクトながらも力強いスイングで、相手エース右腕の変化球を狙い打ちし、試合の流れを引き寄せた。
先行を許したエース小島だが、2回以降は立ち直った。2―1で迎えた4回2死一、三塁のピンチでは、キレのある直球で平凡な内野ゴロに仕留めた。「打」に定評があった敦賀気比を5安打に抑え、今大会自身2度目の完投を達成した。試合中盤まで雨が続く悪状況のなか、内角を突く抜群の制球力が際立った。
バックも堅かった。強烈なゴロを胸で正面にはじき落として確実に一塁でアウトにするなど、基本に忠実な守備で2年生エースの好投に応えた。
★21年前のOBも熱い声援
21年ぶりに準決勝に進出した浦和学院。スタンドには当時の野球部員たちも駆け付け、選手に熱い声援を送った。
都内の企業に勤める石附篤彦さん(39)は三塁手として出場した。3打数1安打と気を吐いたが、帝京(東京)に惜敗し、悔しい思いが残っているという。
この日は休暇を取って早朝の新幹線で甲子園入りした。試合前、「自分たちの時代より、このチームの方が力は上。平常心でやれば勝てる。僕らと並ぶだけではなく、部の歴史を変えてほしい」と力を込めた。
勝利が決まると、「甲子園の常連と言われながら、なかなか勝ち進めなかった。よくベスト4の壁を乗り越えてくれた。決勝もこの調子でいってほしい」と大喜びだった。
★「国民栄誉賞」と並んだ!!、高田選手
またも4番高田涼太選手(3年)が大きな仕事をやってのけた。1点を追う1回の攻撃。走者を置いて強振すると打球はきれいな弾道を描き、中堅フェンスを越えた。今大会で初めて先制されたが、主砲の一発であっさりと流れを引き戻した。
「芯でとらえたのでヒットになるとは思ったが、まさか入るとは……。抜けてくれと思って走った。小島のために打ててよかった」。試合後、気持ちよさそうに汗をぬぐった。
1大会で本塁打3本は、元巨人の清原和博さんや松井秀喜さんらビッグネームと並ぶ大会記録。決勝で新記録の期待もかかるが、「チームが勝つことが大事。(本塁打は)まったく考えていない。応援してくれるすべての人のためにも、次も自分が打って勝利に貢献したい」と端正な顔を引き締めた。
★「1球への思い」集中力に変え
詰まった当たりが内野手の前にポトリと落ちた。内野安打。一塁に到達したところで9番打者の服部将光選手(3年)は、ポーンと手をたたいた。5回、先頭打者の服部選手の渋い安打がわずか1点のリードを4点差に広げる足がかりをつくった。
「自分の役割は1番打者につなぐこと。思い通りにできてよかった」
この大会、出場した試合で5安打。下位ながら粘り強い打撃と、堅実な守備がチームに勝利への流れを呼び込んでいる。
昨夏の選手権大会。背番号をもらい、ベンチに入った。しかし、打席に立ったのは敗退した天理戦の一度だけだった。しかも内野ゴロに倒れ、森士監督の起用に応えられなかった。
「練習の時から試合のつもりでやれ」。森監督から言われた言葉に、1打席を生かせなかった悔しさが募った。「結果が出ないのは練習で緊張感が足りないせいかも知れない。落ち込んでいる暇があるならもっと練習しよう」
それ以来、「1球、1打席、1守備機会」が口癖になった。練習でも常に試合の状況を想定してバットを振り、球を投げ、打球を追い、走った。冬場のつらい走り込みも乗り越えてきた。そして迎えた今大会。意識改革して取り組んだ成果が、打席での集中力につながった。
「下位から出塁できると得点につながる。自分にできるのは1球を大事にすることだけ。1球を見極めてどんな形でも塁に出ることでチームを勝たせたい」
守備位置につく時、戻る時、いつも満面の笑みを浮かべる。ついたニックネームは「埼玉一笑顔の似合う高校球児」だ。
「試合に出してもらえて自分は幸せ。うれしいじゃないですか。自然に笑顔になるんです」。最高の笑顔を見せる舞台がめぐってきた。
★真っ赤に染まったアルプススタンド
浦和学院のアルプススタンドはこの日も燃えるような真っ赤なスクールカラーで染まった。吹奏楽部が軽快なリズムの「浦学サンバ」などの応援曲を奏でるなか、ソングリーダー部員たちが華麗なダンスを披露。赤いポンチョなどを着た在校生や、控え選手たちが懸命に声をからした。
心を一つにした盛大な応援を受け、チームは快勝。試合終了の瞬間、「ウオー」「やったー」と大歓声があがり、赤い熱気は最高潮に達した。
★「パワーすごい」、北海道の球児もびっくり
内野ネット裏では、遠征中の帯広大谷高校(北海道)の野球部員たちが試合を熱心に観戦した。
昨日まで徳島県で練習試合をしていた部員たち。主将の松浦大斗君(3年)は「まず甲子園の雰囲気に圧倒された。準決勝だけあって両チームとも強い。一つひとつのプレーが勉強になる」。印象的な選手として浦和学院の4番高田涼太選手(3年)を挙げた松浦君は「打撃のパワーがすごい。あんな風に打てる選手になれれば」と話し、選手たちの動きに目をこらしていた。
2013年4月3日 朝日新聞掲載
Re: 野球部 情報4/3
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2013-04-05 04:04:00
No.25120
浦和学院、初の決勝へ 敦賀気比に5−1 選抜高校野球
準決勝第1試合は浦和学院(埼玉)が4番・高田の3試合連発となる逆転2ランなどで、敦賀気比(福井)を5−1で下し、春夏を通じて初めての甲子園決勝に進んだ。
1回、1点を先制された浦和学院は贄が死球で出塁すると、4番・高田の3試合連続となる2ランで逆転した。5回には先頭の服部が二塁内野安打で出塁し、竹村の中前打で無死一、三塁。贄は遊飛に倒れたが、3番・山根が左前へ運び、追加点。二死となった後、木暮が左翼線へ2点二塁打を放ち、敦賀気比を突き放した。先発の小島は一回に1点を失ったが、その後は立ち直り散発5安打に抑えて完投した。
敦賀気比は1回に喜多の適時二塁打で先制したが、4回二死一、三塁などのチャンスを生かせず。ここまで好投していたエース岸本も浦和学院の強力打線に屈した。
★浦和学院・高田、逆転2ランに胸を張る
浦和学院は1回に1点を先制されたが、その直後に4番・高田の2点本塁打で逆転した。「振り切ることができた。当たった感じはよかった。1点を取られていたので、取り返したいという思いだった」と胸を張った。
貴重な一打は、3試合連続本塁打となった。主砲は「三振もあったのでまだまだ。決勝は自分がどうこうではなく、人生を懸けて戦いたい」と闘志をみなぎらせた。
2013年4月3日 サンケイスポーツ掲載
Re: 野球部 情報4/3
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2013-04-05 05:18:00
No.25121
浦学 初回逆転し快勝
小島 被安打5 完投
選抜高校野球大会第12日の2日、準決勝に進出した浦和学院は第1試合で敦賀気比と対戦した。
先制を許したが、本塁打含む計11安打で5点を挙げ、決勝進出を決めた。初優勝をかけて済美と戦う。
1点を追う1回、2死一塁から高田涼太が大会タイ記録となる3試合連続本塁打を放ち、逆転。5回には好調の山根佑太の左前適時打などで3点を加え、突き放した。
投げては、これまで3試合で1失点の主戦小島和哉が初回、2死から連打で先制点を許したが、その後は立ち直り、5安打に抑えた。
森士監督は「初回すぐに逆転できたのが大きかった。初の決勝戦になるが、試合に集中し、選手たちにのびのびプレーをさせてあげたい」と興奮気味に話した。
★相手の勝負球 打ち砕く
薄暗い雨雲が空を舞い、時折、小さな雨がグラウンドに落ちていた。5回1死一・三塁。山根佑太はこの空と同じように重苦しさをベンチで感じていた。序盤、盗塁死やけん制死などで、好機をつぶしていたからだ。打席に入った山根は相手投手の勝負球に狙いを絞った。「相手の自信とこの雰囲気を、打ち砕いてやる」
マウンドの岸本淳希は、鋭く曲がるスライダーを得意とし、4試合で27三振を奪った大会屈指の好投手。だが、監督の森士はあえて。その武器を狙うよう指示した。チームは前日、打撃マシンをスライダーに設定し、徹底的に打ち込む「岸本対策」を実施。山根は攻略出来る自信を深めていた。
カウントは2ボール2ストライク。追い込まれたが。狙いはぶれていなかった。「次は勝負球だ」。5球目は外角低めのスライダー。体勢を崩されながらもすくい上げると打球は左翼手の前に落ちた。貴重な追加点。チームにリズムが戻った終盤、小雨は上がっていた。
山根は期するところがあった。昨年12月上旬、主将に抜擢された。「前に出るタイプではない」と戸惑いもあったが「プレーで引っ張るしかない」と決意。1キロの竹バットで1日2000本の素振りをし、打撃を磨いた。今大会もこの試合を含め、9安打7打点とチーム1の成績を残し結果でリーダーシップを示してきた。
初の決勝進出にも、「初戦のつもりで戦う」と表情を引き締める。晴れやかな笑顔まで、あと1勝だ。
★臆せず内角強気リード 西川元気捕手
「胸を張って投げ込んでこい!どんな球でも体でとめてやる」
1点リードで迎えた4回2死一・三塁のピンチ。マウンドへ駆け寄ってエース小島和哉を励ます。生命線の内角直球が高めに浮いていた。背筋を伸ばし、両手を大きく広げる。「俺を目がけて投げろ」角度のある直球が低めに決まり、内野ゴロにねじ伏せた。
秋季大会前の練習試合で死球で死球の右手の甲を骨折。正捕手の座を明け渡していた頃、昨夏の甲子園で捕手として活躍した林崎龍也のアドバイスで課題にきづいた。「壁になろうとするな。球を包み込むようにしろ」。体を包み込むようにしろ」。体を柔らかく使い、バウンドした球を胸で止める練習に明け暮れた。1メートル80の長身をかがめ、膝に痛みが走っても、やめなかった。
昨年12月に野球部員で宮城県石巻市の被災地を訪ね、がれき撤去を手伝ったのも転機となった。地元の人たちの懸命な姿に「自分に甘えてはいけない」と感じた。臆せず内角を攻めるリードにつながっている。
今大会の4試合で許した失点はわずか2。小島は「安心して投げられる」と信頼を寄せる。この日もワンバウンドした変化球を何度も止めた。
「決勝でも攻め続ける」。強気のリードがナインを頂点に導く。
2013年4月3日 読売新聞埼玉版掲載
Re: 野球部 情報4/3
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2013-04-05 05:20:00
No.25122
浦学・高田3戦連発で決勝進出
決勝は済美(愛媛)対浦和学院(埼玉)に決まった。浦和学院は4番高田涼太内野手(3年)が、センバツ史上2人目の3戦連続本塁打で敦賀気比(福井)に快勝。同校初の決勝進出に導いた。3日の決勝は午後0時半プレーボール予定。
細かい雨が降っていても観客のほとんどが空を見上げた。浦和学院・高田が放った滞空時間7秒の放物線を見るために。初回2死一塁。初球だった。狙い澄ました一振りで敦賀気比・岸本が低めに投じた111キロのスライダーをすくい上げた。「当たった感じが良かった」。打球はバックスクリーン左に飛び込む、大会タイ記録の3戦連続本塁打となった。
センバツでの3戦連発は星稜・松井もPL学園・清原も達成していない。1大会での通算本塁打3本も両氏に並んだ。それでも当の本人は「記録に並んだというのは言われればうれしいですけど、チームの勝利が1番。たまたまって感じです」と、クールに話した。
動じない心は日々の鍛錬で磨かれた。冬場は1日2000本の素振りを自らに課し、振り負けないスイングを身につけた。この日もチームの起床時間より30分早い4時に起床し、30分間黙々とバットを振った。そして6時から戦いへ向かう正座の時間を過ごした。選手全員が宿舎で正座をし、「戦いの覚悟が出来たら立ち上がる」という精神統一法で気持ちを奮い立たせた。
初の決勝進出を決めた白星は、就任22年目の森士監督(48)にとって公式戦通算400勝の節目の勝利でもあった。指揮官は前日、今年の正月に決勝進出の初夢を見たことを明かした。「インタビュールームで明日が決勝戦なんだって思ってるの。勝っちゃったよ…、決勝の舞台立てるんだみたいな」。その夢を頼れる4番が現実に変えた。「高田は1球に対する集中力が高い。それにしても出来すぎだと思う」と笑みがこぼれた。
甲子園20度目の出場で、悲願の優勝まであと1勝。済美・安楽について、高田は「ストレートを打ち返したい。楽しみたいというより倒したい」と意気込んだ。大宮工以来45年ぶり埼玉県勢優勝へ。夢を現実にする男の一振りが、きっとかなえてくれる。
◆高田涼太(たかだ・りょうた)1995年(平7)5月11日、埼玉県生まれ。幼稚園年長で野球を始め、中学時代は和光第二の2年秋に軟式野球県大会で優勝。浦和学院では1年秋からベンチ入りし、昨夏の甲子園では三塁でレギュラー。好きな言葉は「継続は力なり」。憧れの選手は巨人阿部。右投げ右打ち。180センチ、77キロ。
2013年4月3日 日刊スポーツ掲載
Re: 野球部 情報4/3
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2013-04-05 05:23:00
No.25123
浦学、初の決勝!高田が史上2人目の3戦連発
浦和学院(埼玉)が春夏を通じて初の決勝進出を決めた。初回に4番・高田涼太(3年)が、大会史上2人目となる3試合連続アーチ。主砲の逆転弾で敦賀気比(福井)から11安打で5点を奪い、投げてもエース・小島和哉(2年)が5安打1失点完投で快勝。初の栄冠へ、あと1勝だ。
背走する中堅手の行く手をフェンスが遮った。春の冷雨を切り裂く白球は、バックスクリーン左に着弾。「先に点を取られて取り返したかった」。1点を追う初回2死一塁での初球。高田が狙っていたスライダーをしばき上げた。チームを春夏通じ初の決勝に導く逆転2ランは、大会史上2人目の3戦連続弾だ。
「当たった感じは良かった。思い切り振った結果です」。17歳は謙遜したが、1大会3発で、星稜・松井秀喜やPL学園・清原和博らと肩を並べた。巨人ファンの父・昭人さん(48)の影響で、G党だった主砲は「うれしい。でも、目標の選手にもっと近づきたい」とさらに上を見据えた。理想の打撃は、巨人・阿部のような勝負強さだ。
ひと振りで恩師の夢をリアルに変えた。森士監督(48)は、今年の初夢がセンバツ準決勝で勝利者インタビューを受けるシーンだった。まさに夢にまで見た場所に立ち「今日は出来過ぎ」と笑った。毎年6月の誕生日にプレゼントをくれるまな弟子たちは、ひと足早く贈り物もくれた。「私の(県大会など含め)公式戦400勝目をプレゼントしてくれた」。就任23年目でつかんだ節目の白星にほほ笑んだ。
創部36年目で初のファイナルに立つ。大会初日、野球日誌に「日本一」と記した高田は「それを目標にやってきた。今までの先輩、応援してくれた人たちのために、人生を懸けて戦う」と運命の日に懸ける決意を明かした。史上初の4戦連発、1大会4発の新記録を、2年生エース・安楽から放って、頂点に立ってみせる。注目の対決になる。4番が、ナインが、指揮官が、見続けた夢が正夢となる、その日が来た。
2013年4月3日 スポーツ報知掲載
Re: 野球部 情報4/3
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2013-04-05 05:26:00
No.25124
初決勝!浦学・高田、3戦連発で決めた
第85回選抜高校野球大会第12日(敦賀気比1−5浦和学院、2日、甲子園)準決勝を行い、浦和学院(埼玉)と済美(愛媛)が決勝に進んだ。浦和学院は一回に高田涼太内野手(3年)の3試合連発となる3号2ランで逆転。五回に3点を加えて5−1で敦賀気比(福井)を下し、春夏通じて初の進出を果たした。済美は安楽智大投手(2年)が4試合連続完投して3−2で高知(高知)に競り勝ち、初出場優勝した2004年以来2度目の進出を決めた。決勝は3日、午後0時半にプレーボール(開門予定は午前10時)。
★初決勝!浦学・高田、3戦連発で決めた
1回二死一塁、高田がプロ注目の岸本のスライダーをバックスクリーン左にほうり込んだ。大会史上2人目の3試合連続本塁打が、浦和学院を春夏通じて初の決勝進出に導く逆転弾となった。
「たまたま、って感じです。森先生(監督)の変化球を狙っていけという指示で、当たった結果がホームラン。先に取られたので返してやる、と思ってはいましたが…」
1大会の個人3本塁打は1984年の清原和博(PL学園)、1992年の松井秀喜(星稜)らに並ぶ最多記録だが、喜びは控えめだった。中堅へ低い打球を打ち返すというテーマを掲げ、2打席目以降の凡退に納得がいかなかった。
一心不乱に練習するナインの中でも、高田の練習は目立つ。オフの目標は、1キロの竹バットを使った1日2000スイングだった。大阪入り後も朝4時に起床。前日に分析した先発投手の球を打ち返すイメージで一番先に素振りを始め、めったに選手をほめない森士(おさむ)監督(48)も「高田の1球に集中する力は高い」と評価する。
150キロを超す直球が武器の安楽を擁する済美との決勝に「選手たちにはのびのびとやってもらいたい。安楽君を攻略できない限り、勝機は見えてこないだろう」と森監督。高田は「マシンを近めに置いて速い球の目慣らしをしてきた。真っすぐに負けずにフルスイングしたい」と、埼玉勢では1968年の大宮工以来となる春の頂点を誓った。
★浦学・高田の父「ホームラン打つとは」
第85回選抜高校野球大会第12日(敦賀気比1−5浦和学院、2日、甲子園)高田の父・昭人さん(48)は三塁側アルプススタンドで観戦した。3試合連続本塁打に「森先生(監督)に拾ってもらったんです。入学するとき、試合に出られなくても3年間続けろ、といっていたほどなんです」と感慨深げ。「昨夏もそうでしたが、ホームランを打つとは思ってもいませんでした」と愛息の甲子園での成長ぶりに驚いていた。
★浦和学院・森監督「立ち上がり攻めたい」/センバツ
第85回選抜高校野球大会第13日(済美−浦和学院、3日、甲子園)初の決勝を前に浦和学院の森監督は「冷静な集中力を保てるかが大事。今までの試合は忘れて今日の試合に集中する」と意気込んだ。
済美のエース安楽を攻略するためには「何とか立ち上がりを攻めて勝機を見いだしたい」とし、済美打線については「切れ目のない打線だが核となる上位をしのげれば」と話した。
選手の様子は普段と変わらないといい「決勝の舞台で戦えるのは夢のよう。当たって砕けろの気持ちでチャレンジしたい」と気合を入れた。
2013年4月3日 サンケイスポーツ掲載
Re: 野球部 情報4/3
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2013-04-05 05:32:00
No.25125
浦学・高田3戦連発!史上2人目の快挙
主砲の豪快弾が初決勝への号砲だ。浦和学院・高田がまた打った。先制された直後の初回2死一塁から初球のスライダーを強振すると、打球は左中間スタンドへ。3戦連発となる逆転2ランで流れを引き戻した。
3試合連続弾は01年の下野(東福岡)以来、2人目。1大会3発も清原(PL学園)、松井(星稜)らに並ぶタイ記録だ。名だたる強打者と肩を並べたが「全然、意識はない。自分はホームランを打つバッターじゃないので」と、淡々と振る舞った
本当は熱い男だ。それが裏目に出て、昨秋の神宮大会後に主将の座を下りたが、精神面をコントロールする重要性を学んだ。最近では、イチローに関する本を読んで勉強。日常生活から野球につなげる集中力を養っていると知り、同様に心がけてきた。ひと振りで仕留める勝負強さに磨きがかかった4番に、森士監督(48)も「集中力はもともと高い。熱い性格が、いい形で出れば変わると思っていた」と成長を認めた。
森監督によると、自身の公式戦通算400勝。節目の勝利で大旗に手をかけた。選手全員が毎日つける野球ノート。高田のノートの1ページ目には「日本一になる」と記されている。4戦連発の新記録がかかるが「それは考えずに勝つ。あしたは野球人生をかけてやりたい」。秘めていた熱さがほとばしる言葉で初優勝を誓った。
2013年4月3日 デイリースポーツ掲載
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第85回選抜高校野球大会第12日は2日、兵庫県西宮市の甲子園球場で準決勝を行い、浦和学院は敦賀気比(福井)を5―1で下し、創部35年目で春夏を通じ初の決勝進出を決めた。県勢の決勝進出は2008年の聖望学園以来、5年ぶり4度目。初優勝を懸け3日の決勝で済美(愛媛)と対戦する。県勢として1968年の第40回大会を制した大宮工以来、45年ぶり2度目の全国制覇を目指す。
浦和学院は1回、4試合連続先発のエース小島がつかまり、2死一塁から敦賀気比の4番喜多に先制の二塁打を浴びた。今大会初めて先手を取られる 展開となった。
しかし、直後の攻撃で2死一塁から、4番高田が初球のスライダーを捉え、バックスクリーン左に飛び込む大会第17号の2ランを放ってすかさず逆転した。大会3本塁打は個人タイ記録、3試合連発は史上2人目の快挙。
小島はこれで落ち着きを取り戻し、2回以降はスコアボードにゼロを並べた。3回1死二塁、4回2死一、三塁のピンチも強気の直球で打ち取った。打線は5回、1死一、三塁から3番山根の左前適時打で待望の追加点。さらに2死二、三塁で5番木暮が左翼線に2点二塁打を放ち、5―1と突き放した。
小島が9回5安打1失点で完投。打線は3試合連続二桁安打の11安打を放ち、エースを援護した。投打がかみ合った試合で初めて準決勝を突破。初の決勝進出に、森士監督は 「決勝の舞台に立てることに感謝して、選手たちには伸び伸びとやってもらいたい」と話した。
決勝は午後0時半、プレーボール。
2013年4月3日 埼玉新聞1面掲載