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野球部 情報
管理人 / 2013-07-29 09:45:00 No.26226
浦学圧勝 史上初4季連続甲子園

第95回全国高校野球選手権記念埼玉大会は28日、県営大宮球場で決勝が行われ、選抜大会優勝のAシード浦和学院がCシード川越東を16−1で退け、2年連続12度目の栄冠を獲得するとともに史上初の4季連続の甲子園出場を決めた。16得点は決勝での大会最多得点。浦和学院は1回に小島、津田の連打で2点を先制すると、3回には打者10人で一挙6得点。6回に2点、8回にも6点を追加した。エース小島は9安打1失点で完投。浦和学院は全国選手権(8月8〜22日・甲子園)で、埼玉県勢初の優勝に大きな期待が懸かる。

★不安と恐怖乗り越えて

「夏、必ずこの場所に戻ってきます」

4月3日、選抜大会決勝後の勝利主将インタビューで、山根が宣言してから116日。浦和学院が約束の地・甲子園への切符をつかみ取った。

史上初の4季連続甲子園、選抜大会から公式戦21連勝と肩書は華々しいが、これらの快挙に至るまでの道のりは曲がりくねったものだった。

「今は不安と恐怖の絶頂にいるだろうね」

7月7日、浦和学院グラウンド。千葉経大付との練習試合後、ダッシュする選手を見ながら森監督がこう漏らしていた。大会前の最終戦にもかかわらず、主力が出場した試合は1回に2失策から自滅すると、いいところなく3−7で敗戦。初戦となる志木との2回戦があと5日に迫っていた。

選抜大会から県と関東を制したが、その後の練習試合では勝てなくなった。プロ注目の桐光学園(神奈川)のドクターK・左腕松井に1安打完封を喫するなど、強豪に完膚なきまでに打ちのめされたことも多々あった。

公式戦を勝ち続けたことで、心のどこかに隙が生まれた。経験したことのないプレッシャーにも押しつぶされるかのように、一歩目が出ない。初球から手が出せない。スタートが切れない。一向に戦いにいく状態になれず、「どうせ負けにいくだけだ。(大会に)出るのをやめろ」と森監督に見捨てられかけた。

いざ大会が始まってもなかなか全てを背負って戦う覚悟は決まらなかった。だがこのまま沈んでいくほど柔な選手たちではない。4回戦の春日部戦あたりから一球に対する集中力、勝つんだという魂、選手たちの顔つきが変わった。山根は「最初は不安だったけど、1試合やるごとにチームがまとまり、強くなっていった」と実感を込める。

浦和学院ナインは優勝の瞬間、誰も白い歯を見せず淡々と整列した。実は、試合前に何げなくそういう話になり、全員で優勝しても喜ばないと決めたという。「うれしいですけど、ここで喜んでいてもダメ」 (山根)

その代わりに、「甲子園で優勝した時に、思いっきり喜ぼうと思ってます」(山根)。

最高の笑顔。それは、ウラガク物語第二章完結の瞬間まで取っておく。

2013年7月29日 埼玉新聞掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2013-07-29 10:11:00 No.26227
浦学強打復活 さあ春夏∨

浦和学院は先発全員安打の18安打16得点と打線が爆発。先発小島も9回1失点にまとめ、川越東に大勝した。

浦和学院は2回、1死二、三塁から小島の左前打で先制すると、続く津田も右前適時打。3回には無死満塁の好機で斎藤が2点左前打を放つなど打者一巡の猛攻で6点を奪い試合を決めた。6回には2死二、三塁から西川が左中間を破る2点二塁打。8回にも打者11人の攻撃でダメを押した。

連投のエース小島は5四死球、被安打9と本来の制球力を欠いたものの、伸びのある直球にスライダーを絡めて9回1失点にまとめた。

川越東は投手陣が12四死球と乱調。打線は毎回走者を出しながら、5回に1死一、三塁から小寺の遊ゴロの間に挙げた1点をのみに終わった。

★最後に合った王者の歯車

18安打17得点で済美(愛媛)を粉砕した選抜大会決勝のリプレーを見ているかのようだった。

浦和学院が先発全員安打、2度の打者一巡を含む、18安打16得点の猛攻で決勝最多得点のおまけつき。初の決勝に進んできた川越東を全く寄せ付けず、史上初の4季連続の甲子園出場を決めた。森監督は「何とか切符を取れたので、ここからが本番」と冷静に切り出したが「ほっとしたというよりも、喜びの方が強い」と本音ものぞかせた。

投手攻略のお手本のように、中堅から逆方向への打撃がさえ渡った。

2回、木暮の中前打を皮切りに1死二、三塁をつくると、小島の左前打で先制。続く津田がスクイズを失敗したものの、失敗直後の3球目を右前に運び2点目を挙げた。3回にも無死満塁から斎藤が左前へ2点適時打で追加点。さらに竹村の左前、服部の右前打など、ここまでの安打のほとんどが直球、変化球を引き付け、反対方向へ流し打ったものだ。

この回に計6点を加えると6回は2点、8回には打者11人を送り込み、4安打で6点を奪った。

3安打のうち2本が右前打の2番服部は 「チームバッティングをしようと。右方向に打てば進塁することができる」と力を込め、森監督は「(相手の)各投手において、逆方向に捉える打撃が徹底できていた」とうなずいた。

連投となったエース小島は、調子が悪いながらも最終回にこの日最速の137キロ を記録するなど、気迫みなぎる投球。大量援護にも助けられ、9安打1失点と役割を果たした。

選抜大会後も県、関東を制覇。計り知れないプレッシャーと戦いながらも、一戦ずつ勝ち上がり最後に投打の歯車が「カチッ」と合わさった。

埼玉に初めて深紅の大優勝旗を―。チー ム、県民の思いはただ一つだ。「春に勝つイメージを経験できた。夏の陣でもう一度、チャレンジしたいと、希望に燃えている」と森監督。主将の山根も「必ず埼玉に優勝旗を持って帰ってきます」と、満員の観衆の前で高らかに宣言した。

2013年7月29日 埼玉新聞掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2013-07-29 10:16:00 No.26228
チーム支える不屈の闘志 竹村

「痛みより、自分のプレーでチームに心配を掛けたくなかった」。打線を引っ張る先頭打者の不屈の思いが、チームを奮い立たせた。

開始直後の1球目。相手投手のすっぽ抜けた球が、竹村の後頭部にぶつかり、うずくまった。治療で一度ベンチに下がったが、元気にグラウンドに戻り守備に就いた。

2度目の打席は2回にすぐ回ってきた。「恐怖心はなかった。ボール球を打たないようにした」結果、右翼線に二塁打。続く打席でも左前打を放つなど、3安打2打点と打線を引っ張った。

負けられない理由があった。1回裏の守備に就く際、ベンチの贄がグラブを手渡し、「切り替えて頑張れ」と声を掛けてくれた。普段は二遊間を組むが、大会中にけがをして試合に出られない仲間。「あいつが治るまで負けられない」。その思いが竹村を支える。

今大会、4割近い打率を残し、役割をきっちり果たしたリードオフマン。「自分の持ち味の塁に出て盗塁し、チャンスをつくりたい」。チームのため、甲子園でも走り続ける。

★獅子奮迅 底しれぬ力 2年生エース 小島

埼玉に深紅の大優勝旗をもたらす左腕 。

期待を胸に駆け付けた大観衆の眼前で、浦和学院の2年生エース小島が1失点完投、3安打3打点と投打にわたって獅子奮迅の活躍を見せた。

普段はほとんど打撃練習を行わない小島。2回1死二、三塁から「真っすぐだけを張っていた」と3球目の外角直球を左前に流し打ち。類いまれなセンスが光る先制打でチームを勢いづけた。

8回にも無死二、三塁から「肩口のカーブを捉えられた」と右越えの2点二塁打。「常に接戦を意識した」と勝利に徹する姿勢を強調した。

本職の投球では「後半にいくにつれてバテてしまった」と選抜大会準決勝、決勝以来となる連投で疲労の色が濃かった。毎回走者を出しながらも「持っているものを全部出した」と、鋭い直球を軸に要所を締めた。

埼玉平成との準々決勝では夏の大会史上3人目の完全試合を達成するなど、底知れぬ可能性を感じさせる。打倒浦和学院に燃えた各校との戦いを通し「技術より気持ちが結果を左右する」と精神面の重要性も学んだ。

1年生だった昨夏の甲子園では天理との3回戦に登板し、3回3失点。「去年は自分の力を出せなかった」と胸のつかえが残る夏の聖地。「夏に勝ってこそ恩返しができる」。背番号1が見せる決意の表情に、春夏連覇への期待が膨らんだ。

2013年7月29日 埼玉新聞掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2013-07-29 10:18:00 No.26229
主砲一振り、猛攻の口火

4番高田が3回の猛攻の口火を切った。先頭の山根が死球で出塁すると、すかさず右前打を放ちチャンスを広げた。一気に打線に火が付き、打者一巡で大量6点を奪った。高田は「引き付けて、いい感じで打てた」と納得のヒットを振り返った。

選抜大会後、当てにいく打撃を改善。うまく間が取れるようになった。本人は「まだまだ」と言うが、この日も2安打を放ち練習の成果を発揮した。選抜で3本塁打を放ち注目を集めた主砲は、「本塁打は狙わず、しっかりとしたスイングをしたい」と先を見据えた。

★驚異の7番、本領を発揮

大舞台に強い男が本領を発揮した。今春の選抜大会決勝で4安打を放った西川が3安打の固め打ち。3回の右前打は大量点の足がかりとなり、その後二塁打2本と脅威の7番は健在だった。「チームの勢いに乗った」と自然体が好結果を生んだ。

今大会は扇の要としての存在感も示した。内角の直球を有効に使い小島をリード。準々決勝では完全試合を演出した。一方で決勝の9回に3安打を許した場面。「相手が待つ直球を要求してしまった」と反省する姿は責任感の強さの表れだった。

★1年生津田、攻守で貢献

負傷欠場の贄の代役として9番二塁手で先発出場の1年生津田が役割を全うした。2回、1死一、三塁でスクイズを外され2死三塁。「ここでアウトになったら流れが切れる」と3球目に食らい付き、右前へ、今大会初となる適時打を放った。

2012年の選抜大会で大阪桐蔭と接戦を演じた姿に憧れ、浦和学院野球部の門をたたいた。当時から正選手の竹村と二遊間を組み、3回には4−6−3の併殺を完成させた。入学して3カ月。「贄さんを思い全力でプレーした」と汗を拭った。

2013年7月29日 埼玉新聞掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2013-07-29 10:21:00 No.26230
ナインひと言

(1)小島和哉投手 「埼玉の代表として甲子園に立てることがうれしい。」

(2)西川元気捕手 「甲子園でも目の前の相手に集中して戦っていきたい。」

(3)木暮騎士一塁手 「目標は夏の日本一。課題を克服して挑みたい。」

(4)贄隼斗二塁手 「仲間に優勝してもらった。甲子園で恩返しをしたい。」

(5)高田涼太三塁手 「甲子園では感動と勇気を与えるプレーをしたい。」

(6)竹村春樹遊撃手 「甲子園では雰囲気にのまれず、力を発揮したい。」

(7)服部将光左翼手 「正直うれしい。チャンスで集中して得点できた。」

(8)山根佑太中堅手 「最終目標の夏の日本一に向けて一戦必勝で戦う。」

(9)久保和輝中堅手 「一戦必勝を実践して目の前のことを全力でやる。」

(10)山口瑠偉投手 「試合を重ねるごとにまとまって戦うことができた。」

(11)斎藤良介右翼手 「優勝の瞬間、次に向けて自分が何をするか考えた。」

(12)西野真也捕手 「3年生は最後の夏。しっかりとベンチ ワークしたい。」

(13)伊藤祐貴一塁手 「今までやってきたことの全てを出し切りたい。」

(14)野村亮太投手 「いつも準備している。小島には全力で投げてほしい。」

(15)渡邊剛右翼手 「チームに刺激を与えて、メンバー入りを目指したい。」

(16)津田翔希二塁手 「ほっとしている。もっと貢献できるようにしたい。」

(17)前田優作左翼手 「礼儀やメンタル面を強化してきたので優勝できた。」

(18)涌本亮太投手 「選抜優勝で重圧があった分も団結が強くなった。」

(19)土屋竜二塁手 「選抜優勝したが新たな気持ちで一つ一つ戦ってきた。」

(20)佐藤慶太左翼手 「応援で元気をもらった。感謝を忘れず戦いたい。」


★今大会を振り返る
際だった浦学の強さ

45年ぶりに全国王者が出場し、注目を集めた大会は、選抜大会を制した浦和学院が2年連続12度目、そして史上初の4季連続の甲子園出場を決めて閉幕した。

終わってみれば、浦和学院の強さが際立った。

エース小島が埼玉平成との準々決勝で史上3人目の完全試合を達成し、4回戦でも8回を無安打に封じるなど、直球の威力、スライダーのキレが格段に増し成長を感じさせた。バックも7試合で5失点と、遊撃手竹村を中心に再三の攻守で小島を支えた。打線は試合を重ねるごとに、つながりが出てきて、決勝は18安打16得点と爆発した。

初の決勝に臨んだ川越東は、堂々とした戦いぶりで部の歴史を塗り替えた。高梨、小寺の主軸を擁した強力打線は豪快かつ、うまさもあった。高橋尚、長野のバッテリーはまだ2年生。来年のさらなる飛躍に期待したい。

聖望学園は一昨年秋、昨夏、秋と敗れた浦和学院に準決勝で0−1で惜敗。エース川畑は1球に泣いたが見事な投球だった。笠原、寺田の長距離砲を擁する打線も県内一の破壊力を見せつけた。

16年ぶりの4強に進出した市川口は、5年ぶりに初戦を突破すると、5回戦、準々決勝と1点差の試合をものにした。継投やここぞの一打など勝負強さが光った。

8強では埼玉平成のエース佐々木が印象的だった。縦のスライダーはキレ味抜群。今大会ナンバーワン右腕と言っても過言ではない。所沢商は抜け目ない打線で9年ぶりに8強入りし、大会を盛り上げた。本庄第一は4強まであと一歩。市川越は2回戦でBシード埼玉栄に打ち勝った。

選抜大会出場の花咲徳栄は4回戦でエース関口が無安打無得点試合を記録したが、5回戦では序盤の4失点が響き、所沢商に1点差負け。春日部共栄は埼玉平成の佐々木に3安打に抑えられた。無安打無得点試合を達成した右腕橋本が引っ張った春日部、34年ぶりの16強に進んだ蕨はともに王者・浦和学院を苦しめた好チームだった。

2013年7月29日 埼玉新聞掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2013-07-29 10:23:00 No.26231
大声援最後まで 願いは「1番長い夏」

甲子園出場、春夏全国制覇の挑戦権を懸けた大一番。浦和学院の一塁側スタンドは、選手の家族やマネジャー、応援団員ら大勢の人が駆け付け、熱い声援を送った。

試合前、小島和哉投手(2年)の母美和子さんは「浦学に入って、甲子園に出て…息子が一つ一つ自分自身の夢をかなえてくれることがうれしい」と目を輝かせた。

暑さに負けず、試合開始前からスタンドは活気にあふれていた。2回、試合が早くも動く。2点を先制すると応援団はお祭り騒ぎ。女子マネジャーの真鍋美香さん(3年)は冷静に「試合はここから。守備もしっかり守ります」とすぐに気を引き締める。

津田翔希選手(1年)の父親健さんと兄大樹さんは和歌山県有田市から駆け付けた。1年生ながら二塁手として奮闘する津田選手に声援を送る。大樹さんも高校時代、甲子園を目指していたが夢はかなわなかった。「甲子園がどんなところか教えてほしい」と弟に夢を託す。

試合は16−1の大勝。スタンドでは部員やマネジャーが抱き合い、喜び合った。西川元気捕手(3年)の父で自身も浦学野球部OBの父母会長の西川孝さん は「再び甲子園の舞台に立つチャンスをもらえた。周りの人の支えがあっての優勝。感謝したい」と引き締まった表情。

女子マネジャーの小泉由梨恵さん(3年)は「プレッシャーはあると思うけど、浦学野球を全国に見せて優勝を狙ってほしい」と既に甲子園を見据える。真鍋さんは「取りあえずほっとしている。日本で一番長い夏にしたい」と春夏連覇を誓った。

2013年7月29日 埼玉新聞掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2013-07-29 10:52:00 No.26232
<ヒーロー>二人三脚Vつかむ 浦和学院1年・津田翔希二塁手

「バックバック!」「寄れ寄れ、ストップ!」。3回1死一塁、ベンチから贄隼斗選手(3年)の声が響く。ギプスが巻かれた左手も使った大きな身ぶりに従って守備位置を変えると、大会屈指の強打者・小寺直樹選手 (同)の強い打球が一、二塁間に。冷静にさばいて4−6−3の完璧な併殺を決めた。

4回戦の春日部戦で左手甲を骨折した贄選手に代わり、1年生ながら二塁手としてスタメンで起用された。緊張の連続だったが、春日部戦で贄選手が痛みをおしてフル出場する姿を見て、最後の大会に懸ける思いを感じた。「何とか贄さんの夢をつなぎたい」

試合中は徹底して贄選手が守備位置などを指示してくれた。「失敗してもいい。思いきりいけ」。守備からベンチに戻るたびに、力強い言葉が背中を押した。今大会、経験を積むために出場した3回戦を含め、5試合で失策はゼロ。この日は2つの併殺に絡み、最後のゴロも難なく処理して甲子園への切符をつかんだ。

「必ずやってくれると思った。この恩は甲子園で返します」と贄選手も感謝する活躍を見せ、試合後は「ほっとしました」と表情を緩ませた。「これからも勝利に貢献できるように」。ただの代役で終わるつもりはない。

2013年7月29日 東京新聞埼玉版掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2013-07-29 11:35:00 No.26233
浦和学院 新記録16点 春夏連覇へ21連勝 徹底した逆方向狙い

第95回全国高校野球選手権大会(8月8日から15日間、甲子園)の地方大会は28日、16大会で23試合が行われた。埼玉大会では今春センバツ優勝校の浦和学院が、川越東を16―1の大差で破り2年連続12度目の出場を決めた。

誰ひとり喜びを表現しなかった。浦和学院の2年生エース・小島が最後の打者を二ゴロに仕留めても、ナインは淡々と整列。そこにはセンバツ王者の風格が漂っていた。

「(プレッシャーが)計り知れなかった。これからが本番。春勝って、夏勝てるほど甘くない」と森士監督。センバツから続く公式戦の連勝を21に伸ばしての甲子園切符にも慢心はなかった。

3、8回にいずれも打者一巡の猛攻で6点ずつを奪った。全員安打の全員得点で埼玉大会の決勝では、史上最多となる16得点。その攻撃力の秘けつは「逆打ち」にある。指揮官が「試合前にシミュレーションをして徹底した」と話した通り、18安打のうち10本が逆方向。適時打は8本中5本が逆方向だった。

埼玉大会開幕の2週間前から、ナインは7番アイアンでゴルフボールを強振する練習をしてきた。3回無死満塁から左前に2点適時打した左打者の6番・斎藤は、毎朝1時間、200球を打ち込んだ。「ゴルフは止まっている球を正面で打つ。右脇が開くと球が飛ばない。それを野球に置き換えた」と外角の直球を体の正面まで引きつけ、しっかりと逆方向に打ち返した。

今春センバツで3戦連続本塁打を放った4番・高田も、3回に外角直球を逆方向の右前にはじき返し「体の正面で打つことを意識できた」と効果を口にした。今大会チーム打率・319の猛打で県勢初の4季連続甲子園を決めた。山根主将は「必ず埼玉で初めての(夏の)優勝旗を持って帰ります」と宣言した。春からさらに進化した「逆打ちの浦学」。喜ぶのは、史上8校目の春夏連覇を成し遂げたときと決めている。

2013年7月29日 スポーツニッポン掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2013-07-29 11:37:00 No.26234
川越東 ソフトの名将も脱帽「「あれだけ逆方向に打たれると難しかった」

川越東の初出場の夢はかなわなかった。星野(埼玉)で女子ソフトボール部を15度の全国制覇に導き、今年から就任した渡辺努監督は「あれだけ逆方向に打たれると(打ち取るのは)難しかった」と脱帽した。

今春の東京六大学リーグの東大戦で、史上3人目の完全試合を達成した早大・高梨の弟で2番の公輔は4打数1安打。「打者も投手も向こうが上。やっぱり強かった」と肩を落とした。

2013年7月29日 スポーツニッポン掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2013-07-29 11:39:00 No.26235
浦和学院、春夏連覇へGO!決勝最多18安打16点

最後の打者を二ゴロに仕留めると、エース左腕・小島和哉はまるで練習試合を終えたかのように淡々としていた。埼玉大会決勝の最多得点記録を更新する18安打16点で圧勝。自身も3安打3打点、投げては1失点完投で2年連続の夏の甲子園を決めたが、ガッツポーズはなし。「ここはまだ通過点」。史上8校目の春夏連覇を目指す王者のプライドだった。

防御率0・64の成績でセンバツを制した2年生左腕は、今夏も「決め球の制球力」を課題にレベルアップしてきた。投球練習で実際に打者を立たせ、ボールになる変化球を磨いた結果、今大会は6試合51イニングで3失点。4回戦の春日部戦では8回ノーヒットを演じ、準々決勝の埼玉平成戦では完全試合。正確無比なコントロールで埼玉を圧倒した。

センバツから公式戦負けなしの21連勝で甲子園切符を手にしたが、今大会直前7月1日の練習試合では、桐光学園のエース左腕・松井裕樹投手(3年)に 衝撃の1安打完封負け。小島たちが気持ちを引き締める大きな要因ともなった。森士監督も「あの試合がきっかけで、ひとつの成果につながった」と振り返った。

埼玉勢は、夏の深紅の大旗を持ち帰っ たことがない。小島は「目標は夏の優勝。初戦から一番いい投球ができるようにしたい」と意気込んだ。連覇への挑戦。そして、埼玉の悲願へ。ミスター・ゼロを目指す左腕の本当の戦いは、ここからだ。

2013年7月29日 スポーツ報知掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2013-07-29 11:44:00 No.26236
小島1失点完投!浦学V&公式戦21連勝

いざ、春夏連覇へ。16−1の圧勝で4季連続甲子園出場を決めても、ナインに歓喜の雄たけびはなかった。応援席に深々と頭を下げ、閉会式でも淡々としていた。

「ここは、通過点だと思っているので、甲子園で自分の投球に集中できるようにしたい」

センバツ優勝投手の2年生左腕、小島はきっぱり。9安打1失点完投で、今大会通算50イニングでわずか3失点。打っても2回に左前へ先制タイムリー。計18安打16得点と爆発した打線に火をつけた。

「春の山の頂点に立ったが、夏は違う。景色や暑さ、春夏連覇のプレッシャーがあり登り方も違う。でも、勝つ喜びを知った上でもう一度夏の山で喜びを感じてほしい」

森監督は、優勝を山登りにたとえて話す。1日に、桐光学園(神奈川)との練習試合で、超高校級左腕の松井に1安打完封され、18三振を喫した。「あれがきっかけになった」(小島)と、今大会は隙のない戦いぶり。7試合全て1失点以下で、小島は準々決勝で完全試合を達成し、準決勝でも完封した。

チームはセンバツから公式戦21連勝となったが、練習試合で敗れた桐光学園は神奈川大会で敗退しリベンジできない。だがそれ以上に大きな目標がある。「なまやさしいことではないが、埼玉で夏の優勝旗を持ち帰ったチームはない。頑張りたい」と森監督。県勢初の夏制覇と、昨年の大阪桐蔭に次ぐ春夏連覇の偉業に挑む。

★初の決勝進出も大敗の川越東・渡辺監督の話

「小島君はふだんと違う配球で、打てないと思った。3点取られてからは、のびのび投げられ、打線にもプレッシャーから解放されたように打たれてしまった」

2013年7月29日 サンケイスポーツ掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2013-07-29 11:46:00 No.26237
浦和・小島、安楽をあえて意識せず?

今春のセンバツを制した浦和学院(埼玉)が2年連続での代表を決めた。エース左腕・小島和哉投手(2年)が川越東に1失点完投、チームはセンバツから公式戦21連勝となった。

センバツの決勝で17−1で下した済美が先に夏の甲子園出場を決めた。自己最速を157キロに更新し注目される安楽はリベンジに燃え、再戦が期待されるが、小島は「他の人のことはあんまり関係ないんで…」とサラリ。強気が持ち味で2年生エースである点は共通するが、右の本格派の安楽に対し、左で制球重視の小島は全く対照的。来年のドラフト候補が、甲子園を盛り上げそうだ。

2013年7月29日 サンケイスポーツ掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2013-07-29 11:51:00 No.26238
春V浦和学院、猛打で4季連続の甲子園

強い強い、浦和学院の猛打が戻ってきた。全員18安打で、埼玉大会の決勝新記録となる16得点。今春センバツ決勝の17得点Vをほうふつとさせる圧勝で、県勢初の4季連 続甲子園出場を決めた。

2回1死二、三塁からエース左腕・小島和哉投手(2年)の先制左前適時打で打線に火がついた。3回には6安打で大量6点。その後も攻撃の手を緩めなかった。今大会初の2桁得点に、主将の山根佑太外野手(3年)は「ミーティングで今日は打ってやろうと話していた」と胸を張った。

今春はセンバツ、埼玉、関東大会を制覇。勝ち続ける中で、森士監督は「おごりが見えていた」と振り返る。危機感が募ったのは今月1日。練習試合で桐光学園・松井に18奪三振で1安打完封された。「あの試合のおかげでこのままじゃダメだと思った」と小島。選手は目の色を変えて、厳しい練習に取り組んだ。

試合終了の瞬間も歓喜の輪はできず、ナインは淡々と整列に向かった。「目標は埼玉初の夏の日本一。それを達成した時に思い切り喜びたい」と山根。史上8校目の春夏連覇へ、堂々の王者として聖地へ乗り込む。

2013年7月29日 デイリースポーツ掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2013-07-29 13:28:00 No.26241
浦和学院、揺るがず連覇 埼玉大会

選抜優勝校が前評判通りの強さで、156チームの頂点に立った。埼玉大会の決勝が28日、県営大宮球場であり、浦和学院が18安打の猛攻を見せ、川越東を16―1で下した。浦和学院は、2年連続12回目となる選手権大会で、史上8校目となる春夏連覇に挑む。同大会は8月5日に組み合わせ抽選会が行われ、8日に開幕する。

好機でたたみかけた浦和学院と、生かし切れなかった川越東。浦和学院は2回1死二・三塁から小島、津田の連打で2点を先制。3回に打者一巡の攻撃で6得点し、大勝を決した。エース左腕小島は1失点の完投。3つの併殺を奪うなど、堅い守備にも助けられた。決勝での16得点は、1975年に1県1代表になって以降の最多記録。

初の決勝進出を果たした川越東は4人が継投し、17人が出場する総力戦。この日は好調の長野を4番に繰り上げる打線変更を試みた。後攻を選択し、1回に先制機をつくったところまでは狙い通りだったが、試合終了まで諦めず、全力で粘ったものの及ばなかった。

★18安打・決勝最多16得点 「小島のために」浦和学院打撃陣合言葉

3回。三つ目の死球を皮切りに、安打などで無死満塁と攻めたてると、斎藤良介選手(3年)の左前安打で2点。1死を挟んで、さらに4本の安打を放って一気に6点を奪い、試合を大きく動かした。

死球を怖がって内角を突けない相手投手の心理を見透かしていた。各打者とも外角球に踏み込み、逆方向を意識してたたきつけた。春の選抜大会の決勝で17得点した猛攻を思い起こさせた。

この夏の成長の跡を示した連打でもあった。「これまでの試合は、打たなきゃいけないと焦っていた」と山根佑太主将(3年)。4回戦の春日部、5回戦の蕨、準決勝の聖望学園戦では、チーム全体に無理に長打を狙う意識があり、好投手を打ちあぐねた。この3戦を糧に、この3回に放った安打はいずれも単打だった。

「小島のために打つ」が合言葉だった。大会6試合目の先発となった2年生左腕を楽にさせようと、「初回から点を取っていこうとみんなで話し合っていた」(山根主将)。炎天下のマウンドでエースは失点をこらえ、打線が援護した。その結果、4季連続となる甲子園の切符がかかった決勝の舞台で、選抜王者は理想の試合運びを見せた。

「チームの目標は埼玉での優勝じゃない」と森士監督は言う。9回、最終打者を二ゴロに仕留めた選手たちは、派手に喜ぶこともなく、淡々と整列に向かった。昨年は監督を胴上げしようとしたが、今年は選手たちにそんな雰囲気すらなかった。山根主将は「日本一になってから喜びたい」ときっぱり言い切った。

選抜大会から続く公式戦の連勝を21に伸ばし、浦和学院は春夏連覇のかかる甲子園に挑む。

★5連投 打でも躍動

浦和学院のエース左腕小島和哉投手はこの日も投打に存在感を示した。

5連投になった決勝のマウンド。さすがに疲れの色は隠せず、5四死球を与え、被安打9、珍しく持ち前の制球を乱したが、1失点に抑えて完投を成し遂げた。

1回は、1死から安打や死球などで一・二塁。続く2回も中前安打を浴びて1死二塁のピンチを迎えた。だが、1回は5番打者を遊ゴロに仕留めて断ち切った。2回は全力投球で2者連続空振り三振で切り抜け、3回の大量6点を呼び込んだ。

8番打者ながら打席での活躍も見逃せない。0−0で迎えた2回1死二・三塁、左前へきれいにはじき返してチームに貴重な先制点をもたらすと、8回には右翼超えの2点適時打を放つなど、3安打3打点の活躍を見せた。

投打にわたって躍動した選抜大会の優勝投手は、「また埼玉代表として甲子園に行ける。みんな体力的にもきついけど、気持ちの部分で負けてなんかいられない」。真夏の太陽に照らされてまぶしそうな表情を浮かべた。

2013年7月29日 朝日新聞埼玉版掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2013-07-29 13:32:00 No.26242
浦学連覇、16得点で川越東圧倒

第95回全国高校野球選手権埼玉大会の決勝戦が28日、県営大宮球場で行われた。

浦和学院が川越東を16―1で破り、2年連続で夏の甲子園出場を決めた。春夏合わせて4季連続で甲子園に出場するのは県勢史上初の快挙で、16得点は夏の県大会決勝の最多得点記録。

浦和学院は2回に先制し、3回に打者一巡の猛攻で6点を奪い試合を決めた。全国大会は8月8日、兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕する。

★甲子園春夏連覇へ「これからが本番」

試合開始直後の初球が浦和学院の1番竹村春樹(3年)の後頭部を直撃。竹村は担架で運ばれ、球場が一時騒然となった。

だが、竹村はその裏の守りから元気にグラウンドに飛び出し、遊撃の守備に就いた。「痛かったけれど、チームを動揺させるのが嫌だった」

4回戦の春日部戦。正二塁手の贄隼斗(3年)が左手に死球を受け、全治6週間の骨折を負ってしまった。二遊間を守る親友の無念の離脱。悔しがる贄に、「必ず優勝して甲子園に連れて行くから」と約束した。

そして迎えた決勝戦。初回の死球で後頭部にこぶをつくりながらも、3安打2打点の活躍で勝利に貢献した。試合後、竹村は浮かれることなく前を向いた。

「これからが本番。甲子園で勝つために、明日からまた練習します」

★打線復活へ 斎藤の一振り

「今日は絶対、打線が小島を援護する」。決勝戦を前に浦和学院ナインの誰もがそう心に決めていた。好機で一本が出ず、準決勝までのチーム打率は2割8分8厘。2年生左腕の孤軍奮闘が続いていた。

3回無死満塁の好機。打席に6番斎藤良介(3年)が向かった。準決勝の聖望学園戦で決勝打を放った6番打者の振りは鋭い。ここで、川越東の渡辺努監督は三塁手の山本誠也(3年)をマウンドに送った。浦和学院の森士監督は斎藤に「直球を狙え」と指示した。斎藤の力なら、決め球を絞れば結果が出ると信じた。

3球目。狙っていた外角の直球が来た。「打てる」。左前にはじき返し、2点適時打になった。これで4―0。この一打が重苦しいムードを振り払った。

投手の山本は「甘い球ではなかった」と振り返るが、斎藤は外角球に自信を持っていた。「こういう場面で打つための練習を徹底的にやってきた」

この回に打者一巡の猛攻で6点を追加。終わってみれば18安打で16点を奪い、夏の県大会決勝の最多得点記録となった。

投手力や守備力の安定感に比べ、やや不安視されていた攻撃力。最後の最後にみせた浦学らしい猛打に、森監督は「斎藤の一打で勢いが付いた」と手応えをつかんだ様子だ。浦学打線が普段通りに機能すれば、甲子園の春夏連覇も夢ではない。

2013年7月29日 読売新聞埼玉版掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2013-07-29 13:38:00 No.26243
浦学猛攻、頂点に 春夏連覇目指す

第95回全国高校野球選手権記念埼玉大会(県高野連など主催)は28日、さいたま市大宮区の県営大宮球場で決勝があり、浦和学院が全員安打の猛攻で川越東を16−1で降し、2年連続12回目の優勝を果たした。浦和学院は埼玉大会決勝の最多得点を挙げ、今大会に出場した159校155チームの頂点に立った。史上8校目の春夏連覇を目指し、8月8日に阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕する全国大会に出場する。

★監督胴上げ「日本一で」

今春のセンバツ大会で初優勝を飾った浦和学院が、大一番でその力を見せつけた。

決勝の舞台となる県営大宮球場には、注目の一戦を見ようと、朝早くから約2万人の高校野球ファンや応援団らが詰めかけた。

試合が動いたのは2回表。1死二、三塁の好機で、小島和哉投手(2年)が左前適時打を放つ。三塁走者が生還すると、スクールカラーの赤色に染まった一塁側スタンドから大歓声が起きる。小島投手の母美和子さんは「次につながってよかった」と安堵の表情を浮かべる。

さらに3回表無死満塁で、斎藤良介選手(3年)が外角に来た直球を左翼線にはじき返す。「マイナスのイメージを全部消して思い切り振った」。この一打で勢いに乗った打線は、打者一巡の攻撃で6点を挙げて突き放す。

初の決勝進出を果たした川越東の反撃は5回。小寺直樹選手(3年)の内野ゴロの間に三塁走者が生還し1点を返す。小寺選手の母淳子さんは「何とか1点を取ってくれたけど、もっと大きな当たりを期待している」と祈る。

しかし、センバツ優勝投手の小島投手が川越東の前に大きく立ちはだかる。再三ランナーを背負いながらも、冷静な投球で着実にアウトカウントを重ねていく。8回表、浦学に決定的な6点が入り、三塁側スタンドからはため息がもれる。

試合後、浦学ナインは森士監督の胴上げをやめた。山根佑太主将(3年)は「日本一になった時に思い切り喜ぼうと選手同士で決めた。埼玉に初の夏の優勝旗を必ず持ち帰る」と決意を新たにした。

★目の前の相手、全力で 浦和学院・小島和哉投手(2年)

2年生エースはこの日も、いつもと変わらない冷静なマウンドさばきを見せた。

相手は、強打で勝ち上がってきた川越東。「センバツ以来の連投になったけど、気持ちで負けないように投げた」。9安打を浴びたものの要所を抑えた。

公式戦21連勝で甲子園出場を決めた後も、その表情を緩めることはなかった。「後半は暑さでバテてフォームがバラバラになった。開幕までにスタミナをつけるよう自分を追い込みたい」

今大会は7試合中6試合で先発。その中でキーポイントに挙げたのは、4回戦の春日部戦だった。この試合、無安打無得点試合の可能性があったにもかかわらず、1イニングを残して交代を告げられた。「もしあそこで投げきっていたら気が緩んでいた」。完全試合を達成した準々決勝の埼玉平成戦と、完封した準決勝の聖望学園戦は、センバツ優勝投手の力を高校野球ファンに見せつけた。

1年生投手として臨んだ昨夏の甲子園は悔しさだけが残った。「目の前の相手に全力で立ち向かいたい」。2度目の「夏」にかける熱い思いが伝わってきた。

★両監督の話

県勢初の夏優勝を 浦和学院・森士監督

予想以上に点が取れた。大会ではロースコアの試合もあり、各チームに育てていただいてつかんだ甲子園への切符だ。チームの春夏連覇より、県勢初となる夏の優勝を意識して頑張りたい。

★最後の粘りに感動 川越東・渡辺努監督

小島君は日本一の投手。なかなか安打は続かないと思っていた。立ち上がりに主導権を握られたが、決して手も足も出なかったわけではない。選手はよくやってくれた。最後(の粘りに)は感動した。

2013年7月29日 毎日新聞埼玉版掲載

Re: 野球部 情報
管理人 / 2013-07-29 13:41:00 No.26244
浦学Vでも春夏連覇まで笑わず

今春センバツ優勝の浦和学院(埼玉)が、全員の18安打の猛攻で16−1と川越東に大勝し、2年連続12度目の夏の甲子園出場を決めた。準々決勝で完全試合を達成した左腕エース小島和哉投手(2年)は、強力打線を1失点で完投した。打っても2回に先制適時打を放つなど3打点と活躍した。

センバツV左腕の覚悟の表れだった。最後の打者を二ゴロに仕留めても、マウンドに立つ浦和学院・小島は表情一つ変えずに、試合終了のサイレンを聞いた。公式戦無敗記録を21へと伸ばした瞬間でもあった。

今春センバツの準決勝、決勝以来となる公式戦の連投だ。「よくなかった」と毎回走者を出す展開。それでもひるまず、右打者の内角をえぐる130キロ台のクロスファイアとスライダーで相手打線を手玉に取った。与えた四死球は5。強気で攻めた結果だった。9安打されながらも1失点で完投を遂げた。

「日本一投手」としての変化があった。今春まで徹底した内角攻めで打ち取るスタイル。しかしバッテリーを組む西川元気捕手(3年)によると、今大会は「内角のサインに首を振るようになった」と変化を口にする。マウンド上で首を振り、内角一辺倒にならないよう外角にも球を投げ分けることで、投球の幅を広げた。

準々決勝で完全試合を達成した。準決勝で完封、決勝で完投と勝てるエースに成長した。「投げれば負けないエースになりたい」。5月下旬に行った熊本遠征で決意を語ったように、勝利だけを求めた。この日は笑顔を封印した。試合前、川越東のビデオを見ながら選手だけでミーティングを行った。「勝っても笑わないでいよう」と話した。埼玉大会はあくまでも通過点。史上8校目の春夏連覇を見据えた誓いだった。

母美和子さんが「何より試合が大好きな子」と言うように、もともとマウンド上での笑顔がトレードマークだった。だが日本一左腕として、2年生が背番号1をつける重みを感じ、変わった。「本気でまた全国で勝ちたいんで」と春までの笑顔は、勝負師としてのまなざしに変わった。

試合後、選手全員で球場に隣接する氷川神社に向かった。必勝祈願と優勝報告のためだ。小島は「まだ左打者のインコースの精度が低いのでそこが修正点です」と課題を挙げた。次に笑うのは8月22日の甲子園決勝。春夏連覇の中心で最高の笑顔を見せる。

2013年7月29日 日刊スポーツ掲載

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