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野球部 情報
管理人 / 2013-08-15 10:46:00 No.26482
さきたま抄

号泣するエースの肩を監督が抱く。浦和学院の春夏連覇への挑戦が終わったことを実感し、同時に、来年もう一度チャンスのある2年生エースに対して「頑張れ」という気持ちも湧いた。

初戦のマウンドに立った小島和哉投手は、埼玉大会とはまるで別人のような出来だった。9回2死、足の故障で降板し11失点。球数はなんと182球。ここでクローズアップされるのは投手交代のタイミング。不調の小島を一度外野に置き、継投でしのぐ考えだ。

ただ、負けたら終わりの高校野球において、投手起用は難しい。続投も継投もそれぞれリスクがある。その中で森監督は「勝っても負けてもエース」を選択したのだ。

それにしても、春夏連覇は難しい。達成したのは過去7校しかない。春に日本一になってから背負う重圧は相当のものだったろう。浦和学院ナインも苦しめられた。その中で春の県大会、関東大会、夏の埼玉大会で一度も負けなかったことは賞賛に値する。

初戦で甲子園を去ることになった選手たちは涙にくれていた。特に3年生のショックは大きかったに違いない。しかし、敗戦から2日後、練習に顔を出した3年生たちは前向きだった。

サヨナラ打を許した山口投手。「振り返ることも必要だけど、反省を生かして何事もポジティブに考え野球を続けたい」。負けは人を成長させるチャンス。若者の未来に期待したい。

2013年8月15日 埼玉新聞掲載

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