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大竹寛 情報
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2013-11-13 09:40:00
No.27332
大竹寛 22期 現:広島
FAの大竹 巨人有力 残留一転、埼玉出身在京希望強く
今季国内フリーエージェント(FA)権を取得し、去就が注目されていた広島・大竹寛投手(30)が12日、権利を行使することを表明した。広島市内の球団事務所で4度目の交渉を終え、意向を明かした。球団は宣言残留も認めるが、このまま退団となる可能性が濃厚。巨人、ソフトバンク、楽天が獲得に名乗りを上げる見込みだが、埼玉県出身の右腕は巨人への移籍が有力視される。
大竹の決意は固かった。午後1時すぎから約30分間行われた4度目の残留交渉。終了後には日本野球機構にFA申請書を提出し、表明した。
「相当悩んだし、考えましたが、他球団の話を聞いてみたいと思った。FA権を行使します」
急転だった。ここまで広島と3度の交渉の席に着き、球団首脳が「条件面を含めて話がついていた。大丈夫だと思っていた」と明かした通り、残留が基本線とみられていた。大竹もこの日「条件面はクリアしている。感謝しています」とした。それでも「自分がどう評価されているか。家族と一緒に考え、総合的に判断した結果」と10日の夜に球団に考えを伝えた。
広島は宣言残留を認めており、大竹も「カープを含めて考えたい」としたが、その一方で「挑戦したい、新たな世界を知りたい」と吐露。このまま退団となる可能性が高い。01年のドラフト1巡目で入団。今季は自身初の2年連続2桁勝利となる10勝(10敗)、防御率3・37をマークした。前田健とともに球団初のクライマックスシリーズ進出への原動力となった。
獲得に名乗りを上げるとみられるのは巨人、ソフトバンク、楽天だが、移籍先として有力視されるのは巨人だ。シーズン中からその動向に注目し、視察を重ねていた。すでに渡辺恒雄球団会長(87)も「今度はあらゆる補強をして勝つ」と今オフの大型補強を明言。都内の球団事務所で対応した原沢敦球団代表兼GM(57)も「ドラフトで即戦力投手を獲得できていないことを考えると、そこを埋めていく候補になる。今年の成績をみれば先発ローテーションの一角を占めていける投手ではないかと思っている」と獲得参戦に向けた意欲を示した。
今季の巨人はリーグ2連覇を達成しながら先発陣の力不足も響いて2年連続の日本一は逃した。開幕ローテーションを担った宮国、菅野、内海、杉内、沢村、ホールトンの6投手で来季も活躍が計算できるのは内海、菅野のみ。右腕の獲得に成功すれば来季の懸念材料は格段に軽減する。関係者の話を総合すれば、埼玉県生まれで浦和学院出身の大竹は在京球団を希望しているという情報もある。本拠地・東京の巨人は魅力的に映るはずだ。
「全球団の話を聞くつもり。野球の環境とか、自分をどう評価していただけるのか、聞いてみたい」と大竹。15日の交渉解禁と同時に予想される争奪戦だが、その中心は巨人となりそうだ。
▼広島・野村監督 本人が頑張って取った権利だし、よくよく考えてのことだろうから。希望を持ち続けたい。
◆大竹 寛(おおたけ・かん)1983年(昭58)5月21日、埼玉県生まれの30歳。浦和学院から01年ドラフト1巡目で広島入団。04年後半に抑えとして頭角を現し、05年から先発ローテーションに 定着。自身初の2桁勝利となる10勝。08年は開幕投手を務めたが、10、11年は右肩痛の影響で登板機会が激減。12年に自身最多の11勝でカムバック賞を受賞した。 1メートル83、90キロ。右投 げ右打ち。
▼FA補償 宣言選手の移籍前所属球団での年俸ランキング(外国人選手は除く)によって補償は変わる。Aランクは上位1〜3位、Bランクは4〜10位、Cランクは11位以下。A、Bランク選手については、前所属球団は「人的補償+金銭補償」か「金銭補償のみ」を選択できる。人的補償は、外国人とプロテクト表に記載された28選手を除いた選手の中から選ぶ。また1シーズンのFA宣言選手が20人以下の場合、FA選手の獲得は1球団2人まで。21〜30人は3人、31〜40人は4人までとなる。Cランクの選手には、獲得人数に制限はない。
2013年11月13日 スポーツニッポン掲載
Re: 大竹寛 情報
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2013-11-13 09:44:00
No.27333
ソフトB 初のFA3人獲りだ 鶴岡、中田賢に加え大竹“歓迎”
ソフトバンクの王貞治球団会長はこの日、大竹がFA権行使を表明したことを受け、「今年もウチはピッチャーが苦労したから。そういう(FA宣言)ことであれば、いい人が手を挙げてくれた」と獲得に参戦する意向を示した。
今季チームは2桁勝利は15勝(8敗)の摂津1人。3年ぶりの日本一奪回には2桁勝利が計算できる先発投手の補強が必要不可欠となっている。さらに日本ハム・鶴岡、中日・中田賢の獲得も目指しており3選手となれば92年のFA導入以来史上初となる。
2013年11月13日 スポーツニッポン掲載
Re: 大竹寛 情報
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2013-11-13 09:49:00
No.27334
広島大竹FAで巨人、楽天、ソフト争奪戦
広島大竹寛投手(30)が12日、今季取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使することを表明した。この日、広島市内のマツダスタジアムで球団側に最終決断を報告し、鈴木清明球団本部長にFAの申請書を提出した。「FA権を行使します。他球団の話を聞いてみたい」と心境を明かした。大竹には、巨人、ソフトバンク、楽天が調査を進めており、争奪戦は必至だ。
大竹が広島を去り、新たな道を踏み出しそうだ。手続きを終え「FA権を行使します。他球団の話を聞いてみたい。どう評価してくれるのか、野球する上での環境を中心に聞いてみたい」と言い切った。
球団とはすでに3度の残留交渉を行い、大竹自身は単年契約を希望していたもよう。4000万円増の推定年俸1億4000万円を提示されたとみられ、条件面では大筋合意に達していた。悩み抜いた末、10日に球団側へ意思を報告。「(広島で)優勝したい気持ちはもちろんある。それ以外にも大事なものはいっぱいある。挑戦したい、新たな世界を知りたいというのが正直なところ」。野球人としての欲求がカープ愛を上回った。
「カープも含めて考えたい」と話したが、すでに巨人、ソフトバンク、楽天と複数球団が獲得に名乗り出ており、退団は決定的。鈴木球団本部長も「悩むだろうけど、その中の選択肢に(広島が)入ることはないだろう」と白旗を上げざるをえない情勢だ。今季自身初の2年連続2ケタ勝利を記録し、16年ぶりのAクラス入りに貢献。前田健、バリントン、野村と「2ケタ勝利カルテット」を築きあげたが、わずか1年での解体となる。
2013年11月13日 日刊スポーツ掲載
Re: 大竹寛 情報
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2013-11-13 09:55:00
No.27335
大竹がFA行使!ソフトB有力、王会長「いい人が手を挙げてくれた」
広島の大竹寛投手(30)が12日、マツダスタジアムで球団と4度目の交渉に臨み、今季初取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使すると表明した。球団を通じ、NPB(日本野球機構)に申請書を提出。複数球団が獲得に名乗りを上げるとみられるが、ソフトバンク入りが有力だ。
大竹と広島の4度目の残留交渉は、30分足らずであっけなく終わった。すっきりした笑顔で姿を見せた大竹は、球場内の駐車場で「FA権を行使します」と宣言。「他球団の話を聞いてみたいと思いました。自分でもこれほどまで考えるのか、というぐらい悩みました」と新たな挑戦に踏み出す覚悟を決めた。
関係者によると、大竹が関心を示しているのはソフトバンクだ。この日、秋季キャンプ地の宮崎に入った王貞治球団会長(73)は「いい人が手を挙げてくれた」と獲得を目指すことを表明。5年ぶりのBクラス(4位)に終わった今季は先発投手不足に悩んでいただけに、うってつけの存在だ。大竹自身もローテの一員として投手陣を再建し、優勝に導くことに意欲を見せているもようだ。
広島から提示された条件には、納得していた。これまでの3度の交渉で自ら単年契約を希望。年俸は4000万円増の1億4000万円プラス出来高で合意していたが「挑戦したい、新たな世界を知りたいのが正直なところ」と悩んだ末に、10日に球団にFA宣言すると伝えた。「野球をする環境を中心に聞いてみたい。優勝したい気持ちもありますし、それ以外に自分にとって大事なことがある」と慎重に言葉を選んだ。
他球団との交渉は15日に解禁。潤沢な孫マネーを誇るソフトバンクだけでなく楽天も争奪戦に加わるもようで、巨人も調査するとみられる。「カープも含めて考えたい。まずは自分をどう評価していただけるのか話をしたい」と宣言残留も視野に入れると話した右腕だが、慣れ親しんだ広島と決別し、13年目の来季は福岡で自身初の優勝を目指す可能性が高くなった。
2013年11月13日 スポーツ報知掲載
Re: 大竹寛 情報
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2013-11-13 10:04:00
No.27336
巨人、大竹&片岡W獲りへ!日本一奪回へ渡辺会長号令のFA大補強
日本一奪回へ、FA大補強だ!! 広島・大竹寛投手(30)が12日、国内フリーエージェント(FA)権を行使することを表明。水面下で調査を進めてきた巨人は、原沢敦球団代表兼ゼネラルマネジャー(GM、57)が「先発ローテーションの一角を占めていける投手」と高い評価を口にした。また、西武からFA宣言した片岡治大内野手(30)の調査を進めていることも判明。15日に全球団との交渉が解禁となるFA戦線は、巨人が主役になりそうだ。
大竹は今季、2年連続の2桁勝利となる10勝をマーク。広島の16年ぶりのAクラス入り(3位)に貢献した。今年は投手の国内市場が冷え込んでおり、通算74勝右腕のFA宣言を受けて日本一奪回に燃える巨人が真っ先に反応。原沢球団代表兼GMが東京・大手町の球団事務所で、大竹の獲得を前向きに検討していく方針を明らかにした。
「今年、ドラフトで即戦力投手が獲得できていないことを考えると、そこを埋めていく候補になるでしょうね。今季の成績を見れば、先発ローテーションの一角を占めていける投手ではないかなと思っています」
今季は独走でリーグ連覇を飾ったものの、楽天との日本シリーズに3勝4敗で敗れ、球団40年ぶりとなる連続日本一は逃した。先発陣は杉内とホールトンが精彩を欠き、第7戦終了後に原監督が「うちの先発と相手ピッチャーの差かな」と敗因分析するなど、先発投手は今オフの大きな補強ポイントだ。
6日には渡辺恒雄球団会長(87)=読売新聞グループ本社代表取締役会長・主筆=が「来年以降は連覇だ。そのためには補強でもなんでも、いくらやったっていい。あらゆる補強をして勝つ」と語るなど、バックアップの姿勢も整っている。その目玉となるのが大竹だ。楽天なども興味を示しているが、埼玉県出身の右腕は在京志向とみられ、FA宣言によって「巨人・大竹」の可能性は一気に高まった。
2年連続でV逸した2011年オフは、FA宣言した村田修一内野手(32)=前横浜(現DeNA)=と杉内俊哉投手(33)=前ソフトバンク=を獲得し、リーグ2連覇につなげた。渡辺球団会長の大号令の下、日本一奪回へ、あらゆる策を講じて戦力アップを図っていく。
2013年11月13日 サンケイスポーツ掲載一部抜粋
Re: 大竹寛 情報
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2013-11-13 10:08:00
No.27337
大竹がFA宣言「優勝したい」…広島、宣言残留認める方針も白旗
広島・大竹寛投手(30)が12日、広島市のマツダスタジアムで鈴木清明球団本部長にFAの申請書類を提出。3度交渉した末の決断に「10日夜、球団に伝えた。相当悩んだ。(他球団に)自分の評価、野球をする環境を聞いてみたい。野球選手として優勝したいという気持ちもある」と語った。
鈴木本部長は「(前回交渉で)内容的には合意していた。残ると決めたわけじゃないと言っていたが、ひっくり返るとは…」とショックの色がありあり。球団は「(FA宣言後に)戻るのはウエルカム」(松田元オーナー)と宣言残留を認める方針だが、鈴木本部長は「複数球団が手を挙げると思う。うちが選択肢に入ることはないだろう」と引き留めに白旗ムードだった。
2013年11月13日 サンケイスポーツ掲載
Re: 大竹寛 情報
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2013-11-13 10:16:00
No.27338
ソフトB“大竹争奪戦”速攻アタックへ
ソフトバンクは12日、FA宣言した広島・大竹寛投手の獲得に乗り出す方針を固めた。複数年契約を含めた破格の条件を用意し、交渉解禁となる15日以降、速攻アタックをかける。
この日、東京から空路で宮崎入りした王貞治会長(73)は、大竹のFA宣言を知らされると「うちは(今季)投手が苦労したからね。そういうことであれば、いい人が手を挙げてくれた」と、争奪戦に参戦する意向を示した。今季の投手陣で規定投球回数に達したのは摂津のみ。先発陣の整備は最優先課題であり、広島で2年連続2桁勝利を挙げた右腕は補強ポイントに合致している。
大竹の今季推定年俸は1億円。FA移籍のルールでは現状維持が来季年俸の上限となるが、契約年数や出来高払い(インセンティブ)、移籍2年目以降の年俸上昇幅に制限はない。そのためソフトバンクが複数年での破格条件を提示することは必至。他球団との争奪戦になったとしても、一歩も引かない構えだ。
2013年11月13日 デイリースポーツ掲載
Re: 大竹寛 情報
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2013-11-13 10:19:00
No.27339
巨人もFA大竹狙う!懸案の先発補強へ
巨人が、国内FA権の行使を表明した大竹寛投手の獲得に乗り出すことが12日、確実となった。
大竹について原沢球団代表は「今年のドラフトで即戦力投手を獲得できていない。そこを埋めていく候補になるでしょうね」と説明。今後、ソフトバンクなどとの争奪戦に参戦することになりそうだ。
来季に向けて先発投手は重要な補強ポイント。大竹は今季10勝を挙げており、同球団代表は「先発ローテーションの一角を占めていける投手ではないかと思ってます」と印象を語った。
また、西武から国内FA権の行使を決めている片岡治大内野手の獲得も検討している。原沢球団代表は「FAに関して言えば、(交渉解禁日の)15日まで慎重に検討した方がいいんでしょうね」との考えを示した。
2013年11月13日 デイリースポーツ掲載
Re: 大竹寛 情報
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2013-11-13 19:31:00
No.27342
ソフトB王会長大竹獲りへ巨人と争奪戦
ソフトバンクが、国内権行使を表明した広島・大竹寛投手(30)に速攻「ラブコール」だ。12日、編成トップの王貞治球団会長(73)が大竹に言及。「いい人が手を挙げてくれた」と、獲得調査に本腰を入れる構えを示した。既にFA権行使を表明している中日中田賢、日本ハム鶴岡の獲得に乗り出す方針を固めており、球界初となるFA選手3人同時獲得の可能性も出てきた。
事実上のラブコールだった。ソフトバンク王会長は夕刻、キャンプ地の宮崎空港に到着。待ち受けた報道陣から大竹がFA権行使を決断したと聞き「そうなの?」と声のトーンを上げた。「まずは広島とのアレ(残留交渉)があるだろうから」と前置きしながら、言葉は自然と弾んだ。
「今年、ウチはピッチャーで苦労したから。そういうことであれば、いい人が手を挙げてくれた」
まさに補強ポイントに合致する右腕だ。今季のチーム防御率3・56はリーグ4位で、先発投手は4・14。6回以上投げて自責3点以下のクオリティー・スタート(QS)率は39・6%とリーグワーストだった。2年連続で2桁勝利を挙げた大竹は、王会長が「いい人」と言うほど喉から手が出る存在と言える。
楽天、巨人と日本シリーズを戦った両軍など複数球団の争奪戦になりそうだ。ソフトバンクは15日の交渉解禁を待って、正式アタックする見込み。過去に内川、帆足らとのFA交渉では4年契約をベースにしており、今回も同様の大型契約を用意するとみられる。
大型補強へなりふり構わない。小林至海外兼中長期戦略部長が「今年は積極的に動く年と思う」と話すように、まさかのBクラス低迷から巻き返しを図る。今オフは大竹と同じ先発要員として中日中田賢、さらに日本ハム鶴岡のFA2選手獲得に乗り出す方針を固めている。3人同時獲得なら球界初。ソフトバンクの複数同時獲得は2度ある。過去、94年オフに西武から石毛と工藤を、10年オフに細川と内川を獲得した。
1シーズンでFA宣言選手が20人以下の場合、1チームが獲得できるのは2人まで。ただし今季年俸で格付けされたCランクの選手は適用外で、推定年俸7000万円の中田賢はこれに該当するとみられる。大竹、鶴岡との3人同時獲得も可能だ。新任の後藤球団社長兼オーナー代行は「必要な要望にはすべて応えたい。リスクテイクしなければいいパフォーマンスは生まれない」と青天井での補強を示唆している。本社の手厚いバックアップを受け、過去に例を見ない大補強を完成させる。
2013年11月13日 日刊スポーツ掲載
Re: 大竹寛 情報
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2013-11-13 19:37:00
No.27344
楽天 大竹獲りに本腰 マー君の穴埋める筆頭候補に
楽天も大竹獲得に本腰を入れている。球団関係者も「今オフの最大の懸案事項はセンターライン。先発投手は重要」と話しており、交渉解禁日となる15日に即接触を図る考えだ。
田中がメジャー移籍した場合の穴を埋める筆頭候補として期待している。CSファーストステージで大竹の投球をテレビ観戦した星野監督は「いい投球をしていた。何かあれば編成から話があるだろう」と語った。
2013年11月13日 スポーツニッポン掲載
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FAの大竹 巨人有力 残留一転、埼玉出身在京希望強く
今季国内フリーエージェント(FA)権を取得し、去就が注目されていた広島・大竹寛投手(30)が12日、権利を行使することを表明した。広島市内の球団事務所で4度目の交渉を終え、意向を明かした。球団は宣言残留も認めるが、このまま退団となる可能性が濃厚。巨人、ソフトバンク、楽天が獲得に名乗りを上げる見込みだが、埼玉県出身の右腕は巨人への移籍が有力視される。
大竹の決意は固かった。午後1時すぎから約30分間行われた4度目の残留交渉。終了後には日本野球機構にFA申請書を提出し、表明した。
「相当悩んだし、考えましたが、他球団の話を聞いてみたいと思った。FA権を行使します」
急転だった。ここまで広島と3度の交渉の席に着き、球団首脳が「条件面を含めて話がついていた。大丈夫だと思っていた」と明かした通り、残留が基本線とみられていた。大竹もこの日「条件面はクリアしている。感謝しています」とした。それでも「自分がどう評価されているか。家族と一緒に考え、総合的に判断した結果」と10日の夜に球団に考えを伝えた。
広島は宣言残留を認めており、大竹も「カープを含めて考えたい」としたが、その一方で「挑戦したい、新たな世界を知りたい」と吐露。このまま退団となる可能性が高い。01年のドラフト1巡目で入団。今季は自身初の2年連続2桁勝利となる10勝(10敗)、防御率3・37をマークした。前田健とともに球団初のクライマックスシリーズ進出への原動力となった。
獲得に名乗りを上げるとみられるのは巨人、ソフトバンク、楽天だが、移籍先として有力視されるのは巨人だ。シーズン中からその動向に注目し、視察を重ねていた。すでに渡辺恒雄球団会長(87)も「今度はあらゆる補強をして勝つ」と今オフの大型補強を明言。都内の球団事務所で対応した原沢敦球団代表兼GM(57)も「ドラフトで即戦力投手を獲得できていないことを考えると、そこを埋めていく候補になる。今年の成績をみれば先発ローテーションの一角を占めていける投手ではないかと思っている」と獲得参戦に向けた意欲を示した。
今季の巨人はリーグ2連覇を達成しながら先発陣の力不足も響いて2年連続の日本一は逃した。開幕ローテーションを担った宮国、菅野、内海、杉内、沢村、ホールトンの6投手で来季も活躍が計算できるのは内海、菅野のみ。右腕の獲得に成功すれば来季の懸念材料は格段に軽減する。関係者の話を総合すれば、埼玉県生まれで浦和学院出身の大竹は在京球団を希望しているという情報もある。本拠地・東京の巨人は魅力的に映るはずだ。
「全球団の話を聞くつもり。野球の環境とか、自分をどう評価していただけるのか、聞いてみたい」と大竹。15日の交渉解禁と同時に予想される争奪戦だが、その中心は巨人となりそうだ。
▼広島・野村監督 本人が頑張って取った権利だし、よくよく考えてのことだろうから。希望を持ち続けたい。
◆大竹 寛(おおたけ・かん)1983年(昭58)5月21日、埼玉県生まれの30歳。浦和学院から01年ドラフト1巡目で広島入団。04年後半に抑えとして頭角を現し、05年から先発ローテーションに 定着。自身初の2桁勝利となる10勝。08年は開幕投手を務めたが、10、11年は右肩痛の影響で登板機会が激減。12年に自身最多の11勝でカムバック賞を受賞した。 1メートル83、90キロ。右投 げ右打ち。
▼FA補償 宣言選手の移籍前所属球団での年俸ランキング(外国人選手は除く)によって補償は変わる。Aランクは上位1〜3位、Bランクは4〜10位、Cランクは11位以下。A、Bランク選手については、前所属球団は「人的補償+金銭補償」か「金銭補償のみ」を選択できる。人的補償は、外国人とプロテクト表に記載された28選手を除いた選手の中から選ぶ。また1シーズンのFA宣言選手が20人以下の場合、FA選手の獲得は1球団2人まで。21〜30人は3人、31〜40人は4人までとなる。Cランクの選手には、獲得人数に制限はない。
2013年11月13日 スポーツニッポン掲載